【完結】フィクション

犀川稔

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13.5話 赤城が立ち去ったその後

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 自販機に行ってから中庭で話していると途中で佐々木からL◯NEが入った。「どこいる?」と言う連絡に対して「中庭。」と返した。
 そこに佐々木が合流してきてゆっくり話をした。
「......あいつ大丈夫そ?」
「んー、ま。そのうち仲直りするっしょ。さっきお前にも送った写真弟にも送っといたわ。」
 佐々木に言われてL◯NEを開き写真を見た。
「あー...これか。」
「前あいつが学校で新山がどうしてるのかわからんくて不安~俺の彼氏女に囲まれてない?どうしてんのー!ってほざいてたから送ってみたわ。なーにお互い嫉妬だの不安だのあるんだか。どう見てもお似合いの哀れなバカップルだろ。」
 佐々木は鼻で笑いながら詳細を赤城に話した。
「...お前は悩みとか無さそうでいいよな。」
「前も言ったけど一人よりみんなに好かれたいのよ俺は。絞るのは社会人になってからで十分、運命の相手なんてまだ早い早い!」
 笑い飛ばしながら話す佐々木に「お前らしいわ。」と言い赤城も笑った。

 赤城がトイレから戻ると佐々木が恋たちと話をしていた。赤城が佐々木と恋の間に無理やり入ると恋は笑って「おかえり。」と言った。
「...なんの話してたの。」
「仲川がワンコ飼い出したんだって。その話!」
 恋に話を聞き「へぇー。」と赤城が話に加わった。
「もう散歩してもらってんの?」
「...俺が犬に散歩してもらってるみたいな言い方やめてもらえます?してますよ。近場からですけど10分ちょっとくらい。」
 二人の会話にみんなが笑った。
 話しながら佐々木がふと恋の首に目をやった。その後赤城を見てニヤニヤ笑った。
「いや~、芦野くんの恋人って情熱的!痕つけちゃうなんて。アッツアツだねぇ!!」
 そう言って恋の肩を叩いた。
 恋はハッと気付き首元を隠し赤城を見た。赤城は恋に優しく微笑んだ。
「ん?芦野どうしたの?」
 そう言うと恋が顔を赤くして困ったように「あ、えっと...。」と戸惑った。その様子を見て赤城が「おい、可愛いだろ?」と言う顔で佐々木と仲川を見た。
「やってられるか。」
 と佐々木が仲川の肩を組んだ。仲川は何回も首を縦に振った。そこに机で寝ていた相馬が起きてきた。
「やっぱりフリーが1番だよな。な!仲川。」
 無反応な仲川と肩を組む佐々木に近づいていき相馬があくびをしながら話した。
「......仲川彼女いるよぉ~?」
 その言葉にびっくりして佐々木が仲川を見た。
「え?お前いんの?」
「...いちゃ悪いですか?」
「んだよ!!こっち族だと思ったのに!」
 そう言って佐々木は仲川の肩を強く揺すった。
 佐々木たちが盛り上がってる横で赤城は恋に近づいて声をかけた。
「...やっぱり結構デカかったね。今度洗った芦野のワイシャツ持ってくるね。」
 首筋を触りながら話す赤城に恋がビクッとしながらその赤城の手に触れた。
「あ、あの...赤城。赤城が言ってた事全部ちゃんとできるかわからないけど...できるだけ気持ちに応えたいから。...僕人との距離近い時あるから、これから気をつける...ね?」
 そう言って赤城の手を握った。
 一生懸命話す恋のことを見つめて赤城が「うん。」と答えた。
「あ、そうだ。今日元クラのメンツと遊ぶから一緒に帰れない、半日なのにごめんね。途中で連絡もするけど解散したら電話してい?」
「うん!わかった!大丈夫だよ。電話も待ってる!」
 そう話すとチャイムが鳴り席に戻った。
 授業が始まりふと視線を感じて見ると赤城がこっちを見ていた。目が合うと小さく手を振ってくれた。恋は嬉しくて笑って手を振りかえした。
 ......格好いいな赤城。スマートだしいつも冷静だし僕大人の男って感じ...。僕も見習いたいな。

