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10話 タバサとリンダの断罪【残酷描写有り】
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~ リンダ視点 ~
「ガガガガ!」
お父様が悪魔女に捻りあげられる姿を呆然と見ていた。
わっ、私はいったい誰の娘なの?
さっきの衛兵隊長って人なの?
なにがどうなってるの?
私、ここで死ぬの?
嫌よ!
私、何もしてないわ。
そりゃ、部屋に押し掛けて荒らしたけど、殺される程の事じゃないでしょ!
むしろ騙されたのは私よ。母さんに私だって騙されていたのよ!そう、私は被害者よ!!
悪魔女はゼイゼイと肩で息をしながら、お父様?を潰して赤い滴として杯に入れた。
ゆっくりと今度は母さんに近づいてくる。
「ひっ!たっ、助けて!私はあの人に誘われただけなのよ。結婚してるなんて言ってなかったのよ!騙されたのは私の方なの。ねっ、わかるでしょ?」
悪魔女は何も言わずに、母さんの顔を掴んだ。
「助けて!助けて!死にたくない!」
美しいといつも思っていた母の顔は涙や鼻水で見る影も無いほど汚れ、醜くさえ見えた。
「簡単には殺しませんよ」
「がっ!」
突然母さんの顔が陥没した。
鼻を中心に顔が潰れている。
目を反らしてしまうほど醜い顔になっていた。
「股のユルい女は、魔物に犯されるのがお似合いですわ」
恐怖のあまり気がつかなかったが、私たちの足元にはゴブリンやオークなど、薄汚い魔物がひしめき合っていた。
母さんを張り付けにしていた、太い丸太が根元から潰れて魔物達の中に倒れていった。
魔物達が母さんを襲う。
ドレスを剥ぎ取られ、まるで子供が遊ぶようにナイフや剣を体に突き刺したり、胸を削ぎ落としたりと、なんて残酷な光景なの…。
「ぎゃーーー!!」
見ていられなくて目を反らした。
反らした先に悪魔女の顔が間近にあって、心臓が止まるかと思った。
「ひっ!」
「フフフ。最後はあなたね。どうしましょうか。親子であの魔物に相手をさせましょうか?それとも潰れて杯に入ります?」
私は首がもげるかと思うほど激しく横に降った。
「そうね~。じゃ、こうしましょう。広場の入り口で離してあげるから、自力で逃げてみましょうか。正直、あなたに興味はあまり無いのよ。運が良ければ誰かに助けてもらえるかもね」
「そっ、それで、お願い!」
「お願い?」
「おっ!お願いします!」
「ウフフ。素直な子は好きよ。じゃ」
顔を掴まれた。
次の瞬間、鼻に激痛が走った。
「ぎゃーーー!!」
「陥没した醜い顔で逃げられると良いわね」
痛みでどうなったかわからないが、私は突然広場の入り口に立っていた。
恐る恐る顔に触ると、高かった鼻は陥没し、口もおかしな形になっていた。しかし生きてる!
私は震える足を叱咤しながら、王都を走った。きっと騎士団も戦闘しているだろうから、そこに助けを求めるか、王城に行って保護を求めようと考えた。
王都はあちこちで火事がおこり、至る所で人や魔物の死骸が転がっている。
「助けてくれ…」
何人かに呼ばれるが、私は無視して王城を目指して走った。
誰かに構っていられるほど余裕はない。自分が生き残るのに必死だった。
王城が見えた!
騎士団が魔物と戦闘している。
助かった!
「はふはふは!」
?!
上手くしゃべれない?!
「グールが出たぞ!」
騎士の一人が叫んだ。
グール?
やだ!死にたくない、助けて!
「はふへへ!」
助けて!
騎士に向かって走ると、何を血迷ったのか、私に剣を向けてくる。
「醜いグールめ!」
私に向けて怒鳴り声を発する。
「はふへ!」
やめて!
私はグールじゃない!
一般人なのに!
しかし、顔を潰されているので上手くしゃべれないし、目の前の騎士は話を聞くような雰囲気が無い。
「次から次へと出てきやがって!死ね!!」
騎士の突きは素早く、一般人の娘には避けることも出来ず、私の心臓を貫いた。
「がっ!!」
地面に倒れる。
なんで私がこんな目にあうの…。
悪魔女め…。
こうなると解ってて私を逃がしたんだ…。
何が興味がないよ!
「あらあら、かわいそうに」
悪魔女の声がした。
「みためしか見ない、クズ騎士に殺されてしまいましたね。かわいそうだから、敵を打ってあげますよ」
遠くの方で手を叩く音がした。
ゴゴゴゴ!
