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05 食事処
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ユキもいい匂いで目を覚ましたようだけど、僕もさっきからお腹が空いていて、ちょっぴりお腹が鳴ってしまったくらいだ。
こんなにリアルに匂いを感じてお腹まで空くのに、これがゲームの中だなんてまだ信じられない。
「俺はベアウルフのステーキと黒麦パンと黒麦エール。……シロはどうする?」
「ベアウルフって、あの?」
「ああ、そうだ。シロがここに来た時に遭遇したやつだ。うまいんだぞ。同じのにするか?」
ベアウルフと聞いて、あの時のことを思い出してしまった。うまいって言われても……。
僕はうーんと考えたあと、メニューを指さした。
「えっと……。この、光るきのこのホワイトシチュー、ミルクパン、レモンハーブティーにします。光るきのこは見たことがないからちょっと不安だけど、ホワイトシチューは大好きだからこれが良いかなって」
「よし、わかった。ユキはどうする?」
ラパンがユキに何を食べるか聞いてるけど、うさぎだから人参とか? でもそれなら僕だって人参になってしまうのか。それに、食べなくても平気と言ってたのに食べるってことは、なんでもいけるってことかな。
「ユキはどういうものを食べるの?」
「僕はなんでも食べるけど、今は体が小さいから、そんなにたくさんは食べられないよ。シロと同じメニューを半分の量にして頼んで欲しいな」
僕が質問すると、ユキは僕の肩の上で、ぴょんぴょんっと跳ねながら答えた。跳ねるたびに、毛がふさふさと僕の頬を撫でる。ふふ、くすぐったいよ。
でも、今は体が小さいからって、どういう意味だろ? サイズを変更できたり? ……うーん、違うかな。
僕が、大きくなったユキを想像して、大きなユキもかわいいな。背中に乗って移動とかできたりするのかな? なんて、勝手に想像して盛り上がっているうちに、ラパンの「よし、わかった」と言う声で我に帰った。
ラパンは注文パネルを手際よくタッチすると、ラパンと僕とユキの料理を注文した。
◇
「んーっ、とっても美味しかったぁ~」
「美味しかったねー」
僕はお店を出て、んーっと背伸びをした。肩の上で、ユキも体を伸ばす。
出された料理は、びっくりするくらい美味しくて、いくらでも食べられるような気がした。
光るきのこのホワイトシチューは、どんな感じかとドキドキしちゃったけど、お皿の中できのこが本当に光ってるの。加熱したのに光るなんて不思議だけど、それがゲームの中ってことなんだね。
ラパンが食べたのは、ベアウルフのステーキ。ベアウルフは、最近この辺一帯に現れるようになったらしい。急激に増えているから、討伐依頼を出して、その肉をお店に出しているそうだ。
ラパンはうまいぞなんて言ってたけど、やっぱり複雑な気持ちだなぁ……。
「さて。お腹もいっぱいになったことだし、運動がてら軽くモンスターと戦ってみるか?」
「運動がてら? 軽く? そんな簡単に言うの!?」
僕はびっくりして、声が裏返ってしまう。
この辺りのモンスターといえば、最近増えたというベアウルフが出てくるかもしれない。そしたらきっと僕は足手まといになってしまう。
「心配しなくても大丈夫だ。ここには初心者の部屋と言って、練習ができる場所があるんだ」
「そんな場所があるんだね。……よかった、そこなら安心だ」
僕は、そんな都合の良い場所があるなんて知らなかったから、ほっと胸を撫で下ろした。
「そこでパネルの説明とか、魔法のことについても説明しようか」
「はーい、よろしくお願いしまーす」
僕は大きく手を伸ばし、元気に返事をした。さっきまでビビり倒していたのに、我ながら滑稽だなって思う。
◇
食事処を出て街の外れまで進むと、木々に囲まれた、こぢんまりとした建物が見えてきた。
どう見ても狭そうなのに、こんなところで戦闘の練習ができるのだろうか。
僕は不思議に思いながらも、ラパンの後をついていった。
「さぁ、ここだ」
中に入ると、そこには僕と同じウサギ獣人が立っていた。思わず耳がピクピクと反応してしまう。
このアバターは今日が初めてだけど、なかなか気に入っていて、この耳も尻尾ももうかなり僕に馴染んでいる。
だから目の前にいる受付のうさぎ獣人が、仲間のように思えて嬉しくなってしまう。
「ようこそ、初心者の部屋へ。ご利用されますか?」
「ああ、こいつが利用する」
「承知しました。お連れ様はどうなさいますか?」
「俺は、何回かログインしているから、必要はない」
「それでしたら、お連れ様はそちらの部屋でお待ちください。利用される方は、こちらに手をかざしてください」
受付のウサギ獣人がそういうと、シュッと目の前にパネルが現れた。
言われるままに手をかざすと、ホワンと音がして、何かが表示された。僕の顔と名前と、何やら色々と情報が書かれているようだ。ステータス画面なのかな?
