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おしろへいこう
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あっという間にお城に行く日がきた。服は新しく買ってもらってまだ着てなかったお出かけ用の服。とっても豪華。後はお城に行くまでにマナーももう一度確認した。失敗はしたくなかったししない方がいいですよって今が本番のときですってザック先生も言ってたから。合格点をもう一度もらってお城に行く日。
馬車に揺られる。窓を見たら教会に行く時に見た。景色とおなじ…でもやっぱり楽しそう。お城に行くからちょっとドキドキした気持ちでいる。失敗しないかな…大丈夫かな……って。それわかったのか……
「リラ、おいで。」
向かいに座っていたリュイさまに呼ばれる。本当は馬車が動いてる時に立っちゃダメだけど……座ってるところから立ち上がると手を引かれて膝の上に座らせられた。
「緊張していますね……」
「はい……」
「大丈夫ですよ。いつものリラでいれば……」
にっこりしながら頭を撫でてくれる。ルイザさんたちに髪もせっと?してもらったからいつもよりさらに優しくよしよしされた。リュイさまにぴっとりとくっついてると落ち着く……お城に着くまではリュイさまの膝の上ですごした。
しばらく揺れているとお城が見えてきて大きな門の前で止まった。チラッと窓を見ると門のところにいた騎士さんにロイさんが何かを渡していた。それから、すぐに門が開いてなかに。初めてのお城……門からお城までも長かった。お城に着くとロイさんが馬車の扉を開けてくれる。リュイさまが降りて、ぼくもリュイさまに手を引いてもらいながら降りた。
そのままお城の中に入るといろんなお花が飾ってあったり、絵があったり……ついついきょろきょろしてしまう。
「ふふ……初めての王城ですからね……興味津々ですねリラ」
そう言われてちゃんとしなきゃって前を向いて歩く。またどきどきしてきちゃった……
少し歩くと扉の前に着いた。
「リンデール侯爵閣下、リラ様がお着きになられました!」
扉の前で案内してくれていた執事さんが大きな声でそう言った。大きな声にびっくりしたけどそれから中に入ってわかった。大きな部屋で扉から王様がいたところからはかなり離れてる。大きな声じゃないと聞こえないんだなぁって……
扉の前まではリュイさまと手を繋いでいたけれどお部屋に入ってからは1度離しますよって言われてたから手を離してリュイさまの後をついて行く。
とことこ……
扉から王様の所まで遠いなぁって思いながら進む。
王様の前まで来るとリュイさまが膝をついたので真似をする。
「リュイ・リンデール並びにリラ、国王陛下のめいにより参りました。」
「うむ。面を上げよ。」
リュイさまが顔をあげた気配がしたからぼくもあげる。王様はにっこりしながら……
「堅苦しいのはここまでた。非公式の場なのだから楽にするといい!リンデール侯爵、そなたに運命の番が見つかったと聞いた。その者を紹介してはくれないか?」
「わかりました。私の運命の番のリラです。元エンダー伯爵家の次男ですが籍は抜いているため後ほどどこかの貴族の養子になってもらい、婚姻する予定です。養子先は選定中です。」
……うん。初めて聞いたなぁ……ぼくあのお屋敷の子どもじゃなくなってたみたい。それに、ようしってなんだろう?後ろからじっとリュイさまを見ていると気配で気づいたのか少し振り返りニコってされた。お屋敷に帰ってから聞いたら教えてくれるかなぁ……
「なるほど。わかった!では、まず場所を変えるとしよう!ここでは気楽に話しづらいからな!」
そう言って王様はさっさとどこかに行き始めた。リュイさまが手を出してきたのでぼくはその手をぎゅって握る。そのまま、王様の後について行った。
着いた場所はお庭。いろんなお花が咲いていて、お屋敷とまた違ってきれい!お花を見ながら歩いていくとちょっと広くなったところにテーブルとイスが置いてあった。王様はそのうちの一つに座る。
「リュイもリラも座るといい。」
そう言われたのでイスに座る。僕にはちょっと高くってどうやって座ろうかなって思ってたらリュイさまが抱っこしてくれた。そして、椅子にストンって……その隣にリュイさまが座る。
「もう少ししたらアレンもくるからな!さて、まず自己紹介をしよう!リラ、私エレドア・ガレウスという。この国で王をしているぞ!リュイとは友達でなよく話し相手になってもらっているんだ!」
王様とリュイさまがともだち……王様を見てからリュイさまをみる……
「そうですね……恐れ多いですが、友といえばそうなのでしょう。ですが、面倒事を押し付ける先とも思われてそうですね……」
そうにっこりしながら言ってた。王様はあっ……って顔してる。何かしちゃったのかな……。リュイさま笑ってるけどちょっと怖いお顔してるから。
