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僕は行く
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『捜索隊、見事行方不明者を発見‼︎怪我人は無し‼︎』
そう、デカデカと書かれた新聞が王都を賑わせる。
『奇跡の生還!』そんな文字が入った新聞を新聞売りが道行く人に売り、それを読んだ人たちは、行方不明者の発見に胸をなでおろした。
一方でまた、新しく見つかったダンジョンの六層目にも注目が集まっている。そこで新たに手に入る鉱石や素材に胸を高鳴らせる人たちもいた。
『マスター?起きて下さい』
「う……ん……」
アイに揺さぶられて僕は起きる。
ここは兵士の詰所、宿みたいな物だ。
「あれ?でも確か、アイは別室だったはずじゃ?」
僕は寝ぼけている頭の中で、ぼんやりと考える。
『あれくらいのドアはピッキングでどうとでもなります』
「やめて!?」
兵士さーん!
ここに危ない人がいます!
『そんなことよりマスター、早く起きて行動しましょう』
「そんなことで、かたしたくないな……」
そう言いながら僕はベットから降り出す。
「まさか学校の寮以外を使う日が来るとは」
着替えながら僕はそう呟いた。
あの日、僕達は行方不明者として兵士の人たちに保護された。
その後、検査を受けるように指示されて、簡単な検診と質問で、僕達が心身共に健康で有ると判断されてその後は、詰所に泊まるように言われる。
服などは、兵士の人たちに支給される服を貰った。
『仕方がないですよ。学校の寮を使ったらマスターを嵌めた人達が暗殺してくるかもしれないですから』
「なるほどね……」
僕は、アリス・ホワイトにローグ・キャスパーを思い出した。
二人共、僕を騙してダンジョンの奥深くに連れていった。
今回の真犯人みたいな者だ。
『だから、マスター私は納得していません』
「ん?何が?」
『あの二人の事を兵士に話さなかったことをです‼︎』
「……」
そう、詰所に案内された後、僕達は事情聴取をされた。
その時に僕は、あの二人の事を話さなかった。
「僕には……あの二人はもうどうだって良い存在なんだ……」
『……』
「何億年とあそこで過ごしていく内にあの二人への恨みは殆ど風化した。だから、アイもう良いんだ」
そう言ってアイを撫でる。
『これは……』
「ん?」
アイの顔を見てみると彼女はウルウルと瞳いっぱいに涙を浮かべていた。
『これは“悔しさ”でしょうか?マスターを嵌めて貶した人間がいるのにマスターは『仕返しをしない』と言います』
「……」
『過去にマスターが酷い扱いを受けて辛い思いをした。その時の辛さが消えたなら、喜ぶべきなのに、私はその二人を許したくないのです。裁きたいのです』
「……アイ」
僕はアイを撫でるのを辞めて真っ直ぐとアイの顔を見る。
「ありがとうね。怒れない僕の代わりに怒ってくれて」
『……』
そう言って僕は立ち上がる。
「だけど、本当にどうでも良いんだ。それよりもアイと一緒に楽しい思い出を作っていきたいんだ」
『……わかりました。マスター』
そう言って、アイは少し頰を膨らませるが、諦めるように息を吐いて、頰が萎んでいく。
『マスターがそう言うので有れば仕方がありません。マスターは激甘ですから』
「はは、ありがとう」
『えぇ全く……』
そう言ってアイは部屋から出ていった。
「さてと」
僕も身支度を整えてる。
今日から僕の新しい生活を始めなくては。
「まずやるべきなのは……やっぱりあれかな」
そう呟いて、僕は部屋から出る。
『おはようございます!マスター!』
「うわぁ!?」
すると扉を開けて、ゼロ距離にアイがいた。
「危なかった……もう少しでぶつかるところだったよ」
『その時は優しくお姫様抱っこをしてあげます』
「される側じゃなくてやる側なのね」
『当たり前です』
「やめて」
それは男のプライドが許さない。
「さてとアイも付いて来てって、言わなくても付いてくるだろうから来て」
『YES My Lord』
「なにそれ!?かっこいい!!」
『ちょっとした言語です。ところでマスター行くところは?』
「うん。先ずはね、僕が通っていた学校だよ」
ーーー
そうして、僕は早朝から学校に向かった。
