17 / 93
計
雨と鵺と花①
しおりを挟む
6月半ば。鬱陶しく雨が降りまくる梅雨の季節。俺は買い物をする為に商店街へ来ている。入学してから散々!色々!ひどい目に!あってきた俺だが、GWを過ぎた後から少しずつだが落ち着きが戻ってきた。まぁ、修行することになったり、課題忘れたり?小鬼と同居生活になったり?そういうのはあるが。
親父とは…跡取りの継承の云々の件で結局ケンカして、教師権限で呼び出されても、プライベートでも。あれから今に至るまでまともに会っていないし話もしていない。うちの学校の教師だから見かけることはあれど近づいたりはしていない。
あれだな、反抗期だな、おうおう。
修業に関しては壱弥を通して報告をしてもらって、言われたことは順調にこなしている。壱弥は「早く仲直りしてよね。」って呆れて言ってたけどやることはやってるんだから文句はないだろう?経過としては初日のように足元だけが輝くこともなくなったし、結緋さんの贈り物の手助けがあってなのか真砂家の血か。普通より早いペースで体がなれてきているらしい。早く終わるならそれに越したことはない。開放される日も近いかな?
「おっ!イケメンくーん、学校帰り?機嫌良さそうね?」
「あ、こんちわ。からかわないで下さいよー、俺のどこがイケメンなんすかぁー。」
明るく話しかけてきたのは商店街にある花屋さん『フラワーショップはるの』のショートカットがよく似合う春野かすみお姉さん。何故か俺をイケメン呼ばわりする謎の感覚の持ち主だ。俺に気付くといつもこんな風に話しかけてきてくれる。
「今日はお買いもの?アルバイト?あ、そうだそうだぁー!後で私もお買い物行かなきゃだわ!」
相変わらず元気いっぱいだ。こっちも自然と笑顔になる…ん…?なんだろ?
「ね!雨ばっかりで嫌になっちゃうよね!お日様出ないからお花も元気無い感じでしょー?」
んん?変だな、なんか見られてる?
「お客さんもあんまり来なくて暇だよぉー!ねね、イケメンくん、お客さん連れてきてよー!」
「俺には無理っすよー。」と適当に返事を返すと何だとー!っと頭をぐしゃぐしゃにしてくる。かすみさんはとっても明るくてフレンドリーだ。さぞモテるんだろうなぁ…っと。やっぱり何かの視線を感じる。俺とかすみさんが話してるのを誰かが見てる。辺りをキョロキョロ見渡すと…うん、何かいた。すぐわかったわ。
「すみません…。」
俺とかすみさんの間に割って入るように少し暗い印象の女の人が店に来た。
「いらっしゃいませ!今日も紫陽花かな?あ!イケメンくん、またね!」
お客さんが来たのでかすみさんは接客に戻っていった。
お客さんが来てくれて何よりだ。が、こっちはまた厄介事な予感がする。俺としてはこのまま落ち着いた生活をしたかったのだが…そうも言ってられないだろうなぁ。
「はぁーー…。」
大きくため息をついて、俺は視線を送っている奴に近づく。
「おい、おま…えぇー??」
路地裏へ入る細い道の脇にある電柱の影に隠れていたのは…鵺だ。尻尾で鵺だとわかったのだが、本体の方を見ると何とまぁ…高身長の青年だ。やけにガッチリしてガテン系?っていうのかな、そんな感じ。人間の姿になってまでこんなとこで隠れてるのも驚いたが。いやぁ、それにしてもでけぇなおい。
「あ、秋緋殿…これは、そのー…。」
本体も尻尾の蛇もしどろもどろ。蛇いないと喋れないのか知らないが、人間に化けるならちゃんとやらないと面倒なことになるぞ。蛇の尻尾生えたでかい男が物陰から女性を見てるとか事案すぎる。
「こ、これにはちゃんと訳があるでござるよ!?ただただあの美しい女性に見惚れていた訳ではござらんのであって!!」
何でそんなに慌てて…はっはーん?こいつ、かすみさんに惚れたのかぁ?
「お前、かすみさんが好きなの?」
俺はこういうことは意外と敏感で、問い詰めるなら直球でいくのだ、ふふん!
「あ、あ、あああ秋緋殿!な、ななになな!何を言って!!!」
はっはっはー!ここまであからさまに真っ赤になれば必死に否定してもバレバレだぁ!「ちがうでござる!ちごうでござるぅ!!」って、若干噛んでるし。何これ面白い。俺はニヤニヤしながら更に鵺に話しかける。
「そんなに好きかぁーいいねぇ?鵺も男なんだなぁ…うんうん。」
「秋緋どのぉ、からかうのはやめるでござるぅ…。」
まぁ、妖怪の色恋とかはよくわからないけど反応がまぁ面白い。人間の姿だから余計に面白い。あ、乙女座りでしくしく泣き始めちゃったよ。こんなメンタルでよく【筒師】の使役妖怪として生きてるな。ま、そろそろ真面目な話してやるか。
「で?何で覗いてんの?人間の姿でこんなことしてたら捕まるかもしれないぞ?それに壱弥はどうした?」
いくらなんでも使役されてる妖怪が理由なしにこんなところで人間に化けて覗きをしている筈はない。多分。
「…今回の件に壱弥殿は関わっておらんでござる。その…数日前のことになるのでござるが―。」
急に真顔になって笑いそうになった。ごめんよ、鵺。先ほどの様子から一変、真剣な眼差しで鵺は語り始めた。
…正確には真剣に喋る尻尾の蛇なのだけども。
親父とは…跡取りの継承の云々の件で結局ケンカして、教師権限で呼び出されても、プライベートでも。あれから今に至るまでまともに会っていないし話もしていない。うちの学校の教師だから見かけることはあれど近づいたりはしていない。
あれだな、反抗期だな、おうおう。
修業に関しては壱弥を通して報告をしてもらって、言われたことは順調にこなしている。壱弥は「早く仲直りしてよね。」って呆れて言ってたけどやることはやってるんだから文句はないだろう?経過としては初日のように足元だけが輝くこともなくなったし、結緋さんの贈り物の手助けがあってなのか真砂家の血か。普通より早いペースで体がなれてきているらしい。早く終わるならそれに越したことはない。開放される日も近いかな?