「赤城、今日元Cクラの集まり行くっしょ?」
 学校が終わり帰り支度をする赤城に佐々木が話しかけた。
「あー、うん。」
「よし!じゃ行くぞー。」
 佐々木が赤城の肩を組み、連れて行こうとすると赤城が「ちょい待って。」と腕を払って恋のところへ向かった。
「芦野、土日どっちか空いてたりする?」
「あ...赤城!うん、空いてるよ!」
「じゃあどっかで会お。またL◯NEするからそこで決めよう。」
 そう言うと佐々木の元へ戻って行った。

「ほんとアツアツだねぇ。あんだけあの子はそう言う子じゃないって言ってたのにもうやる事やっちゃったの?君もやっぱり男の子だね~!」
「......は?」
 佐々木の話に赤城は少し間が空いてから反応した。
「マジになんの話?」
「いやいや芦野くんの首よ首!ヤったときつけたんでしょ?」
「......いや、してないけど...。」
「.........は?」
 赤城が昨日の経緯話し佐々木が衝撃を受けた。
「いやいやいや!お前はバカなの?それとも単に意気地無しなのか?それで襲わない方がどうかしてるぞ。完全にそう言う流れのやつだろ。向こうも絶対ここまでしてしないのかよって思ってるべ。」
「......今日の芦野のあの反応見てもそう思う?」
 少し考えてから佐々木は「いや、確かにそうだわ。」と納得した。そして歩きながら佐々木が赤城に聞いた。
「あの感じだと、あの子あんま恋愛した事ない子でしょ。合わせんのだりーなーとか思わんの?」
 佐々木の話に赤城は笑った。
「思わないね。そもそも全部自分が初めてなんてそんなの最高すぎて慎重になるでしょ、恐れ多いわ。そんな子が珍しく積極的になった時なんてもうやばいね、かわいすぎーー。」
「......お前キャラ変わりすぎじゃね。キモいわ、んだよボロ出したら芦野くんにチクろうと思ったのに。つまんねー。」
 佐々木は珍しくキラキラした目で話す赤城に言い放った。赤城は舌打ちをしてカバンで佐々木のケツを軽く叩いた。佐々木は笑って走り出し赤城はそれを追いかけC組に向かった。


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 番外編

 (授業中目があった時の赤城の脳内)
 あー、かわいいかわいいかわいい...お持ち帰りしたいなまじで。こっち見てニコニコしてんのまじ可愛い、国宝だろまじで。保護したいわ。昨日もほんと可愛かったな。あの後襲わず清く正しく別々で寝た俺を褒め称えたいわ。てか誰か褒め称えろよ。あー首のキス痕えっっっっっちだなーーーーー。さっき佐々木に突っ込まれた時の顔どちゃくそに可愛かったな。毎日抱きしめたい、1日1芦野求む。いくらでも貢ぐわ。


 (前回の話で新山と別れてから恋が送ったL◯NEを見た時の赤城)
 今日俺先帰っちゃったけど芦野ちゃんと帰れたかなー。そんなことを考えながら携帯を見ると芦野から連絡が入っていた。

「今日駅まで新山くんと一緒に帰ってきたよ。思ってたよりも優しくて話しやすい人なんだね!」

 ......は?待て待て待て。なんで新山と一緒に帰ってんの?そもそもあいつ今日一日どこにいたんだ。しかもあいつバス通じゃん、なんで駅まで行ってんの意味わかんねー。とりあえず新山うぜぇな。まじでなんか起こんねぇかな、祟られろ。角に小指ぶつけろ、結構しっかり派手めに。そんくらいうぜぇな。
 何ちゃっかり芦野と帰っちゃってんだよ。譲れそのポジ。
 ......ふぅ、、、。冷静になれ自分。まずは芦野に返信返信。

「そっか。ちゃんと帰れてるならよかった。また家着いたら教えてね。
 ......ちなみにあいつは性格クソ悪な...」いや、やめておこう。誠実に...そう俺は欲に負けない紳士的な人間なんだ。あんなやつに取り乱されることなんて...最後の一文は消しておこう。
 ......あーー、あとで電話で何話したのかそれとなく聞こう。

 赤城は葛藤の末返信を送りみんなが待つ飲食店の席に戻った。


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