転生したら、ラスボス様が俺の婚約者だった!!

ミクリ21

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5◆ジオルド視点

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俺は、シルビアが一緒じゃないと部屋から出られないんだ。

いや、出ようと思えばたぶん出れると思う。

だから、きっと監禁とかじゃない!………はず。

部屋は広くて、すごく快適なんだ。

平民では考えられないようなフカフカのデカいベッドで、毎晩シルビアと眠るんだよ。

俺だけが知っている秘密で、ラスボス様の寝顔は………めっちゃ天使だ。可愛い。

部屋には、バスルームもトイレも、簡易キッチンまであるんだ。

流石、王族の住んでいる城だな。



シルビアは、俺にいつも言うんだ。

「一人で部屋から出たらダメだよ。出るときは、絶対に僕と一緒なんだから!約束破ったら………ジオルドをみた人と、ジオルドの声を聞いた人を、始末しちゃうぞ♪」

俺が一人で部屋を出たら、死人が出る可能性があるなんて、ちょっと恐ろしいぞ?

というわけで、俺は普段大人しく部屋にいるんだ。

ちなみに、それを言う時のシルビアは………表情は微笑んでいるのに、瞳は狂気を感じるんだ。

約束破ったら、本気で殺るかもしれない。

危険は回避が一番だ!



「ジオルド!一緒にケーキ食べよ!」

無邪気に笑うシルビアをみていると、心が安心する。

前世の記憶が曖昧なせいで、ほとんど思い出せないけれど………。

シルビアが俺の推しだったってことは、なんとなく覚えている。



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