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72◆チェルシー視点
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僕はどうやら、少しだけ意識がなかったらしいです。
皆にすごく心配されました。
「心配をかけてすみません。もう大丈夫ですよ」
僕は皆に微笑みました。
僕は、地面に転がっている人形に近寄ります。
「おい!その人形は危険だ!さっきチェルシーを食べたんだぞ!?」
ロワクレスが僕の腕を掴んで、僕の足を止めます。
けれど、僕は確かめたいことがあったのでロワクレスの手を握りました。
「ロワクレス、大丈夫ですから………」
「でもっ!」
「大丈夫ですよ」
僕はロワクレスの手をそっと外します。
そして、僕はその人形を抱き起こしました。
「………ルミナス?」
ビクッ!!
人形は瞳を開いて、僕をみつめました。
「貴方の名前ですよね」
「………うん。ルミナス……僕の……名前………」
………やはり、そうなんですね。
「僕は、あの少女を知っています。少女の名前は………ターニャですね?」
「ターニャ……ターニャ……?………ターニャ!!」
人形はさっきまで虚ろな瞳だったのを見開いて、いきなり僕を力任せに押し倒しました。
「僕の……僕のターニャ!……そうだ!僕の欲しいのは人間じゃない!彼女だ!ターニャ!ターニャ!僕のターニャはどこにいる!?」
「ぐ…うぅ……っ!」
首が絞まり、息が…息が………!!
「やめろ!チェルシー様に何をする!!」
ギルバートが人形……ルミナスに体当たりをして、なんとか助かりました!
ルミナスはぎこちなく立ち上がり、周りをみてまた僕に視線を合わせます。
「どこだ!ターニャはどこにいる!答えろ!」
「………僕が出会った彼女は、幽霊でした」
「幽霊………?じゃあ……彼女は、僕の愛しい人は………」
ガクリと膝をつき、悲しみに暮れているルミナス。
「………幽霊でもいい。ターニャに会いたい。お願いします。ターニャに会わせてください………」
ルミナスは、土下座をして僕に頼みました。
僕がみた夢か現実かわからないあの世界にいたのは、目の前にいる人形のルミナス。
そして、以前に出会った幽霊少女のターニャでした。
皆にすごく心配されました。
「心配をかけてすみません。もう大丈夫ですよ」
僕は皆に微笑みました。
僕は、地面に転がっている人形に近寄ります。
「おい!その人形は危険だ!さっきチェルシーを食べたんだぞ!?」
ロワクレスが僕の腕を掴んで、僕の足を止めます。
けれど、僕は確かめたいことがあったのでロワクレスの手を握りました。
「ロワクレス、大丈夫ですから………」
「でもっ!」
「大丈夫ですよ」
僕はロワクレスの手をそっと外します。
そして、僕はその人形を抱き起こしました。
「………ルミナス?」
ビクッ!!
人形は瞳を開いて、僕をみつめました。
「貴方の名前ですよね」
「………うん。ルミナス……僕の……名前………」
………やはり、そうなんですね。
「僕は、あの少女を知っています。少女の名前は………ターニャですね?」
「ターニャ……ターニャ……?………ターニャ!!」
人形はさっきまで虚ろな瞳だったのを見開いて、いきなり僕を力任せに押し倒しました。
「僕の……僕のターニャ!……そうだ!僕の欲しいのは人間じゃない!彼女だ!ターニャ!ターニャ!僕のターニャはどこにいる!?」
「ぐ…うぅ……っ!」
首が絞まり、息が…息が………!!
「やめろ!チェルシー様に何をする!!」
ギルバートが人形……ルミナスに体当たりをして、なんとか助かりました!
ルミナスはぎこちなく立ち上がり、周りをみてまた僕に視線を合わせます。
「どこだ!ターニャはどこにいる!答えろ!」
「………僕が出会った彼女は、幽霊でした」
「幽霊………?じゃあ……彼女は、僕の愛しい人は………」
ガクリと膝をつき、悲しみに暮れているルミナス。
「………幽霊でもいい。ターニャに会いたい。お願いします。ターニャに会わせてください………」
ルミナスは、土下座をして僕に頼みました。
僕がみた夢か現実かわからないあの世界にいたのは、目の前にいる人形のルミナス。
そして、以前に出会った幽霊少女のターニャでした。
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