【R20】螺旋の果て

雪田 瑠魔

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螺旋の果て(下)

第11章 【烙印】

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週末。

私は、裕希のマンションに帰った。

マンションの玄関のドアを開けると、あのメイド服の裕希が三つ指で待っていた。

「お帰りなさいませ、旦那様…。」

『ただいま、裕希。』

私は、裕希を素通りし、ソファーに腰を下ろす。

うつむき、私の脇に立つ裕希。

みるみる内に、涙が裕希の頬を流れ落ちる。

『裕希、飯だ。』

「は…はい…旦那様。」

裕希はキッチンへ向かった。

…………

食事の最中、ずっと黙り込む裕希。

私は言った。

『お前に仕置きはしない。』

裕希の表情が更に曇り、ベタリと座り込んで泣き出した。

「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」

泣きながら、ごめんなさいだけを繰り返す裕希。

私は、裕希のアゴを優しく持ち上げ、

『何を謝っている?
先週のアバンチュールか?
私は、怒っているなどと言った覚えはない。
裕希。満点だよ。

今夜は、褒美をやらなきゃな。』

私の笑顔での言葉に、裕希は、号泣しだした。

『おいで…』

私の腰に顔を埋めて、わんわんと泣きじゃくる裕希。

シャワーを浴び、裕希の前に立つ。

恐る恐る顔を上げ、真っ赤な眼で私を視る裕希。

『いい臭いがするな。
なぜ濡れている?お前は、男に抱かれても感じない女じゃないのか?』

「…わからない…旦那様…裕希は、わからないんです。」

私は、裕希から香る臭いの元に、右手を添えた。

添えたまま、裕希の眼を見つめた。

ゆっくり閉じられる裕希の眼。

私の右手は、止めどなく溢れ出す蜜を受け止めていた。

頬はピンク色を濃くし、触れてもいない先端が固く突き出してくる。

『裕希…なぜだかわかったか?』

「…はい…旦那様…。」

荒々しいキスの瞬間、花びらから更に激しく吹き出す蜜を、添えただけの右手に感じていた。

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