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第三章 いざ、ロピック国へ
★僅かに香る匂い
しおりを挟む交互に唇を奪われながら服を脱がされ、全ての肌が露わになった。
「あぁー……ネロちゃんの匂いだ。美味しそう」
後ろから腕を回し、腹斜筋をなぞるタキトゥス。項に鼻を近づけ、短く息を吸ってから吐いた。生暖かい吐息に触れた皮膚が一瞬にして火照る。
「足、もっと広げて」
太腿の内側を撫でていたオネストが目を細め、息を荒げながら指示をしてきた。
舌なめずりしている姿はまさに雄で、欲情しきった顔に興奮しながらも言われた通り足を開く。間髪入れずに顔を埋め、荒々しく秘部に食らいついた。唇でチュッと触れたかと思えば、舌全体で秘部を舐めまわす。
「……っ、…ぁ」
舌の中心部分を断続的に押しつけていたのだが、急に動きが止まり、熱が離れていく。顔を上げたオネストと目が合う。
「オネスト……様?」
荒かった息は整っていて、冷めているというよりも怒っているような、そんな表情で俺を見ていた。
「タキトゥス」
俺から視線を外し、後ろにいるタキトゥスの名を呼んだ。回されていた腕が離れ、心地よかった背中の温もりが消えていく。
支えを無くした俺はベッドに手をつき、自分の体を支える。横になることもできたが、二人の真剣な表情が気になってそんな気になれなかった。
足は押し広げられたままで、無意識のうちに何かしてしまったのだろうかと心配になった。
「あー……なるほどね」
オネストと同じように顔を埋めていたタキトゥスが納得したように言葉を発する。
再び俺の後ろに戻って来たかと思えば、中心部分からヘッドボードの方へと引きずり、自分とヘッドボードの間に枕を挟んで寄り掛かった。
抵抗する暇もなくされるがまま。タキトゥスが突然移動したことを咎めることなく、オネストは大人しくついてきた。
そして先ほどと同じように足を広げ、唾液で水気を帯びた秘部に容赦なく指を挿入する。サイルによってつけられた傷は数日で癒え、舌以外でオネストに触れられるのはあの日以来久々だった。
「……ぁ、っ……」
身体検査で触れられた時のような違和感はなく、同じように前立腺を刺激されているというのに全く感覚が違った。反応していなかった自分の息子は半勃状態である。
「ねぇ、ネロちゃん」
無言で行為を進める二人に微かな恐怖を感じながらも身を委ねていた俺は、名前を呼ばれて体を震わせる。耳元に唇を寄せ、ワザと息を吹きかけてきた。
「何で、他の男の匂いがすんの?アソコから」
その言葉が合図となり、扉をノックするように動かしていた指を激しく出し入れし始めた。
「んんっ!……ぁ、っ、はっ」
動きに合わせて腹直筋がビクつく。タキトゥスは俺の顎を掴み、反対の手で出し入れされている場所を指差した。
「さっき話すって言ってたことと関係あんでしょ?今聞くから言って」
視界に映っていたタキトゥスの一部が消え、胸の突起を強く掴んだ。
「い、ぅから……やめ、っ」
刺激に耐えながら動きを止めてほしいと懇願する。
「喘いでないで早く言って」
普段よりも低い声を発しながら耳朶を口に含んだ。中断する気がない事を察し、厭らしい声を漏らしながらも必死に説明する。
「し、っ……身体検査で指、ぁ……入れられてっ、んっ」
「へー……そんなにタイプだったの?」
舌で弄んでいた耳朶を歯で挟み、徐々に力を加えていく。食い千切られるのではないかと思うぐらい、容赦が無かった。
「いっ!た…ぃ……違う。前に…っ、魔石を仕込んでた奴がいたからって。……最初は我慢してたけど…いっ、ぁ…動きが可笑しくなって、だから……拒絶し、て逃げてきた。っ、二人以外となん…て、…っ、やだよぉ……」
サイルのことや、色白男にされたことを思いだしたら声が震えた。大好きな二人と思いが通じ合って、もう二人にしか触れられたくないのに、どうして上手くいかないのだろうか。
“それが人生というのもです”
人魚さんならそう言うのだろうか。
「ネロちゃん……」
「ネロ……」
動きが止まり、前からも後ろからも強く抱きしめられた。二人の温もりに包まれ、目尻から我慢していた涙が零れ落ちる。
「ネロちゃん、キツイ言い方してごめん。他の奴が触れたって思ったらムカついて……」
「傷が癒えるまでずっと我慢していたのに中から男の匂いがして、その……すまない」
人族の姿だというのに、垂れ下がる耳と尻尾が見えた気がした。
「俺が部屋に入って直ぐに言ってれば……ごめんなさい」
強く抱き締め、しばらくの間互いの存在を確かめ合った。上気していた体は身動きもせずに晒していた為、熱が冷め始めていた。
「ネロ」
「……んっ」
オネストが俺の名を呼び、唇を奪う。
「抱きたい。中の匂いが消えるぐらい、たくさん」
萎えるどころか、更に大きさを増した自分のモノを擦りつけながら言った。
「抱いて……ください。中も外も、二人の匂いでいっぱいにしてください」
息を飲む音が、前後から聞こえた。
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