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第1章 召喚
3話 木漏れ日亭
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「うーんと…地図だとここら辺だと思うんだけど…というか異世界の地図でも、精密さはあまり変わらないんだね…
っと、ここだね。
すみませーん、宿泊なんですけど空きはまだありますか?」
入るとすぐ、そう声を掛けると、奥から女性がひとり出てきた。
「一人かい?それなら、何部屋か空いてるよ。朝と夕の飯付きなら銀貨3枚、宿泊だけなら銀貨1枚だね」
「では、ご飯付きでお願いします」
「はいよ。部屋の鍵に書いてある号室があんたの場所だよ」
205号室…階段はどこだろ?
「すみません、階段ってどこにありますか?」
「ああ、階段は中庭にあるんだよ。
そこの扉の先にあるから、上に上がる時はそこに行きな。
それと、宿から出る際は鍵を受付に渡してからね」
「分かりました…それじゃ、とりあえず今からは外に行くので…そうですね。多分夕方までには戻ってくるとは思います」
「はいよ、夕飯はどうするんだい?」
「そうですね…せっかくですしいただきます」
そう言って私は鍵をその女性に渡すとすぐ、街の出入口へと向かった。
「それにしても、平原かぁ…うーん、この世界ってどういう世界なのかは分からないけど取り敢えず敵と戦うって事だよね?
なら、さっきの人達みたいに武器とかもいるのかなぁ…うーん、でも武器って持ったことないんだよね~…
そもそも、敵って言ってるけど、私自身が生き物を殺せるかどうかすら分からないし…」
そう思いながらも、私はその重い気分を切り替え、平原へと向かった。
「取り敢えず、薬草を回収して…私でも倒せそうな敵が居るなら、そのまま頑張ってみようかな?
いずれは、生物であっても倒さないといけないし…っと、これかな?えーっと、薬草の採取方法…
周りの土を先に掘り起こして、少しずつ根に着いた土を取る。
薬草は、根っこがないと効果が薄くなり、保存期間も大幅に低下してしまうから、根っこは傷付けないようにする…と、なるほど?」
さて、それじゃあさっそくやってみよう。
多分、ある程度簡単に出来る、んだよね?
「ガサガサッ…あ、出来た。結構土自体が柔らかい感じだったね。
それじゃあ、このままどんどん採っていこう!…プヨンッ」
…え?
私は、後ろからその気の抜けるような音を聞き、咄嗟に前に飛び退きながら後ろを振り返ると、そこには身体が半透明の、丸い形をした生き物が居た。
「…えっと、敵…だよね?…あ!こういう時は…〘鑑定〙」
私は、ステータスに書いてあったスキルを発動した。
「スライム…F級の魔物?で、最弱で子供でも倒せる…
じゃあ、一応は…安全そう、かな?
というか、魔物ってなんなんだろ?
えっと…
魔素を体内に取り込む、もしくは魔素から生み出された生物のことを指す言葉で、自我を失い、生物を殺すことを生き甲斐にしている生物達の総称でもある…
なるほど?やっぱり、分からないことが多すぎるね?
取り敢えず、次は…魔素を鑑定
空気中に基本的には存在しているもので、魔法を使う際に補助として吸引される大気。
ただし、この濃度が高まると魔物が増えたりもするため、光、もしくは聖属性の魔法で清めることが肝心…
…え、魔法!?ふぁ、ファンタジーだ…凄い!私も使えるのかな?
っと、その前にこの子を相手にしないとね…うーん、倒し方とかあるのかな?もいっかい…〘鑑定〙
…えっと、体内に見える核に攻撃を当てることで倒せる…らしいけど、どうやって?うーん…取り敢えず殴ってみる?…えいっ!」
プニッ…うーん、やっぱり出来ないよねぇ…まぁ、私って全ステータス1だしねぇ…
あ、そうだ!確か、レオンハートさんがくれた鞄の中に…
「あった!護身用のナイフ!これで何とか攻撃できないかな?…えいっ!(グサッ)…ふぅ、倒せたみたい。
それにしても、血が無いからかなぁ…倒しても殺した実感というか…そういうのが一切ないのって不思議だねぇ…
っと?なにか落としてる…これは…石?まぁいいや、とりあえず持っておこうかな…
さてと、スライム倒せることはわかったし、どんどん進めていこう!」
っと、ここだね。
すみませーん、宿泊なんですけど空きはまだありますか?」
入るとすぐ、そう声を掛けると、奥から女性がひとり出てきた。
「一人かい?それなら、何部屋か空いてるよ。朝と夕の飯付きなら銀貨3枚、宿泊だけなら銀貨1枚だね」
「では、ご飯付きでお願いします」
「はいよ。部屋の鍵に書いてある号室があんたの場所だよ」
205号室…階段はどこだろ?
