江戸の『鬼』

小豆あずきーコマメアズキー

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既婚者×独身

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「あぁっ!あっ!あっ!あっ!あぁ!」

布団の上で美しく、生命感に溢れ、清潔で、セクシーな裸体姿になって、仰向けになるブロンドの短い髪の、一度見たら頭に残る蠱惑的な美貌の、13歳の女、鈴は、頭上に設置された拘束させる為の細い柱に華奢くびれた両手首を束ねて赤い縄で縛り付けられており、両膝に腕を回して布団に手を付く黒髪で、高身長のイケメンの風貌の主である男、鬼賀乃仁導は、筋肉で引き締まった実年齢である51とは思えない程の肉体美を晒し、大きい陰茎を膣に差し込んでバコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!と、子宮を何度も突き上げていた。

「あふぅ!ん、あぁ!」

ふっくらとした形の綺麗な大きな胸が振動で揺さぶられ、快楽の海に溺れて這い上がる事が出来ず、体がバラバラになるほど愛され、一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかない。元々が、誰もが満足の行く大きさであり、それが興奮して勃起する事によって更に人間離れした大きさになる。それで突き上げられているので、大いに体が満足する。

「はぁはぁ」

彼は、舌を出してあまりの快感にぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流すこの女を見て身体がゾクッとし、突き昇ってくる熱の魅力に抗えず、欲望を燃え上がらせどくどくと全身の血が滾り、熱を保ったまま女を物しに愛する。

「子宮が降りて参った。それがしと貴様の愛にて紡がれたでござる子を、授かる時が参った(子宮が降りて来た。俺とお前の愛で紡がれた子を、授かる時が来た)!」

腰を低ラインで突き上げればGスポットに直接当たり

「んああぁ!あぁっ!あっ!あぁん!ア……………ッ…!」

唾液を垂れ流し、この上ない快感に支配され、抗う事が出来ない。

心地良し(気持ち良い)!

無用(ダメ)!

心地良く(気持ち良くて)。

あやしくなりぬ(おかしくなっちゃう)!

ブルッと身震いをしてギッチギチに咥え込み、腰を痙攣させて軽く達し、愛液が糸を引く。

「あぁっ!達す!達す!達、す(イく!イく!イ、く)!ううぅ!」

「鈴!それがしの子を産み、生涯それがしを慕い申して(俺の子を産み、生涯俺を愛して)生き続けろぉ!!」

子宮にグリッと突き付けた状態で唾液を垂れ流して腰を痙攣させて太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎から、飛び散る程の多量の精を放った。射精は力強く、雄々しく、精液はどこまでも濃密だった。きっとそれは子宮の奥まで到達したはずだ。あるいは更にその奥まで。それは実に非の打ち所のない射精だった。卵管を通り卵子を待つ。卵巣から排卵が起こる。精子と排卵をした卵子が、卵管膨大部で出会い、受精をする。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、子宮内へ移動する。子宮に到達した受精卵は、子宮内膜に着床し、妊娠が成立する。

「あぁっ!ん、あああああぁ!」

ガクガクとなかなかお目にかかれない綺麗な形のほっそりとした脚を振るわせ、失神しそうな程のエクスタシーが体を駆け抜け、ビクビクと腰を痙攣させ、体は快感のあまりにゾクゾクし、ブッシューーーーーーーーーッ!と、何メートルとも潮を吹き出した。

「………………………………………」

ふと、彼女は目を覚ました。隣で横たわる仁導は、自分の手首と鈴の華奢なくびれた手首を赤い縄で縛って拘束させたまま寝ていた。鈴は上体を起こすなり、彼は片方の腕を伸ばして抱き、ドサッと押し倒した。

「うあっ!」

「逃げられるでござるととはいえ思りしか(逃げられるとでも思ったのか)?」

「思ひたらず(思ってない)」

すると彼女は仁導の上に乗り、唇に唇を押し当てた。

「いづればかり我を思へるや、試ししばかり(どれだけ私を愛してるか、試しただけ)」

「試すばかりとてもござらん。拙者貴様を深く慕っておる。子を産めば、それがしの愛が証明させ、己が深くそれがしに愛させておる事を察す事になる。若申すちは、夫婦(めおと)と申す云葉は馴染めなゐであろう(試すまでも無い。俺はお前を深く愛している。子を産めば、俺の愛が証明され、自分が深く俺に愛されている事を知る事になる。若いうちは、夫婦と言う言葉は馴染めないだろう)?」

