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第21話
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「美桜さん、大丈夫でしょうか……」
「大丈夫と信じよう」
狭い通気口内部でボクとさくらは囁き合う。
少し時間を戻そう。トイレでやむなく殺した男は武装解除した後、通気口に押し込んだ。美桜の力あってこそだね。
で、その脱がした装備品はというと、美桜が着用することになった。
『ここの兵士のふりができれば、コソコソしなくてもいいかもしれないっす』
身体が大きく隠密に向かない美桜は、確かに敵を避けての潜入には不向きだ。本人もそれを気にしていたんだろう。
まあ問題は、男の装備が美桜に着られるかという……着れたよおい。兜は少し大きめだけど、革帽子の上から被ればよさそうだった。
問題の胸甲も、留め具の位置を調整すれば全然余裕。男物なのに……。
ただまあ、お陰で美桜はここの巡回の兵士と同じ装備になった。美桜は髪の毛を隠す必要もないし、兜にはバイザーがついているので、下ろしておけば口元しか露出しない。これでちょっと細めの男性にしか見えないな。
「兜が臭いっす……」
「我慢しなよ……」
洗ってないんだろうな。剣道の面とどっちがマシなんだろう。いや、嗅ぎたいわけじゃないけど。
それでも、警戒するに越したことはなかった。だってトイレがあるこの場所は、見張りたちの寝泊りする区域にあったんだもの。そのせいか通路には照明が多くて明るい明るい。
幸い、通路を歩き回る者はいなかったけれど、通り過ぎる部屋の中から話し声が聞こえてくるので心臓に悪いことこの上ない。いつ扉が開いてはち合わせするかわかったものじゃないしね。
頭の中で地図を描き、目的地目指して細心の注意を払って、だけど時には走って移動する。そして、そろそろ目的地が近いな、というT字路で。
「なにか聞こえてきますね」
「……あれか」
高い位置に通気口がある。今まで使ってきた通気口に比べて格段に穴が小さいそこから、なにか聞こえてくる。大きな音と……声?
「見張りがいるなあ」
T字路の曲がり角の先にかなり重厚な扉。見張りが一人立っている。通気口から聞こえてくる音は、あの扉の先か。
うーん、目的地ではないけれど気になる。聞こえてくる物音は生活の音じゃない。確認して損はなさそうなんだけど。
「ミヤコちゃん、どうするっすか」
「うーん、目的地を目指すにも、このT字路を横切らないといけないんだよねえ」
だけど悩んでいる時間なんてなかった。
ガランガランッ!
突然、隠し通路内に響き渡る鐘の音。途端、人の気配が溢れ出て足音が近づいてくる。
「なんで鳴子が!?」
「ミヤコちゃん、どうしましょう」
「どうするって……うわっ」
身体が浮いた。美桜がボクを持ち上げたのだ。すぐそこの通気口へ。
「美桜?」
「ミヤコちゃんとさくらなら入れるはず。あたしは大丈夫っす」
迷ってる時間はなかった。素早く通気口に潜り込む。すぐにさくらが続いた。
直後、複数の足音が近づいてきた。
「何事?」
少し声を低くして美桜が問いかけるのが聞こえる。
「多分、また岩蜥蜴が入り込んだんだろう。だが、一応確認だ。お前も一緒にこい」
見張りは美桜を疑ったりしなかったようだった。そのまま美桜も含めた足音が遠ざかっていった……。
そんなことがあって、ボクとさくらは狭い通気口に残された。だけど、ずっとここに隠れているわけにもいかない。
「美桜との合流は後で考えるとして、先に進もう」
「そうですね。……先に進むしかないんですけど。罠はないんですか?」
「ここに入れる者がいないよ」
今までで一番狭い通気口は、ボクでも辛い。さくらが這いずりでしか進めないくらいだもの。方向転換もできないから、一度奥まで行かないと。聞こえてくる音も気になるし。
通気口は途中で微妙にカーブしていたけれど、比較的真っ直ぐ伸びていた。もし直角に曲がっていたら、下手したらさくらがはまって動けなくなったかもしれない。なんの生き物がこの穴を掘ったんだか。
「────というのはどうでしょう?」
「却下。危険すぎる」
「うー。いい案だと思ったんですけど……」
