【完結】スパダリを目指していたらスパダリに食われた話

紫蘇

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受視点

秘密の荷物

今日は金曜日…あの荷物の配送日。

昨日の晩、慌ててクローゼットの中身を出し、荷物を受け入れる準備を整え、着ない服をごみ袋へまとめた。
他のものは一旦見ない事にして、その辺に置いた。

「よし」

受け入れ体制万全、とはいかないが、あとは荷物が来てから考えることにして出勤した。

「今日は定時で帰ります」
「おー、分かった」
「エロゲってまだ発売日金曜なん?」
「何か祭りあった?」
「はは、まあそんなとこです」

エロゲの事は知らないし、やってるゲームで祭りもないんだけど、とりあえずそう言って誤魔化し仕事に励んだ。

そして定時。

「お疲れ様でーす」
「うぃー」
「課金しすぎるなよー」
「Wi-Fi繋げよー」
「セーブしろよー」
「ガチャ運上昇の祈り!」

などのお言葉を頂きつつ、急いで会社を出る。
現在18:07。

「間に合うかな…」

俺は焦りつつも真っ直ぐ家を目指し…
無事運送屋のお兄さんとエレベーターホールで一緒になったのだった。

***

「…間に合った」

品名は「PC周辺機器」…なるほど気が利いている。

「大きいような、小さいような」

箱をそっと開け、中身を確認する。

「…やっぱ、早まったかな」

でも、生きてる人間を相手にするよりは良い。

「…やっぱ脚はついてたほうが良かったかな」

まあいい、買ってしまったものは仕方ない。
俺は彼女をそっと箱から出してみる。
人の形をしているのに人の体温でないことに違和感を感じる…けど、それも使っているうちに慣れて来るだろう。

「今日からよろしくね、えっと…あやちゃん」

同封されていたカードに書かれていた名前を呼ぶ。
彼女は何の反応もしない…

「当たり前か」

早速今日一緒に寝てみようか。

俺は彼女をそっと自分の布団へ横たわらせて添い寝をしてみた。
彼女の肌はすべすべで、もっちりしていて…

「おっぱい、触ってみようかな…」

思い切っておっぱいを揉んでみる。
不自然に大きなそれは、柔らかくてきもちいい。

「きもちいいな…」

もみもみ…
もみもみ…

「おっぱいって、こんなだっけ…」

俺はいつの間にか両手で彼女のおっぱいを揉みしだきながら考えた。

大学卒業とともに別れたあの子は元気だろうか。

…あれからもう5年。
社会人になってから彼女のいない俺は、すっかり現実の女性の感触を忘れていた。
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