「すみません、階段ってどこにありますか?」
「ああ、階段は中庭にあるんだよ。
そこの扉の先にあるから、上に上がる時はそこに行きな。
それと、宿から出る際は鍵を受付に渡してからね」
「分かりました…それじゃ、とりあえず今からは外に行くので…そうですね。多分夕方までには戻ってくるとは思います」
「はいよ、夕飯はどうするんだい?」
「そうですね…せっかくですしいただきます」
そう言って私は鍵をその女性に渡すとすぐ、街の出入口へと向かった。
「それにしても、平原かぁ…うーん、この世界ってどういう世界なのかは分からないけど取り敢えず敵と戦うって事だよね?
なら、さっきの人達みたいに武器とかもいるのかなぁ…うーん、でも武器って持ったことないんだよね~…
そもそも、敵って言ってるけど、私自身が生き物を殺せるかどうかすら分からないし…」
そう思いながらも、私はその重い気分を切り替え、平原へと向かった。
「取り敢えず、薬草を回収して…私でも倒せそうな敵が居るなら、そのまま頑張ってみようかな?
いずれは、生物であっても倒さないといけないし…っと、これかな?えーっと、薬草の採取方法…
周りの土を先に掘り起こして、少しずつ根に着いた土を取る。
薬草は、根っこがないと効果が薄くなり、保存期間も大幅に低下してしまうから、根っこは傷付けないようにする…と、なるほど?」
さて、それじゃあさっそくやってみよう。
多分、ある程度簡単に出来る、んだよね?
「ガサガサッ…あ、出来た。結構土自体が柔らかい感じだったね。
それじゃあ、このままどんどん採っていこう!…プヨンッ」
…え?
私は、後ろからその気の抜けるような音を聞き、咄嗟に前に飛び退きながら後ろを振り返ると、そこには身体が半透明の、丸い形をした生き物が居た。
「…えっと、敵…だよね?…あ!こういう時は…〘鑑定〙」
私は、ステータスに書いてあったスキルを発動した。
「スライム…F級の魔物?で、最弱で子供でも倒せる…
じゃあ、一応は…安全そう、かな?
というか、魔物ってなんなんだろ?
えっと…
魔素を体内に取り込む、もしくは魔素から生み出された生物のことを指す言葉で、自我を失い、生物を殺すことを生き甲斐にしている生物達の総称でもある…
なるほど?やっぱり、分からないことが多すぎるね?
取り敢えず、次は…魔素を鑑定
空気中に基本的には存在しているもので、魔法を使う際に補助として吸引される大気。
ただし、この濃度が高まると魔物が増えたりもするため、光、もしくは聖属性の魔法で清めることが肝心…
…え、魔法!?ふぁ、ファンタジーだ…凄い!私も使えるのかな?
っと、その前にこの子を相手にしないとね…うーん、倒し方とかあるのかな?もいっかい…〘鑑定〙
…えっと、体内に見える核に攻撃を当てることで倒せる…らしいけど、どうやって?うーん…取り敢えず殴ってみる?…えいっ!」
プニッ…うーん、やっぱり出来ないよねぇ…まぁ、私って全ステータス1だしねぇ…
あ、そうだ!確か、レオンハートさんがくれた鞄の中に…
「あった!護身用のナイフ!これで何とか攻撃できないかな?…えいっ!(グサッ)…ふぅ、倒せたみたい。
それにしても、血が無いからかなぁ…倒しても殺した実感というか…そういうのが一切ないのって不思議だねぇ…
っと?なにか落としてる…これは…石?まぁいいや、とりあえず持っておこうかな…
さてと、スライム倒せることはわかったし、どんどん進めていこう!」
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