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四
32話 ラスト文化祭準備
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「赤城おはよう!体調大丈夫!?」
一日学校を休んで火曜日に登校してきた赤城に恋は嬉しそうに駆け寄った。
「おはよ。うん、ただの微熱だったからすぐ治ったよ。」
マスクで表情があまり見えないけど目元だけでもわかる明るい顔をした赤城に恋は安心したように微笑んだ。クラスメイトに呼ばれ、もう少し話したい雰囲気を出しながらも諦めて恋は「またあとでね!」と文化祭準備の作業をする人たちの方に戻って行った。
その様子を見ていた佐々木が赤城の背中にのしかかった。
「はよーっす!どう?問題解決した?」
ヘラヘラ聞いてくる佐々木に「まだ。」と言ったあと文化祭の日、恋が自分で話をつけることを佐々木に話した。
「まじか~、芦野くん意外と漢魅せるね。んであのあと家泊めたの?」
「うん。」
そこに自販機から戻った新山が二人に近づいてきた。
「......あ...はよ。」
「あー?あ、おはよ赤城、体調大丈夫そー?」
思っていたより普通の対応をしてくる新山に戸惑いつつ佐々木を見ると笑いを堪えていた。
「俺さ、スイパラ行きたいわ。赤城飯奢るって言ってたじゃん、そこで頼むわ。」
「え、俺全然牛丼奢る気で居たんだけど。」
「無理無理スイパラ、頼むわ。ついでに千隼の分も。」
「...それ絶対あの子が行きたいって言ったやつじゃん。」
地味に痛い出費になるのを想像して怠そうに「まぁいいよ。」と言う赤城に「なんか弟の分まであざーす!」と上機嫌な佐々木。その時新山が思い出したように赤城に聞いた。
「...どうでもいいんだけどさ、なんで芦野くん泣いてんの世話してただけでお前が俺らに奢ってくれんの?いまいち意味わかってないんだけど俺。」
新山の発言に驚き、咄嗟に佐々木を見ると必死に笑いを堪えながら「こいつアホだよな。」と泣き目で言った。赤城は一瞬考えてから、
「あー...俺が芦野くんとバイト前喧嘩しちゃってそれで泣いちゃったんよね。で、まぁ泣かせたの俺だし俺が奢るかーってヤツ。」
息を吐くようにしれっと嘘を吐く赤城に佐々木が耐えられずに大笑いした。新山は納得したように頷いて謎に笑っている佐々木を白い目で見ながら他の友達の元に行った。
「......あいつやばいね。結構俺やったわって思ってたんだけど。なんなら今日イジられる覚悟できたんだけど、あいつがここまでのアホで助かったわ。」
「いや俺もさ、あの日お前たちが行った後あいつがぼさっと突っ立ってるからわかるわかる、俺も初めて知った時何も言えんかったよって思ってたらまさかのあいつ全然理解してなかったからね?まじでよく高校まで上がれたなって思ったわ。」
無駄にディスられる新山の話題でしばらく話をした後佐々木が思い出したように昨日休んだ理由を赤城に聞いた。それに答えようとした時恋が話をする二人に駆け寄ってきた。
「ねぇね!今日買い出し行く?もし行くならこのマーカー買ってきて欲しい!太いやつでお願い。太ければ太いだけいいらしい!」
キラキラした目で赤城と佐々木を交互に見ながら話す恋に赤城は何も言わずに佐々木を見た。
「......芦野くんは太いのが好きなのー?」
「おいやめろお前。」
サラッとぶっ込もうとする佐々木を赤城が止めようとすると恋はいまいち意味がわからず首を傾げた。
「好きかどうかはよくわからんけど、そっちの方が使い勝手いいみたいよ!僕はまだ使わないけど他の人たちが使うってー!」
「なるほど...芦野くんはそう言うのがお好み...」
佐々木の頭を赤城が叩き「いい加減にしろ」とキレた。佐々木は「ジョークジョーク」と笑って答えた。趣旨が理解できず置き去りになる恋に気を遣い、赤城が恋に目を移した。
