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5◆ラファエル視点

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今日は心と身体を休めるために、早めに就寝してたっぷりと睡眠を取ってもらうことにした。

ちゃんとイリアの部屋は用意してあるが、やはり一緒に寝たいから私のベッドで一緒に寝る。

「こんなに高級なベッドで………僕も寝るんですか?」

イリアは、とても薄い敷き布団でしか寝たことがないから、困惑している。

確かに、薄い敷き布団と天幕付きふかふかキングベッドでは戸惑うだろう。

………頑張って慣れてくれ。

「寝心地は私のお墨付きだぞ」

きっとイリアも気に入ってくれるだろう。

私はイリアの頭を撫でた。

ふと、先ほどのエルとイリアの様子を思い出した。



「イリア様、私のことは『エルお兄ちゃん』と呼んでください。ぜひに!」

エルが、イリアに迫ってそんなことを言っていた。

イリアの境遇に、滝のような大量の涙を流していたから、なんとなく予想はしていたから驚きはしなかった。

「エル……お兄…ちゃん……?」

「はう!!」

だが、自分から求めたのに、いざ叶ったら吐血するのはどうかと思うぞ?

………まぁ、確かに今のイリアは最高に可愛かったのは同意見だがな。

私は耐えたぞ!

「イリア様、私のことは実の兄だと思っていっぱい頼ってくださいね!お兄ちゃん頑張りますからね!」

「え……?」

もうすっかり気分はイリアのお兄ちゃんらしい。

いっそのこと、本当に弟にしてやろうか………?

一瞬そんなことを考えてしまったが、やはり止めた。

イリアは私のモノだ。

私のご主人様として、やっと手に入れたのだ。

私のご主人様は、誰にもやらない。

私だけのご主人様だから。

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