異世界転生、授かったスキル【毎日ガチャ】って…

学園編

第20話 申請書の内容

　午前の授業が終わり、食堂へ寄ってサンドイッチと飲み物をもらってから、中庭へ移動して昼食を取る事にしたの。

　朝に先輩から渡された【決闘】の申請書を確認するには、食堂より人が少ない中庭が良いだろうと、スレイン様が判断されたからなの。
　中庭のテーブルには、私とセレン様とスレイン様の他にカンテラも付いて来てたので、一緒に申請書を見ながらサンドイッチを頬張り始めた。気になる申請書の内容は以下の通り。

1.決闘は3対3で行われる。
2.決闘方法は勝ち抜き戦である。
3.勝ち抜きの順番は以下の順番である。
Ａ【セレン→セイレーン→スレイン】
Ｂ【ゲイル→セブルス→コール】
4.Ａが負けた場合、セレンはゼクス殿下の命令に従う事。
5.Ｂが負けた場合、スレイン殿下へ謝罪する。
6.【決闘】は事務局に提出した週末に行う。

「これって……負けたらレンはゼクス殿下の慰者にされるって事じゃないか！」

　カンテラは真っ赤な顔で、怒りに身を震わせながら言葉を荒らげた。

「本当に兄様らしいわね……スレイン、この条件は認められないわよ！」
「確かに、こんな事は認められないね。変更の要請をしよう」

　セレン様もスレイン様も内容を認めないので、先輩達に変更要請する事を决めたその時、先輩達が声を掛けてきた。

「スレイン様、申請書にサインは頂けましたか？何か問題でもありましたか？」
「僕達が負けた時の条件は認められないね。内容変更を要請するよ」
「その要請は受諾しません。我々に申請書を任せたのですからね。拒否されると負けた事になりますので、その平民は殿下の元へ連れて行く事になりますが、どうされますか？」

　卑劣な笑みを浮かべながら聞いてくると、セレン様とスレイン様は、怒りの感情を抑え切れずに返事をする。

「受けてやるわよ！スレイン、他に変な所が無いか確認してからサインするのよ！」
「あぁ……兄上のゲームに付き合ってあげるよ。」

　2人ともかなり怒っていた……

　申請書を詳しく読んでみて他に変な内容は無かったので、スレイン様はサインをした。先輩達はサインを確認したので帰ろうとしたので、私は先輩達。呼び止めたの。

「申請書を事務局に提出する前に改竄されないように、スレイン様と先輩方には誓約書を書いて頂きたいです」
「我々を信頼できないと言うのか？」
「先輩方は馬鹿なのですか？信頼できないから誓約書を求めてるのです。それともこっそりと改竄するから誓約書は書けませんか？」
「平民風情が生意気な……判った書いてやる！」

　先輩達は申請書の内容を書き写して、内容に間違いないという誓約書へサインしてからスレイン様へ渡したので、スレイン様も誓約書へサインした。
　その後、スレイン様が事務局へ申請書を提出した事により、【決闘】が行われる事が確定したの。