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【第一章】
迎えにきたよ
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「リーズロッテ。部屋に戻っていなさい」
口答えを許さない厳しさで、伯爵が即座に言った。
小さな手を白くなるほど握りしめて、リーズロッテは父に強い視線を向ける。
「殿下とジャスティーンが、わたくしに会うためにお見えになっていると聞こえましたが? 部屋にいたら会えないではありませんか。それとも、殿下にわざわざわたくしの部屋にご足労頂くということですか?」
「親の言うことには従いなさい。殿下には体調不良と伝えてお帰り頂く。そうでなくても、お前は『病気』のようなもの」
「お父様……っ。親子の間柄でも、言ってはならないことはあると思います」
リーズロッテはがたっと椅子を鳴らして立ち上がった。
目が熱い。怒りが止まらない。
(きっとわたくしはいま、ひどい形相をしているはず)
眉をひそめて、不快そうな表情をしている母親がちらりと視界をかすめた。見ないことにして、父だけをまっすぐに見たが、伯爵もまた顔を歪めている。
自分の言動が両親にこんな顔をさせてしまうのだ、と思うと身がすくむ思いだったが、自分の限界が近いのも感じていた。
「本当に強情な娘だ。寄ると触るとひとを刺す棘ばかりで、可愛げも優しさもない。たとえ年齢通りの外見だったとしても、お前の縁談には難儀しただろう。その性格では誰にも愛されないのが目に見えている。もっとも、仮定の話だが。子どものまま、成長を止めてしまった今となっては、何を言っても意味がない。跡継ぎを生むこともできないとわかりきっている娘だ。妻に迎えようなど、まともな貴族であれば考えるわけがないからな」
これが侮辱でなくて、なんだというのだろう。
(わたくしが愛されないのは、「可愛げも優しさもない」から? でもわたくしが今のように自分の思いをはっきり口にするようになったのは、そうしなければどこまでも抑圧されるからです。お父様、あなたの押し付けは、わたくしにとって愛であったことはありません)
泣かないように、こみ上げたものを堪えてつばを飲み込む。
言葉をぶつけて親子でやりあっても、傷が大きくなるだけだと、頭の冷静な部分が考えてしまっている。
――望めば、叶えられる――
怒り憎しみ、破壊衝動。
凶暴な思いにとらわれた瞬間、胸の奥で何かが囁くのだ。
普段、「ひとなみに成長したい」「家族仲良く暮らしたい」「誰かに愛されたい」そう願っても、それは、ひとことも答えないくせに。
暗い感情に身を浸しているときだけ、心の奥底から声が聞こえる。
同時に、得体の知れない力が体の中で蠢く。
それこそが、自分が持つとれている「魔力」の正体かもしれないと、誰に言われる前から「悟って」いた。
そして、それは決して解き放つべきものではないことも。
身の内の奥深くに、沈めたままにしておかねば。
「わたくしは……、お父様の命令には従えません」
極力感情を抑えて、それだけ告げた。
ふん、と鼻で笑われる。
「リーズロッテは『具合が悪い』。誰ぞ、部屋に連れていけ」
冷え切った父の声を聞きながら、リーズロッテは俯いた。
(まだよ。まだ諦めない。殿下とジャスティーンが来てくれているのだから、どうにかして会えれば)
左右にメイドが立つ気配を感じる。
無理やり引きずってでも自分を連れていき、部屋に閉じ込めるのだろう。頭の中では、その隙をかいくぐって逃げ出す算段をしていた。
腕を掴まれたその瞬間、前のめりに体を傾かせた。
ダン、と派手な音がしてドアが開く。
「おはようございます! ご家族の食堂に、招かれもしないのに顔を出す無礼をどうぞ大目に見てください、伯爵。アーノルドです」
出し抜けに、明るい声が食堂に響き渡った。
* * *
シャツに黒のベスト、丈の長いジャケットを身に着けた黒髪の青年。
涼し気な目元に、意志の強そうなきっぱりとした眉。端正な容貌には清潔感があり、口元に上品な笑みを湛えている。
黒の瞳にはきらきらとした輝きがあり、今にもいたずらをしそうな悪童めいた雰囲気を全身から漲らせていた。
その目が、リーズロッテに向けられた。にこりと笑みを深めてから、すばやく再び伯爵へと向き直る。