通気口をずりずりと這い進みながらも相談していたりする。今はさくらが、ムラサメマテリアルの社長と確実に会うための方法を提案してきたんだけど、あまりに危険すぎたので却下したところ。うん、会うだけなら簡単なんだよね、会うだけなら。問題はその先なわけで。
(そのための配信者なんだけど……おっと)
出口が見えてきた。そっと顔を出すと────。
「だめだ、5番坑道で水が出やがった!」
「深いのか?」
「いや、足首くらいまでだが、しばらくは掘れないだろう」
カキン、ガキンと金属と岩がぶつかる音。
ゴロゴロと鉱石を満載したトロッコがレールを移動する音。
鶴嘴を片手に深刻な表情で話し合っている、どこか疲れ切った男たちの声。
────眼下に広がる光景は、現在進行形で掘られている坑道のそれだった。
通気口の穴は坑道の上。作業員がいるあたりをビルの1階とするなら、3階あたりに開いていた。……お、張り出した岩がまるでキャットウォークのようになっている。作業員のいる場所には角灯がいくつも設置されているけれど、その明かりもここまで照らすには弱い。よし、ここに下りよう。
先に通気口から出て近場の岩の出っ張りに隠れる。少し遅れてさくらが出てきて隣に隠れる。
「図らずも違法な採掘現場に出ちゃいましたね」
「そうだね。つまり、そろそろさくらの出番だ」
ボクの言葉にさくらは緊張しつつも頷いた。そしてドローンを自分の正面に浮かせて、操作タブレットのスイッチを入れた。
「みなさん、初めまして。及川さくらです」
人差し指を口の前に立てながら、小さな声でさくらが言う。すると。
【お、始まった】
【声ちっちゃw】
【事前に話聞いてたろ。なんかヤバイところにいるって】
【可愛いから許す】
【お巡りさん、こいつです】
【なんでやっ!】
タブレットに映るさくらの顔の前を、コメントがずらずらっと流れていく。へえ、初めて見るけど、配信者はこうやってコメントを見ながら話すんだな。そりゃ戦闘に向かないとか言われるわけだ。
ちなみに、今コメントをくれているのは小梅の地上の知り合いが集めてくれた者たちだ。そうでなければ、実績もないさくらの配信に最初から人が集まることなんてないだろうし。
……しかし、どう言って集めたんだろうな。今、地上は昼だし、昼間っから配信を見てるとか……いや、詮索はすまい。
ボクの疑問をよそに、さくらは配信を続ける。
「はい、今、私たちはダンジョンの意図的に隠された立ち入り禁止エリアの奥────隠し扉を抜けた先にいます。見てください、この光景を」
さくらがドローンをわずかに上昇させる。ドローンのカメラが坑道を映し出す。お、なにか武装した人物が出てきた。
「こらぁっ! なにを無駄口を叩いているか。働け!」
「いえ、5番坑道で水が出てしまって。このまま掘るのは危険かと」
「水がなんだ、さっさと掘れ! 今月のノルマが達成できなかったらどうなるかわかっているんだろうな!?」
「そんな無茶な!」
「なにが無茶だ。お前たちはそういう契約で働いているんだろう。それともなにか、お前が働かないなら家族が代わりに掘ってくれるのか? こちらはそれでも構わないぞ」
「か、家族にだけは手を出さないでくれっ」
「家族が大事ならさっさと仕事に戻れ! 今日は社長もいらしているんだ、社長の耳に入る前に持ち場に戻った方が身のためだぞ?」
剣を振り回して男────多分、現場監督が脅せば、作業員たちは悲鳴をあげて坑道に戻っていく。
【うわっ、真っ黒な労働現場】
【真っ黒っていうか、違法じゃね? ダンジョンでの採掘は探索者の仕事だろ?】
【なんか家族を人質にしてるような発言もあったなあ】
【これ、大スクープじゃね?】
【さくらちゃーん、こいつらどこの会社かわかる?】
作業員たちには悪いけど、すごくいいタイミングで怒鳴り散らしてくれたね、あの男。お陰で視聴者に説明の必要がなくなった。
「私たちの調べでは、ムラサメマテリアルだと思われます」
【ムラサメ!?】
【マジ? 大企業じゃん!】
【俺ら歴史の目撃者かもしれんw】
【ヤバイ映像が見られるかもって呼ばれたけど、予想以上だわ】
【大スキャンダルじゃねーか。どうする? マスコミ呼ぶ?】
コメントを見て、さくらがちらりとこちらに視線を向ける。ボクは首を横に振った。まだだ、まだ早い。ここは予定通りにいこう。
「いえ、まだマスコミは呼ばないでください。皆さんはこの配信を録画して、来るタイミングで拡散してください」
