2 / 35
2◆ラファエル視点
しおりを挟む
学園で、平民のイリアの話は悪い意味で有名だ。
いつも暗い顔をしていて、誰かに話しかけてもいつも何かに怯えた瞳をしている。
貴族たちは警戒心が強くて、それぞれがイリアについて調べていたから、イリアの両親の目的を皆知っていた。
当然、私も調べていたから知っている。
私は、個人で店を経営しているから個人財産に余裕があった。
そして、私には願いがあった。
私は、思ったんだ。
…………使えると。
だから、イリアに話しかけた。
私の願いを叶えるために。
まずは、イリアの心と身体をリラックスさせるためにお菓子と紅茶を堪能させた。
おそらく、初めて口にしたのだろう。
イリアの育った環境では、お菓子も紅茶も口にする機会などなかったはずだ。
自分の欲望に忠実な両親が、イリアに優しくなかったのも調べてわかっている。
身体への虐待はなくても、精神への虐待はずいぶんと酷かったらしい。
イリアを手に入れた後に、すぐに医師に診せよう。
必要ならカウンセリングも考えている。
「イリア、突然なんだが……イリアを私に売ってほしいんだ」
イリアのお菓子を食べる手が止まった。
ああ、言い方を間違えてしまった。
イリアが私を怯えた瞳でみつめているから、私は優しく微笑んだ。
「イリアの両親の借金を、私に全額支払わせてほしい。そして、イリアの両親には手切れ金を渡すからイリアを私のモノにしたい」
「………奴隷…という、意味ですか?」
奴隷………。
それは考え方次第だな。
私の願いに従うという意味では奴隷なのかもしれないが、実際の内容的には真逆だろうな。
「奴隷といえば奴隷かもしれない。だが、実際にすることは真逆の意味を持つ。どうだろう?悪いようにはならないから、私を信じてくれないだろうか?」
私は、私がイリアの敵ではないとわかってもらうために優しく聞こえる声音で言った。
「…………わかり……ました。……買われ…ます…」
絶望したような表情をしているから、悪い想像をしたのだろう。
だが、安心してほしい。
もう言質は取ったし、部屋には記録のために書記官と、魔道具の映像も音もバッチリ録れる高性能の物を用意していた。
後は、イリアの両親に用意しておいた金を渡してミッションコンプリートだ。
今日中に終わらせるから、あと少し我慢してくれ。
完全に私のモノになったら、私の本当の目的を話すから………。
いつも暗い顔をしていて、誰かに話しかけてもいつも何かに怯えた瞳をしている。
貴族たちは警戒心が強くて、それぞれがイリアについて調べていたから、イリアの両親の目的を皆知っていた。
当然、私も調べていたから知っている。
私は、個人で店を経営しているから個人財産に余裕があった。
そして、私には願いがあった。
私は、思ったんだ。
…………使えると。
だから、イリアに話しかけた。
私の願いを叶えるために。
まずは、イリアの心と身体をリラックスさせるためにお菓子と紅茶を堪能させた。
おそらく、初めて口にしたのだろう。
イリアの育った環境では、お菓子も紅茶も口にする機会などなかったはずだ。
自分の欲望に忠実な両親が、イリアに優しくなかったのも調べてわかっている。
身体への虐待はなくても、精神への虐待はずいぶんと酷かったらしい。
イリアを手に入れた後に、すぐに医師に診せよう。
必要ならカウンセリングも考えている。
「イリア、突然なんだが……イリアを私に売ってほしいんだ」
イリアのお菓子を食べる手が止まった。
ああ、言い方を間違えてしまった。
イリアが私を怯えた瞳でみつめているから、私は優しく微笑んだ。
「イリアの両親の借金を、私に全額支払わせてほしい。そして、イリアの両親には手切れ金を渡すからイリアを私のモノにしたい」
「………奴隷…という、意味ですか?」
奴隷………。
それは考え方次第だな。
私の願いに従うという意味では奴隷なのかもしれないが、実際の内容的には真逆だろうな。
「奴隷といえば奴隷かもしれない。だが、実際にすることは真逆の意味を持つ。どうだろう?悪いようにはならないから、私を信じてくれないだろうか?」
私は、私がイリアの敵ではないとわかってもらうために優しく聞こえる声音で言った。
「…………わかり……ました。……買われ…ます…」
絶望したような表情をしているから、悪い想像をしたのだろう。
だが、安心してほしい。
もう言質は取ったし、部屋には記録のために書記官と、魔道具の映像も音もバッチリ録れる高性能の物を用意していた。
後は、イリアの両親に用意しておいた金を渡してミッションコンプリートだ。
今日中に終わらせるから、あと少し我慢してくれ。
完全に私のモノになったら、私の本当の目的を話すから………。
30
あなたにおすすめの小説
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる