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学園編
第18話 第一皇子
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「スレインにセイレーンここに居たのか、学園に入学したというのに、私への挨拶が無いのは何故なのか?」
「あら、普段から挨拶をするような仲じゃないじゃない?何故そんな事を言ってくるの?」
その人は不機嫌そうな感じで話し掛けてきたけど、セレン様は鬱陶しそうな感じで応えたの。2人を呼び捨てするこの人は誰なんだろう?と思っていると、後ろに控えていた男性がセレン様に注意をする。
「セイレーン様、言葉が過ぎますよ!いくら妹君でも将来の皇帝になられる第一皇子ゼクス殿下には敬意を払わないといけません」
「パパは誰を後継者にするか公表してないからね!スレインが皇帝になるかも知れないじゃない!」
「平民に負けた者が皇帝に成れる訳がない。戯言を口にしてはいけませんよ」
なんか不穏な空気になってきた……でも、スレイン様は決して弱くない、よく判ってない人に馬鹿にされるのは面白くないと思ってると、第一皇子が私に向かって声を掛けてきた。
「お前が噂の平民の女か?スレインに媚を売って妾にでもなるつもりか?なんなら私が味見してやっても良いんだぞ?」
下衆な笑みを浮かべながら、私の全身を舐め回すように見られたので、私はセレン様の後ろへ隠れたの。
「いくら第一皇子でも言って良い事と悪い事の区別もつかないのか?」
スレイン様は怒りの表情で第一皇子に詰め寄ろうとすると、取り巻きの人達が壁になる。
「スレイン様、熱くなるのも良いですが、平民の女に勝てない貴方が我々に勝てる訳がないでしょう。もし、我々に挑むと言うのなら【決闘】でも致しますか?」
小馬鹿にする様な態度で話す取り巻きに対し、スレイン様は怒りに冷静さを失いながら応えた。
「そうだね、【決闘】を申し込む事にする。兄上は【決闘】を受けてくれるのかい?」
「馬鹿か?私は愚弟と【決闘】をするメリットが無い。私の付き人とでもするが良い」
「判ったよ。取り巻き達に【決闘】を申し込む!」
「ははっ、我々は3人なのでそちらもあと2人を用意して下さいね。決闘申請書は明日にでもこちらで用意致します」
「スレイン、お前が闘技場で這い蹲る姿を見るのが楽しみだよ。あ~はっはっは~!」
ゼクス第一皇子は高らかに笑いながら、その場から去って行った。
「スレイン、私も【決闘】に参加するわよ!あんな奴らはぶっ飛ばしてやるんだからね!」
セレン様はかなりご立腹で【決闘】に参加するみたい。そんな私もスレイン様の事を馬鹿にされて、かなり腹が立っていたので【決闘】へ参加する事を伝えたの。
「あの、私も【決闘】に参加します。スレイン様をあんな風に言う人は許せませんから……」
「セレンにレンありがとう。僕一人でも十分に勝てると思うんだけど、2人が居るなら心強いよ♪」
こうして、私達3人はゼクス第一皇子の取り巻き達に【決闘】を挑む事になったの。
「あら、普段から挨拶をするような仲じゃないじゃない?何故そんな事を言ってくるの?」
その人は不機嫌そうな感じで話し掛けてきたけど、セレン様は鬱陶しそうな感じで応えたの。2人を呼び捨てするこの人は誰なんだろう?と思っていると、後ろに控えていた男性がセレン様に注意をする。
「セイレーン様、言葉が過ぎますよ!いくら妹君でも将来の皇帝になられる第一皇子ゼクス殿下には敬意を払わないといけません」
「パパは誰を後継者にするか公表してないからね!スレインが皇帝になるかも知れないじゃない!」
「平民に負けた者が皇帝に成れる訳がない。戯言を口にしてはいけませんよ」
なんか不穏な空気になってきた……でも、スレイン様は決して弱くない、よく判ってない人に馬鹿にされるのは面白くないと思ってると、第一皇子が私に向かって声を掛けてきた。
「お前が噂の平民の女か?スレインに媚を売って妾にでもなるつもりか?なんなら私が味見してやっても良いんだぞ?」
下衆な笑みを浮かべながら、私の全身を舐め回すように見られたので、私はセレン様の後ろへ隠れたの。
「いくら第一皇子でも言って良い事と悪い事の区別もつかないのか?」
スレイン様は怒りの表情で第一皇子に詰め寄ろうとすると、取り巻きの人達が壁になる。
「スレイン様、熱くなるのも良いですが、平民の女に勝てない貴方が我々に勝てる訳がないでしょう。もし、我々に挑むと言うのなら【決闘】でも致しますか?」
小馬鹿にする様な態度で話す取り巻きに対し、スレイン様は怒りに冷静さを失いながら応えた。
「そうだね、【決闘】を申し込む事にする。兄上は【決闘】を受けてくれるのかい?」
「馬鹿か?私は愚弟と【決闘】をするメリットが無い。私の付き人とでもするが良い」
「判ったよ。取り巻き達に【決闘】を申し込む!」
「ははっ、我々は3人なのでそちらもあと2人を用意して下さいね。決闘申請書は明日にでもこちらで用意致します」
「スレイン、お前が闘技場で這い蹲る姿を見るのが楽しみだよ。あ~はっはっは~!」
ゼクス第一皇子は高らかに笑いながら、その場から去って行った。
「スレイン、私も【決闘】に参加するわよ!あんな奴らはぶっ飛ばしてやるんだからね!」
セレン様はかなりご立腹で【決闘】に参加するみたい。そんな私もスレイン様の事を馬鹿にされて、かなり腹が立っていたので【決闘】へ参加する事を伝えたの。
「あの、私も【決闘】に参加します。スレイン様をあんな風に言う人は許せませんから……」
「セレンにレンありがとう。僕一人でも十分に勝てると思うんだけど、2人が居るなら心強いよ♪」
こうして、私達3人はゼクス第一皇子の取り巻き達に【決闘】を挑む事になったの。
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