「んん!そんなことよりもリラ、君のことを教えてくれるか?」
「はい……リラと申します。リュイさまのお屋敷にお世話になってます。」
ぺこりと頭を下げながら挨拶する。本当は立ってしなきゃなんだけど……難しそう。
「うんうん!よくできたな!」
何だか、王様に褒められてしまった……。どうしたらいいんだろうって思ってたら……
「エレドア様?もういらしてたんですか?」
お庭の奥からふわふわの髪をした人がやってきた。緑の目がお庭の緑と一緒でとってもきれい。
「あぁ、アレン。今自己紹介をしていたところだよ!この子が噂のリラくんだ!」
「おや、この子が?とても可愛いですが……小さいですね……」
「そうだな……もっと食べさせねば……!」
2人で会話を続けてる。リュイさまがぼくの耳もとでこっそり教えてくれる。
「あの方は王妃様ですよ。アレン王妃です。」
あのきれいな人が王妃様!王様とも仲良しだ。
「王妃様、初めまして。リラと申します。」
「丁寧に挨拶をありがとう。僕はアレンといいます。アレンと呼んでください。ところで、リラは今何歳ですか?」
……えっと……何歳だっけ……数えたことなかったから……困ってるとリュイさまが……
「8歳でございます。」
って。ぼく8歳なんだって。
「8歳にしては小さいと思うのですが……」
「えぇ、家庭環境が複雑でして……そのせいで栄養失調を起こし成長が止まっていたようです。保護した頃に比べれば少し大きくなりましたよ。」
「……そうですか……。リラくん、たくさん食べて、たくさん寝て大きくなりましょうね?」
「は、はい……」
何だか、王妃さまに心配されちゃった……
「さて、リュイ殿。リラくんは貴方の運命の番という事でしたが……まさか、直ぐにとは言いませんよね?」
「もちろんです。体が成長してから番予定でございますよ。今は元の家族から籍を抜いたので養子先を選定中です。まあ、養子になったとしても私の屋敷で過ごすのですが……。」
ようし?になってもぼくが住むところはお屋敷なんだ……よかった。リュイ様のそばにいれるね。
「アルファの執着は相変わらずですね……」
王妃様がつぶやく……
「リラ君。何か困ったことがあったら僕に相談してくださいね?助けになりますからね?」
王妃様がそう言ってくれた。
とりあえず……
「ありがとうございます。」
とだけ返した。困ったこと……おこるかなぁ……?
それから、王様や王妃様、リュイ様のお話しているのを聞いたり、時々質問されたことに返したり、お茶やお菓子を食べて過ごした。気付いたら緊張も無くなっていて……楽しいお茶会になっていた。
このまま、何事もなくお城に行くのも終わると思ったんだけど……あんなことが起こるなんて……。
馬車に揺られる。窓を見たら教会に行く時に見た。景色とおなじ…でもやっぱり楽しそう。お城に行くからちょっとドキドキした気持ちでいる。失敗しないかな…大丈夫かな……って。それわかったのか……
「リラ、おいで。」
向かいに座っていたリュイさまに呼ばれる。本当は馬車が動いてる時に立っちゃダメだけど……座ってるところから立ち上がると手を引かれて膝の上に座らせられた。
「緊張していますね……」
「はい……」
「大丈夫ですよ。いつものリラでいれば……」
にっこりしながら頭を撫でてくれる。ルイザさんたちに髪もせっと?してもらったからいつもよりさらに優しくよしよしされた。リュイさまにぴっとりとくっついてると落ち着く……お城に着くまではリュイさまの膝の上ですごした。
しばらく揺れているとお城が見えてきて大きな門の前で止まった。チラッと窓を見ると門のところにいた騎士さんにロイさんが何かを渡していた。それから、すぐに門が開いてなかに。初めてのお城……門からお城までも長かった。お城に着くとロイさんが馬車の扉を開けてくれる。リュイさまが降りて、ぼくもリュイさまに手を引いてもらいながら降りた。
そのままお城の中に入るといろんなお花が飾ってあったり、絵があったり……ついついきょろきょろしてしまう。
「ふふ……初めての王城ですからね……興味津々ですねリラ」
そう言われてちゃんとしなきゃって前を向いて歩く。またどきどきしてきちゃった……
少し歩くと扉の前に着いた。
「リンデール侯爵閣下、リラ様がお着きになられました!」
扉の前で案内してくれていた執事さんが大きな声でそう言った。大きな声にびっくりしたけどそれから中に入ってわかった。大きな部屋で扉から王様がいたところからはかなり離れてる。大きな声じゃないと聞こえないんだなぁって……
扉の前まではリュイさまと手を繋いでいたけれどお部屋に入ってからは1度離しますよって言われてたから手を離してリュイさまの後をついて行く。
とことこ……
扉から王様の所まで遠いなぁって思いながら進む。
王様の前まで来るとリュイさまが膝をついたので真似をする。
