4人の王子に囲まれて

*YUA*

文字の大きさ
99 / 202
大雅がいない日

結衣side

しおりを挟む


正月も終えて、新学期になった。

またいつも通り大雅兄と登下校をする日々に戻った。

でも今日は……。


大「じゃあ、行ってくるな。」

そう言ってキャリーケースを持って玄関にいる大雅兄。


結「え?行くってどこに?」

大「あれ?言ってなかったっけ。明日から受験だからその間ホテルに泊まる。俺がいない間は登下校1人だけど大丈夫か?」

結「そうなんだ…。分かった。大丈夫だよ。」


そうだよね。
大学に行くって事は受験もあるって事で…。

それが今なのか…。

しょうがないよね。

結「いつ帰ってくるの?」

大「明日、明後日受験だから…明後日受験が終わったら帰ってくるよ。」

結「そっか…。がんばってね!!」

大「おう!」


と言って大雅兄は私がクリスマスにあげたマフラーを巻くとお家を出て行った。

2日は1人で登下校か……。

なんか寂しいな。


それにみんな仕事だから家に一人ぼっち。
前まではそれが当たり前だったのに…。

寂しいと感じてしまう私は大雅兄の偉大さを知ってしまう。


大雅兄も出発して1人になった私は大雅兄の部屋に向かった。

こっそり大雅兄のベッドに横になってみるとベッドからは大雅兄の匂いがした。

安心する匂い。

まるで大雅兄に抱きしめられているような……って!!
私何考えてるんだろ。

とりあえず私はキッチンへ行き晩御飯を作った。

やる事はやらないとだもんね。

それから私はリビングのソファでゆっくりしていた。



瑛「……結衣!!こんなとこで寝ると風邪ひくぞ。」

結「あれ…いつの間に寝ちゃって……」

瑛「大雅は?」

結「明日から受験だから今夜からホテルに泊まるんだって。」

瑛「あ、だからいないのか。」

結「うん…。私もう部屋行くね。ご飯できてるから。」

と言って私は部屋に戻った。

なんだか今日はすごく眠たいなぁ。

その日私はご飯を食べずに眠りについた。



次の日。

私は朝7時に起きた。

結「7時!???遅刻…!!」

初めて寝坊した!
しかもお弁当も作ってないし…

何やってるの私!!!

急いで着替えて準備をした。

走って学校へ行くと…

真「結衣!ギリギリにくるなんて珍しいな!!」

紗「たしかにー!何かあったの?」

結「なんもないよ!大丈夫!!」


そんなこんなで遅刻ギリギリだった私も今日もホームルームを受けた。


なんだろう。
なんだか眠い。




授業中。


秀「……矢神!!授業中だぞ。」

結「わ!ごめんなさい!」

授業中寝てしまうなんて…。

真「結衣本当大丈夫か?」 

結「大丈夫だよ!なんか眠くて…」


すると心配そうな顔で秀兄も

秀「あとで職員室おいで。」

と言ってくれた。



その後昼休みに職員室に行った私は少し熱っぽいとの事で学校を早退する事にした。


秀「1人で帰れる?」

結「うん!熱って言っても微熱だし大丈夫!帰って横になるね。」

秀「今日早めに帰れるようにするから…。」

結「ありがとう!」


そして1人で帰ることになった私はトコトコと家に帰った。

玄関に着いた私。

結「ダメだ。眠い…。」

私はその場で眠ってしまっていた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

医者兄と病院脱出の妹(フリー台本)

ライト文芸
生まれて初めて大病を患い入院中の妹 退院が決まり、試しの外出と称して病院を抜け出し友達と脱走 行きたかったカフェへ それが、主治医の兄に見つかり、その後体調急変

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

処理中です...