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4◆イリア視点
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僕は、人生が今日一日で大きく変わった。
美味しい豪華な食事を食べて、食後のデザートまで堪能して、大きなお風呂で寛いでいたら、すでに両親に金を渡し終えて、僕がラファエル様のモノになっていた。
契約書までバッチリだった。
「さて、私がイリアを買った目的を聞いてほしい。実は、私には願いがあるんだ」
「願い?」
真剣な表情に、どんな内容を聞くことになるのか心臓がバクバク激しく鳴っていた。
「私は、自分で言うのもなんだが、ドMな上に淫乱なんだ」
「………え?」
僕は、言われた内容に驚いた。
ラファエル様……ドMだったの?
しかも、淫乱だったの?
人は見かけではわからないってよく言うけど、その通りだね。
「イリア、私の願いとは、私のご主人様がほしいということなんだ。それで、イリアには私のご主人様になってもらう。すまないが、拒否はできないぞ。イリアは私のモノだからな。だが、イリアに不自由なんかはさせないから安心してくれ。望みもできる範囲でなら叶えるから素直に言ってほしい。返事は?」
拒否できない以上、返事は決まっている。
それにしても、ご主人様って何をするのかちょっと不安だ。
………でも、今までの生活や両親のことを考えると、ご主人様をするだけでいい生活ができる上に、ラファエル様とずっといられるってことだよね。
毎日美味しいご飯が食べられるの?
お菓子も、たまにでもいいから食べていいのかな?
ふかふかで暖かいベッドで寝てもいいの?
…………もう、酷いこと言われない?
僕は、両親の暴言の数々にいつも苦しんでいた。
もう、そんな苦しみはなくなるの?
僕の頬に、勝手に涙が溢れて止まらなかったけど、ちゃんと返事をした。
「はい。ご主人様に、なります」
美味しい豪華な食事を食べて、食後のデザートまで堪能して、大きなお風呂で寛いでいたら、すでに両親に金を渡し終えて、僕がラファエル様のモノになっていた。
契約書までバッチリだった。
「さて、私がイリアを買った目的を聞いてほしい。実は、私には願いがあるんだ」
「願い?」
真剣な表情に、どんな内容を聞くことになるのか心臓がバクバク激しく鳴っていた。
「私は、自分で言うのもなんだが、ドMな上に淫乱なんだ」
「………え?」
僕は、言われた内容に驚いた。
ラファエル様……ドMだったの?
しかも、淫乱だったの?
人は見かけではわからないってよく言うけど、その通りだね。
「イリア、私の願いとは、私のご主人様がほしいということなんだ。それで、イリアには私のご主人様になってもらう。すまないが、拒否はできないぞ。イリアは私のモノだからな。だが、イリアに不自由なんかはさせないから安心してくれ。望みもできる範囲でなら叶えるから素直に言ってほしい。返事は?」
拒否できない以上、返事は決まっている。
それにしても、ご主人様って何をするのかちょっと不安だ。
………でも、今までの生活や両親のことを考えると、ご主人様をするだけでいい生活ができる上に、ラファエル様とずっといられるってことだよね。
毎日美味しいご飯が食べられるの?
お菓子も、たまにでもいいから食べていいのかな?
ふかふかで暖かいベッドで寝てもいいの?
…………もう、酷いこと言われない?
僕は、両親の暴言の数々にいつも苦しんでいた。
もう、そんな苦しみはなくなるの?
僕の頬に、勝手に涙が溢れて止まらなかったけど、ちゃんと返事をした。
「はい。ご主人様に、なります」
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