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学園6年目
あの小僧… ~光のヒソップ視点~
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今日の魔法実践中級は僕が担当。
魔法の授業は、おおむね中級からはそれぞれの属性の事をより詳しく…ということで、僕たち属性魔法の教授が持ち回りで授業をしている。
「光魔法で出来る事はおおよそ3つ。
「光」…ライト
「治癒」…ヒール
「守備」…結界
この3つをそれぞれ組み合わせて、結界を張りつつ治癒するとか、光を当てながら治癒するとかいう魔法が出来ているわけだね」
すると1人の生徒が挙手をして発言する。
「光を当てながら治療する魔法ってどういう効果があるんですか?」
…うん、いい質問だね。
「なぜ光を当てながら治癒をする魔法があるのか、というと、暗闇で患部をはっきりと確認する為だよ。
ヒールは患部を絞り込んで使えば使うほど、魔力の節約になるんだ。
これは最近ホスタの魔法研究所から教えてもらったことで、まだ教科書には載っていないんだけどね。
患部が分からないからといって無闇に最上位魔法を連発するわけにはいかないだろう?
魔力は有限だからね…
うん、そうだね。
そもそも美容のための魔法じゃないよ」
そんな事に使ってみようと思うのはあの小僧くらいさ…
うん?
なんだあの光は?
***
授業が終わり、足早に光が見えた方へ行く。
するとそこには案の定、あの小僧がいた。
「ルース君?何だいこの魔法は」
「あーと、闇魔法の影響を消す魔法で」
「ふうん…聞いて無いな」
「そのー、まだ正式発表前なもので、オホホ」
「へえぇ…」
僕の知らないところで僕の知らない光魔法を使って…人のプライドを何だと思ってるんだ。
「本当に君は…。
新しい魔法の使い方が分かったら、すぐにこっちへも知らせてくれないと。
授業にも差し障るだろう?」
「すいません…」
「すまないと思うなら、さっさとさっきの魔法を僕に教えてくれない?」
「あ…はい、もちろん」
全く…
急に横からセドのお気に入りの座を射止めたのもムカつくのに、この発想力といったら!
次から次へと魔法総合に目新しい魔法の応用方法を吹き込んで、土属性以外の属性にまで手を付けさせて!!
「ええと、さっきのは闇魔法で思考を操作されていたりする場合に、その効果を取り払う魔法です」
「ふーん…それで「闇飛ばし」か」
「まあそんな感じです…。
思考を操作されているということは脳に何らかの異常が出ているという事ですよね?
ですから脳の動きを正常化させる為に、直接ヒールを掛けるイメージです」
「なるほど、脳にねぇ…」
それでも、彼を認めざるを得ないのはその異常な知識量だ。
魔法も、基礎がしっかり出来ているから文句のつけようが無いし。
大体入学前から「治癒の為に」人体の構造まで学んでいるなんて!
「あの光は?」
「びっくりさせて一瞬思考を止めさせる為。
後は「頭の中の闇を光で消し飛ばす」というイメージ付けをすることで、掛けられた本人に「何か悪いものから解放されるんだ」と思い込ませる効果…といったところでしょうか。
この辺りは、今公爵派に知られると困るので内密にして頂きたいのですが」
「そんな事ペラペラ喋ったりしないよ!
僕に黙っていたくらいだもの、相当な秘密なんだろうって事くらいは分かるよ」
「……すいません」
ルースはきまり悪そうに下を向いた。
ふん、当然だろう?
嫌味の1つくらい言わせてもらわないとね。
それもまあ、彼が次期国王の正室になるというのなら全て許せる。
お相手があの方じゃ、絶対にセドと浮気、ましてや本気の恋愛…なんてある訳が無いからね。
ああ、でも…
彼に腹を立てているのは僕だけじゃないんだっけ。
テディもキューもエバも言ってた。
ルース一派にモヤモヤするって。
自分たちだってセドとブカツがしたいって。
僕だって、ブカツで僕ら以外の奴らと楽しそうにしてるセドを見ると…。
「…そうだ、ルース君。
僕らは君に色々と貸しがあるよね?」
「は、え…貸し?」
「君が報告も無しに魔法の使い方を増やす事に、僕らはほとほと困っているんだよ」
「ええ…と、それは、申し訳…」
「だからね、君がどんな魔法を日々使っているのかみっちり教えて貰うブカツがいると思うんだよね」
「……はあ」
「明日から活動するから。
今日の放課後、君の研究室で打ち合わせね」
……
そう言って僕は放課後に彼の研究室へ行ったんだけど…魔力不足だからって殿下が連れて行っちゃったらしい。
「ふーん、そうか」
仕方ないから活動内容と活動場所とブシツとブインと顧問についてはこっちで決めてあげた。
提出する届けも書いておいてあげたし、これを置いておけば明日にはこれに目を通して何か言ってくるでしょ。
さて、これで放課後もセドと一緒に遊べるな。
ルースは忙しいから、週に1回も出て来れば良い方だろうし…
「ふふふっ」
今年は大変になりそうだけど、だからってセドへの愛を疎かにしちゃ駄目だからね。
愛を囁く箱庭は多いに越したことは無い。
…でしょ?
