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5話 茜の居場所
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「まずは茜の居場所の確認だ!」
その場で目を閉じて、無事教室にいる事を願ったが、
なぜか学校の屋上に茜の存在を感じ取った。
「茜が屋上に!?」
「鏑木君、どうかしたのかな?」
突然背後から声をかけられ驚き振り返ると、
公園であった悪魔のような男が目の前に立っていた。
「久しぶりの登場だな。こんな所まで何しに来たんだ?」
「くく、お世話になった人に随分な言いようですね。
君の幼馴染を救って差し上げたのは私でしょう?」
「それが嘘だと俺が理解した上でそう言ってるんだろ?
ほんとお前は悪魔のような男だな」
「命の恩人に向かって悪魔とは。
まあお褒めの言葉をして受け取らせて頂きますよ」
くっ、こいつほんとに人を陥れても何とも思わないのか!
「お前は一体何なんだ!
何の罪もない人々死に追いやって楽しんでいるのか!?」
「まあ、あなた方が理解できないのも分かりますよ。
私には人のような罪の意識は存在しませんからね。
何せ私は悪魔のような男ではなく、悪魔そのものですから」
「なっ!?」
罪を犯しても何とも思わない「悪人」なら、
何か反撃の手はあるはずと思っていたが、
まさかこいつは「悪魔」そのものだと言うのか!?
こいつの事だから出任せを言って、騙そうとする可能性もなくはないが、
「命の鎖」「人を死の淵に追いやる何らかの手口」、
そして「動きを止めたクラスメイト」。
それらを考慮すると、最低でも人外の能力を持っているのは間違いない。
「あなたのご友人はなかなか優秀な方のようで。
こちらの地域に足を運んでからと言うもの、
順調に事が運びすぎて、少々退屈していたんですよ?」
「退屈ってお前な……!!」
目の前に悪魔に怒りを覚えつつも、果たして俺は一体何が出来るのか。
このままでは俺や茜だけでなく、クラスメイトまで命を奪われてしまう。
何かこの危機を回避する方法は無いのか……。
何かこの悪魔が見落としている事は無いのか。
「そう言えば、鏑木君の幼馴染はなぜ屋上に?
仮に私が来るのを察知していたとしても、
君に屋上まで逃がすタイミングは無かったはずだが」
茜が屋上にいるのは、こいつの仕業とばかり思っていたが、そうではなかったのか。
とすると一体誰が……。
茜が一人で屋上に逃げる可能性が限りなく低い。
「!!」
「鏑木君、突然驚いた表情を浮かべてどうしたのかね。
何かこの退屈を凌ぐようなアイデアでも浮かんだのかい?」
「まあな。お前の玩具にされない、
唯一の可能性を思いついたんだよ」
「それはそれは。人間の最後の足掻きは美しいと
聞いていたが、本当であったんだな。
それでは君の最後の希望を聞いて差し上げよう」
今まで表情を変える事のなかった悪魔が、この時初めて表情を変えた。
それは驚きや恐怖から来るものではもちろんなく、
人間を絶望に叩き落とす事の喜びから来たものだろう。
「下衆野郎が!」
俺は強く悪魔に睨み付けると、すぐに校舎内の方へと走って行った。
その場で目を閉じて、無事教室にいる事を願ったが、
なぜか学校の屋上に茜の存在を感じ取った。
「茜が屋上に!?」
「鏑木君、どうかしたのかな?」
突然背後から声をかけられ驚き振り返ると、
公園であった悪魔のような男が目の前に立っていた。
「久しぶりの登場だな。こんな所まで何しに来たんだ?」
「くく、お世話になった人に随分な言いようですね。
君の幼馴染を救って差し上げたのは私でしょう?」
「それが嘘だと俺が理解した上でそう言ってるんだろ?
ほんとお前は悪魔のような男だな」
「命の恩人に向かって悪魔とは。
まあお褒めの言葉をして受け取らせて頂きますよ」
くっ、こいつほんとに人を陥れても何とも思わないのか!
「お前は一体何なんだ!
何の罪もない人々死に追いやって楽しんでいるのか!?」
「まあ、あなた方が理解できないのも分かりますよ。
私には人のような罪の意識は存在しませんからね。
何せ私は悪魔のような男ではなく、悪魔そのものですから」
「なっ!?」
罪を犯しても何とも思わない「悪人」なら、
何か反撃の手はあるはずと思っていたが、
まさかこいつは「悪魔」そのものだと言うのか!?
こいつの事だから出任せを言って、騙そうとする可能性もなくはないが、
「命の鎖」「人を死の淵に追いやる何らかの手口」、
そして「動きを止めたクラスメイト」。
それらを考慮すると、最低でも人外の能力を持っているのは間違いない。
「あなたのご友人はなかなか優秀な方のようで。
こちらの地域に足を運んでからと言うもの、
順調に事が運びすぎて、少々退屈していたんですよ?」
「退屈ってお前な……!!」
目の前に悪魔に怒りを覚えつつも、果たして俺は一体何が出来るのか。
このままでは俺や茜だけでなく、クラスメイトまで命を奪われてしまう。
何かこの危機を回避する方法は無いのか……。
何かこの悪魔が見落としている事は無いのか。
「そう言えば、鏑木君の幼馴染はなぜ屋上に?
仮に私が来るのを察知していたとしても、
君に屋上まで逃がすタイミングは無かったはずだが」
茜が屋上にいるのは、こいつの仕業とばかり思っていたが、そうではなかったのか。
とすると一体誰が……。
茜が一人で屋上に逃げる可能性が限りなく低い。
「!!」
「鏑木君、突然驚いた表情を浮かべてどうしたのかね。
何かこの退屈を凌ぐようなアイデアでも浮かんだのかい?」
「まあな。お前の玩具にされない、
唯一の可能性を思いついたんだよ」
「それはそれは。人間の最後の足掻きは美しいと
聞いていたが、本当であったんだな。
それでは君の最後の希望を聞いて差し上げよう」
今まで表情を変える事のなかった悪魔が、この時初めて表情を変えた。
それは驚きや恐怖から来るものではもちろんなく、
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俺は強く悪魔に睨み付けると、すぐに校舎内の方へと走って行った。
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