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プロローグ

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「橘、挿れて、」

「んッ…何をです?」

俺は口から指に責め道具を替えて膝立ちで、情けない歩夢嬢を見下ろした。

 右では震えるクリトリスをちょんちょん弾いて興奮を逃さぬよう留めさせて、左では自身をしごいて「ほらほら」と見せびらかす。


 ちなみにだが俺はいつだって全部を脱ぎはしないのだ。

 腰を緩めたスラックスもボクサーパンツも股下に留まっている。

 取り急ぎとかにもかくにもみたいな焦りをアピール、そして本腰を入れない適当さと「渋々応じてやっている」感のための演出だ。

 まぁ親御さんにバレたらまずいのですぐ着られるように…が1番の理由である。

 しかしこの俺の態度に彼女もきゅんと来ているのだから何だって良いことだ。


「橘の、おちんちんッ…挿れてッ」

「もう少し修飾しましょうか」

「アっ…なに、しゅーしょく?」

「詳しく、です」

「…ひッ…たち、ばなの、その、大っきい、おちんちん、挿れて、」

 悶えつつ褒めてくれるのに気を良くするも、使い回しでは興醒めしてしまう。

 新たな刺激を求めた俺はまだ動かなかった。

「どこに致しましょう、歩夢さま」

「わ、私の、ココにィ…挿れて…」

「元気がありませんね、辞めましょうか」


 ため息がちにモノから手を離せば、生殺しの彼女は恥を捨てて

「っばかッ…橘ァ、あんたの、その無駄にデカいちんちん、私のココに収めなさいッ」

と脚をさらに開く。

「あ、良いですねぇ、責められたいのに命令口調なのが実に滑稽こっけいでよろしい」

「早く、挿れて!」

「はいはい、歩夢お嬢さまは欲しがりさんですね、んッ…ほら、橘の無駄にデカいちんちんですよ、」

「あッ♡」

無様に腰を浮かされているにも関わらず彼女は悦んで、俺をまるごとその体で受け入れた。


「何本も知る訳じゃないくせに、ん、デカいって、よくもまぁデタラメを、」

「うるさ、いッ…あッ…あ♡あァ♡」

「いかがですか、」

「んう…気持ち、良いッ…橘、たちばなァ♡」

「はい、歩夢さま、」

 俺は「よく出来ました」とばかりに歩夢嬢を抱き締めて、愛液の余韻残る口で耳や目元にキスを繰り返す。
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