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螺旋の果て(下)
第11章 【烙印】
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週末。
私は、裕希のマンションに帰った。
マンションの玄関のドアを開けると、あのメイド服の裕希が三つ指で待っていた。
「お帰りなさいませ、旦那様…。」
『ただいま、裕希。』
私は、裕希を素通りし、ソファーに腰を下ろす。
うつむき、私の脇に立つ裕希。
みるみる内に、涙が裕希の頬を流れ落ちる。
『裕希、飯だ。』
「は…はい…旦那様。」
裕希はキッチンへ向かった。
…………
食事の最中、ずっと黙り込む裕希。
私は言った。
『お前に仕置きはしない。』
裕希の表情が更に曇り、ベタリと座り込んで泣き出した。
「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」
泣きながら、ごめんなさいだけを繰り返す裕希。
私は、裕希のアゴを優しく持ち上げ、
『何を謝っている?
先週のアバンチュールか?
私は、怒っているなどと言った覚えはない。
裕希。満点だよ。
今夜は、褒美をやらなきゃな。』
私の笑顔での言葉に、裕希は、号泣しだした。
『おいで…』
私の腰に顔を埋めて、わんわんと泣きじゃくる裕希。
シャワーを浴び、裕希の前に立つ。
恐る恐る顔を上げ、真っ赤な眼で私を視る裕希。
『いい臭いがするな。
なぜ濡れている?お前は、男に抱かれても感じない女じゃないのか?』
「…わからない…旦那様…裕希は、わからないんです。」
私は、裕希から香る臭いの元に、右手を添えた。
添えたまま、裕希の眼を見つめた。
ゆっくり閉じられる裕希の眼。
私の右手は、止めどなく溢れ出す蜜を受け止めていた。
頬はピンク色を濃くし、触れてもいない先端が固く突き出してくる。
『裕希…なぜだかわかったか?』
「…はい…旦那様…。」
荒々しいキスの瞬間、花びらから更に激しく吹き出す蜜を、添えただけの右手に感じていた。
私は、裕希のマンションに帰った。
マンションの玄関のドアを開けると、あのメイド服の裕希が三つ指で待っていた。
「お帰りなさいませ、旦那様…。」
『ただいま、裕希。』
私は、裕希を素通りし、ソファーに腰を下ろす。
うつむき、私の脇に立つ裕希。
みるみる内に、涙が裕希の頬を流れ落ちる。
『裕希、飯だ。』
「は…はい…旦那様。」
裕希はキッチンへ向かった。
…………
食事の最中、ずっと黙り込む裕希。
私は言った。
『お前に仕置きはしない。』
裕希の表情が更に曇り、ベタリと座り込んで泣き出した。
「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」
泣きながら、ごめんなさいだけを繰り返す裕希。
私は、裕希のアゴを優しく持ち上げ、
『何を謝っている?
先週のアバンチュールか?
私は、怒っているなどと言った覚えはない。
裕希。満点だよ。
今夜は、褒美をやらなきゃな。』
私の笑顔での言葉に、裕希は、号泣しだした。
『おいで…』
私の腰に顔を埋めて、わんわんと泣きじゃくる裕希。
シャワーを浴び、裕希の前に立つ。
恐る恐る顔を上げ、真っ赤な眼で私を視る裕希。
『いい臭いがするな。
なぜ濡れている?お前は、男に抱かれても感じない女じゃないのか?』
「…わからない…旦那様…裕希は、わからないんです。」
私は、裕希から香る臭いの元に、右手を添えた。
添えたまま、裕希の眼を見つめた。
ゆっくり閉じられる裕希の眼。
私の右手は、止めどなく溢れ出す蜜を受け止めていた。
頬はピンク色を濃くし、触れてもいない先端が固く突き出してくる。
『裕希…なぜだかわかったか?』
「…はい…旦那様…。」
荒々しいキスの瞬間、花びらから更に激しく吹き出す蜜を、添えただけの右手に感じていた。
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