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学園5年目
やり残したこと、やりたいこと
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「えっと…王大の学長からの手紙はここ、と…」
今日は本格的に書類の整理をしようと朝から研究室で格闘中だ。
手紙を差出人ごとに分けてファイリングするのをアレクさんに頼んで、俺は自分で書いたメモやノートを纏める。
したいことを思いついたらとにかく紙に書いていくスタイルだもんで、結構モサモサとメモ書きが出てくる。
一件一件分けていくと結構色んなことをやったもんだなあと感慨深い。
これは生活魔法、か…懐かしいな。
魔石の錬成!すっかり忘れてたな…。
あっ、これ、転移魔法か!
こっちは遠距離通信の魔法…。
スラムの環境改善案…これどこまで進んでるっけ?
「う~ん…」
やりたかったけど出来てない事、結構あるなあ。
ノートやメモを見ながら唸っていると、アレクさんが言った。
「どうしたんすか?」
「結構やり残してる事あるな~と思って」
学園に居られるのも後2年。
昇華されてない思いつきたちに一応の目途を付けてやりたいところだ。
「出来てない事はこっちに分けよう…」
とりあえず今は整理整頓が先!
お昼までに片付けてしまわないと、午後は来客がある予定だから…
トントン、ガチャ。
「えっ!誰!?」
こっちが扉を開ける前に入ってきたのは、古代魔法研究室のメンバーだった。
「お手伝いに来ましたよ~!」
「資料の整理は俺たちに任せろ!」
「古代魔法研究室の実力を見せてやるぜ!」
一昨年まで資料の整理ばっかしてたからな!
と悲しい自慢をして、3人はサムズアップした。
…いや、イイネ!じゃないんすよ。
***
「このハンドサイン、広めたのルースさんじゃないですか」
「えっ、そうだっけ?」
「大丈夫か?って聞いたときに大丈夫じゃないけど気にしないで、みたいな感じで」
「あと任せとけ!的な時とかな」
「上手く行ったときとかにもしてるな」
「OH…」
どうやらみんなの「イイネ!」の乱用は俺のせいだと分かったところで資料の整理が終わった。
魔法使ったぐらい早い…恐ろしい。
棚をざっと見てワルド先輩が言う。
「しかし、「進行中」のものが多いな」
「ほんとな…あ~、これ!懐かしいな」
古代魔法研究室が絡むきっかけになった「身体強化」のノートを見てルディ君とワルド先輩が言う。
「最初、うちにコレのヒント探しに来たんだよな」
「そんなこともありましたね…。
マグノリア教授に初めて声をかけられたときはびっくりしましたよ」
「結局あれは「音楽」ってことで良いのか?」
「まあ、結果的にそういう方向かと。
そこから派生して「吟遊詩人」と「踊り子」の話が出てきてるんで」
ただ、ギルドから資料借りて色々書き写したりメモしたりしただけで、まとめ切れてないんだよな…。
「メモだけのものもありましたね、これとか…」
「何だそれ…「魔石錬成」?これも懐かしいな」
「それも全然進んでないんですよね…。
ガーベラ先輩が卒業するまでには目途をつけときたいところです」
魔石錬成については、この前ヒントを得たので実験を再開してみるつもりだ。
「ダンジョンに空いている穴の調査?」
「ああ、深き森の遺跡に人が入れないサイズのめちゃくちゃ長い穴があって、どうやって調べようかな~って」
これにはゴーレムの技術を応用できないかな…と考え中。
「あとこれは何だ…?転移?」
「ああ、行ったことのある場所に瞬間移動できないもんかな…と思って」
「マジックバッグって?」
「えっと、ほぼ無制限に物が詰められてしかも重くないカバン…みたいな」
でもこの世界の魔法って、結構現実的というか…。
空間魔法とか次元魔法みたいなもんが無さげなんだけど、まあロマンってやつよね。
「写真って何ですか?」
「あー…すっごい精密な絵を一瞬で描く、みたいな?」
「…遠距離通信って?」
「えー…遠くにいる人と会話する方法、かな」
…ヤバい。
それ、異世界にあったものをこっちの技術で再現したいシリーズだわ。
考えてたのも忘れてた…どうしよ。
「なあ、トラウマの克服って何?」
「ああ、闇魔法を有効活用できないかなって…。
つらい目に遭って心に傷を負って、そのせいで上手く生きられない人の助けになったらなって」
闇魔法の存在理由を考えた時に思いついたやつだ。
光魔法で洗脳を解くことができるようになったことだし、ちょっと進めてみようかな…。
「へえ…色んな事考えてるんだな、ルース」
「子どもの頃、こんなこと出来たらいいなっていうやつの詰め合わせみたいなもんですけどね」
それにしてもいっぱい残ってるなあ。
あと2年か…どないしよ?
