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ツイノベ
猫のマネ
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最近寒くなってきたので、こたつを出した。
俺の家に入り浸っている受けは、スーパーでみかんを買ってきて、「やっぱりこたつでみかんだよなー」と言いながら、嬉しそうにみかんの皮をむく。
時折、指先をくんくんして、みかんの香りを確認してしまうところなんて、自覚なしの仕草が可愛い。
「猫って、柑橘系の匂い嫌がるんだぞ」
もうすでに3個のみかんを食べ終わった受けに向かって言う。
「え?そうなの?」
「嫌がるだけじゃなくて、害になるらしいぞ?」
攻めの言葉に目を丸くして、実家に帰った時は気をつけなきゃー……と小さくつぶやく受け。
「うちには猫いないしな。みかん食べてても気にすることないけどな」
そう言いながら、みかんを手にする攻め。
このみかん、酸味と甘みのバランスが絶妙だなぁ。んまい。
音がないと寂しいなーなんてリモコンを手にしようとしたら、ふと膝の右側に気配を感じた。
「……?……受け?」
俺の右膝にちょこんと手を置いて、何かを訴えるような上目遣いをしてくる。
「……にゃん?」
ぐはっ!
な、なんなんだこの可愛い生き物は!!
受けが何を意図しての行動かは分かり兼ねたが、もうそんなのこの際どうでも良い。
無条件に可愛いだけなのだ。愛でずしてどうする。
「受け、こっちにおいで」
受けが立ち膝をした状態で、俺に抱きしめられると、ふふふっと小さく笑った。
そして、もう一度
「にゃーんっ!」
と鳴くと、スルスルっとその腕から抜け出してしまった。
立ち上がって、トトトっと身軽に走り出すと、俺はそんなに安くないぜ……と言わんばかりに、扉の前で小さくあっかんべーをした。
まるで、気まぐれな猫のように。
「ちょっと、コンビニ行こうぜ!」
素早く上着を羽織り、攻めの上着もポーンと投げて寄越す。
「あ……ああ」
何がなんだか良く分からないままだったが、のんびり2人でコンビニに行こうか。その道すがら、話を聞くのも良いだろう。
「……なぁ、さっきの……」
しっかりと手を繋ぎながら、並んで歩く受けへと視線を向けた。
「ん?……ああ。あれね、攻めの家には猫がいないから、俺が猫になってみようかと思って!」
満面の笑みでそんなこと言われたら、ここが外だと関係なく、その唇を執拗なくらいに奪い取ってやりたくなった。
「……でも、猫だったらさー。……無理じゃん?……だから、やーめた!」
少し頬が染まって見えるのは気のせいだろうか……?
受けは繋いでいた手をぐっと引き寄せ、素早くチュッとキスをした。
「さっさと買い物済ませて帰ろうぜ!」
右半身で感じていた温もりと、一瞬だけ触れた唇の感触は全て無くなり、目の前に駆け出す受けの姿が見えた。
ほんと、きまぐれな猫みたいなやつだな……。
少し先で大きく手招きをする受けを見てると、いつかは2人で猫を飼うのも良いかもしれないな。……そんな未来を想像して、ニヤける顔を抑えきれずにいた。
(終)
俺の家に入り浸っている受けは、スーパーでみかんを買ってきて、「やっぱりこたつでみかんだよなー」と言いながら、嬉しそうにみかんの皮をむく。
時折、指先をくんくんして、みかんの香りを確認してしまうところなんて、自覚なしの仕草が可愛い。
「猫って、柑橘系の匂い嫌がるんだぞ」
もうすでに3個のみかんを食べ終わった受けに向かって言う。
「え?そうなの?」
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「……?……受け?」
俺の右膝にちょこんと手を置いて、何かを訴えるような上目遣いをしてくる。
「……にゃん?」
ぐはっ!
な、なんなんだこの可愛い生き物は!!
受けが何を意図しての行動かは分かり兼ねたが、もうそんなのこの際どうでも良い。
無条件に可愛いだけなのだ。愛でずしてどうする。
「受け、こっちにおいで」
受けが立ち膝をした状態で、俺に抱きしめられると、ふふふっと小さく笑った。
そして、もう一度
「にゃーんっ!」
と鳴くと、スルスルっとその腕から抜け出してしまった。
立ち上がって、トトトっと身軽に走り出すと、俺はそんなに安くないぜ……と言わんばかりに、扉の前で小さくあっかんべーをした。
まるで、気まぐれな猫のように。
「ちょっと、コンビニ行こうぜ!」
素早く上着を羽織り、攻めの上着もポーンと投げて寄越す。
「あ……ああ」
何がなんだか良く分からないままだったが、のんびり2人でコンビニに行こうか。その道すがら、話を聞くのも良いだろう。
「……なぁ、さっきの……」
しっかりと手を繋ぎながら、並んで歩く受けへと視線を向けた。
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「……でも、猫だったらさー。……無理じゃん?……だから、やーめた!」
少し頬が染まって見えるのは気のせいだろうか……?
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「さっさと買い物済ませて帰ろうぜ!」
右半身で感じていた温もりと、一瞬だけ触れた唇の感触は全て無くなり、目の前に駆け出す受けの姿が見えた。
ほんと、きまぐれな猫みたいなやつだな……。
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(終)
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