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1章 幸せの花園
14 ごはん (1)
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▫︎◇▫︎
「起きてください、魔女さま。もうお昼ですよ」
ここで暮らし始めてはや1ヶ月。
暮らしやすいログハウスを無事に完成させたノアは、パステルグリーンのエプロンを身につけ、フライパンとお玉を手に、ベッドでうげーっと蕩けている魔女を起こしていた。
「まーじょーさーまー!!」
ここで暮らし始めて気がついたこと。それは魔女がびっくりするぐらいに生きるという行為そのものを捨てているということだ。
ごはんは腐ったものを調理せずに食べ、掃除はしない。寝る時間や起きる時間はバラッバラで、下手をしたら床で寝ている。今までどうやって暮らしていたんだと怒鳴りたくなるくらいの自堕落さに、ノアは命の危機を感じ、早急に生き残る術、すなわち家庭能力を身につけた。
「今日のお昼ごはんは魔女さま好物の目玉焼きトーストです。あと5秒以内に起きなかったら、」
ガシャン!!
激しい音と共に魔女がベッドから転がり落ちる。
「おはようございます、魔女さま」
ぐしゃぐしゃの髪にと誰だらけの口元、すっぴんの魔女は童顔相まってものすごく蒼らしい。
フライパンとお玉を机の上に置いたノアは、魔女に着替えのドレスを差し出し、再びフライパンとお玉を持ってキッチンに戻り、ベーコンと卵をフライパンの上に落としてからまた魔女の元に戻る。
*************************
読んでいただきありがとうございます🐈🐈🐈
今話から14話です!!
お楽しみいただけると嬉しいです!!
「起きてください、魔女さま。もうお昼ですよ」
ここで暮らし始めてはや1ヶ月。
暮らしやすいログハウスを無事に完成させたノアは、パステルグリーンのエプロンを身につけ、フライパンとお玉を手に、ベッドでうげーっと蕩けている魔女を起こしていた。
「まーじょーさーまー!!」
ここで暮らし始めて気がついたこと。それは魔女がびっくりするぐらいに生きるという行為そのものを捨てているということだ。
ごはんは腐ったものを調理せずに食べ、掃除はしない。寝る時間や起きる時間はバラッバラで、下手をしたら床で寝ている。今までどうやって暮らしていたんだと怒鳴りたくなるくらいの自堕落さに、ノアは命の危機を感じ、早急に生き残る術、すなわち家庭能力を身につけた。
「今日のお昼ごはんは魔女さま好物の目玉焼きトーストです。あと5秒以内に起きなかったら、」
ガシャン!!
激しい音と共に魔女がベッドから転がり落ちる。
「おはようございます、魔女さま」
ぐしゃぐしゃの髪にと誰だらけの口元、すっぴんの魔女は童顔相まってものすごく蒼らしい。
フライパンとお玉を机の上に置いたノアは、魔女に着替えのドレスを差し出し、再びフライパンとお玉を持ってキッチンに戻り、ベーコンと卵をフライパンの上に落としてからまた魔女の元に戻る。
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