「休暇で公爵家に出向いていまして、これから学校に戻るところです。慌ただしい日程で、あまり時間がありません。とはいえ、ここを経由するくらいなら、ぎりぎりなんとか。同行者が一人増えるくらいどうってことないのですからね。リズを迎えにきました。どう、リズ、支度できてる?」
最後の言葉はリーズロッテに向けて。
目が合うと、力強く頷いてきた。瞳に強い力が宿っている。
“何も心配しなくていい。俺に任せて”
まるでそんな声が聞こえてくるかのような、笑顔。
リンドグラード王国の、第三王子アーノルド。
リーズロッテの従姉妹にあたる公爵令嬢ジャスティーンとは、生まれる前から決められていた婚約者であり、リーズロッテとも顔見知りである。
「殿下。いきなりここに現れるのは、あまりにも不調法に思います。食事も終わったところですので、急な訪問ともどもあえて抗議はいたしませんが。リーズロッテを迎えに来たとは、どういうことですかな」
伯爵が頬をぴくぴくと震わせながら言うと、アーノルドは目を大きく見開いて「ん?」と小首をかしげた。
答えたのは、アーノルドとはまた違う、華やかな響きを持つ声であった。
「ランカスター寄宿学校に、リズが入学する件ですよ。以前から相談は受けていたんですが、伯爵家の方で話を進めている気配がなかったので、手続きはすべて公爵家で済ませました。リズは身一つで……、というのはさすがに言い過ぎかな。旅行鞄ひとつに、身の回りのものでも詰めて来てくれれば。あとは全部寮に用意してありますから、ご心配なく。リズ、久しぶり。手紙ありがとう」
アーノルドに続いて、食堂に姿を見せたのは、すらりと背の高い人物。
シルクのフリルシャツに、プリーツスカートといったさほど気取らない装いながら、抜群に華がある。
絹糸のような金髪を背に流しており、瞳は紺碧。通った鼻梁に形の良い唇が、彫りの深いくっきりとした顔に収まっている。
服装の印象からすれば女性だが、アーノルドと並んでもさほど変わらない長身、低めの声と、何より男とも女とも判じ難い凄まじい美貌のせいで、とっさに判断に迷う。
「公爵令嬢」と聞いていてさえ、初めて会った頃、リーズロッテもよくわからずに聞いたことがある。本人は「性別? 天使だよ」と笑い飛ばしていた。
「ジャスティーン、来てくれたのね、ありがとう」
「どういたしまして」
胸がつまってしまって、なんとかリーズロッテはお礼だけを告げた。
ジャスティーンは、感じよく微笑んで頷いている。
その横で、アーノルドは「結構きちんとした格好しているつもりなんだけど。不調法って」と自分のジャケットを摘んで呟いていた。寄り添っていたジャスティーンが「殿下にしてはまともな服装しているんだけどね」と軽く言う。
「寄宿学校の件、伯爵家としては容認していませんぞ。リーズロッテは行くつもりのようだが、許可は出しとらん」
「そうなんですね。じゃあ行かせましょう。何か不都合があるなら、王家からも助力は惜しみません。具体的に何が問題なんですか」
「問題も何も、娘をそんなところに」
「『そんなところ』と言われても、良い学校ですよ。環境も、先生も。警備もしっかりしています。なにせ私の父上、陛下も卒業しているくらいですから。ご存知なかったですか」
明らかに機嫌を傾けている伯爵に対し、アーノルドはしれっと言い切った。
まだ何か言いそうな気配を見てとったのか、ジャスティーンまで笑顔で言い添える。
「女生徒も多いですよ。今では半々くらいでしょうか。卒業後結婚をするご令嬢も多いですが、進学したり国の機関等に職を得る方も多いです。外国からの留学生もいますね。同年代の間で生活するのは、リズにも良い刺激になるかと。少なくとも、家にずっといるよりは」
「同年代といっても、リーズロッテは子どもだ。相手にもされないで、寂しい思いをするだけだ」
ジャスティーンは一瞬だけ目を細めて、伯爵を見つめた。すぐに笑みを取り戻して、やわらかな口調で言った。
「リズから何度か手紙を受け取っていましたが、筆跡も文章も子どものものではありません。十五歳の立派な淑女です。むしろリズは実年齢よりしっかりしているくらいだと思います。それに……、私も殿下もいます。『寂しい思い』はさせないのでご安心ください」
「ジャスティーン嬢」
呻くように名を呼んだ伯爵に対し、アーノルドが進み出て口を開いた。
「後のことは、何かあれば私まで。窓口は王家です。おっしゃってくだされば私まで届きますので。どうぞ、お気軽にお問い合わせください」
話しながらリーズロッテの椅子の近くまで歩いてくる。
