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学園6年目
そろそろ3学期
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薬学コンビから貰った薬が効いたらしく、風邪は1日で治ってしまった。
念の為にもう1日休んで、今日から業務再開だ。
俺は王宮カフェの1階で殿下と朝ごはんを食べながら話をする。
「しかし薬学コンビの薬、よく効きますね」
「そうだな…あの2人、王宮へ引き抜くか」
殿下はあの2人を気に入ったらしく、どうやら手元へ置いておく気らしい。
確かに調剤の腕もさることながら、どこへでも忍び込むあのバイタリティー…
問題になる前に王宮で管理した方が良さそう。
「しかし、学園の薬学研究室が無くなると困りませんか?」
「他にも薬師を家業にしている家がいくつかある。
書簡を送って、学園の教授に自薦・他薦あればと打診している。無ければ貴族外で探し、一代子爵として苗字を与える」
「…宮廷薬師の人たちが怒りませんかね?」
「その辺りもすでに話はしてある。
全員ブレティラとは面識があるようで、意外と歓迎ムードだったぞ」
「あらまあ」
すでに発生しそうな問題については対策済み。
何とも手回しが良い…さすが次期国王。
殿下はココアを優雅に啜り、ドヤ顔をした。
なんだか可笑しくて俺はただニッコリした。
殿下は更に言った。
「他に、ルース宛てに来た相談や陳情を効率よく捌く体制作りだな」
「うーん、特に問題なく回ってますけど…」
「今後量が増える事もあるだろうし、出産や子育ての事を考えても必要だ」
うっ…そっか。
「…まあ、そうですね」
「視察に行くこともあるだろうし、王宮に居ない事も多いからな」
そっか、結婚したら子ども作らないと…
やばい、めっちゃ恥ずかしくなってきた。
「早いうちに産んだ方が良いのだろう?」
「それは、まあ……そうみたいですけど」
「では毎日でも励まねばな?」
「は…はい」
ってことは、ついに…
うん、今は考えないでおこ。
「ところで、午前中は各部長会議でしたっけ」
「ああ、そろそろ予算を組む時期だ、午前中だけでは終わらんかもしれんな」
「それで午後の予定が無いんですね」
王宮のこうした会議に出るのももう何度目だろう。
最初は黙って聞いておこうと思うのに、ついつい疑問を口にしてしまうんだよな…
会議が荒れる原因だし、今回こそ大人しくしとこう。
「うむ、会議が終わり次第側室全員を集めて今後の体制作りについて話し合う時間を取る」
「分かりました、じゃあそのつもりで…あ、来た来た」
王宮の中央棟からアレクさんとウィン兄・ディー兄がやってきた。
そろそろ片付けて出なくちゃな。
「おはようございます!」
「「お早う御座います」」
「おはようございます、すぐに準備しますね!」
俺は食器を片付けようと立ち上がる…すると、殿下が言う。
「ルース、家政係はまだ決めてないのか」
「あー…そうだ、それ、どうするか悩んでて」
「早めにせんと、王宮維持管理予算に差し障るぞ」
「はい…明後日面接します…」
やたらりっぱな執事さんがくっついてるだけでも落ち着かないのに、家政夫さんも増えるらしい。
出産と育児により注力できるようにって…
そういえば家事はうちでもロイ父さんの担当だったな。
流しに食器を置いて戻ると、さらに殿下が言った。
「それと、職務の後に敬称を付けないように」
「えっ、そんなことしてましたっけ」
「してるっす!
