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第1章 召喚
25話 情報とダンジョンと[5]
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「鬼さんこちら!」
«グォォォ!»
その雄叫びを上げた鬼は、全身が血のように真っ赤に染まった…まるで、赤鬼の様だった。
「…うげっ、これヤバそう…っと、1個目獲と…!?一体増えた!?」
反響定位でギルマスがそのなにかを獲得したのを確認した瞬間、入り口付近でこのボスと同じような気配が新たに出現した。
「うっわ、これやばぁい…これ、最終的にはどんどん増えるよねぇ…うーん、取り敢えず…引き付けないといけないよね?となると…自分から近付くのみ!」
そう言った瞬間、なにかが私の身体を横切り、赤鬼を捕食し始めた。
「…え?」
その姿からして、今度は青鬼の様だ。
どうやら、このステージでは鬼同士も敵対しているらしい。
「…はは~ん?なるほど、鬼を会わせる…ね。しかも…リスポーンしてない、時間経過か倒したらリスポーンしないのか…どっちにしろ、ありがたいね…っと、うわぁ!?っぶ、あぶっ…あぶっな!」
しかし、青鬼はこちらに気が付くとすぐ、猛突進で迫ってきた。
「…嘘じゃん、雷でもギリギリってどうなってんの!?って…あれ?何処に…」
そう、こちらを標的にしたのは良かったが、青鬼はそのまま洞窟の暗闇の中へと消えていってしまったのだ。
「反響定位…地図的には…あー…なるほど、これ鬼ごとに弱点あるみたいだね。
今回なら…直線にしか移動できない!となると…うん、こっち来るよね!(汗」
そう言ってすぐ、私は雷を最大限纏って横へズレた。
「ふぅぅ…よし、2つ目。そんでもって、また出現と…次はどんな敵かなぁ…って、え?
いや…壁破壊してる!?」
今度の鬼は、赤鬼の特性の壁がなくなった鬼の様で、そのままこっちに直線で来ているようだった。
「うっわ、次は…黒鬼、だね」
そして、黒鬼は青鬼を捕食し始める…
もしかすると、このダンジョンはキーアイテムを取る毎に難易度が上昇していく場所なのかもしれない。
「黒鬼…は、純粋に壁貫通持ちの赤鬼の上位互換…スピードもあるけど、さっきよりは全然マシ、かな」
そう思って黒鬼を背に、猛ダッシュで直線に遠ざかって行くと、後ろからヒュゥゥッという音が聞こえてきた。
「え?ま、まさか…金棒投げる鬼が居るかバカー!」
そう、黒鬼は持っていた金棒をこちらに思いっきり投げ飛ばしてきていたのだった。
「ば、馬鹿じゃない…の…待てよ?これ、回収できるんじゃ…で、出来た!これ、今後の武器にしよっと♪」
まぁ、叫んではいるけど…意外と余裕だしね。
「っと、3つ目!あと一つかな?」
そう思っていると、黒鬼は直ぐになにかに吸い込まれるように消えていった。
「…あれ、反応が…ない?今度は鬼じゃないの?」
«こんにちは»
「…え、あ…こ、こんにちは(?)」
«鬼ごっこの説明をさせて頂きます»
「は、はぁ…」
そう言って現れたのは、空中に浮いた白い幽霊のような女性だった。
━━━━━━━━━━━━━
皆さんおはこんばんにちは!
時雨 津です!
いやぁ、鬼ごっこ始まりましたね!
あと鬼ごっこは2回ありますけど、1回はちょっと特殊であまり知らない人も居るんじゃないんですかね?
黒鬼については、能力がめんどくさかったので上位互換みたいにさせて頂いたんですけど、思いの外主人公の想定から外れたような鬼になったので良かったです!
それでは、また次回で!
see you again!
«グォォォ!»
その雄叫びを上げた鬼は、全身が血のように真っ赤に染まった…まるで、赤鬼の様だった。
「…うげっ、これヤバそう…っと、1個目獲と…!?一体増えた!?」
反響定位でギルマスがそのなにかを獲得したのを確認した瞬間、入り口付近でこのボスと同じような気配が新たに出現した。
「うっわ、これやばぁい…これ、最終的にはどんどん増えるよねぇ…うーん、取り敢えず…引き付けないといけないよね?となると…自分から近付くのみ!」
そう言った瞬間、なにかが私の身体を横切り、赤鬼を捕食し始めた。
「…え?」
その姿からして、今度は青鬼の様だ。
どうやら、このステージでは鬼同士も敵対しているらしい。
「…はは~ん?なるほど、鬼を会わせる…ね。しかも…リスポーンしてない、時間経過か倒したらリスポーンしないのか…どっちにしろ、ありがたいね…っと、うわぁ!?っぶ、あぶっ…あぶっな!」
しかし、青鬼はこちらに気が付くとすぐ、猛突進で迫ってきた。
「…嘘じゃん、雷でもギリギリってどうなってんの!?って…あれ?何処に…」
そう、こちらを標的にしたのは良かったが、青鬼はそのまま洞窟の暗闇の中へと消えていってしまったのだ。
「反響定位…地図的には…あー…なるほど、これ鬼ごとに弱点あるみたいだね。
今回なら…直線にしか移動できない!となると…うん、こっち来るよね!(汗」
そう言ってすぐ、私は雷を最大限纏って横へズレた。
「ふぅぅ…よし、2つ目。そんでもって、また出現と…次はどんな敵かなぁ…って、え?
いや…壁破壊してる!?」
今度の鬼は、赤鬼の特性の壁がなくなった鬼の様で、そのままこっちに直線で来ているようだった。
「うっわ、次は…黒鬼、だね」
そして、黒鬼は青鬼を捕食し始める…
もしかすると、このダンジョンはキーアイテムを取る毎に難易度が上昇していく場所なのかもしれない。
「黒鬼…は、純粋に壁貫通持ちの赤鬼の上位互換…スピードもあるけど、さっきよりは全然マシ、かな」
そう思って黒鬼を背に、猛ダッシュで直線に遠ざかって行くと、後ろからヒュゥゥッという音が聞こえてきた。
「え?ま、まさか…金棒投げる鬼が居るかバカー!」
そう、黒鬼は持っていた金棒をこちらに思いっきり投げ飛ばしてきていたのだった。
「ば、馬鹿じゃない…の…待てよ?これ、回収できるんじゃ…で、出来た!これ、今後の武器にしよっと♪」
まぁ、叫んではいるけど…意外と余裕だしね。
「っと、3つ目!あと一つかな?」
そう思っていると、黒鬼は直ぐになにかに吸い込まれるように消えていった。
「…あれ、反応が…ない?今度は鬼じゃないの?」
«こんにちは»
「…え、あ…こ、こんにちは(?)」
«鬼ごっこの説明をさせて頂きます»
「は、はぁ…」
そう言って現れたのは、空中に浮いた白い幽霊のような女性だった。
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皆さんおはこんばんにちは!
時雨 津です!
いやぁ、鬼ごっこ始まりましたね!
あと鬼ごっこは2回ありますけど、1回はちょっと特殊であまり知らない人も居るんじゃないんですかね?
黒鬼については、能力がめんどくさかったので上位互換みたいにさせて頂いたんですけど、思いの外主人公の想定から外れたような鬼になったので良かったです!
それでは、また次回で!
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