親しげな微笑みをその顔に広げて言った。
「さあ、行くよ、リズ」
口答えを許さない厳しさで、伯爵が即座に言った。
小さな手を白くなるほど握りしめて、リーズロッテは父に強い視線を向ける。
「殿下とジャスティーンが、わたくしに会うためにお見えになっていると聞こえましたが? 部屋にいたら会えないではありませんか。それとも、殿下にわざわざわたくしの部屋にご足労頂くということですか?」
「親の言うことには従いなさい。殿下には体調不良と伝えてお帰り頂く。そうでなくても、お前は『病気』のようなもの」
「お父様……っ。親子の間柄でも、言ってはならないことはあると思います」
リーズロッテはがたっと椅子を鳴らして立ち上がった。
目が熱い。怒りが止まらない。
(きっとわたくしはいま、ひどい形相をしているはず)
眉をひそめて、不快そうな表情をしている母親がちらりと視界をかすめた。見ないことにして、父だけをまっすぐに見たが、伯爵もまた顔を歪めている。
自分の言動が両親にこんな顔をさせてしまうのだ、と思うと身がすくむ思いだったが、自分の限界が近いのも感じていた。
「本当に強情な娘だ。寄ると触るとひとを刺す棘ばかりで、可愛げも優しさもない。たとえ年齢通りの外見だったとしても、お前の縁談には難儀しただろう。その性格では誰にも愛されないのが目に見えている。もっとも、仮定の話だが。子どものまま、成長を止めてしまった今となっては、何を言っても意味がない。跡継ぎを生むこともできないとわかりきっている娘だ。妻に迎えようなど、まともな貴族であれば考えるわけがないからな」
これが侮辱でなくて、なんだというのだろう。
(わたくしが愛されないのは、「可愛げも優しさもない」から? でもわたくしが今のように自分の思いをはっきり口にするようになったのは、そうしなければどこまでも抑圧されるからです。お父様、あなたの押し付けは、わたくしにとって愛であったことはありません)
泣かないように、こみ上げたものを堪えてつばを飲み込む。
言葉をぶつけて親子でやりあっても、傷が大きくなるだけだと、頭の冷静な部分が考えてしまっている。
――望めば、叶えられる――
怒り憎しみ、破壊衝動。
凶暴な思いにとらわれた瞬間、胸の奥で何かが囁くのだ。
普段、「ひとなみに成長したい」「家族仲良く暮らしたい」「誰かに愛されたい」そう願っても、それは、ひとことも答えないくせに。
暗い感情に身を浸しているときだけ、心の奥底から声が聞こえる。
同時に、得体の知れない力が体の中で蠢く。
それこそが、自分が持つとれている「魔力」の正体かもしれないと、誰に言われる前から「悟って」いた。
そして、それは決して解き放つべきものではないことも。
身の内の奥深くに、沈めたままにしておかねば。
「わたくしは……、お父様の命令には従えません」
極力感情を抑えて、それだけ告げた。
ふん、と鼻で笑われる。
「リーズロッテは『具合が悪い』。誰ぞ、部屋に連れていけ」
冷え切った父の声を聞きながら、リーズロッテは俯いた。
(まだよ。まだ諦めない。殿下とジャスティーンが来てくれているのだから、どうにかして会えれば)
左右にメイドが立つ気配を感じる。
無理やり引きずってでも自分を連れていき、部屋に閉じ込めるのだろう。頭の中では、その隙をかいくぐって逃げ出す算段をしていた。
腕を掴まれたその瞬間、前のめりに体を傾かせた。
ダン、と派手な音がしてドアが開く。
「おはようございます! ご家族の食堂に、招かれもしないのに顔を出す無礼をどうぞ大目に見てください、伯爵。アーノルドです」
出し抜けに、明るい声が食堂に響き渡った。
* * *
シャツに黒のベスト、丈の長いジャケットを身に着けた黒髪の青年。
涼し気な目元に、意志の強そうなきっぱりとした眉。端正な容貌には清潔感があり、口元に上品な笑みを湛えている。
黒の瞳にはきらきらとした輝きがあり、今にもいたずらをしそうな悪童めいた雰囲気を全身から漲らせていた。
その目が、リーズロッテに向けられた。にこりと笑みを深めてから、すばやく再び伯爵へと向き直る。
「休暇で公爵家に出向いていまして、これから学校に戻るところです。慌ただしい日程で、あまり時間がありません。とはいえ、ここを経由するくらいなら、ぎりぎりなんとか。同行者が一人増えるくらいどうってことないのですからね。リズを迎えにきました。どう、リズ、支度できてる?」
