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第1章 召喚
7話 女性の秘密
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「い、一旦…そうだね、レイトさん離れててくれる?ちょっとこの人に聞きたいことあるから」
「あ?あ、ああ…わかった」
そう言ってレイトさんには少し離れてもらい、その後私はミーナさんの目の前に席を移した。
「…さて、ミーナさん。ミーナさんの無気力と呪いについてなんだけど…
まず、呪いの方はこれは伝染したものなんだけど、あと数日で勝手に消滅するから問題ないよ」
「…そうなんですか?良かったです…それで、無気力についてとは?」
「えっとねー…うーん、これ言っちゃってもいいのかなぁ…
これ言ったら、冒険者稼業出来なくなるかもだけど…」
そう躊躇っていると、彼女は決意ある目でこちらを見ていた。
「お願いします」
「…うーんとね、レイトさんと夜の営みしたでしょ。いつかは分からないけど」
「えっ!?…な、なんでそれを…!//」
「んで、その時なんだけど…どうやら、妊娠しちゃったみたいなんだよね」
「…わ、私が…ですか?」
「うん、間違いなく。房中術があったとしても、あれはあくまで予防みたいなもので、完全とまでは行かないんだよね…
それで、どうする?隠し通したいのであれば、隠せるところまで私も秘密にしてあげる。
でも、この先はあなた達2人、もしくはあなたにとって重要なことなの。
だから…その生命を、大切にするかどうかは私は選択できないから、2人で決めてね。
…それじゃ!私はこれで!
レイトさーん!昼食ありがとうございました!私はこれで!」
そう言って私は、店を出るとすぐ、店の脇道へと移った。
先程座っていた席は壁際で、この店はどうやら外からでもギリギリ音を聞ける程度には壁が薄かったからだ。
「あ、ああ…ミーナ、それで?大丈夫なのか?」
「…ええ、呪いも微弱なもので自然消滅するんだって」
「だが、それじゃあ無気力ってのは…」
「うーん、精神的にちょっと疲れてるらしいんだよね。
だから、しばらくはちょっと冒険者の方は休もうと思うの。
そろそろ、休暇で里帰りしようって話もあったしね」
「そうか?なら、しっかり休んでくれ。
そしたら、また一緒に冒険しよう」
「ええ、きっと」
…ふーん、秘密を選択したんだ。
それじゃ、彼女がここを旅立つまで、私は秘密にしておかないとねー…
2人とも、どうせ後悔するんだったら打ち明けたら良いのにね?
「…さて!それじゃあ、冒険者ギルドの訓練場に行こうかな。確か、受付に言ったら案内してくれるんだったよね」
そう、独り言を呟いて、私は再び冒険者ギルドへと向かった。
「あ?あ、ああ…わかった」
そう言ってレイトさんには少し離れてもらい、その後私はミーナさんの目の前に席を移した。
「…さて、ミーナさん。ミーナさんの無気力と呪いについてなんだけど…
まず、呪いの方はこれは伝染したものなんだけど、あと数日で勝手に消滅するから問題ないよ」
「…そうなんですか?良かったです…それで、無気力についてとは?」
「えっとねー…うーん、これ言っちゃってもいいのかなぁ…
これ言ったら、冒険者稼業出来なくなるかもだけど…」
そう躊躇っていると、彼女は決意ある目でこちらを見ていた。
「お願いします」
「…うーんとね、レイトさんと夜の営みしたでしょ。いつかは分からないけど」
「えっ!?…な、なんでそれを…!//」
「んで、その時なんだけど…どうやら、妊娠しちゃったみたいなんだよね」
「…わ、私が…ですか?」
「うん、間違いなく。房中術があったとしても、あれはあくまで予防みたいなもので、完全とまでは行かないんだよね…
それで、どうする?隠し通したいのであれば、隠せるところまで私も秘密にしてあげる。
でも、この先はあなた達2人、もしくはあなたにとって重要なことなの。
だから…その生命を、大切にするかどうかは私は選択できないから、2人で決めてね。
…それじゃ!私はこれで!
レイトさーん!昼食ありがとうございました!私はこれで!」
そう言って私は、店を出るとすぐ、店の脇道へと移った。
先程座っていた席は壁際で、この店はどうやら外からでもギリギリ音を聞ける程度には壁が薄かったからだ。
「あ、ああ…ミーナ、それで?大丈夫なのか?」
「…ええ、呪いも微弱なもので自然消滅するんだって」
「だが、それじゃあ無気力ってのは…」
「うーん、精神的にちょっと疲れてるらしいんだよね。
だから、しばらくはちょっと冒険者の方は休もうと思うの。
そろそろ、休暇で里帰りしようって話もあったしね」
「そうか?なら、しっかり休んでくれ。
そしたら、また一緒に冒険しよう」
「ええ、きっと」
…ふーん、秘密を選択したんだ。
それじゃ、彼女がここを旅立つまで、私は秘密にしておかないとねー…
2人とも、どうせ後悔するんだったら打ち明けたら良いのにね?
「…さて!それじゃあ、冒険者ギルドの訓練場に行こうかな。確か、受付に言ったら案内してくれるんだったよね」
そう、独り言を呟いて、私は再び冒険者ギルドへと向かった。
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