魔法の授業は、おおむね中級からはそれぞれの属性の事をより詳しく…ということで、僕たち属性魔法の教授が持ち回りで授業をしている。
「光魔法で出来る事はおおよそ3つ。
「光」…ライト
「治癒」…ヒール
「守備」…結界
この3つをそれぞれ組み合わせて、結界を張りつつ治癒するとか、光を当てながら治癒するとかいう魔法が出来ているわけだね」
すると1人の生徒が挙手をして発言する。
「光を当てながら治療する魔法ってどういう効果があるんですか?」
…うん、いい質問だね。
「なぜ光を当てながら治癒をする魔法があるのか、というと、暗闇で患部をはっきりと確認する為だよ。
ヒールは患部を絞り込んで使えば使うほど、魔力の節約になるんだ。
これは最近ホスタの魔法研究所から教えてもらったことで、まだ教科書には載っていないんだけどね。
患部が分からないからといって無闇に最上位魔法を連発するわけにはいかないだろう?
魔力は有限だからね…
うん、そうだね。
そもそも美容のための魔法じゃないよ」
そんな事に使ってみようと思うのはあの小僧くらいさ…
うん?
なんだあの光は?
***
授業が終わり、足早に光が見えた方へ行く。
するとそこには案の定、あの小僧がいた。
「ルース君?何だいこの魔法は」
「あーと、闇魔法の影響を消す魔法で」
「ふうん…聞いて無いな」
「そのー、まだ正式発表前なもので、オホホ」
「へえぇ…」
僕の知らないところで僕の知らない光魔法を使って…人のプライドを何だと思ってるんだ。
「本当に君は…。
新しい魔法の使い方が分かったら、すぐにこっちへも知らせてくれないと。
授業にも差し障るだろう?」
「すいません…」
「すまないと思うなら、さっさとさっきの魔法を僕に教えてくれない?」
「あ…はい、もちろん」
全く…
急に横からセドのお気に入りの座を射止めたのもムカつくのに、この発想力といったら!
次から次へと魔法総合に目新しい魔法の応用方法を吹き込んで、土属性以外の属性にまで手を付けさせて!!
「ええと、さっきのは闇魔法で思考を操作されていたりする場合に、その効果を取り払う魔法です」
「ふーん…それで「闇飛ばし」か」
「まあそんな感じです…。
思考を操作されているということは脳に何らかの異常が出ているという事ですよね?
ですから脳の動きを正常化させる為に、直接ヒールを掛けるイメージです」
「なるほど、脳にねぇ…」
それでも、彼を認めざるを得ないのはその異常な知識量だ。
魔法も、基礎がしっかり出来ているから文句のつけようが無いし。
大体入学前から「治癒の為に」人体の構造まで学んでいるなんて!
「あの光は?」
「びっくりさせて一瞬思考を止めさせる為。
後は「頭の中の闇を光で消し飛ばす」というイメージ付けをすることで、掛けられた本人に「何か悪いものから解放されるんだ」と思い込ませる効果…といったところでしょうか。
この辺りは、今公爵派に知られると困るので内密にして頂きたいのですが」
「そんな事ペラペラ喋ったりしないよ!
僕に黙っていたくらいだもの、相当な秘密なんだろうって事くらいは分かるよ」
「……すいません」
ルースはきまり悪そうに下を向いた。
ふん、当然だろう?
嫌味の1つくらい言わせてもらわないとね。
それもまあ、彼が次期国王の正室になるというのなら全て許せる。
お相手があの方じゃ、絶対にセドと浮気、ましてや本気の恋愛…なんてある訳が無いからね。
ああ、でも…
彼に腹を立てているのは僕だけじゃないんだっけ。
テディもキューもエバも言ってた。
ルース一派にモヤモヤするって。
自分たちだってセドとブカツがしたいって。
僕だって、ブカツで僕ら以外の奴らと楽しそうにしてるセドを見ると…。
「…そうだ、ルース君。
僕らは君に色々と貸しがあるよね?」
「は、え…貸し?」
「君が報告も無しに魔法の使い方を増やす事に、僕らはほとほと困っているんだよ」
「ええ…と、それは、申し訳…」
「だからね、君がどんな魔法を日々使っているのかみっちり教えて貰うブカツがいると思うんだよね」
「……はあ」
「明日から活動するから。
今日の放課後、君の研究室で打ち合わせね」
……
そう言って僕は放課後に彼の研究室へ行ったんだけど…魔力不足だからって殿下が連れて行っちゃったらしい。
「ふーん、そうか」
仕方ないから活動内容と活動場所とブシツとブインと顧問についてはこっちで決めてあげた。
提出する届けも書いておいてあげたし、これを置いておけば明日にはこれに目を通して何か言ってくるでしょ。
さて、これで放課後もセドと一緒に遊べるな。
ルースは忙しいから、週に1回も出て来れば良い方だろうし…
「ふふふっ」
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