当て馬にも、ワンチャンあってしかるべき!

紫蘇

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学園6年目

いつの間にか日付が変わって ※

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披露宴が終わり、ダンスパーティーが始まる。
ダンスパーティーは未婚の人が主役…ということで、俺とアルは途中退場することに。

薬学コンビ特製回復薬を飲んで一息つく。
これで何とか体力は持つはず…

「体力はともかく、気力が無いです…」
「ふむ、とにかく何か食おう…補佐局の食堂へ行くか」
「賛成」

補佐局のメンバーはダンスパーティーに参加していない人が殆どだ。
だから何か食べる物はありそう…。
とにかく今甘い物が食べたい。
チョコレートとか…あっ。

「なるほど、日々頭を酷使しているからか…」
「何だ?」
「いや、アルが甘い物いっぱい食べて体形が変わらない秘密が分かっただけ」
「なんだ、それは」

一緒にいて思うけど、アルはいつも最良の言葉を最良の言い回しで言う。
それって本当に難しい事だ。
つまりそれだけいつも頭を使ってるって事で…

「アルは立派だね」
「どうした、急に」
「いつも色々考えてるから…すごいなと思って」
「ふむ…そうか?」

そういってアルはちょっとドヤ顔をする。
なんだか可愛い。


補佐局の食堂に行くと、予想通り食材が多少あった。
簡単にハムサンドと玉子サンドを作り、ついでに砂糖多めのミルクティーを淹れて軽食にする。
砂糖がふんだんに使えるのは王宮の良い所だ。

「いただきます」
「うむ、いただきます」

黙々と食事をして人心地つけると今度は眠たくなってきた。

「駄目だ、眠い…」
「仕方ないな…少し寝ると良い」

まだ日が沈む前だし、ちょっとだけ寝よう…

俺はアルと離れの寝室へ向かい、そのままぐっすりと寝てしまった。

***

「ん…あれ」

気が付くと、俺はアルのシャツを着て寝ていた。
体を起こして時間を確認する。
時間は深夜0時ちょい前…

「…すっかり寝ちゃったな」
「うむ、湯殿でも起きなかったからな」
「うわっ!?」

急に横から声がした。
そこには素っ裸のアルがいて…
俺は混乱した。

「湯殿でも気づかなかったって…?」
「初夜の前に磨く、と美容部が言っていただろう?」
「そんな、連日磨かなくても……?」

ん?しょや?

「もうすぐ誕生日だろう?
 あと1~2分でお前も18歳だ」
「はあ」
「だから、日付が変わり次第お前を抱いても良い事になるな」
「は…あ?」
「湯殿で準備は終えてある、後は…だけだ」
「んんっ!?」

アルは俺を押し倒してキスする。
混乱する俺の脳味噌ごとかき混ぜるような舌の動きに身体が湧きたつ…けど!

「ちょ、ちょっと、まって」
「何だ」
「じゅ、じゅんびって、なに」
「身体中をくまなく洗い肌に良い香油を塗り、後ろの穴に俺を迎え入れられるよう洗浄した」
「ヒエッ」
「後ろを美容部に任せるわけにはいかないからな、俺が責任を持って清めたぞ。
 感じる部分を探りながら、優しく…」
「うそおおおおん!!」

俺のその言葉にムッとしてアルが言い返す。

「嘘ではない、本当だ。
 ちゃんとほぐしながら指で丁寧に洗ったぞ?」
「て、ていねいに?」
「ああ、昔お前がミミズに飲まれたときの反省を活かして…」
「それって何のカタキ!?」

知らんうちに敗北して知らんうちに勝利すな!
どういうことや!!

「まったく、色気の無い」
「なくてけっ、こふっ…んんーーー!!」

俺の憤りをキスで封じようとするアル。
封じられる俺。

ぴちゃ、とか、くちゅ、とかいう音が、ぐちゅ、という濁った音になるまでキスは続き…
同時にツンと勃った乳首を指先で擦られる。
シャツの上から与えられる刺激と口の中の刺激で俺は息が上がり、キモチも上がる。

もう、このまま押し流されても良い…
のかも、しれない。

1年生の春、王宮で…ずっと前からアルが好きだったと、俺の中の「僕」が言った。
つまりこの身体は、アルのものになりたいと…
ずっと前から、思っていたんだ。

しばらくキスをして、
乳首を色んな触り方で弄られる。

「んぁ…は、ぅ、ふ…んっ…ふっ」

だらだらと口の端から涎が垂れる。
どうしよ、いつもよりキモチイイ気がする。

「う、は…ぁ、あふ、ふ、ん、んん」

どうしよ、これだけでイっちゃいそう…

 ……つぷっ

ファッ!?

「あっ、…あ、ちょ、な、なんでっ、はいっ…」
「湯殿で清める時ほぐした、と言っただろう?」
「人が寝てる間に、何して、ひんっ!?」

お尻の穴に、アルの指がゆっくり、侵入してくる。
アルの、手は、大きくて、指も長、っ…!

「ああっ、い、あ、ああ、な、あっ」
「言っただろう?感じる部分を探った…と」
「ひっ、い、あん!な、な、あ!!」
「潤滑油もたっぷり用意してある…ほら」

一旦指の動きが止まり、アルがハンドクリームの瓶みたいなのを見せてくる。

「だから、大丈夫…2本目も、入る」
「え、あ、いいいっ、んんーーっ」

くぷ、くぷ、と2本目の指が入って来る。
入って、さっきの、びりっとくるとこ!

「や、やぁっ、そこ、や、はうっ!?」
「んん?どうした、ルース?」

やばい、やばい、なんだこれ、すご、ひっ!?
だめ、だめっ、て、あ!

「い、いい、だめ、いいのだからだめっ!?」
「…前も、触るぞ…?ルース…」
「や、ま、まっっ、まっ!!」

まって、まってってば!!
い、いくっ、いくって!!

「ひぁっーーーーーー」

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