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第9話
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そして朋美さんがゆっくり口を開く。
「あのね和ちゃん…」
僕は朋美さんが何を言い出すのか、不安と期待の入り交じった気持ちで待った。
「あの…昨日の和ちゃんの言葉…凄く嬉しかったの。それで、私も私なりの気持ちをちゃんと伝えないとと思って…」
朋美さんの気持ち…ずっと気になってたのに、どうしてこんなにもったいぶって…ずっとずっと聞きたかったのに…僕を異性として見れるのか見れないのか…今までずっと苦しかったのに…
「とりあえず、もし時間あったらこのまま家に来ない?」
「も…もちろんです!ちゃんと鈴木さんの気持ちが聞きたかったんで…ゆっくり聞かせて下さい…」
朋美さんが自分の家に呼んで話してくれるってことは、きっといろいろ思うところがあるんだろう…どっちに転ぶかはわからないけど、これで僕も前に進めそうだ。そして朋美さんのアパートへ到着し、僕らは部屋の中へと吸い込まれていく。朋美さんがテーブルに2つお茶を置いて二人向かい合って座った。少しの間朋美さんは何か言いたげな表情で上目遣いに僕を見る。僕も朋美さんが切り出すのをジリジリとした思いで待つ。そして
「和ちゃん、私…私の気持ちを伝えるね…もし和ちゃんが真剣に私に好意を持ってくれるならだけど…」
朋美さんは凄く言いにくそうに話している。チラチラと上目遣いに見る朋美さんの表情が、どこか純情な少女のように見えてドキッとしてしまう。
「私…も…和ちゃんのことを…」
朋美さんは下を向いて続ける。
「一人の男性として好意を持ってるの…」
この言葉を聞いた瞬間僕は、心臓がズキンと痛んだ。恋い焦がれた朋美さんが、親子ほど歳の離れた朋美さんが、望んでも絶対に振り向いてなどもらえないと思っていた憧れの女性が…僕に好意を?マジで?信じられない…これは本当に夢じゃないんだろうか?こんなことが本当に起こるんだろうか?あれほどそうなったら良いと思ってきた願望がいざ叶うと、急にそれが夢なのではと思えてきた。血圧のせいかフワフワして地に足が着いていないような感覚に教われる。朋美さんは続ける。
「でも…」
朋美さんがその先を言うのをためらっている。でも?でも何ですか?でもって何ですか?上げるだけ上げてやっぱりオチがあるんですか?それはキツいですよ…ここまで期待させといて…そして朋美さんは
「でも…やっぱり親子ほどの歳の差があるじゃない?だから…和ちゃんにとってはこんなオバサンじゃもったいないって思って…だから…ごめんなさい…気持ちは本当に嬉しいのよ!これは本心…でも…」
「朋美さん!そんな風に逃げないで下さい!」
朋美さんは僕の言葉に目を見開く。僕は思わず朋美さんって呼んでしまった。出てしまった言葉はもう消せない。ちょっと恥ずかしかったが僕は続ける。
「もし…朋美さんの言葉に何も嘘が無いんであれば、僕と…」
僕も緊張し過ぎてその先の言葉に詰まる。ここに来てこの歳の差に躊躇するわけでは無いが、やはり付き合って欲しいと申し出たところで上手く行くのかどうか自信はない。それを言ったら何も出来ないとはわかっていても、いざとなると歳の差という壁は、まだ若い僕にとっては思った以上に高い壁のように感じられてしまった。そしてお互い沈黙してしまう。その沈黙を先に破ったのは朋美さんだった。
「和ちゃん…和ちゃんの気持ちは聞かせてもらったわ。そして、私の気持ちにも嘘偽りはないの。だから…もう少しお互いこの距離感が良いと思うんだけど…どうかしら?別に無理に付き合うとかの形にこだわるんじゃ無くて、自然体で居られるこの距離感…好きなときに和ちゃんが私の家に遊びに来てくれてもいいし、その方が堅苦しい束縛とかしなくて済むし…和ちゃんまだ若いから、他に相手を見つけた時に私が和ちゃんの足かせにはなりたくないの…だから、そういう形ならお互いの為かなって…どう?」
僕は朋美さんの大人の考え方に凄く驚嘆した。きっと朋美さんと付き合うことになったら、僕は朋美さんを束縛してしまうかもしれない。他の男性と喋るのも、スキンシップ取られるのも全て妬いてしまうかもしれない。でも、朋美さんは僕がまだまだこれから恋愛をするかもしれない可能性を視野に入れて、最初から自分自身が身を引いて、都合のいい女として僕を受け入れようとしているんだ。だからあえて交際という形は取らないと…朋美さんは僕の何枚も上手を行ってる。これが大人の考え方…大人の恋愛…
「朋美さん…僕は朋美さんの他に目移りするつもりはありませんが、大人の恋愛感というものを教えてもらいました。だから…朋美さんの考え方に従います!」
朋美さんは恥ずかしそうに笑ってる。ここに来てやっとお互い自然の笑みがこぼれ始めた。
「あのね和ちゃん…」
僕は朋美さんが何を言い出すのか、不安と期待の入り交じった気持ちで待った。
「あの…昨日の和ちゃんの言葉…凄く嬉しかったの。それで、私も私なりの気持ちをちゃんと伝えないとと思って…」
朋美さんの気持ち…ずっと気になってたのに、どうしてこんなにもったいぶって…ずっとずっと聞きたかったのに…僕を異性として見れるのか見れないのか…今までずっと苦しかったのに…
「とりあえず、もし時間あったらこのまま家に来ない?」
「も…もちろんです!ちゃんと鈴木さんの気持ちが聞きたかったんで…ゆっくり聞かせて下さい…」
朋美さんが自分の家に呼んで話してくれるってことは、きっといろいろ思うところがあるんだろう…どっちに転ぶかはわからないけど、これで僕も前に進めそうだ。そして朋美さんのアパートへ到着し、僕らは部屋の中へと吸い込まれていく。朋美さんがテーブルに2つお茶を置いて二人向かい合って座った。少しの間朋美さんは何か言いたげな表情で上目遣いに僕を見る。僕も朋美さんが切り出すのをジリジリとした思いで待つ。そして
「和ちゃん、私…私の気持ちを伝えるね…もし和ちゃんが真剣に私に好意を持ってくれるならだけど…」
朋美さんは凄く言いにくそうに話している。チラチラと上目遣いに見る朋美さんの表情が、どこか純情な少女のように見えてドキッとしてしまう。
「私…も…和ちゃんのことを…」
朋美さんは下を向いて続ける。
「一人の男性として好意を持ってるの…」
この言葉を聞いた瞬間僕は、心臓がズキンと痛んだ。恋い焦がれた朋美さんが、親子ほど歳の離れた朋美さんが、望んでも絶対に振り向いてなどもらえないと思っていた憧れの女性が…僕に好意を?マジで?信じられない…これは本当に夢じゃないんだろうか?こんなことが本当に起こるんだろうか?あれほどそうなったら良いと思ってきた願望がいざ叶うと、急にそれが夢なのではと思えてきた。血圧のせいかフワフワして地に足が着いていないような感覚に教われる。朋美さんは続ける。
「でも…」
朋美さんがその先を言うのをためらっている。でも?でも何ですか?でもって何ですか?上げるだけ上げてやっぱりオチがあるんですか?それはキツいですよ…ここまで期待させといて…そして朋美さんは
「でも…やっぱり親子ほどの歳の差があるじゃない?だから…和ちゃんにとってはこんなオバサンじゃもったいないって思って…だから…ごめんなさい…気持ちは本当に嬉しいのよ!これは本心…でも…」
「朋美さん!そんな風に逃げないで下さい!」
朋美さんは僕の言葉に目を見開く。僕は思わず朋美さんって呼んでしまった。出てしまった言葉はもう消せない。ちょっと恥ずかしかったが僕は続ける。
「もし…朋美さんの言葉に何も嘘が無いんであれば、僕と…」
僕も緊張し過ぎてその先の言葉に詰まる。ここに来てこの歳の差に躊躇するわけでは無いが、やはり付き合って欲しいと申し出たところで上手く行くのかどうか自信はない。それを言ったら何も出来ないとはわかっていても、いざとなると歳の差という壁は、まだ若い僕にとっては思った以上に高い壁のように感じられてしまった。そしてお互い沈黙してしまう。その沈黙を先に破ったのは朋美さんだった。
「和ちゃん…和ちゃんの気持ちは聞かせてもらったわ。そして、私の気持ちにも嘘偽りはないの。だから…もう少しお互いこの距離感が良いと思うんだけど…どうかしら?別に無理に付き合うとかの形にこだわるんじゃ無くて、自然体で居られるこの距離感…好きなときに和ちゃんが私の家に遊びに来てくれてもいいし、その方が堅苦しい束縛とかしなくて済むし…和ちゃんまだ若いから、他に相手を見つけた時に私が和ちゃんの足かせにはなりたくないの…だから、そういう形ならお互いの為かなって…どう?」
僕は朋美さんの大人の考え方に凄く驚嘆した。きっと朋美さんと付き合うことになったら、僕は朋美さんを束縛してしまうかもしれない。他の男性と喋るのも、スキンシップ取られるのも全て妬いてしまうかもしれない。でも、朋美さんは僕がまだまだこれから恋愛をするかもしれない可能性を視野に入れて、最初から自分自身が身を引いて、都合のいい女として僕を受け入れようとしているんだ。だからあえて交際という形は取らないと…朋美さんは僕の何枚も上手を行ってる。これが大人の考え方…大人の恋愛…
「朋美さん…僕は朋美さんの他に目移りするつもりはありませんが、大人の恋愛感というものを教えてもらいました。だから…朋美さんの考え方に従います!」
朋美さんは恥ずかしそうに笑ってる。ここに来てやっとお互い自然の笑みがこぼれ始めた。
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