「大丈夫、こっちの話だから。気にしないでいいよ、買ってくる。」
そう返すと笑って「ありがとう!」と言った恋は元いた方に戻ろうとしたけど引き返し、辿々しく言葉を濁しながら赤城の前に来話し出した。
「あ...のさ、この前送ったL◯NE気にしないでいいから!体調悪いの気付かず変なの送ってごめん!忘れてください...。」
あの長文を送って以来返信がなく、次に来たL◯NEが「体調悪いから俺今日休み」だったため恋は送ったことを後悔して赤城に謝った。赤城もまた自分の中で考え込みすぎて返信をしていなかったことに今気づき焦りを見せた。
「あ...違う待ってごめん。返信返そうと思ったんだけどそん時くらいから体調悪くなって返せてなかっただけ。全然いいよ、うん。是非一緒に寝てください。」
赤城の言葉を聞いて一気に明るい顔になり嬉しそうに赤城の手を握って「ありがとう!」と言った。
「あ、そうそう!バイトはとりあえず最初は赤城がバイト入ってる曜日にしたよ!途中で変わったりするかもだけど...!」
そう話すと満足そうに離れて行った。恋がその場から居なくなると赤城は「はー...。」と深いため息を吐いてその場でしゃがんだ。その様子を隣で何も言わずに聞いていた佐々木はニヤニヤして赤城の肩を組んだ。
「なになに、お兄さん。もしかしてあの日の夜、ついに初夜迎えた感じですかい?」
「......んなように見えるか?ただ一緒のベットで手繋いで寝ただけ。」
「やばー!純愛かよ!そこは抱けよ。」
佐々木を睨むように見ると赤城はまたクソデカため息を吐いた。
「いやあの日色々あったじゃん。そんな情緒で無神経に抱くなんてできないでしょ。」
「だとしてもよ!?もうすぐそこにご馳走が用意されてんのにそのまま寝れるお前がすごいわ。」
「......案の定一睡もできなかったんだよ。んでもって次の日の夜また一緒に寝て欲しいってL◯NEで言われて二日続けて無睡眠だったわ。当たり前に頭イカれたわ。」
赤城の休んだ理由が面白すぎて佐々木は大爆笑した。
「...全然笑い事じゃない。俺にとっては一大事なんだよ。どうするよ次の泊まり、俺はまた理性と戦う羽目になるのか。」
「んーじゃあしばらく泊まりできないって言えばいいじゃん。」
「それは俺がヤダ。」
「お前のその無駄な紳士的なとこめんどくさ...。」
つい笑いながら本音を洩らす佐々木にキレる気迫すら無い赤城は抜け殻のように散った。そんな赤城を引きずり出し、新山と他のメンバーを誘って佐々木は買い出しに向かった。
「......赤城様子ヘンだけどなんかあったの?」
仲川が佐々木と話す赤城を見て恋に聞いた。恋は言われるまま赤城を見ると不思議そうに首を傾げた。
「え、何だろう。特になんも無いけど...。あ、もしかして...僕の言ったことが原因なのかな...。」
不安そうにもたもたする恋。
「なんて言ったの?」
「えー...っと......。一緒に寝たいって。」
「それだわ。」
確信したように仲川がはっきり言うと、焦って恋が「やっぱり僕のせい?」と聞いた。それに仲川がいい事思いついた、と言わんばかり笑って答えた。
「うん、あれはな、嬉しいやつだわ。」
「...へ?」
「いやお前に一緒に寝たいって言われて赤城嬉しすぎて悶えてんだよ。んだから気にしないで大丈夫大丈夫。」
その言葉に「そう言うことか!」と明るく笑って恋は頷いた。
仲川は心の中で赤城に北叟笑むと続きをやろう、と恋に言って作業を始めた。
なんとか無事、文化祭前日に準備が完了した。安心したように級友たちが喜んでる横で恋は顔を曇らせていた。
明日は遂に文化祭......高瀬くんはきっと来る、だからしっかり話をつけないと...。それに明日は赤城と一緒に回れるんだ、楽しいこともある。だからその分頑張らないと...。
胸に手を当て恋は一息吸った。
その様子をL◯NEで赤城から事情を聞いていた仲川はじっと静かに見ていた。
一日学校を休んで火曜日に登校してきた赤城に恋は嬉しそうに駆け寄った。
「おはよ。うん、ただの微熱だったからすぐ治ったよ。」
マスクで表情があまり見えないけど目元だけでもわかる明るい顔をした赤城に恋は安心したように微笑んだ。クラスメイトに呼ばれ、もう少し話したい雰囲気を出しながらも諦めて恋は「またあとでね!」と文化祭準備の作業をする人たちの方に戻って行った。
その様子を見ていた佐々木が赤城の背中にのしかかった。
「はよーっす!どう?問題解決した?」
ヘラヘラ聞いてくる佐々木に「まだ。」と言ったあと文化祭の日、恋が自分で話をつけることを佐々木に話した。
「まじか~、芦野くん意外と漢魅せるね。んであのあと家泊めたの?」
「うん。」
そこに自販機から戻った新山が二人に近づいてきた。
「......あ...はよ。」
「あー?あ、おはよ赤城、体調大丈夫そー?」
思っていたより普通の対応をしてくる新山に戸惑いつつ佐々木を見ると笑いを堪えていた。
「俺さ、スイパラ行きたいわ。赤城飯奢るって言ってたじゃん、そこで頼むわ。」
「え、俺全然牛丼奢る気で居たんだけど。」
「無理無理スイパラ、頼むわ。ついでに千隼の分も。」
「...それ絶対あの子が行きたいって言ったやつじゃん。」
地味に痛い出費になるのを想像して怠そうに「まぁいいよ。」と言う赤城に「なんか弟の分まであざーす!」と上機嫌な佐々木。その時新山が思い出したように赤城に聞いた。
「...どうでもいいんだけどさ、なんで芦野くん泣いてんの世話してただけでお前が俺らに奢ってくれんの?いまいち意味わかってないんだけど俺。」
新山の発言に驚き、咄嗟に佐々木を見ると必死に笑いを堪えながら「こいつアホだよな。」と泣き目で言った。赤城は一瞬考えてから、
「あー...俺が芦野くんとバイト前喧嘩しちゃってそれで泣いちゃったんよね。で、まぁ泣かせたの俺だし俺が奢るかーってヤツ。」
息を吐くようにしれっと嘘を吐く赤城に佐々木が耐えられずに大笑いした。新山は納得したように頷いて謎に笑っている佐々木を白い目で見ながら他の友達の元に行った。
「......あいつやばいね。結構俺やったわって思ってたんだけど。なんなら今日イジられる覚悟できたんだけど、あいつがここまでのアホで助かったわ。」
「いや俺もさ、あの日お前たちが行った後あいつがぼさっと突っ立ってるからわかるわかる、俺も初めて知った時何も言えんかったよって思ってたらまさかのあいつ全然理解してなかったからね?まじでよく高校まで上がれたなって思ったわ。」
無駄にディスられる新山の話題でしばらく話をした後佐々木が思い出したように昨日休んだ理由を赤城に聞いた。それに答えようとした時恋が話をする二人に駆け寄ってきた。
「ねぇね!今日買い出し行く?もし行くならこのマーカー買ってきて欲しい!太いやつでお願い。太ければ太いだけいいらしい!」
キラキラした目で赤城と佐々木を交互に見ながら話す恋に赤城は何も言わずに佐々木を見た。
「......芦野くんは太いのが好きなのー?」
「おいやめろお前。」
サラッとぶっ込もうとする佐々木を赤城が止めようとすると恋はいまいち意味がわからず首を傾げた。
「好きかどうかはよくわからんけど、そっちの方が使い勝手いいみたいよ!僕はまだ使わないけど他の人たちが使うってー!」
「なるほど...芦野くんはそう言うのがお好み...」
佐々木の頭を赤城が叩き「いい加減にしろ」とキレた。佐々木は「ジョークジョーク」と笑って答えた。趣旨が理解できず置き去りになる恋に気を遣い、赤城が恋に目を移した。
「大丈夫、こっちの話だから。気にしないでいいよ、買ってくる。」