執事「さん」とか衣装係「さん」とか」
「あー…そっか、無意識に…善処します」
それならいっそ名前で呼ぶほうが良いかもな。
王家になるって細かいところまで大変だ。
「そういえばルーは3学期学園に戻るの?」
「うん、色々頼まれてるし、卒業式にも出たいし、最後の学園生活も満喫したいかなって…ね、殿下」
「うむ」
ヘヴィさんも初めてのテストで不安らしいし、あの4人にもテストの事頼まれてるし、何より魔法総合研究室分室の扱いがまだ決まってないし…する事いっぱいだ。
「そっか、じゃあ俺もついてくっす」
「すみません、巻き込んじゃって…」
アレクさんの新婚生活を邪魔してるのは申し訳ないんだけど…
最後の我儘だと思って、聞いてもらう事にした。
殿下が俺に手を差し伸べて、言う。
「さ、行くぞ」
俺はその手に自分の手を乗せて、言う。
「はい」
そう言えば、最初エスコートの事も知らなかったな…
ほんま大丈夫なんやろか、俺で。
念の為にもう1日休んで、今日から業務再開だ。
俺は王宮カフェの1階で殿下と朝ごはんを食べながら話をする。
「しかし薬学コンビの薬、よく効きますね」
「そうだな…あの2人、王宮へ引き抜くか」
殿下はあの2人を気に入ったらしく、どうやら手元へ置いておく気らしい。
確かに調剤の腕もさることながら、どこへでも忍び込むあのバイタリティー…
問題になる前に王宮で管理した方が良さそう。
「しかし、学園の薬学研究室が無くなると困りませんか?」
「他にも薬師を家業にしている家がいくつかある。
書簡を送って、学園の教授に自薦・他薦あればと打診している。無ければ貴族外で探し、一代子爵として苗字を与える」
「…宮廷薬師の人たちが怒りませんかね?」
「その辺りもすでに話はしてある。
全員ブレティラとは面識があるようで、意外と歓迎ムードだったぞ」
「あらまあ」
すでに発生しそうな問題については対策済み。
何とも手回しが良い…さすが次期国王。
殿下はココアを優雅に啜り、ドヤ顔をした。
なんだか可笑しくて俺はただニッコリした。
殿下は更に言った。
「他に、ルース宛てに来た相談や陳情を効率よく捌く体制作りだな」
「うーん、特に問題なく回ってますけど…」
「今後量が増える事もあるだろうし、出産や子育ての事を考えても必要だ」
うっ…そっか。
「…まあ、そうですね」
「視察に行くこともあるだろうし、王宮に居ない事も多いからな」
そっか、結婚したら子ども作らないと…
やばい、めっちゃ恥ずかしくなってきた。
「早いうちに産んだ方が良いのだろう?」
「それは、まあ……そうみたいですけど」
「では毎日でも励まねばな?」
「は…はい」
ってことは、ついに…
うん、今は考えないでおこ。
「ところで、午前中は各部長会議でしたっけ」
「ああ、そろそろ予算を組む時期だ、午前中だけでは終わらんかもしれんな」
「それで午後の予定が無いんですね」
王宮のこうした会議に出るのももう何度目だろう。
最初は黙って聞いておこうと思うのに、ついつい疑問を口にしてしまうんだよな…
会議が荒れる原因だし、今回こそ大人しくしとこう。
「うむ、会議が終わり次第側室全員を集めて今後の体制作りについて話し合う時間を取る」
「分かりました、じゃあそのつもりで…あ、来た来た」
王宮の中央棟からアレクさんとウィン兄・ディー兄がやってきた。
そろそろ片付けて出なくちゃな。
「おはようございます!」
「「お早う御座います」」
「おはようございます、すぐに準備しますね!」
俺は食器を片付けようと立ち上がる…すると、殿下が言う。
「ルース、家政係はまだ決めてないのか」
「あー…そうだ、それ、どうするか悩んでて」
「早めにせんと、王宮維持管理予算に差し障るぞ」
「はい…明後日面接します…」
やたらりっぱな執事さんがくっついてるだけでも落ち着かないのに、家政夫さんも増えるらしい。
出産と育児により注力できるようにって…
そういえば家事はうちでもロイ父さんの担当だったな。
流しに食器を置いて戻ると、さらに殿下が言った。
「それと、職務の後に敬称を付けないように」
「えっ、そんなことしてましたっけ」
「してるっす!
執事「さん」とか衣装係「さん」とか」
「あー…そっか、無意識に…善処します」
それならいっそ名前で呼ぶほうが良いかもな。
王家になるって細かいところまで大変だ。
「そういえばルーは3学期学園に戻るの?」
「うん、色々頼まれてるし、卒業式にも出たいし、最後の学園生活も満喫したいかなって…ね、殿下」
「うむ」
ヘヴィさんも初めてのテストで不安らしいし、あの4人にもテストの事頼まれてるし、何より魔法総合研究室分室の扱いがまだ決まってないし…する事いっぱいだ。
「そっか、じゃあ俺もついてくっす」
「すみません、巻き込んじゃって…」
アレクさんの新婚生活を邪魔してるのは申し訳ないんだけど…
最後の我儘だと思って、聞いてもらう事にした。
殿下が俺に手を差し伸べて、言う。
「さ、行くぞ」
俺はその手に自分の手を乗せて、言う。
「はい」
そう言えば、最初エスコートの事も知らなかったな…
ほんま大丈夫なんやろか、俺で。
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