【R20】螺旋の果て

雪田 瑠魔

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螺旋の果て(上)

第28章 【宴の会】

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 和室に通された。

声が聞こえる。

女の啜(スス)り泣く声。

老人が籐の椅子にフン反り返って座っている。

 不自然な食卓。

老人を真ん中に左右に椅子が置かれている。

離れた場所の畳に置かれた細長いガラス板。

老人は、タバコを噴かしながら、部屋の反対側を視ていた。

オレ達に気付いた老人が促す。

「見たまえ。私のオモチャだ。」

老人の視線の先には…

 柱に女が張り付いていた。

全裸の女。

腕を頭上で合わせ、曲げることは叶わない。

柱と同化した胴体。

脚はガニ股に開かれ、足首は、柱の後側にある。

その不自然な裸体は、麻縄により形造られている。

柱と肢体を何本もの麻縄が、這い廻っていた。

啜り泣く肢体に、“彼”の手によって、更に麻縄は掛けられてゆく。

 「座りたまえ、お客陣。もうすぐ出来上がるようだ。」

最後の縄を掛け終わったのだろう。

“彼”は肢体から離れた。
柱の芸術は、泣いている。

豆絞りの手拭いでサルグツワをされているが、整った、二十代前半だろう顔立ち。

苦しそうに呻き、泣いている。


裕希と彩香嬢は、手枷、足枷、首輪を付け、それぞれの主の隣に座っている。

頭のマスクを着けたまま。

 「それは、キミ達のオモチャか。」

『はい。至らぬ奴隷ですよ。
ほら、ご挨拶だ。』

オレは、裕希の首輪の鎖を引いて、老人の前に座らせた。

「お前もだ。」

彩香嬢も隣に座らせられる。

「よろしくお願い致します。」

三つ指で頭を下げる二人。

「ほう。よく躾られておるな。
いいのだな。始めて。」

『はい、双方とも、そのつもりです。
どうぞ。可愛がってやって下さい。』

 老人の合図で男が4人入ってきた。

4人共、頭に目と口だけ出したレザーのマスクを被り、エナメルのビキニパンツだけの姿だ。


男達は、老人に一礼すると、裕希と彩香嬢に襲い掛かった。


1人の男は、手枷で繋がれた腕を頭上に押さえつけ、腕の上に腰を下ろしてしまう。

もう1人は、強引に両脚の間に入り込む。

あっと言う間に恥ずかしい姿で動けなくなった二人の女。

気がついたように悲鳴を上げる。

「イヤッ‼」
「イヤァッ‼」

「誰?旦那様?違うの?」

藻掻きながらマスクの下から甲高い声を上げる。

「ヤメて‼離しなさい‼
旦那様以外に触らないで‼
イヤァ~‼」

 暴漢が口を開く。

「お嬢さん、あんたらはオレ達が可愛がってやるんだよ。御主人様達は、あんたらが姦られるところを視て下さってるんだ。
イイ声で鳴きな。」

「イイ躰してやがる。」

暴漢達は、裕希と綾香嬢の躰を貪(ムサボ)り出した。

部屋に悲鳴が響く。

「イッ…イヤァ~‼」

 柱のオブジェの元に、女が2人現れた。

やはりマスクを被り、エナメルのビキニである。

それぞれの手にローターを持ち、唇と共に愛撫を始めた。

部屋に、女の悲鳴と呻き声が響き渡る。


裕希と彩香を凌辱していた男達が2人を四つんばいにした。

オレ達の座る椅子の前に女2人の尻を合わせるようにする。

そして、両方向が男根の形の巨大なティルド(バイブレータ)を取り出した。

男は、
「お嬢様方は、濡れてございます。」
と、言い放ち、まずは彩香嬢の花びらに片側を…
容赦なくブチ込んだ。

「ひぎゃぁ~‼」

彩香嬢が悲鳴を上げた。

そして、彩香嬢の花びらから生える、もう片方の男根の先を祐希の花びらに合わせ、2人の尻を一気に密着させた。

「ヒグゥ~‼」

裕希の悲鳴…

 今、部屋の片隅に置かれたガラス板の理由がわかった。

四つんばいになり、ティルドで繋がれた裕希と彩香嬢。

背中にガラス板が置かれた。

老人の合図で料理が置かれる。

「ガハハ、どうだ。立派なテーブルだろう。
さあ、遠慮せんと、SMショーを視ながら飲んで食おうじゃないか。」

柱の女が、グゥ~と呻いたとたん、股間から、大量の水が滴り落ちた。


 テーブルが揺れる。

スイッチの入ったティルドに料理が跳ねる。

「あぁ~…ダメ…お願い…動かないで…」

「ひ…引っ張らないで…」

テーブルとなった2人の息が激しく、ガラス板がウネる。

“彼”が戻ってきた。

柱のグッタリとしたオブジェを解放する。

しかし、すぐに後ろ手に麻縄を掛けてゆく。

「それでは、小生の調教をじっくりと御堪能ください。」

老人のオモチャは、苦虐と快楽と痙攣を繰り返され、気を失ってもなお、責めを続けられ、もはや、糸の切れた傀儡(クグツ)となった。

 “彼”が一礼をして部屋から出る。

それと同時に、先ほど裕希と綾香嬢を凌辱した男達が、傀儡に群がった。

縄から解放された躰を押さえつけ、ローションを大量に塗りたくる。

吐息と喘ぎ声は、快感によるものか、それとも枯れそうな抵抗なのか。

1人の男が仰向けとなる。

男達は女を、寝そべった男の脚側を向くように担ぐ。

後ろのツボミにイキリ立った肉棒の先を合わせ、傀儡はドスンと座らされる。

「キャァ~‼」

傀儡の悲鳴。

開発が不十分なツボミが裂ける。

傀儡はそのまま仰向けにされ、
1人が口に…
1人は花びらに…

穴は全て塞がれた。

もう1人の男が微かな力で抵抗を試みる右手を掴み、肉棒を掴ませる。

それぞれの男がそれぞれに動き、一匹の柔らかな生き物は、白い液体と共に動かなくなった。

 老人が肢体に近づく。

肢体は、汗と縄跡とローションと精液、そして自らの躰から出た液体にまみれ、息さえしていないように横たわる。

「なんじゃ、もろいのぉ。」

足の指を動かない口の中に入れ、呟く。

「片付けなさい。」

男達が、気を失った躰を抱え部屋を後にした。

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