彼女は銀狼ギャル、ときどきコアラ

茜琉ぴーたん

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5日目

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「あ、い、ッゔぁ♡ぁ…」
「交際4日目でエッチ、展開が早過ぎるかな、どやろ?」
「あッ…あ、ひ、う、」
「5日目で同伴出勤、な…車は別か、ん、脚、疲れたか?ん?泣きそ?」
 V字に開かれた脚の膝は疲労で畳みかけ、スポットをえぐればガクガクと震え出して、見開いた瞳に涙が浮かぶ。
「それッ…なん?な…ヒぐ…ぞわぞわ、して…あ、」
「Gスポット、かな…?シューカちゃんはクンニでイったからな、弱いんかな、責めようなぁ、」
「ひ…やら、」
『♪~♪~』
「何べん鳴んねんな、シューカ!」
「ごめ、あふ…」
 良きところで鳴っては気を削ぐアラーム、しかしこれが無ければうっかり仕事を忘れて情事に没頭してしまうかもしれない。
 案外怠惰な彼女の脚を持ち上げて、踵が肩に乗るよう担ぎ決まった角度で突き上げると、不思議な感覚に秋花のその瞳孔が開いた。
「しん、た、ろぉ、さ、」
「なに、ぷるぷるして…ココがええの、な?」
「あの、分がんな、い、ぞわぞわ、ふあん、なッ、」
 フリーフォールやジェットコースターの急降下で感じるヘソの奥がひゅうとなるあの感じ、男性は「たまヒュン」などと形容するらしいが生憎あいにく秋花には玉袋は付いてはいない。
「気持ち悪い?」
「ちが、う、きもち、い、けど、あはぁ♡…不安に、なる、感じッ…」
「ん、時間いっぱいまでな、やってみよ、俺見て、シューカ、」
「ひゥ…アっ…ッく、あ♡」

 その後アラームは2回、空気を読まずに鳴ってはすぐに止められて、車崎はその間にずるずるになったスキンを1度履き替えた。
「ん、シューカ、感覚あるか?痛いか?」
「らいじょーぶ、れす、もぉ、しんどいれしょ、やめましょ、」
「やめへんよ、イけるなら…イかしてあげたい」
「じんだろぉ、ざん、手ぇ、握って、」
秋花は両手を伸ばして車崎を捕まえ、繋いだ腕で自身の脚が落ちないようガードしながらゆっさゆっさと身を任せる。
「シューカ、好きよ、」
「わたし、も、好き、れすぅ…」
「すき、好きよ」
「あいッ…しゅき、れしゅ、…ン」
 快感で舌足らずになったのを恥じて唇を噛み込む、愛しいコアラのお口になった秋花に車崎は少し落ち着いていた勢いが最大にまでたぎり、
「…シューカ♡ん♡」
とその先端でダメ押しのようにごりとえぐったとき…彼女は弓なりに美しくしなって口を大きく開放した。
「…ッひ、あ、あ♡♡♡」
「ぉ、お?お、シューカ、あ♡」
「っや、らッ、しん、た、ろ♡ざ、あ、とめ、て、らめ、離、じで、死んじゃ、う、」
びくびく止まらない痙攣けいれんと膝の震え、セックスによる初めての極致感に秋花は怯えて、近所迷惑も顧みずに泣きわめく。
「死なへん、シューカ♡目標達成が早い、な、」
『♪~♪~』
「とめ、て、」
「うるせ、あと10分、どうせ二度寝もせぇへん、な、」
「らめ、え、イ、っちゃ、こわれ、ちゃ、」
「嬉し、シューカ、ん、ん、満足…ん、あ、ふー…」

 8時50分に鳴り始めた小鳥のさえずりアラームはそのまま3分ほどBGMとして二人の情事を僅かに彩り…昨夜同様に車崎が膣外で達してストップボタンをタップするまで、ベッドの上で振動していた。
「あ、あ…つか、れた、」
「ん、仕事…行きたないな…元カレ越えたったわ、シューカ…初イキ…可愛かった…ごっつ良かったわ…ラブよ、愛の力よ、」
「大袈裟な…あふ…疲れた…あの、死ぬかと…思いました」
外出用のブラジャーをベッド下収納から探って着けながら、秋花は願いを聞き入れずに責め続けたことを糾弾する。
「え、ん、ごめん、イ、かせたいなぁて、あの、俺もイくまで止まれへんし、その、」
「息が止まるかと」
「そこまで⁉︎すまん、シューカ、ごめんな、い、以後気を付ける…ごめんやで…」
 「死にそう」なんてそれこそ大袈裟な表現だったのに、すんなり信じてしまうなんて純な人…秋花は横目で項垂れる車崎を確認してニヤと笑った。
「ジョーダン…です、あの……気持ち良かったです…ふわふわ…変な感じで…天井に吸い込まれるみたいな、変な感じしましたよ」
「へ、ぇ、怖いな…あ、俺パンツあれへん…更衣室で着替えるかぁ…」
「2日くらい大丈夫とちゃいます?」
「いや、結構緊張で汗もかいたし…」
「洗えば良かったですね」
「うんー、シミュレーション不足や…メシしよ、何時に出る?」

 事後のピロートークは時間が進むにつれて先輩後輩の世間話へ推移し、あと30分程で二人の甘い初夜が終わってしまうことにじわじわと焦りを感じてくる。
「夢みたいな日やったよ、シューカ」
「まだまだこれからですね…寂しいのは変わらへん」
「次の春まではおるからさ、また…デートもしたいしな、」
「はい…」
 「私もミズモリで働きたいです」と勢いでも言えないのは先行きの不安があるから、まだ自分の技術では役に立てないと自信が足りないから。
 そして何より車崎自身が「一緒に来てくれ」と言ってくれないから…結婚を前提と言うからには安定するまでは無いのだろう、彼の気遣いもよく分かる。
 何を置いても一緒になりたいなんて綺麗事、仕事が入らなければ困窮するかもしれないし社長の孫の生活も掛かっているのだ。自分はまだ自分の仕事が大切…それを車崎は責めはしないし分かってくれている筈、それでも「私を雇ってください」と軽率に冗談でも言うことができない。
「始まったら忙しなるわ…それまでに…うん、デートもな、しときたい」
「はい、……なんや変なの、この前まではただの先輩やったのに…」
「うん、好きが溢れ出しそうや、ひゃはは、」
いつもより重たげなまぶたの車崎は軽快に笑い、昨晩用意した菓子パンにかぶり付いた。

 各々おのおの準備をして朝食を摂って、秋花はリップを塗る前に車崎とキスをして…かたくハグをした。
「好きです、シンタローさん」
「ん、俺も好きやで、シューカ」
「しっかり仕事、していきましょう」
「おう、安全にな」
 名残惜しいがもう頃合、二人はそれぞれ自分の車で出勤する。
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