最後の言葉はリーズロッテに向けて。
目が合うと、力強く頷いてきた。瞳に強い力が宿っている。
“何も心配しなくていい。俺に任せて”
まるでそんな声が聞こえてくるかのような、笑顔。
リンドグラード王国の、第三王子アーノルド。
リーズロッテの従姉妹にあたる公爵令嬢ジャスティーンとは、生まれる前から決められていた婚約者であり、リーズロッテとも顔見知りである。
「殿下。いきなりここに現れるのは、あまりにも不調法に思います。食事も終わったところですので、急な訪問ともどもあえて抗議はいたしませんが。リーズロッテを迎えに来たとは、どういうことですかな」
伯爵が頬をぴくぴくと震わせながら言うと、アーノルドは目を大きく見開いて「ん?」と小首をかしげた。
答えたのは、アーノルドとはまた違う、華やかな響きを持つ声であった。
「ランカスター寄宿学校に、リズが入学する件ですよ。以前から相談は受けていたんですが、伯爵家の方で話を進めている気配がなかったので、手続きはすべて公爵家で済ませました。リズは身一つで……、というのはさすがに言い過ぎかな。旅行鞄ひとつに、身の回りのものでも詰めて来てくれれば。あとは全部寮に用意してありますから、ご心配なく。リズ、久しぶり。手紙ありがとう」
アーノルドに続いて、食堂に姿を見せたのは、すらりと背の高い人物。
シルクのフリルシャツに、プリーツスカートといったさほど気取らない装いながら、抜群に華がある。
絹糸のような金髪を背に流しており、瞳は紺碧。通った鼻梁に形の良い唇が、彫りの深いくっきりとした顔に収まっている。
服装の印象からすれば女性だが、アーノルドと並んでもさほど変わらない長身、低めの声と、何より男とも女とも判じ難い凄まじい美貌のせいで、とっさに判断に迷う。
「公爵令嬢」と聞いていてさえ、初めて会った頃、リーズロッテもよくわからずに聞いたことがある。本人は「性別? 天使だよ」と笑い飛ばしていた。
「ジャスティーン、来てくれたのね、ありがとう」
「どういたしまして」
胸がつまってしまって、なんとかリーズロッテはお礼だけを告げた。
ジャスティーンは、感じよく微笑んで頷いている。
その横で、アーノルドは「結構きちんとした格好しているつもりなんだけど。不調法って」と自分のジャケットを摘んで呟いていた。寄り添っていたジャスティーンが「殿下にしてはまともな服装しているんだけどね」と軽く言う。
「寄宿学校の件、伯爵家としては容認していませんぞ。リーズロッテは行くつもりのようだが、許可は出しとらん」
「そうなんですね。じゃあ行かせましょう。何か不都合があるなら、王家からも助力は惜しみません。具体的に何が問題なんですか」
「問題も何も、娘をそんなところに」
「『そんなところ』と言われても、良い学校ですよ。環境も、先生も。警備もしっかりしています。なにせ私の父上、陛下も卒業しているくらいですから。ご存知なかったですか」
明らかに機嫌を傾けている伯爵に対し、アーノルドはしれっと言い切った。
まだ何か言いそうな気配を見てとったのか、ジャスティーンまで笑顔で言い添える。
「女生徒も多いですよ。今では半々くらいでしょうか。卒業後結婚をするご令嬢も多いですが、進学したり国の機関等に職を得る方も多いです。外国からの留学生もいますね。同年代の間で生活するのは、リズにも良い刺激になるかと。少なくとも、家にずっといるよりは」
「同年代といっても、リーズロッテは子どもだ。相手にもされないで、寂しい思いをするだけだ」
ジャスティーンは一瞬だけ目を細めて、伯爵を見つめた。すぐに笑みを取り戻して、やわらかな口調で言った。
「リズから何度か手紙を受け取っていましたが、筆跡も文章も子どものものではありません。十五歳の立派な淑女です。むしろリズは実年齢よりしっかりしているくらいだと思います。それに……、私も殿下もいます。『寂しい思い』はさせないのでご安心ください」
「ジャスティーン嬢」
呻くように名を呼んだ伯爵に対し、アーノルドが進み出て口を開いた。
「後のことは、何かあれば私まで。窓口は王家です。おっしゃってくだされば私まで届きますので。どうぞ、お気軽にお問い合わせください」
話しながらリーズロッテの椅子の近くまで歩いてくる。
親しげな微笑みをその顔に広げて言った。
「さあ、行くよ、リズ」
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