不遇ショタ勇者は魔王様の過保護に今日も幸せ！！

14◆マフユ視点

友達。
僕は友達がいないほうがいい。
笑えない僕は、友達をつくる資格がない。

もう、マリウスさんに言わないとダメかな……？
僕は……笑えない子なんだって………。

急に呼吸が苦しくなって驚いた。
こんなことはじめてだから、ちょっとパニックになったけどマリウスさんのおかげで楽になった。

僕のせいで、マリウスさんに会いに来た人たちと会わないって言われて…激しく苦しくなったんだ。
僕のせいで…僕のせいで…僕のせいで………。
それしか考えられなくなって、過呼吸っていうのになったんだ。

その後、リウミアさんが診察してくれた。

リウミア「マフユ君、ちょっとお話しましょうか？」

そう言って、僕とリウミアさんは二人きりになった。

リウミア「マフユ君。前から、マフユ君は笑わない子だとは思っていました。人間からのひどい扱いに心が傷ついてるんだと思っていました。私も陛下も皆マフユ君を心配しています。ですから、どうか一人で悩まないでください」

リウミアさん………。

そうだ。
皆とても優しい。
笑わない僕に嫌な顔なんてみせないし、マリウスさんはずっと一緒にいてくれた。

あんなに優しい皆に、僕は迷惑をかけた。
一人で悩んで、何も相談なんてしないで結論を出して、自分を責めた。

皆が優しくしてくれて、ちょっとずつ僕の中で僕の考え方が揺らいでいた。

………。
ちゃんと話そう。

もしかしたら、もっと心配をかけるかもしれないけど、一人で悩むのは優しい皆に対して良くないと思う。

………マリウスさんは、こんな僕をどう思うのか、ちょっと不安だけど………もし嫌われたらなんでもするからそばにいたいな………。