「「「…………」」」
学校は今回の件で、今は休校状態、寮から出て遊びに行く生徒もいる。
そして、学校に向かう僕とは顔が偶然でも会うわけだけども、誰も僕の顔を見ずに伏せ気味に歩いて早足に通り過ぎる。
「なんでだろ?」
『あれじゃないですか?死んだ人間が生きてて戻って来たから怖いじゃないですか?』
「あれ?おかしいな僕は死んでないはずなのに?」
『哀れなマスター。自分が死んだ事にも気づかないなんて……』
「やめて怖いから」
そんな風にふざけた会話をしながら歩いていくと、校門が見えてきた。
「ん?君は……」
校門の近くには箒を持って周りを掃いている老人がいた。
「あの僕は此処の生徒の……」
「アーク君かね?」
「あっはい。そうです」
「そうか。何しに此処へ?」
「えーと校長先生とお話がしたいなと」
「そうかではしようではないか」
「えっ?」
僕はその言葉に、首をかしげる。
「僕はあの校長とお話ししたいですけど」
「今は私が校長だよ。此処に勤めていた大半の校長や先生は今回の不祥事で退職処分か謹慎処分を受けてほとんどいないよ」
「えぇ!?」
いきなりの新情報に僕は驚く。
まさかこんな短期間でこんな事になっているなんて。
「何を驚くんだね?生徒の安全を確保出来ず、不祥事を全部隠し、それどころか生徒を虐めていた。そんなのが存在していいわけ無い」
『その通りです』
新校長先生の言葉にアイは同意する。
「おや?この別嬪さんは?」
『私はアイ。アーク・ミリアム様のメイド的立ち位置です』
「そうか。アーク君は結構、すごい子なんだね。こんな事が出来ちゃうなんて……」
「!!」
その言葉を聞いて僕はびくりとする。
この人には何故か、全てが見透かされた気がした。
「アーク君。君がこれから何をしたいのか。どう生きたいのか。私にはわからない。けどね。これでも長く教師をやっていろんな子たちを見てきた。だから君が、今何をしたいのかはちょっとだけわかる」
そう言って優しく僕の頭を撫でた。
「君は空を飛びたいんだろう?羽を手にした。狭い鳥籠は君の体に合わなくなってしまったから。空を羽ばたきたいだろう?」
「はい。僕は……」
僕は新校長先生の顔を見る。
「学校を辞めます。自分の足でやるべき事を見つけたい」
そう、デカデカと書かれた新聞が王都を賑わせる。
『奇跡の生還!』そんな文字が入った新聞を新聞売りが道行く人に売り、それを読んだ人たちは、行方不明者の発見に胸をなでおろした。
一方でまた、新しく見つかったダンジョンの六層目にも注目が集まっている。そこで新たに手に入る鉱石や素材に胸を高鳴らせる人たちもいた。
『マスター?起きて下さい』
「う……ん……」
アイに揺さぶられて僕は起きる。
ここは兵士の詰所、宿みたいな物だ。
「あれ?でも確か、アイは別室だったはずじゃ?」
僕は寝ぼけている頭の中で、ぼんやりと考える。
『あれくらいのドアはピッキングでどうとでもなります』
「やめて!?」
兵士さーん!
ここに危ない人がいます!
『そんなことよりマスター、早く起きて行動しましょう』
「そんなことで、かたしたくないな……」
そう言いながら僕はベットから降り出す。
「まさか学校の寮以外を使う日が来るとは」
着替えながら僕はそう呟いた。
あの日、僕達は行方不明者として兵士の人たちに保護された。
その後、検査を受けるように指示されて、簡単な検診と質問で、僕達が心身共に健康で有ると判断されてその後は、詰所に泊まるように言われる。
服などは、兵士の人たちに支給される服を貰った。
『仕方がないですよ。学校の寮を使ったらマスターを嵌めた人達が暗殺してくるかもしれないですから』
「なるほどね……」
僕は、アリス・ホワイトにローグ・キャスパーを思い出した。
二人共、僕を騙してダンジョンの奥深くに連れていった。
今回の真犯人みたいな者だ。
『だから、マスター私は納得していません』
「ん?何が?」
『あの二人の事を兵士に話さなかったことをです‼︎』
「……」
そう、詰所に案内された後、僕達は事情聴取をされた。
その時に僕は、あの二人の事を話さなかった。
「僕には……あの二人はもうどうだって良い存在なんだ……」
『……』
「何億年とあそこで過ごしていく内にあの二人への恨みは殆ど風化した。だから、アイもう良いんだ」
そう言ってアイを撫でる。