ものすごい爆音がすると、空が赤く染まった。赤々とした岩が何個も空から降ってきて、城に降り注いだ。
あぁ、死ぬな…。
最後に見るものが悪魔女の笑顔なんて最悪…。
「ガガガガ!」
お父様が悪魔女に捻りあげられる姿を呆然と見ていた。
わっ、私はいったい誰の娘なの?
さっきの衛兵隊長って人なの?
なにがどうなってるの?
私、ここで死ぬの?
嫌よ!
私、何もしてないわ。
そりゃ、部屋に押し掛けて荒らしたけど、殺される程の事じゃないでしょ!
むしろ騙されたのは私よ。母さんに私だって騙されていたのよ!そう、私は被害者よ!!
悪魔女はゼイゼイと肩で息をしながら、お父様?を潰して赤い滴として杯に入れた。
ゆっくりと今度は母さんに近づいてくる。
「ひっ!たっ、助けて!私はあの人に誘われただけなのよ。結婚してるなんて言ってなかったのよ!騙されたのは私の方なの。ねっ、わかるでしょ?」
悪魔女は何も言わずに、母さんの顔を掴んだ。
「助けて!助けて!死にたくない!」
美しいといつも思っていた母の顔は涙や鼻水で見る影も無いほど汚れ、醜くさえ見えた。
「簡単には殺しませんよ」
「がっ!」
突然母さんの顔が陥没した。
鼻を中心に顔が潰れている。
目を反らしてしまうほど醜い顔になっていた。
「股のユルい女は、魔物に犯されるのがお似合いですわ」
恐怖のあまり気がつかなかったが、私たちの足元にはゴブリンやオークなど、薄汚い魔物がひしめき合っていた。
母さんを張り付けにしていた、太い丸太が根元から潰れて魔物達の中に倒れていった。
魔物達が母さんを襲う。
ドレスを剥ぎ取られ、まるで子供が遊ぶようにナイフや剣を体に突き刺したり、胸を削ぎ落としたりと、なんて残酷な光景なの…。
「ぎゃーーー!!」
見ていられなくて目を反らした。
反らした先に悪魔女の顔が間近にあって、心臓が止まるかと思った。
「ひっ!」
「フフフ。最後はあなたね。どうしましょうか。親子であの魔物に相手をさせましょうか?それとも潰れて杯に入ります?」
私は首がもげるかと思うほど激しく横に降った。
「そうね~。じゃ、こうしましょう。広場の入り口で離してあげるから、自力で逃げてみましょうか。正直、あなたに興味はあまり無いのよ。運が良ければ誰かに助けてもらえるかもね」
「そっ、それで、お願い!」
「お願い?」
「おっ!お願いします!」
「ウフフ。素直な子は好きよ。じゃ」
顔を掴まれた。
次の瞬間、鼻に激痛が走った。
「ぎゃーーー!!」
「陥没した醜い顔で逃げられると良いわね」
痛みでどうなったかわからないが、私は突然広場の入り口に立っていた。
恐る恐る顔に触ると、高かった鼻は陥没し、口もおかしな形になっていた。しかし生きてる!
私は震える足を叱咤しながら、王都を走った。きっと騎士団も戦闘しているだろうから、そこに助けを求めるか、王城に行って保護を求めようと考えた。
王都はあちこちで火事がおこり、至る所で人や魔物の死骸が転がっている。
「助けてくれ…」
何人かに呼ばれるが、私は無視して王城を目指して走った。
誰かに構っていられるほど余裕はない。自分が生き残るのに必死だった。
王城が見えた!
騎士団が魔物と戦闘している。
助かった!
「はふはふは!」
?!
上手くしゃべれない?!
「グールが出たぞ!」
騎士の一人が叫んだ。
グール?
やだ!死にたくない、助けて!
「はふへへ!」
助けて!
騎士に向かって走ると、何を血迷ったのか、私に剣を向けてくる。
「醜いグールめ!」
私に向けて怒鳴り声を発する。
「はふへ!」
やめて!
私はグールじゃない!
一般人なのに!
しかし、顔を潰されているので上手くしゃべれないし、目の前の騎士は話を聞くような雰囲気が無い。
「次から次へと出てきやがって!死ね!!」
騎士の突きは素早く、一般人の娘には避けることも出来ず、私の心臓を貫いた。
「がっ!!」
地面に倒れる。
なんで私がこんな目にあうの…。
悪魔女め…。
こうなると解ってて私を逃がしたんだ…。
何が興味がないよ!
「あらあら、かわいそうに」
悪魔女の声がした。
「みためしか見ない、クズ騎士に殺されてしまいましたね。かわいそうだから、敵を打ってあげますよ」
遠くの方で手を叩く音がした。
ゴゴゴゴ!
ものすごい爆音がすると、空が赤く染まった。赤々とした岩が何個も空から降ってきて、城に降り注いだ。
あぁ、死ぬな…。
最後に見るものが悪魔女の笑顔なんて最悪…。
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