すると彼は抱き締めると、ゴロンとうつ伏せになれば今度は妻の上に自分が覆い被さる。

「早ゐ所、夫婦(めおと)に成り申した事を実感しろ。それがしが深く慕っておるなら、益々貴様はそれがしを至極慕う必定がござる(早い所、夫婦になった事を実感しろ。俺が深く愛しているなら、益々お前は俺をこの上なく愛する必要がある)。分かったな?」

「分かれるぞ。なれば娶られ嬉しかりしなれば。思ひたれば(分かってるよ。だから娶られて嬉しかったんだもん。愛してるから)」

すると彼はニヤッとし、上体を倒すと舌を口内に差し込んで絡ませ、鈴は背中に腕を回して抱けば、仁導は大きい陰茎を手に、膣に差し込み、出し入れし出した。

「んっ!んぅ!んっ!んっ!あぁっ!はぁ!」

なかなかお目にかかれない綺麗な形のほっそりした脚を立て、夫の細い胴を挟む。

恋し(好き)。

いと恋し(大好き)。

思へり(愛してる)。

明けたばかりの空が、朝の冷気とともに新鮮に輝く。

「んっ!ん、あぁ!あっ!」

眩しいばかりに白く研ぎ澄まされた女体を晒す栗色のソバージュが毛先に掛けられた唇にさしている紅が良く似合う高身長の女、美嘉の膝に腕を回して抱き上げるのは、緑色が掛かった黒髪の、性的魅力に溢れた43歳の男、白鳥ナガレは筋肉で引き締まった裸体になって人並み外れて大きな陰茎を膣に差し込んで突き上げていた。

「心地良し(気持ち良い)!死ぬ!」

ギュッと抱き締める彼女は、舌を出して唾液を垂れ流していた。この上ない快感にブルッと身震いをし、咥え込んで離さず、腰を痙攣させて軽く達す。愛液が糸を引くと同時に、尿がプシャッ!と噴き出る。

「それがしもこころもち良くて、死んじまゐそうでござる(俺も気持ち良くて、死んじまいそうだ)」

ニヤッとして言う彼は額から一筋の汗を流しており、唾液を垂れ流し、出した時に彼女の腰も引いており、バコッ!と突き上げられれば必然的に美嘉の腰も前に出、勢いが増す。

「あぁ~!やべえ!射精る!」

締め付けられるその快感に身体がゾクッとし、勃起して太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打ち

「おぉ……………………ッ…ぐ……!」

腰を痙攣させて飛び散る程の多量の精を放った。射精は力強く、雄々しく、精液はどこまでも濃密だった。きっとそれは子宮の奥まで到達したはずだ。あるいは更にその奥まで。それは実に非の打ち所のない射精だった。

「あぁっ!」

彼女も腰を痙攣させてほぼ同時にプシャッ!と、潮を吹き出す。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

すべてが終わったとき、次第に遠のいていく恍惚の中で女がブルッと、身震いをした。

「あぁ~。心底こころもち良かった(マジ気持ち良かった)」

「はぁはぁはぁはぁ」

このころ(この時期)。

温もりがすずろに欲しくなる(温もりがむっちゃ欲しくなる)。

布団の上でうつ伏せになる鈴は、体の熱が覚めないまま、片方の手で布団カバーを握り締め、もう片方の手で膣に中指を差し込んで出し入れしていた。気持ち良い場所など、手探りではまだ分からない。だが触れる事によって体は満足してくれる。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

唾液を垂れ流し、愛液がトロォッと糸を引く。欲望と言う名の『熱』に犯され、身体を駆け巡る。

「仰向けになれ」

彼は、その行為を眺めていた。彼女は仰向けになると、出し入れし続ける。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

唾液を垂れ流し、夫の前でし続ける。

「みゅっみゅっみゅっみゅっ!」

体には贅肉の気配すらない、ダイエットの必要があるとも思えない裸を晒す千鶴は、胡座をかく尊の膝の上に座って互いに腰を振っていた。栗色の髪を三つ編みにし、子供っぽい愛らしい顔をしており、彼は黒髪で、25歳には見えない程童顔であり、村の女性たちからは彼が子供っぽく、顔も可愛い印象であり、しかも身長が153センチ程しかない事から『可愛い』と、男性にとって屈辱的な言葉を浴びる事があり、いつも泣かされてる。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ千鶴。千鶴!千鶴ぅ!」

小指サイズ程の陰茎が、自分でも信じられない程に勃起し、突き昇ってくる熱の魅力に抗えず、欲望を燃え上がらせどくどくと全身の血が滾る。

「あっ!あっ!あっ!あっあぁ!」

唾液を垂れ流し、一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかず、この男で深く満足する。

「心地良し(気持ち、良いいぃ)!」

「それがしも!それがしも、こころもち良き(俺も!俺も、気持ち良い)!千鶴!」

我慢汁が溢れ、額から一筋の汗を流し唾液を垂れ流す。

「あぁっ!好き!好き!好き!好、き!あぁっ!う、あぁ!」

腰を痙攣させて多量の精を放った。皮袋をしていたので妊娠は免れ

「我も、恋し(私も、好き)いいいいぃ!」

腰をビクビクと痙攣させて軽く達す。プシャッと愛液が溢れ、トロォッ♡と糸を引く。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

