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新婚旅行
ノースの弟たち
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あの後、結局第一騎士団全員の雷属性を開放することになり、やはり数名の強制絶頂者を出すなどして大騒ぎ。
今日は非番の人・警らに出ていてその場にいなかった人たちにこの話が伝われば、諦める人も…
無理か。
無理だろうな。
第一騎士団は商業区担当。
海千山千の商人たちから信頼を得られる人=約束(契約)は必ず守る・守らせる人、ということだ。
そりゃもう守らせられるに決まっている。
仕方無く明日も属性開放に来るという約束をして、晩餐会の会場へ向かう。
今日の晩餐会は商会組合の大宴会場での立食パーティー。
商会組合とはこの貿易港周辺で商売をしている商会の寄り合い所帯の事で、商会と商会の揉め事はもちろん、商会と領主、商会と国の話し合いの時に、公平性が保たれるように出てくる組織で、まあ商業ギルド…みたいなもんかな。
ちなみに組合トップはハイド・アイリス男爵…イドラ君のお父上でアイリス商会の会頭だ。
「アルファード殿下、ルース殿下、本日はお越しいただき有難う御座います。
息子はお役に立てておりますでしょうか?」
「ああ、もちろんだ。
ところで今、アナガリス領でケーブルカーという新しい輸送技術を試験しているのだが…」
殿下はケーブルカー事業を売り込むべく商会の人たちと色々話をしている。
俺も俺で色んなところから声をかけられては、その商会に関係しそうな研究をしている人の話や、頑張っている領主さんの話をする。
そうして晩餐会も中盤を過ぎた頃…
俺は一人の男前から声を掛けられた。
「はーい、はじめまして、ルース様」
「あっ…初めまして…?」
うーん、この感じ、どっかで…。
***
声を掛けて来た男前は、ノースさんの弟だった。
褐色の肌に黒髪…お名前はトリスさん。
「お互いノースの弟同士、仲良くしましょう」
「ええ、今後とも宜しくお願いします」
トリスさんはノースさんからいきなり商会を引き継がされて大変な思いをしている…かと思いきや、
「ゴーレムの心臓作る魔道具の人、気球の魔道具の人、建物の魔道具の人、同じ。
王家も絶対いる言う、だから助けるくれます」
「そうですか、それは良かった!
そういえばあれから紛争は?」
「だいぶましね、砂漠広がるない、畑も牛も順調なったし…でも時間かかるはします。
けど、仕事ないなった傭兵は大穴潜るしてお金稼げる、助かるしてる」
どうやらシャラパールでも、色々と良い方向へ事が転がり出したご様子…
何よりだな。
「それで王様、兄とガントレット様の子、王子様の番するって。
コリアス家子爵、けど反対ないよ!
でも好き同士が一番からね、王子大きくなったらローズの学園通わす決まってる、お願いする」
「ええ、楽しくのびのびと青春が送れるように…」
するとトリスさんは急に上目遣いになって俺に言った。
「…恋人なる後押し、駄目?」
「こればっかりは本人同士の事ですからね」
だって1年生で同じクラスにするくらいしか出来ないからなあ。
わざとらしいのは嫌われるだろうし。
「でも好き同士で結婚してお得なの一番いいよ?」
「はは…そうですね、好き同士でかつ家同士の利害が一致するのが一番ですけどね」
まあ、俺と殿下もそうだしな。
ただ外側から見ると盛り上がらないんだろうけど。
やっぱ見る分には多少の障害があった方が楽しいからなあ…
ミカ君とコーラス君とか。
そういえばフリージア先輩とバイオレット先輩ってどうなってんだろ。
王宮に帰ったらちょっと気にしてみようかな。
「結婚してもそれぞれがお互いの家を継げたら良いんだけどなあ…」
それかフリージア家を潰すか。
…でも先輩頑張ってるしな。
ここは法整備で何とかするしかないか…
まあフリージア先輩は法務局員だし、何とかするでしょ。
「まあ、何にしても、お互いが子育てと仕事を両立できないと始まりませんけどね」
するとトリスさんはうむうむと頷いて言った。
「うちの兄も仕事しないは困るからね!
それにガントレット様にも活躍してもらうしないとですから!
だから子ども世話するの人送る、良い?」
「そうですね、それは少し検討させて下さい」
「検討…、分かった、でも早く、お願い。
ガントレット様孕んだって、兄が」
「へえ、そうなん……は?」
ちょ、ちょっと待って?
まだ俺何にも聞いて無いんですけど!?
「兄から手紙、神殿で送るの鳩で来た」
「はとッ!?」
ええー!
神殿同士の連絡網って、鳩やったん!?
って、そのシステム、もしかして…
ロメリアのおっさんの異世界知識?
くそ…やられた…!!
今日は非番の人・警らに出ていてその場にいなかった人たちにこの話が伝われば、諦める人も…
無理か。
無理だろうな。
第一騎士団は商業区担当。
海千山千の商人たちから信頼を得られる人=約束(契約)は必ず守る・守らせる人、ということだ。
そりゃもう守らせられるに決まっている。
仕方無く明日も属性開放に来るという約束をして、晩餐会の会場へ向かう。
今日の晩餐会は商会組合の大宴会場での立食パーティー。
商会組合とはこの貿易港周辺で商売をしている商会の寄り合い所帯の事で、商会と商会の揉め事はもちろん、商会と領主、商会と国の話し合いの時に、公平性が保たれるように出てくる組織で、まあ商業ギルド…みたいなもんかな。
ちなみに組合トップはハイド・アイリス男爵…イドラ君のお父上でアイリス商会の会頭だ。
「アルファード殿下、ルース殿下、本日はお越しいただき有難う御座います。
息子はお役に立てておりますでしょうか?」
「ああ、もちろんだ。
ところで今、アナガリス領でケーブルカーという新しい輸送技術を試験しているのだが…」
殿下はケーブルカー事業を売り込むべく商会の人たちと色々話をしている。
俺も俺で色んなところから声をかけられては、その商会に関係しそうな研究をしている人の話や、頑張っている領主さんの話をする。
そうして晩餐会も中盤を過ぎた頃…
俺は一人の男前から声を掛けられた。
「はーい、はじめまして、ルース様」
「あっ…初めまして…?」
うーん、この感じ、どっかで…。
***
声を掛けて来た男前は、ノースさんの弟だった。
褐色の肌に黒髪…お名前はトリスさん。
「お互いノースの弟同士、仲良くしましょう」
「ええ、今後とも宜しくお願いします」
トリスさんはノースさんからいきなり商会を引き継がされて大変な思いをしている…かと思いきや、
「ゴーレムの心臓作る魔道具の人、気球の魔道具の人、建物の魔道具の人、同じ。
王家も絶対いる言う、だから助けるくれます」
「そうですか、それは良かった!
そういえばあれから紛争は?」
「だいぶましね、砂漠広がるない、畑も牛も順調なったし…でも時間かかるはします。
けど、仕事ないなった傭兵は大穴潜るしてお金稼げる、助かるしてる」
どうやらシャラパールでも、色々と良い方向へ事が転がり出したご様子…
何よりだな。
「それで王様、兄とガントレット様の子、王子様の番するって。
コリアス家子爵、けど反対ないよ!
でも好き同士が一番からね、王子大きくなったらローズの学園通わす決まってる、お願いする」
「ええ、楽しくのびのびと青春が送れるように…」
するとトリスさんは急に上目遣いになって俺に言った。
「…恋人なる後押し、駄目?」
「こればっかりは本人同士の事ですからね」
だって1年生で同じクラスにするくらいしか出来ないからなあ。
わざとらしいのは嫌われるだろうし。
「でも好き同士で結婚してお得なの一番いいよ?」
「はは…そうですね、好き同士でかつ家同士の利害が一致するのが一番ですけどね」
まあ、俺と殿下もそうだしな。
ただ外側から見ると盛り上がらないんだろうけど。
やっぱ見る分には多少の障害があった方が楽しいからなあ…
ミカ君とコーラス君とか。
そういえばフリージア先輩とバイオレット先輩ってどうなってんだろ。
王宮に帰ったらちょっと気にしてみようかな。
「結婚してもそれぞれがお互いの家を継げたら良いんだけどなあ…」
それかフリージア家を潰すか。
…でも先輩頑張ってるしな。
ここは法整備で何とかするしかないか…
まあフリージア先輩は法務局員だし、何とかするでしょ。
「まあ、何にしても、お互いが子育てと仕事を両立できないと始まりませんけどね」
するとトリスさんはうむうむと頷いて言った。
「うちの兄も仕事しないは困るからね!
それにガントレット様にも活躍してもらうしないとですから!
だから子ども世話するの人送る、良い?」
「そうですね、それは少し検討させて下さい」
「検討…、分かった、でも早く、お願い。
ガントレット様孕んだって、兄が」
「へえ、そうなん……は?」
ちょ、ちょっと待って?
まだ俺何にも聞いて無いんですけど!?
「兄から手紙、神殿で送るの鳩で来た」
「はとッ!?」
ええー!
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