「おっ!イケメンくーん、学校帰り?機嫌良さそうね?」
「あ、こんちわ。からかわないで下さいよー、俺のどこがイケメンなんすかぁー。」
明るく話しかけてきたのは商店街にある花屋さん『フラワーショップはるの』のショートカットがよく似合う春野かすみお姉さん。何故か俺をイケメン呼ばわりする謎の感覚の持ち主だ。俺に気付くといつもこんな風に話しかけてきてくれる。
「今日はお買いもの?アルバイト?あ、そうだそうだぁー!後で私もお買い物行かなきゃだわ!」
相変わらず元気いっぱいだ。こっちも自然と笑顔になる…ん…?なんだろ?
「ね!雨ばっかりで嫌になっちゃうよね!お日様出ないからお花も元気無い感じでしょー?」
んん?変だな、なんか見られてる?
「お客さんもあんまり来なくて暇だよぉー!ねね、イケメンくん、お客さん連れてきてよー!」
「俺には無理っすよー。」と適当に返事を返すと何だとー!っと頭をぐしゃぐしゃにしてくる。かすみさんはとっても明るくてフレンドリーだ。さぞモテるんだろうなぁ…っと。やっぱり何かの視線を感じる。俺とかすみさんが話してるのを誰かが見てる。辺りをキョロキョロ見渡すと…うん、何かいた。すぐわかったわ。
「すみません…。」
俺とかすみさんの間に割って入るように少し暗い印象の女の人が店に来た。
「いらっしゃいませ!今日も紫陽花かな?あ!イケメンくん、またね!」
お客さんが来たのでかすみさんは接客に戻っていった。
お客さんが来てくれて何よりだ。が、こっちはまた厄介事な予感がする。俺としてはこのまま落ち着いた生活をしたかったのだが…そうも言ってられないだろうなぁ。
「はぁーー…。」
大きくため息をついて、俺は視線を送っている奴に近づく。
「おい、おま…えぇー??」
路地裏へ入る細い道の脇にある電柱の影に隠れていたのは…鵺だ。尻尾で鵺だとわかったのだが、本体の方を見ると何とまぁ…高身長の青年だ。やけにガッチリしてガテン系?っていうのかな、そんな感じ。人間の姿になってまでこんなとこで隠れてるのも驚いたが。いやぁ、それにしてもでけぇなおい。
「あ、秋緋殿…これは、そのー…。」
本体も尻尾の蛇もしどろもどろ。蛇いないと喋れないのか知らないが、人間に化けるならちゃんとやらないと面倒なことになるぞ。蛇の尻尾生えたでかい男が物陰から女性を見てるとか事案すぎる。
「こ、これにはちゃんと訳があるでござるよ!?ただただあの美しい女性に見惚れていた訳ではござらんのであって!!」
何でそんなに慌てて…はっはーん?こいつ、かすみさんに惚れたのかぁ?
「お前、かすみさんが好きなの?」
俺はこういうことは意外と敏感で、問い詰めるなら直球でいくのだ、ふふん!
「あ、あ、あああ秋緋殿!な、ななになな!何を言って!!!」
はっはっはー!ここまであからさまに真っ赤になれば必死に否定してもバレバレだぁ!「ちがうでござる!ちごうでござるぅ!!」って、若干噛んでるし。何これ面白い。俺はニヤニヤしながら更に鵺に話しかける。
「そんなに好きかぁーいいねぇ?鵺も男なんだなぁ…うんうん。」
「秋緋どのぉ、からかうのはやめるでござるぅ…。」
まぁ、妖怪の色恋とかはよくわからないけど反応がまぁ面白い。人間の姿だから余計に面白い。あ、乙女座りでしくしく泣き始めちゃったよ。こんなメンタルでよく【筒師】の使役妖怪として生きてるな。ま、そろそろ真面目な話してやるか。
「で?何で覗いてんの?人間の姿でこんなことしてたら捕まるかもしれないぞ?それに壱弥はどうした?」
いくらなんでも使役されてる妖怪が理由なしにこんなところで人間に化けて覗きをしている筈はない。多分。
「…今回の件に壱弥殿は関わっておらんでござる。その…数日前のことになるのでござるが―。」
急に真顔になって笑いそうになった。ごめんよ、鵺。先ほどの様子から一変、真剣な眼差しで鵺は語り始めた。
…正確には真剣に喋る尻尾の蛇なのだけども。
0
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる