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3◆ロベルト視点
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あの村の青年に、お礼のつもりでお金を渡した。
また甘味を食べさせてもらうための賄賂でもある。
あぁ……久しぶりのパンケーキは最高だった。
やはり甘味こそが至高!
きっと青年は、また私に甘味を食べさせてくれるはずだ。
あぁ、楽しみだな!
なんて昨夜は思っていた。
「魔王様、村人が魔王様に会いたいと来ているのですが、殺しましょうか?」
「止めろ!?殺すな!連れてこい」
まったく、すぐに殺したがるのは魔族の残念な性だな。
私にもその性はあるが、その村人はもしかしたらあの青年かもしれない。
違ったら………用件次第で魔物の餌だ。
そして、連れてこられたのはやはりあの青年だった。
「青年、何用で来た?」
「魔王ロベルト様、僕はルートです。お金を返しに来ました!」
………。
何故私だとバレた!?
あ、もしや色か?
狼も鳥も私と同じ色彩だった。
それは仕方ないことなんだが、それでバレたのだろうか………。
「お金とは何のことだ?」
とりあえず、惚けてみよう。
「昨日鳥の姿で小包をくれましたよね。あのパンケーキ食べた狼もロベルト様ですよね。あ、手土産にマドレーヌあるんですけど、よかったら食べてください!」
「マドレーヌ!!」
あああ!
困った……実に困った。
肯定したらマドレーヌが食べられるぞ!
しかし、周りには宰相や護衛なんかがいる。
恥ずかしいが………マドレーヌが食べたい!
「バレていたか。そうだ私だ。認めるからマドレーヌを寄越せ」
「はい、どうぞ♡あと、お金もどうぞ」
マドレーヌ♡マドレーヌ♡
私は、マドレーヌに夢中でお金を返されたことに気付くのが遅れてしまった。
マドレーヌ美味しい!!
甘味の美味しい幸せに溺れてしまう!
「喜んでもらえてなによりです」
「ハッ!」
気付くと、ルートはニコニコしているがそれ以外の奴等が硬直している。
甘味を幸せそうに食べる私………皆にとってあり得ない光景。
「あぁ……ロベルトは本当に素敵だ。あああ……もう我慢できない!」
「え……えぇっ!?」
何か独り言を言ったと思ったら、ルートはいきなり全裸になってエクササイズを始めた。
な…何故だ!?
エクササイズ……なんとかブートキャンプとかいうやつを激しくしている。
パンツまで脱いでいるから、激しく揺れている………。
私は、私達は、何をみせられているのかしばらく呆然としていた。
そして、ルートは満足したのかエクササイズをやめて服を着る。
「ロベルト様のことを思うと、つい全裸でエクササイズしてしまうんです」
「そ…そうか………」
つまり……脱ぎ癖があるんだな。
そう私は解釈した。
また甘味を食べさせてもらうための賄賂でもある。
あぁ……久しぶりのパンケーキは最高だった。
やはり甘味こそが至高!
きっと青年は、また私に甘味を食べさせてくれるはずだ。
あぁ、楽しみだな!
なんて昨夜は思っていた。
「魔王様、村人が魔王様に会いたいと来ているのですが、殺しましょうか?」
「止めろ!?殺すな!連れてこい」
まったく、すぐに殺したがるのは魔族の残念な性だな。
私にもその性はあるが、その村人はもしかしたらあの青年かもしれない。
違ったら………用件次第で魔物の餌だ。
そして、連れてこられたのはやはりあの青年だった。
「青年、何用で来た?」
「魔王ロベルト様、僕はルートです。お金を返しに来ました!」
………。
何故私だとバレた!?
あ、もしや色か?
狼も鳥も私と同じ色彩だった。
それは仕方ないことなんだが、それでバレたのだろうか………。
「お金とは何のことだ?」
とりあえず、惚けてみよう。
「昨日鳥の姿で小包をくれましたよね。あのパンケーキ食べた狼もロベルト様ですよね。あ、手土産にマドレーヌあるんですけど、よかったら食べてください!」
「マドレーヌ!!」
あああ!
困った……実に困った。
肯定したらマドレーヌが食べられるぞ!
しかし、周りには宰相や護衛なんかがいる。
恥ずかしいが………マドレーヌが食べたい!
「バレていたか。そうだ私だ。認めるからマドレーヌを寄越せ」
「はい、どうぞ♡あと、お金もどうぞ」
マドレーヌ♡マドレーヌ♡
私は、マドレーヌに夢中でお金を返されたことに気付くのが遅れてしまった。
マドレーヌ美味しい!!
甘味の美味しい幸せに溺れてしまう!
「喜んでもらえてなによりです」
「ハッ!」
気付くと、ルートはニコニコしているがそれ以外の奴等が硬直している。
甘味を幸せそうに食べる私………皆にとってあり得ない光景。
「あぁ……ロベルトは本当に素敵だ。あああ……もう我慢できない!」
「え……えぇっ!?」
何か独り言を言ったと思ったら、ルートはいきなり全裸になってエクササイズを始めた。
な…何故だ!?
エクササイズ……なんとかブートキャンプとかいうやつを激しくしている。
パンツまで脱いでいるから、激しく揺れている………。
私は、私達は、何をみせられているのかしばらく呆然としていた。
そして、ルートは満足したのかエクササイズをやめて服を着る。
「ロベルト様のことを思うと、つい全裸でエクササイズしてしまうんです」
「そ…そうか………」
つまり……脱ぎ癖があるんだな。
そう私は解釈した。
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