嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第17章 かくれんぼ

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大学復学初日。
食堂でご飯食べようかという話になった。
フードをすっぽりかぶって拓の腕を握りしめて小走りで向かう。
「ここのカレーおいしいらしいよ。」
「カレー・・・?」
「うん。結構大学以外でも有名らしい!」
そしてカレーを注文すると廉が許可をもらっている2階の特別ルームで二人でランチタイム。
「廉くんと友達でよかったぁ~!こんな素敵な場所でご飯できるし。」
「俺有名人でもないのに・・・こんなところで食べさせてもらって申し訳ない。」
「ある意味有名人だよ。」
「静かに大学生したかった・・・。」
「そうだよね。俺がいるから今後は安心だから!一緒に卒業しような?」
「うん。」
拓はそんなことを言っているが実はバリバリにハッキングして要注意人物をピックアップしていた。
誰がそのアカウントの人物かもわかっている。
例えば、今自分たちの席の斜めにいる人の裏垢。この間たまたま見つけちゃって。有名人なのにどぎついこと書いているなぁ~と思いながら名前と写真をチェックしていた。
廉のことを書いているのはここの教授に2人。一人はかわいいってファンみたいな感じ。もう一人は芸能人と比べたりして批判していたアンチ。今のところはどちらも害はなさそうと考えている。
「あ、口にカレーついてる。」
指で拭ってやると「ありがと。はい。」とナプキンをすぐに渡してくれる廉。
指で拭われるの慣れてる?と拓は不思議に思った。
廉はそれを察したかのように「よく家族がそれやってくる。俺口元神経通ってないのかも・・。気づかないんだよ。」といった。
こんなに廉がしゃべるまでにたった2週間。
翔も志月も感心していた。
「本当によく今まで一人で生き延びたねぇ・・・。」
そういってほっぺを手の甲でさすってやると「なぁに?」という顔で見てきた。
「廉くんはネコみたいだからついこうしたくなるの!ほら、早くカレー食べちゃって。」
「ん。」
『あ、いたあの子じゃない?」チラホラ特別ルームの中からも聞こえ始めた声。
廉も一度スプーンが止まった。
「廉くん、気にせずにごはん食べて。食べ終わったらちょっとベンチに行こう。外の。」
「ん。」
廉は気持ち一口を大きく口の中に運びながら半分を完食し、あとは拓に食べてもらった。
「よし。ベンチ行こうか。」
なるべく廉に興味を持った人物は遠ざける。
拓なりに廉の状態についてパソコンで似たような例を見て考えた。
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