異世界転生、授かったスキル【毎日ガチャ】って…

学園編

第46話 A班の訓練

　全ての班で編成が終わり、授では班の活動も含まれるようになったの。各班によって特性が違うので、それぞれが自主的に訓練の内容を決めて、先生からアドバイスをもらう感じだね。

　私達A班は実戦訓練よりも、討伐訓練先の地形や出現する魔物の情報などを、徹底的に調べる事から始めたの。
　これは私の提案なんだけど、仮想戦闘の訓練をするのって、魔物との戦闘経験が無いのにする意味があるの？って思ったから。最終的にはセレン様の一言で決まったんだけどね。

「魔物との戦闘経験が無い者より、経験者であるレンの言う事が正しいのよ！」

　流石はリーダー！誰も異論を言わなかった。

「討伐訓練は草原地帯で行われるわよ。雑草は身長ほどの高さまであるから視界は悪いわね。突然魔物と遭遇するかも知れないから注意が必要ね。足元は多少の凹凸はあるけど、気をつければ問題はないかしら？」

　セレン様が討伐訓練が行われる草原地帯の事を説明すると、気になった事があったので確認をした。

「あのさ、みんなは感知系を使えないの？感知すれば突然の遭遇なんてないんだけど？」
「感知ってなんなの？」

　うん、みんなは感知の存在を知らなかったみたいなので、私は感知について簡単に説明をした。

「えっと、自分の周囲で魔物から発する気配や魔力を感じ取って居場所を特定するんだよ。このスキルの有無が魔物討伐の安全に関わるの。【気配感知】と【魔力感知】の2つが特に有用で、余程の事がなければ魔物からの襲撃には合わないよ」
「それは俺達にでも覚える事は可能なのか？」

　斥候職のカンテラが興味深そうに聞いてきたので、誰にでも可能だと教えてあげた。

「可能だよ。多少のセンスは必要なんだけど、ある程度の感知は出来るようになると思うよ」
「それなら私達の訓練は感知で良いわね！」

　セレン様は私の言葉を聞いた後に、A班は感知の訓練をすると言ったので、感知もだけど魔物の特徴や討伐先の情報を知る事も、とても重要な事だからどちらもする必要があると答える。
　

「あのね、魔物や討伐先の特徴をしる事を午前に、感知の訓練は午後に行う感じはどうかな？」
「そうね、レンの言う事が正しいわね。そうしましょう」
「「了解！」」

　こんな感じでA班の訓練内容が決まったのだった。

§ストラトス視点§
　本当にセレンには驚かされる……

　感知スキルは凄腕ハンターが持つ特殊スキルだと思っていたが、セレンはその感知スキルを2つも持っていたんだ。しかも感知スキルの中でも最も有能と言われてる【気配感知】と【魔力感知】をだ。

　僕は本当に幸運だ。これだけの逸材と巡り逢えたんだからね！強力なライバルが居るけど、必ずセレンの心を射止めてみせるぞ。