地下迷宮(ダンジョン)を冒険するのは楽しいものだと決まっている

CROWN

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「笑い事じゃないんですけど」

  声は玄関の方から聞こえ視線を持っていく。そこにはリザが怒った顔で立っていた。

「夕食前にそんなボロボロでどうすんのよ!」

「その事かよ、すぐ怒るなって、ブサイクに見えるぞ」

「ボルト」

  ソーマはリザをからかったため天罰が下ったようだ。

  ────怖すぎる。

  ボルトは小さな雷を落とすだけなため、人に害はないがとても痛い。

「ユイト!」

「あ、はい!」

「ちょっとふざけすぎたわね」

「え、えっと、、、」

「何か言うことは?」

「えっ、、、、ブサイクに見えるぞ?」

「ボルト!」

  リザが怖すぎたせいか思考がおかしくなり、失態を犯してしまった。

────ほんと、ボルトは痛い。

  僕はリザを怒らせてはまずいと改めて感じた。

  リビングへ向かうと夕食がいくつか用意されていた。その中に一際目立つシチューがテーブルの真ん中にあった。

「これってもしかして」

  僕は目を輝かせながらリザに問いかけた。

「ドラゴンの肉を使ったシチューよ」

「「よっしゃ!!」」

  僕とソーマは口を揃えて喜んだ。

  ドラゴンの肉はとても希少価値が高い。その存在を耳にすることはあったが、口にするのは人生初である。

  僕とソーマとリズはドラゴンの肉を味わって食した。表現できないほどの美味しさだった。

「ドラゴンの肉と言えばあの時の事思い出すわね」とリザ。

「ギルドを結成した時だったよな」とソーマ。

「あの時だったらこんなこと夢にも思わなかったよ」

  僕はそう口にすると、その時の事が脳裏に蘇ってきた。
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