『これは……』
「ん?」
アイの顔を見てみると彼女はウルウルと瞳いっぱいに涙を浮かべていた。
『これは“悔しさ”でしょうか?マスターを嵌めて貶した人間がいるのにマスターは『仕返しをしない』と言います』
「……」
『過去にマスターが酷い扱いを受けて辛い思いをした。その時の辛さが消えたなら、喜ぶべきなのに、私はその二人を許したくないのです。裁きたいのです』
「……アイ」
僕はアイを撫でるのを辞めて真っ直ぐとアイの顔を見る。
「ありがとうね。怒れない僕の代わりに怒ってくれて」
『……』
そう言って僕は立ち上がる。
「だけど、本当にどうでも良いんだ。それよりもアイと一緒に楽しい思い出を作っていきたいんだ」
『……わかりました。マスター』
そう言って、アイは少し頰を膨らませるが、諦めるように息を吐いて、頰が萎んでいく。
『マスターがそう言うので有れば仕方がありません。マスターは激甘ですから』
「はは、ありがとう」
『えぇ全く……』
そう言ってアイは部屋から出ていった。
「さてと」
僕も身支度を整えてる。
今日から僕の新しい生活を始めなくては。
「まずやるべきなのは……やっぱりあれかな」
そう呟いて、僕は部屋から出る。
『おはようございます!マスター!』
「うわぁ!?」
すると扉を開けて、ゼロ距離にアイがいた。
「危なかった……もう少しでぶつかるところだったよ」
『その時は優しくお姫様抱っこをしてあげます』
「される側じゃなくてやる側なのね」
『当たり前です』
「やめて」
それは男のプライドが許さない。
「さてとアイも付いて来てって、言わなくても付いてくるだろうから来て」
『YES My Lord』
「なにそれ!?かっこいい!!」
『ちょっとした言語です。ところでマスター行くところは?』
「うん。先ずはね、僕が通っていた学校だよ」
ーーー
そうして、僕は早朝から学校に向かった。
「「「…………」」」
学校は今回の件で、今は休校状態、寮から出て遊びに行く生徒もいる。
そして、学校に向かう僕とは顔が偶然でも会うわけだけども、誰も僕の顔を見ずに伏せ気味に歩いて早足に通り過ぎる。
「なんでだろ?」
『あれじゃないですか?死んだ人間が生きてて戻って来たから怖いじゃないですか?』
「あれ?おかしいな僕は死んでないはずなのに?」
『哀れなマスター。自分が死んだ事にも気づかないなんて……』
「やめて怖いから」
そんな風にふざけた会話をしながら歩いていくと、校門が見えてきた。
「ん?君は……」
校門の近くには箒を持って周りを掃いている老人がいた。
「あの僕は此処の生徒の……」
「アーク君かね?」
「あっはい。そうです」
「そうか。何しに此処へ?」
「えーと校長先生とお話がしたいなと」
「そうかではしようではないか」
「えっ?」
僕はその言葉に、首をかしげる。
「僕はあの校長とお話ししたいですけど」
「今は私が校長だよ。此処に勤めていた大半の校長や先生は今回の不祥事で退職処分か謹慎処分を受けてほとんどいないよ」
「えぇ!?」
いきなりの新情報に僕は驚く。
まさかこんな短期間でこんな事になっているなんて。
「何を驚くんだね?生徒の安全を確保出来ず、不祥事を全部隠し、それどころか生徒を虐めていた。そんなのが存在していいわけ無い」
『その通りです』
新校長先生の言葉にアイは同意する。
「おや?この別嬪さんは?」
『私はアイ。アーク・ミリアム様のメイド的立ち位置です』
「そうか。アーク君は結構、すごい子なんだね。こんな事が出来ちゃうなんて……」
「!!」
その言葉を聞いて僕はびくりとする。
この人には何故か、全てが見透かされた気がした。
「アーク君。君がこれから何をしたいのか。どう生きたいのか。私にはわからない。けどね。これでも長く教師をやっていろんな子たちを見てきた。だから君が、今何をしたいのかはちょっとだけわかる」
そう言って優しく僕の頭を撫でた。
「君は空を飛びたいんだろう?羽を手にした。狭い鳥籠は君の体に合わなくなってしまったから。空を羽ばたきたいだろう?」
「はい。僕は……」
僕は新校長先生の顔を見る。
「学校を辞めます。自分の足でやるべき事を見つけたい」
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