「はい、確かに確認しました。シロ様は、本日初ログインされたばかりですね。ではご案内いたします」
「よろしくお願いします」
「私のことは、ルナとお呼びください」
「ルナさん、よろしくお願いします」
「お任せください」
受付のうさぎ獣人のルナさんは、受付だけじゃなく、中の案内もしてくれるみたいだ。
こんなにリアルに匂いを感じてお腹まで空くのに、これがゲームの中だなんてまだ信じられない。
「俺はベアウルフのステーキと黒麦パンと黒麦エール。……シロはどうする?」
「ベアウルフって、あの?」
「ああ、そうだ。シロがここに来た時に遭遇したやつだ。うまいんだぞ。同じのにするか?」
ベアウルフと聞いて、あの時のことを思い出してしまった。うまいって言われても……。
僕はうーんと考えたあと、メニューを指さした。
「えっと……。この、光るきのこのホワイトシチュー、ミルクパン、レモンハーブティーにします。光るきのこは見たことがないからちょっと不安だけど、ホワイトシチューは大好きだからこれが良いかなって」
「よし、わかった。ユキはどうする?」
ラパンがユキに何を食べるか聞いてるけど、うさぎだから人参とか? でもそれなら僕だって人参になってしまうのか。それに、食べなくても平気と言ってたのに食べるってことは、なんでもいけるってことかな。
「ユキはどういうものを食べるの?」
「僕はなんでも食べるけど、今は体が小さいから、そんなにたくさんは食べられないよ。シロと同じメニューを半分の量にして頼んで欲しいな」
僕が質問すると、ユキは僕の肩の上で、ぴょんぴょんっと跳ねながら答えた。跳ねるたびに、毛がふさふさと僕の頬を撫でる。ふふ、くすぐったいよ。
でも、今は体が小さいからって、どういう意味だろ? サイズを変更できたり? ……うーん、違うかな。
僕が、大きくなったユキを想像して、大きなユキもかわいいな。背中に乗って移動とかできたりするのかな? なんて、勝手に想像して盛り上がっているうちに、ラパンの「よし、わかった」と言う声で我に帰った。
ラパンは注文パネルを手際よくタッチすると、ラパンと僕とユキの料理を注文した。
◇
「んーっ、とっても美味しかったぁ~」
「美味しかったねー」
僕はお店を出て、んーっと背伸びをした。肩の上で、ユキも体を伸ばす。
出された料理は、びっくりするくらい美味しくて、いくらでも食べられるような気がした。
光るきのこのホワイトシチューは、どんな感じかとドキドキしちゃったけど、お皿の中できのこが本当に光ってるの。加熱したのに光るなんて不思議だけど、それがゲームの中ってことなんだね。
ラパンが食べたのは、ベアウルフのステーキ。ベアウルフは、最近この辺一帯に現れるようになったらしい。急激に増えているから、討伐依頼を出して、その肉をお店に出しているそうだ。
ラパンはうまいぞなんて言ってたけど、やっぱり複雑な気持ちだなぁ……。
「さて。お腹もいっぱいになったことだし、運動がてら軽くモンスターと戦ってみるか?」
「運動がてら? 軽く? そんな簡単に言うの!?」
僕はびっくりして、声が裏返ってしまう。
この辺りのモンスターといえば、最近増えたというベアウルフが出てくるかもしれない。そしたらきっと僕は足手まといになってしまう。
「心配しなくても大丈夫だ。ここには初心者の部屋と言って、練習ができる場所があるんだ」
「そんな場所があるんだね。……よかった、そこなら安心だ」
僕は、そんな都合の良い場所があるなんて知らなかったから、ほっと胸を撫で下ろした。
「そこでパネルの説明とか、魔法のことについても説明しようか」
「はーい、よろしくお願いしまーす」
僕は大きく手を伸ばし、元気に返事をした。さっきまでビビり倒していたのに、我ながら滑稽だなって思う。
◇
食事処を出て街の外れまで進むと、木々に囲まれた、こぢんまりとした建物が見えてきた。
どう見ても狭そうなのに、こんなところで戦闘の練習ができるのだろうか。
僕は不思議に思いながらも、ラパンの後をついていった。
「さぁ、ここだ」
中に入ると、そこには僕と同じウサギ獣人が立っていた。思わず耳がピクピクと反応してしまう。
このアバターは今日が初めてだけど、なかなか気に入っていて、この耳も尻尾ももうかなり僕に馴染んでいる。
だから目の前にいる受付のうさぎ獣人が、仲間のように思えて嬉しくなってしまう。
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