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9・蜘蛛の巣
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しおりを挟むもがく腕、暴れる脚、お構いなしに打ち付ければ痙攣がやって来て俺を乗せているというのに彼女の腰が浮く。
「っっひッ…ぁアあ♡♡♡らめえッ、拓ッ、ッあ、やめ、ッてェ!だぐ、ろ、」
「すげ、ん、爆イキ、んア、もうちょっと、な、水蓮、がんばれ、」
「がんばれ、な、イ、おがじぐッ、らっぢゃ、ゔ、」
本当に嫌なのかそれとも方便か、もう理性なんて働いてないかな、
「水蓮ッ、気持ち良いかッ⁉︎」
と尋ねれば
「はイっ♡きぼぢ、イぃ、れすッ♡」
となんだ素直な答えが返って来た。
「ちんぽ、良いだろッ⁉︎」
「はいッ♡だぐろぉざまのッ、おちんぽッ♡きぼぢい、れすッ♡」
「はは、可愛い、もう1回言って、」
「拓朗、ざまのッ、おちんぽォ、きもぢぃ、れすッ♡」
「本当だな、嘘じゃないな?」
「ほんと、好き、おちんぽ、たくろぉさまッ♡あったかいの、好き、すき♡」
もしこれが演技なら台詞といいビジュアルといいAV女優顔負けだよ、つくづく彼女が一般企業に就職して俺と出逢えたことに感謝する。
もし彼女が何でもないソープなんかに居て丁寧に接客されてみろ、こんなセックスをしたらマジ恋に苦悩して全財産注ぎ込んでしまったかもしれない…まぁ俺は利用したことは無いのだが。
「ん、よし、んッ♡あ、イく、ん、良いか⁉︎」
「はいッ♡お願い、じまずッ♡」
「はは、ん、んー、んッ」
「へぇ?」
サッと引き抜けば彼女は愉悦の波の中で素っ頓狂な声を出す。
そして視界を満たした赤黒いモノに釘付けになり反射的に目を閉じる。
「ん、んッ♡♡♡んー…♡」
「あ、ん…拓ろ…うぷ…」
初めての顔射というやつだ。
白い肌の上をたすき掛けしたように濃い白濁液が縦断した…軽く開いていた彼女の口にも飛沫が入っただろう。これはさすがに怒られるかもしれない。
「水蓮、目は、開けない方が良い…あー、いっぱい出た…」
「拓朗さま…あ、にがぁい…こんな…いやらしい…」
「ごめん、拭くから動くなよ」
「はいぃ…」
唇に跳ねた精液をペロペロと舐めればやはり苦くて、でもそれを繰り返す。終いには平気で口周りに舌を這わせていた。
「支配した感がある…ごめんな、黙って掛けちゃって」
「いえ…ドキドキ…しました…あ、先に果ててしまいまして申し訳ありません」
「セックスにそんな謝罪の作法は無いよ」
「そうなんですの…………拓朗さま、何でしょう…とうもろこしの缶詰みたいな匂い…くさい…」
「風呂入ろう」
もう日付は変わってしまったが2度目の風呂だ。いろんな体液で汚れた体を綺麗に洗って追い焚きした湯船へと仲良く浸かる。
向かい合って見つめた視線の先には2つの桜、慣れとは不思議なものだとつくづく思った。
「拓朗さん、ピアス平気ですね」
「うん…慣れちゃった…なんだろうね、自分の物にした、みたいな…変な気分だよ」
「良かったです」
すっぴんの彼女はふふと笑い、その目尻や口の端なんかには昼間には見えなかった経年の印が見え隠れする。
心なしか雰囲気と言葉遣いが職場寄りというか普通寄りになった気がする、セックスが終わったからなのだろうか。
「水蓮…あのさ、その……もしだよ、もし…妊娠するだろ、」
「まぁ」
「もし、の話だよ…その、お乳をあげる時、その…乳首ってどうなるんだ?」
「………ピアス穴から、ぴゅーって出るらしいです」
「うわぁ…やっぱり塞げないか?」
口の中でお乳が四方八方に広がれば赤子とて混乱するだろう、衛生的にもよろしくないと思った。
「でも予定もありませんし」
「…水蓮、俺は君との将来を真剣に考えてる。セックスする前にも言っただろ……欲しいよ、子供とかも…」
「適性がありませんよ」
それは愛情の取り違えとかそういうことなのだろう。
親は子へ自分がされたことを繰り返すことが多いと聞く…虐待やネグレクトが連鎖してしまうことは往々にしてあるそうだ。けれど自分の親を反面教師にしてより良い子育てが出来るということもある、負の連鎖をさせないように俺が付いていれば上手くいくと思いたい。
2回戦の前に見せたあの顔だ、とろんと蕩けるようでいて据わった目、俺をコントロールしようとする催眠術師のようなしなやかな手と唇の動き。
ノーマルなひぃ様を自分好みにカスタマイズしたと豪語する水蓮は俺にも洗脳を仕掛けてくる。言われるがままに欲望のままに君を犯す、酷く扱う、身勝手にワガママに、俺に損の無い魅力的な生活が送れるのか。次第に俺は泣く君を見ても心が揺れることが無くなり今より大ぶりなニップルピアスを着けさせたり様々な部分を改造したり拡張したり…いずれ君を物のように見て冷たくあしらうのか。
しかしだ、
「何を言ってる」
妖艶に笑う彼女の乳頭を爪で摘めば、
「きゃん」
と可愛い鳴き声が返って来る。
「俺はそういう身勝手なプレイは出来ない。慣れてはきたけど痛いことは苦手だよ」
俺を支配しようったってそうはいかない。湯船の中で毛を掻き分けて彼女の真ん中へと2本指を突き立てた。
柔らかい、さっきまで俺が入っていた穴だ、太さはともかく骨張ったこの指の硬さったらホンモノのそれにも勝るだろう。
「あッ♡」
「馬鹿にするなよ、水蓮…虐めて欲しいからって反抗的な態度を取るな…自然が一番良いんだ、どうしてもして欲しいなら直接言うんだよ」
「あ、待って、お湯が、あ♡」
「あったかいな、俺のとどっちがあったかい?」
「あフ、拓朗さまの、おちんぽ、ですわ、」
給湯温度は40度、俺の平熱は36度5分くらいだ。彼女の体内ならまだしも表面温度が風呂の湯より高いはずがない。
変なところで嘘をつくんだな、それとも俺が気付いてないだけで各所に虚偽が溢れているのかもしれない。生い立ちやひぃ様の存在、あれが同情を引くための虚言ならどうだ。
いやそれで釣れるのが大した男じゃない俺ひとりならそうまでする意味は無いか。資産云々なら相続したであろう彼女の方が持っているに違いない、ならば新たな憑代かセフレだったりして。しかし堅実な俺を選んだのだから真面目な将来の伴侶として見られていると信じたい。
「嘘つけ、湯の方があったかいに決まってるだろ」
「あ、あ♡」
「嘘つき水蓮、良いか、俺に嘘をつくな、何でも…一緒に考えてやるから…君は純なんだから、俺を手玉に取ろうったってそうはいかない…きちんと主張するんだ」
「は、いッ♡っ…ぁ、拓朗さま、もっと、もっと♡」
「ん、欲しがりだな、3回目…行くか、」
「はいッ♡」
濡れた髪を頬に貼り付け手で拭う、見目など気にせず欲望にまっしぐらな彼女は清々しくエロかった。
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