そして視聴者と打ち合わせを行っていた時だった。
「動くな」
背後でそんな声がしたのだった。
「大丈夫と信じよう」
狭い通気口内部でボクとさくらは囁き合う。
少し時間を戻そう。トイレでやむなく殺した男は武装解除した後、通気口に押し込んだ。美桜の力あってこそだね。
で、その脱がした装備品はというと、美桜が着用することになった。
『ここの兵士のふりができれば、コソコソしなくてもいいかもしれないっす』
身体が大きく隠密に向かない美桜は、確かに敵を避けての潜入には不向きだ。本人もそれを気にしていたんだろう。
まあ問題は、男の装備が美桜に着られるかという……着れたよおい。兜は少し大きめだけど、革帽子の上から被ればよさそうだった。
問題の胸甲も、留め具の位置を調整すれば全然余裕。男物なのに……。
ただまあ、お陰で美桜はここの巡回の兵士と同じ装備になった。美桜は髪の毛を隠す必要もないし、兜にはバイザーがついているので、下ろしておけば口元しか露出しない。これでちょっと細めの男性にしか見えないな。
「兜が臭いっす……」
「我慢しなよ……」
洗ってないんだろうな。剣道の面とどっちがマシなんだろう。いや、嗅ぎたいわけじゃないけど。
それでも、警戒するに越したことはなかった。だってトイレがあるこの場所は、見張りたちの寝泊りする区域にあったんだもの。そのせいか通路には照明が多くて明るい明るい。
幸い、通路を歩き回る者はいなかったけれど、通り過ぎる部屋の中から話し声が聞こえてくるので心臓に悪いことこの上ない。いつ扉が開いてはち合わせするかわかったものじゃないしね。
頭の中で地図を描き、目的地目指して細心の注意を払って、だけど時には走って移動する。そして、そろそろ目的地が近いな、というT字路で。
「なにか聞こえてきますね」
「……あれか」
高い位置に通気口がある。今まで使ってきた通気口に比べて格段に穴が小さいそこから、なにか聞こえてくる。大きな音と……声?
「見張りがいるなあ」
T字路の曲がり角の先にかなり重厚な扉。見張りが一人立っている。通気口から聞こえてくる音は、あの扉の先か。
うーん、目的地ではないけれど気になる。聞こえてくる物音は生活の音じゃない。確認して損はなさそうなんだけど。
「ミヤコちゃん、どうするっすか」
「うーん、目的地を目指すにも、このT字路を横切らないといけないんだよねえ」
だけど悩んでいる時間なんてなかった。
ガランガランッ!
突然、隠し通路内に響き渡る鐘の音。途端、人の気配が溢れ出て足音が近づいてくる。
「なんで鳴子が!?」
「ミヤコちゃん、どうしましょう」
「どうするって……うわっ」
身体が浮いた。美桜がボクを持ち上げたのだ。すぐそこの通気口へ。
「美桜?」
「ミヤコちゃんとさくらなら入れるはず。あたしは大丈夫っす」
迷ってる時間はなかった。素早く通気口に潜り込む。すぐにさくらが続いた。
直後、複数の足音が近づいてきた。
「何事?」
少し声を低くして美桜が問いかけるのが聞こえる。
「多分、また岩蜥蜴が入り込んだんだろう。だが、一応確認だ。お前も一緒にこい」
見張りは美桜を疑ったりしなかったようだった。そのまま美桜も含めた足音が遠ざかっていった……。
そんなことがあって、ボクとさくらは狭い通気口に残された。だけど、ずっとここに隠れているわけにもいかない。
「美桜との合流は後で考えるとして、先に進もう」
「そうですね。……先に進むしかないんですけど。罠はないんですか?」
「ここに入れる者がいないよ」
今までで一番狭い通気口は、ボクでも辛い。さくらが這いずりでしか進めないくらいだもの。方向転換もできないから、一度奥まで行かないと。聞こえてくる音も気になるし。
通気口は途中で微妙にカーブしていたけれど、比較的真っ直ぐ伸びていた。もし直角に曲がっていたら、下手したらさくらがはまって動けなくなったかもしれない。なんの生き物がこの穴を掘ったんだか。
「────というのはどうでしょう?」
「却下。危険すぎる」
「うー。いい案だと思ったんですけど……」
通気口をずりずりと這い進みながらも相談していたりする。今はさくらが、ムラサメマテリアルの社長と確実に会うための方法を提案してきたんだけど、あまりに危険すぎたので却下したところ。うん、会うだけなら簡単なんだよね、会うだけなら。問題はその先なわけで。