「みゅーみゅーみゅーみゅー」

すると彼は押し倒すと、千鶴の大きな胸を両手で鷲掴み、頬を染めた。

「なんで頬赤くするの(なんで頬赤くするの)?」

「何やら、輿入れしておる実感が湧かござらぬて。未だ、千鶴と在ると、高鳴る(なんか、結婚してる実感が湧かなくて。まだ、千鶴と居ると、ドキドキする)」

「へへへ♪ 我は実感したれど、もろともに居るとときめく(私は実感してるけど、一緒に居るとときめく)」

互いに大好き大好きで、仕方が無かった。自分のように子供っぽい犬みたいな性格の自分を愛してくれる人がこの世に存在するとは思ってもなく、互いに謙虚な気持ちを持ち続けているので、大切にし、愛し合う。

「いずれ、いずれ。皮袋無しにて、わらし、作りたいでござる(いつか、いつか。皮袋無しで、子供、作りたい)」

「作らむかし(作ろうね)♪尊」

「うん!」

コクッと頷き、瞳が揺れ笑みを浮かべる。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

一方で、色気のある顔をしていて胸の大きい高身長の女、ミクは女盛りの豊満な肉体を晒して布団の上で四つん這いになっているその後ろで密着する鬼賀乃綝導も、筋肉で引き締まった裸体を晒して太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎を浅く差し込んで出し入れさせていた。

「はぁ」

ブルッと身震いをし、妊娠8ヶ月のお腹を下から抱えるようにして支え、彼は妻を思う。

「ん……………………ッ…ん、はぁ!心地良し(気持ち良い)」

唾液を垂れ流し、快楽の海に溺れて這い上がる事が出来ず、体がバラバラになるほど愛され、一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかない。元々が、誰もが満足の行く大きさであり、それが興奮して勃起する事によって更に人間離れした大きさになっている。普段はそれで突き上げられているので、大いに体が満足するが、突き上げられなくても体はとても満足する。

「良かった。満足しめ(させ)る事が出来て」

突き昇ってくる熱の魅力に抗えず、欲望を燃え上がらせどくどくと全身の血が滾り、締め付けられるその快感に身体がゾクッとし、勃起して太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎から、ビュクビュクと我慢汁が溢れる。

「貴方は心地良し(あなたは気持ち良い)?」

「あぁ。いと、こころもちが良き(とても、気持ちが良い)」

すると妻は顔を向けると、綝導は少し前に来て唇に唇を押し当てて互いに舌を出して絡ませ

「んっ!ん、はあぁ!」

「く、あぁ!」

腰を痙攣させて失神しそうな程のエクスタシーが体を駆け抜け、ビクビクと腰を痙攣させ、体は快感のあまりにゾクゾクしプシャッ!と潮を吹き出し、ほぼ同時くらいに彼は抜き、欲望を唆らせる引き締まった小さな尻に太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎から、飛び散る程の多量の精を放った。お腹の子を穢す訳にはいかない。しっかりと配慮をしつつ、理性を保って紳士的に妻に振る舞う。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

すべてが終わったとき、次第に遠のいていく恍惚の中で女がブルッと、身震いをした。

「はあぁ」

ヌルッと離れれば、舌と舌とで唾液が繋がり合い、ゆるんで少し開いた唇と、エロチックな視線とが射るように圧迫させられる。

「思へり。綝導(愛してます。綝導様)」

「それがしもお慕い垂き(俺も愛してる)」

クルックー。クルックー。

「だぁ畜生(チキショー)!」

バタタタタタタ!庭の土を啄みに来ていた鳩がその声に驚いて羽ばたく。

「あぁ~。羽ばたゐてしもうた(羽ばたいちゃった)」

縁側に座る甲斐田純也はそう口にした。黒髪の爽やか系な、顔が整った美形であり、片方の前髪が長く、いつでもにこやかに接する。

「こちたし!前髪引き千切るぞ(うるせぇ!前髪引き千切んぞ)!」

その隣に座る赤(せき)は、相手が上であっても態度が悪い。赤い着物を纏った細身で低身長の、ブロンドの髪を二つ結びに結えた女の子で、夢とは違った美人系の顔をしているが目付きがキッとしており、上品な女性の言葉遣いは一切使わず、口調はとても男勝り。

