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しおりを挟む数日後。
ぼんやり目の前に浮かぶのは異国の女性、彼女はセクシーな紅い唇で
『心変わりしました。もうネヤガワラも貴方の小説にも興味ありません。ブロックします』
と私へ告げる。
「ひッ…‼︎」
チケットの当落発表日、私は実に嫌な夢で起こされた。
「し、心臓に悪い……え、夢だよね?」
スマートフォンを確認すれば数日変わらぬままの画面、改めて夢であって良かったと胸を撫で下ろす。
「逆夢よ…吉兆のしるし…」
その後なんとか出勤して、私はお昼休憩になるとすぐにスマートフォンを開いてメールの確認をした。
「………チケット……あ、午前公演!よっしゃ、よっしゃあ!」
気でも触れたかと遠巻きに眺める人目も気に留めず、私はすぐに振り込みの手続きに入る。
推し芸人に会える、それは確定…そしてそこに彼女も現れてくれたら…想像しただけで涙腺が緩んだ。
ライブまで半月、私はルイスさんの手がかりをさらに探すも何も掴めずに…とうとうその日が訪れてしまう。
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