今日は本格的に書類の整理をしようと朝から研究室で格闘中だ。
手紙を差出人ごとに分けてファイリングするのをアレクさんに頼んで、俺は自分で書いたメモやノートを纏める。
したいことを思いついたらとにかく紙に書いていくスタイルだもんで、結構モサモサとメモ書きが出てくる。
一件一件分けていくと結構色んなことをやったもんだなあと感慨深い。
これは生活魔法、か…懐かしいな。
魔石の錬成!すっかり忘れてたな…。
あっ、これ、転移魔法か!
こっちは遠距離通信の魔法…。
スラムの環境改善案…これどこまで進んでるっけ?
「う~ん…」
やりたかったけど出来てない事、結構あるなあ。
ノートやメモを見ながら唸っていると、アレクさんが言った。
「どうしたんすか?」
「結構やり残してる事あるな~と思って」
学園に居られるのも後2年。
昇華されてない思いつきたちに一応の目途を付けてやりたいところだ。
「出来てない事はこっちに分けよう…」
とりあえず今は整理整頓が先!
お昼までに片付けてしまわないと、午後は来客がある予定だから…
トントン、ガチャ。
「えっ!誰!?」
こっちが扉を開ける前に入ってきたのは、古代魔法研究室のメンバーだった。
「お手伝いに来ましたよ~!」
「資料の整理は俺たちに任せろ!」
「古代魔法研究室の実力を見せてやるぜ!」
一昨年まで資料の整理ばっかしてたからな!
と悲しい自慢をして、3人はサムズアップした。
…いや、イイネ!じゃないんすよ。
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「このハンドサイン、広めたのルースさんじゃないですか」
「えっ、そうだっけ?」
「大丈夫か?って聞いたときに大丈夫じゃないけど気にしないで、みたいな感じで」
「あと任せとけ!的な時とかな」
「上手く行ったときとかにもしてるな」
「OH…」
どうやらみんなの「イイネ!」の乱用は俺のせいだと分かったところで資料の整理が終わった。
魔法使ったぐらい早い…恐ろしい。
棚をざっと見てワルド先輩が言う。
「しかし、「進行中」のものが多いな」
「ほんとな…あ~、これ!懐かしいな」
古代魔法研究室が絡むきっかけになった「身体強化」のノートを見てルディ君とワルド先輩が言う。
「最初、うちにコレのヒント探しに来たんだよな」
「そんなこともありましたね…。
マグノリア教授に初めて声をかけられたときはびっくりしましたよ」
「結局あれは「音楽」ってことで良いのか?」
「まあ、結果的にそういう方向かと。
そこから派生して「吟遊詩人」と「踊り子」の話が出てきてるんで」
ただ、ギルドから資料借りて色々書き写したりメモしたりしただけで、まとめ切れてないんだよな…。
「メモだけのものもありましたね、これとか…」
「何だそれ…「魔石錬成」?これも懐かしいな」
「それも全然進んでないんですよね…。
ガーベラ先輩が卒業するまでには目途をつけときたいところです」
魔石錬成については、この前ヒントを得たので実験を再開してみるつもりだ。
「ダンジョンに空いている穴の調査?」
「ああ、深き森の遺跡に人が入れないサイズのめちゃくちゃ長い穴があって、どうやって調べようかな~って」
これにはゴーレムの技術を応用できないかな…と考え中。
「あとこれは何だ…?転移?」
「ああ、行ったことのある場所に瞬間移動できないもんかな…と思って」
「マジックバッグって?」
「えっと、ほぼ無制限に物が詰められてしかも重くないカバン…みたいな」
でもこの世界の魔法って、結構現実的というか…。
空間魔法とか次元魔法みたいなもんが無さげなんだけど、まあロマンってやつよね。
「写真って何ですか?」
「あー…すっごい精密な絵を一瞬で描く、みたいな?」
「…遠距離通信って?」
「えー…遠くにいる人と会話する方法、かな」
…ヤバい。
それ、異世界にあったものをこっちの技術で再現したいシリーズだわ。
考えてたのも忘れてた…どうしよ。
「なあ、トラウマの克服って何?」
「ああ、闇魔法を有効活用できないかなって…。
つらい目に遭って心に傷を負って、そのせいで上手く生きられない人の助けになったらなって」
闇魔法の存在理由を考えた時に思いついたやつだ。
光魔法で洗脳を解くことができるようになったことだし、ちょっと進めてみようかな…。
「へえ…色んな事考えてるんだな、ルース」
「子どもの頃、こんなこと出来たらいいなっていうやつの詰め合わせみたいなもんですけどね」
それにしてもいっぱい残ってるなあ。
あと2年か…どないしよ?
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