異世界にツンデレ属性の妹と引きこもり気味系の兄が転生したら?

あぐる

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新しい仲間 最強職で最弱なロリッ娘

憧れの異世界

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   「うわー、服がびちょびちょだ」

   運よく落ちたところは街中にある噴水広場だった。

   「ここって本当に異世界?」

   「えっ?」

   「あんた人の話聞いてなかったの?あの自称神が異世界に送るとか言ってたじゃん!」

   起きたら夢でした、の分岐ルートが消えたな。たしかにファンタジー感がある世界だ。

   「これからどうすればいいわけ・・・」

   珍しく妹がへこんでいた。しかし、俺はこの異世界生活にずっと憧れていたんだ。

   「きゃー!誰か助けてー!!」

   路地裏の方から悲鳴が聞こえてきた。異世界で面倒事に巻き込まれたくないけど、困っている人がいたら助けろってばあちゃんも言ってたし。

   「すずの、助けに行こう!」
   「当たり前でしょ!何トロトロしてんの!」

   こういう時の決断の速さと行動力が素晴らしい。

   「なにしてんのよ!」
   「やば、誰か来たぞ!」
   「とりあえず逃げるぞ!」

   妹の一声で少女をとりまく怪しげな男組は路地裏の奥に去っていった。

   「ありがとうございます!えっと・・・」
   「名前はすずの。こっちはゴミくず」
   「ゴミくずってなんだ!?まぁいい、俺はヒロト」
   「すずのさん、ヒロトさん本当にありがとうございます。なにかお礼をさせて下さい」
   「いや別にいいわよ、当たり前のことしたんだから」
   「一つ俺の頼みがあるんだけど、聞いてくれるかな?」
   「なんでしょう、私にできることなら・・・」
   「ここら辺ですぐにお金を稼げるところはないかい?」
   「それなら・・・」




   「冒険者になりたいんですけど・・・」
   「冒険者ですね。それではこの水晶に手をかざしてください」

   俺たちが助けた少女曰く、ギルドで冒険者になるといいと言われここに来た。
   冒険者はクエストを受ける人たちの総称で、水晶に手をかざすと自分のステータスが分かりそれをもとに役職が決められるらしい。

   「はい、ありがとうございます。えっと・・・」
   「ヒロトとすずのです」
   「ではヒロトさん。あなたのステータスは・・・」

   ここで異世界生活を決めると言っても過言ではない。まさかの高ステータスで最強役職になるのもいいな。

   「あまりにも低ステータスなので基本職の平民です」

   終わった、俺の異世界ライフ。基本職イコール最弱職っていうことじゃん!

   「クスクス、平民っていかにも最弱な感じしかしない、一周まわって笑えちゃう。クスクスクス」

   妹にも笑われ受け付けのお姉さんにも笑われ、もう死にたい。
  いやまてよ、兄弟だからあいつも最弱職にな・・・

   「すごいですよ、すずのさん!こんな高ステータス初めて見ました。これならどんな最強役職にでもなれますよ!」

   「んー、じゃあ、私ウィザードになる」

   俺の期待を返せ!まさか俺が最弱職で妹が最強職だなんて。
   なんかすずのがパーティーに誘われてるし、これはソロで異世界生活か。
   悲しすぎる。
   
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