「リュイ・リンデール並びにリラ、国王陛下のめいにより参りました。」
「うむ。面を上げよ。」
リュイさまが顔をあげた気配がしたからぼくもあげる。王様はにっこりしながら……
「堅苦しいのはここまでた。非公式の場なのだから楽にするといい!リンデール侯爵、そなたに運命の番が見つかったと聞いた。その者を紹介してはくれないか?」
「わかりました。私の運命の番のリラです。元エンダー伯爵家の次男ですが籍は抜いているため後ほどどこかの貴族の養子になってもらい、婚姻する予定です。養子先は選定中です。」
……うん。初めて聞いたなぁ……ぼくあのお屋敷の子どもじゃなくなってたみたい。それに、ようしってなんだろう?後ろからじっとリュイさまを見ていると気配で気づいたのか少し振り返りニコってされた。お屋敷に帰ってから聞いたら教えてくれるかなぁ……
「なるほど。わかった!では、まず場所を変えるとしよう!ここでは気楽に話しづらいからな!」
そう言って王様はさっさとどこかに行き始めた。リュイさまが手を出してきたのでぼくはその手をぎゅって握る。そのまま、王様の後について行った。
着いた場所はお庭。いろんなお花が咲いていて、お屋敷とまた違ってきれい!お花を見ながら歩いていくとちょっと広くなったところにテーブルとイスが置いてあった。王様はそのうちの一つに座る。
「リュイもリラも座るといい。」
そう言われたのでイスに座る。僕にはちょっと高くってどうやって座ろうかなって思ってたらリュイさまが抱っこしてくれた。そして、椅子にストンって……その隣にリュイさまが座る。
「もう少ししたらアレンもくるからな!さて、まず自己紹介をしよう!リラ、私エレドア・ガレウスという。この国で王をしているぞ!リュイとは友達でなよく話し相手になってもらっているんだ!」
王様とリュイさまがともだち……王様を見てからリュイさまをみる……
「そうですね……恐れ多いですが、友といえばそうなのでしょう。ですが、面倒事を押し付ける先とも思われてそうですね……」
そうにっこりしながら言ってた。王様はあっ……って顔してる。何かしちゃったのかな……。リュイさま笑ってるけどちょっと怖いお顔してるから。
「んん!そんなことよりもリラ、君のことを教えてくれるか?」
「はい……リラと申します。リュイさまのお屋敷にお世話になってます。」
ぺこりと頭を下げながら挨拶する。本当は立ってしなきゃなんだけど……難しそう。
「うんうん!よくできたな!」
何だか、王様に褒められてしまった……。どうしたらいいんだろうって思ってたら……
「エレドア様?もういらしてたんですか?」
お庭の奥からふわふわの髪をした人がやってきた。緑の目がお庭の緑と一緒でとってもきれい。
「あぁ、アレン。今自己紹介をしていたところだよ!この子が噂のリラくんだ!」
「おや、この子が?とても可愛いですが……小さいですね……」
「そうだな……もっと食べさせねば……!」
2人で会話を続けてる。リュイさまがぼくの耳もとでこっそり教えてくれる。
「あの方は王妃様ですよ。アレン王妃です。」
あのきれいな人が王妃様!王様とも仲良しだ。
「王妃様、初めまして。リラと申します。」
「丁寧に挨拶をありがとう。僕はアレンといいます。アレンと呼んでください。ところで、リラは今何歳ですか?」
……えっと……何歳だっけ……数えたことなかったから……困ってるとリュイさまが……
「8歳でございます。」
って。ぼく8歳なんだって。
「8歳にしては小さいと思うのですが……」
「えぇ、家庭環境が複雑でして……そのせいで栄養失調を起こし成長が止まっていたようです。保護した頃に比べれば少し大きくなりましたよ。」
「……そうですか……。リラくん、たくさん食べて、たくさん寝て大きくなりましょうね?」
「は、はい……」
何だか、王妃さまに心配されちゃった……
「さて、リュイ殿。リラくんは貴方の運命の番という事でしたが……まさか、直ぐにとは言いませんよね?」
「もちろんです。体が成長してから番予定でございますよ。今は元の家族から籍を抜いたので養子先を選定中です。まあ、養子になったとしても私の屋敷で過ごすのですが……。」
ようし?になってもぼくが住むところはお屋敷なんだ……よかった。リュイ様のそばにいれるね。
「アルファの執着は相変わらずですね……」
王妃様がつぶやく……
「リラ君。何か困ったことがあったら僕に相談してくださいね?助けになりますからね?」
王妃様がそう言ってくれた。
とりあえず……
「ありがとうございます。」
とだけ返した。困ったこと……おこるかなぁ……?
それから、王様や王妃様、リュイ様のお話しているのを聞いたり、時々質問されたことに返したり、お茶やお菓子を食べて過ごした。気付いたら緊張も無くなっていて……楽しいお茶会になっていた。
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