そう返すと笑って「ありがとう!」と言った恋は元いた方に戻ろうとしたけど引き返し、辿々しく言葉を濁しながら赤城の前に来話し出した。
「あ...のさ、この前送ったL◯NE気にしないでいいから!体調悪いの気付かず変なの送ってごめん!忘れてください...。」
あの長文を送って以来返信がなく、次に来たL◯NEが「体調悪いから俺今日休み」だったため恋は送ったことを後悔して赤城に謝った。赤城もまた自分の中で考え込みすぎて返信をしていなかったことに今気づき焦りを見せた。
「あ...違う待ってごめん。返信返そうと思ったんだけどそん時くらいから体調悪くなって返せてなかっただけ。全然いいよ、うん。是非一緒に寝てください。」
赤城の言葉を聞いて一気に明るい顔になり嬉しそうに赤城の手を握って「ありがとう!」と言った。
「あ、そうそう!バイトはとりあえず最初は赤城がバイト入ってる曜日にしたよ!途中で変わったりするかもだけど...!」
そう話すと満足そうに離れて行った。恋がその場から居なくなると赤城は「はー...。」と深いため息を吐いてその場でしゃがんだ。その様子を隣で何も言わずに聞いていた佐々木はニヤニヤして赤城の肩を組んだ。
「なになに、お兄さん。もしかしてあの日の夜、ついに初夜迎えた感じですかい?」
「......んなように見えるか?ただ一緒のベットで手繋いで寝ただけ。」
「やばー!純愛かよ!そこは抱けよ。」
佐々木を睨むように見ると赤城はまたクソデカため息を吐いた。
「いやあの日色々あったじゃん。そんな情緒で無神経に抱くなんてできないでしょ。」
「だとしてもよ!?もうすぐそこにご馳走が用意されてんのにそのまま寝れるお前がすごいわ。」
「......案の定一睡もできなかったんだよ。んでもって次の日の夜また一緒に寝て欲しいってL◯NEで言われて二日続けて無睡眠だったわ。当たり前に頭イカれたわ。」
赤城の休んだ理由が面白すぎて佐々木は大爆笑した。
「...全然笑い事じゃない。俺にとっては一大事なんだよ。どうするよ次の泊まり、俺はまた理性と戦う羽目になるのか。」
「んーじゃあしばらく泊まりできないって言えばいいじゃん。」
「それは俺がヤダ。」
「お前のその無駄な紳士的なとこめんどくさ...。」
つい笑いながら本音を洩らす佐々木にキレる気迫すら無い赤城は抜け殻のように散った。そんな赤城を引きずり出し、新山と他のメンバーを誘って佐々木は買い出しに向かった。
「......赤城様子ヘンだけどなんかあったの?」
仲川が佐々木と話す赤城を見て恋に聞いた。恋は言われるまま赤城を見ると不思議そうに首を傾げた。
「え、何だろう。特になんも無いけど...。あ、もしかして...僕の言ったことが原因なのかな...。」
不安そうにもたもたする恋。
「なんて言ったの?」
「えー...っと......。一緒に寝たいって。」
「それだわ。」
確信したように仲川がはっきり言うと、焦って恋が「やっぱり僕のせい?」と聞いた。それに仲川がいい事思いついた、と言わんばかり笑って答えた。
「うん、あれはな、嬉しいやつだわ。」
「...へ?」
「いやお前に一緒に寝たいって言われて赤城嬉しすぎて悶えてんだよ。んだから気にしないで大丈夫大丈夫。」
その言葉に「そう言うことか!」と明るく笑って恋は頷いた。
仲川は心の中で赤城に北叟笑むと続きをやろう、と恋に言って作業を始めた。
なんとか無事、文化祭前日に準備が完了した。安心したように級友たちが喜んでる横で恋は顔を曇らせていた。
明日は遂に文化祭......高瀬くんはきっと来る、だからしっかり話をつけないと...。それに明日は赤城と一緒に回れるんだ、楽しいこともある。だからその分頑張らないと...。
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