(そのための配信者なんだけど……おっと)
出口が見えてきた。そっと顔を出すと────。
「だめだ、5番坑道で水が出やがった!」
「深いのか?」
「いや、足首くらいまでだが、しばらくは掘れないだろう」
カキン、ガキンと金属と岩がぶつかる音。
ゴロゴロと鉱石を満載したトロッコがレールを移動する音。
鶴嘴を片手に深刻な表情で話し合っている、どこか疲れ切った男たちの声。
────眼下に広がる光景は、現在進行形で掘られている坑道のそれだった。
通気口の穴は坑道の上。作業員がいるあたりをビルの1階とするなら、3階あたりに開いていた。……お、張り出した岩がまるでキャットウォークのようになっている。作業員のいる場所には角灯がいくつも設置されているけれど、その明かりもここまで照らすには弱い。よし、ここに下りよう。
先に通気口から出て近場の岩の出っ張りに隠れる。少し遅れてさくらが出てきて隣に隠れる。
「図らずも違法な採掘現場に出ちゃいましたね」
「そうだね。つまり、そろそろさくらの出番だ」
ボクの言葉にさくらは緊張しつつも頷いた。そしてドローンを自分の正面に浮かせて、操作タブレットのスイッチを入れた。
「みなさん、初めまして。及川さくらです」
人差し指を口の前に立てながら、小さな声でさくらが言う。すると。
【お、始まった】
【声ちっちゃw】
【事前に話聞いてたろ。なんかヤバイところにいるって】
【可愛いから許す】
【お巡りさん、こいつです】
【なんでやっ!】
タブレットに映るさくらの顔の前を、コメントがずらずらっと流れていく。へえ、初めて見るけど、配信者はこうやってコメントを見ながら話すんだな。そりゃ戦闘に向かないとか言われるわけだ。
ちなみに、今コメントをくれているのは小梅の地上の知り合いが集めてくれた者たちだ。そうでなければ、実績もないさくらの配信に最初から人が集まることなんてないだろうし。
……しかし、どう言って集めたんだろうな。今、地上は昼だし、昼間っから配信を見てるとか……いや、詮索はすまい。
ボクの疑問をよそに、さくらは配信を続ける。
「はい、今、私たちはダンジョンの意図的に隠された立ち入り禁止エリアの奥────隠し扉を抜けた先にいます。見てください、この光景を」
さくらがドローンをわずかに上昇させる。ドローンのカメラが坑道を映し出す。お、なにか武装した人物が出てきた。
「こらぁっ! なにを無駄口を叩いているか。働け!」
「いえ、5番坑道で水が出てしまって。このまま掘るのは危険かと」
「水がなんだ、さっさと掘れ! 今月のノルマが達成できなかったらどうなるかわかっているんだろうな!?」
「そんな無茶な!」
「なにが無茶だ。お前たちはそういう契約で働いているんだろう。それともなにか、お前が働かないなら家族が代わりに掘ってくれるのか? こちらはそれでも構わないぞ」
「か、家族にだけは手を出さないでくれっ」
「家族が大事ならさっさと仕事に戻れ! 今日は社長もいらしているんだ、社長の耳に入る前に持ち場に戻った方が身のためだぞ?」
剣を振り回して男────多分、現場監督が脅せば、作業員たちは悲鳴をあげて坑道に戻っていく。
【うわっ、真っ黒な労働現場】
【真っ黒っていうか、違法じゃね? ダンジョンでの採掘は探索者の仕事だろ?】
【なんか家族を人質にしてるような発言もあったなあ】
【これ、大スクープじゃね?】
【さくらちゃーん、こいつらどこの会社かわかる?】
作業員たちには悪いけど、すごくいいタイミングで怒鳴り散らしてくれたね、あの男。お陰で視聴者に説明の必要がなくなった。
「私たちの調べでは、ムラサメマテリアルだと思われます」
【ムラサメ!?】
【マジ? 大企業じゃん!】
【俺ら歴史の目撃者かもしれんw】
【ヤバイ映像が見られるかもって呼ばれたけど、予想以上だわ】
【大スキャンダルじゃねーか。どうする? マスコミ呼ぶ?】
コメントを見て、さくらがちらりとこちらに視線を向ける。ボクは首を横に振った。まだだ、まだ早い。ここは予定通りにいこう。
「いえ、まだマスコミは呼ばないでください。皆さんはこの配信を録画して、来るタイミングで拡散してください」
そして視聴者と打ち合わせを行っていた時だった。
「動くな」
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