「あなおそろし(怖~い)」

「ははは!口悪しきな(口悪いなぁ)」

胡座をかいて草団子を食べているシルバーの髪が目立ったイケメンな風貌の38歳の男、大浦湊はその口の悪さについ笑ってしまう。

「赤の口の悪しさは例の事なり(赤さんの口の悪さはいつもの事です)」

湊の隣に座る新島唯子はおはぎを食べていた。妊婦のように腹の突き出た元服を迎えた15歳の乙女、新島惟子。黒髪を一つで結んで、鮮やかな緑色の着物が良く似合うが、際立ったところのない平凡な顔立ちをしている。

「喧嘩売れるや雌豚!かのジジィは見掛けずなる、お前らみのごとき脇役に挟まれいらるるぞ(ケンカ売ってんのか雌豚!あのジジィは見掛けなくなるし、テメエらみてえな脇役に挟まれてイライラしてんだよ)!」

「主役と思へりや?そなたこそ驚きなれ(主役だと思っていたんですか?そっちの方が驚きです)」

「豚がいつまで食ひたるぞ!出荷されね(豚がいつまで食ってんだよ!出荷されちまえ)!」

「ふふふふふ。仁導如く(様に)どんどん似て参った(来た)ね?」

「それに仁導。赤よりも年下の子を娶りけめば、月ごろはかたきにされぬやと思ふ(それに仁導様。赤さんよりも年下の子を娶ったらしいので、当分は相手にされないかと思います)」

「な思ひ紛ひそ!かたきにさるまじよかかるジジィなどに(勘違いするな!相手にされたくねえよあんなジジィなんかに)!」

「ははは!敵対的な態度と過度に好意的な態度の弐つの性質を持っと(て)る子じゃな(ツンデレだなぁ)」

「それがしが在るんじゃから諦めなで候(僕が居るんだから諦めなよ)」

赤の肩に腕を回して抱き寄せるなり、更に腕を伸ばして着物の襟を開(はだ)けさせれば、人前でも関わらずピンク色の愛らしい乳首を咥え、チュプチュプと転がすようにして舐める。その際、ツトーッと唾液が糸を引く。

「止めろ!触るなえよ童!(触んなえろガキ)!男根千切るぞ!」

「人前じゃ(だ)ぞ純也」

「ふふふ。かの面ぶれじゃから心配御無用(このメンバーだから大丈夫)♪」

「確かにさり(そうですね)」

な~んだか、納得してしまう。

「おゐおゐ納得するでござるなで候唯子氏(おいおい納得するなよ唯子ちゃん)」

「うあっ!」

膣に中指を差し込み、Gスポットに触れて刺激させる。

「あぁっ!あっ!あ……………ッ…!」

唾液を垂れ流し、次第に濡れ始め、愛液がトロォッ♡と糸を引く。

「ふふふ。人前だに感じてるのか?赤氏(人前なのに感じてるの?赤(せき)ちゃん)♡」

上体を脇に抱え、カリッと乳首を甘噛みする。

「んう!」

プシャッと愛液が溢れ、腰を痙攣させ軽く達し続け、親指で陰核に触れ、人差し指も咥えてこねくり回す。

「ゔあぁ!あっ!い、あぁっ!」

欲望と熱と共にエクスタシーが身体を駆け巡り、ブッシューーーーーーーーッ!と、潮を噴き出した。

「!!!!!!!!!?」

潮吹おりき(潮吹いた)!

湊は目を見張り、見続けてしまう。

「あはは!潮吹おりき!こころもち良かったんじゃね?赤(せき)氏(潮吹いた!気持ち良かったんだね?赤(せき)ちゃん)」

バキッ!ドスッ!赤は、カアァッと顔が熟れすぎたトマトみたいな色になり殴り付ける。

「調子な乗りそよ童!炙るぞ(調子乗るなよガキ!××にすんぞ)!」

「これ旨きぞ?食ふや(これ美味しいですよ?食べますか)?」

「頂く」

楊枝を刺した状態で差し出すと、彼はパクッと食べた。

「………………………………………」

仁導(仁導様)。

きみのごとき冷酷非道に(あなたのような冷酷非道で)。

誰よりも思はれぬきみが(誰からも愛されないあなたが)。

ごあふべきなど(ご結婚出来るなんて)。

その子は脅されて(その子は脅されて)。

あひ、せりやな(結婚、したのかな)?

すると彼女はクスッと、笑った。

「………………………………………」

そんな中千華夏は、囲炉裏で横たわっていた。のほほんとした姉とは違い、性格は冷めていて、綺麗ではあるけれどそれほど印象的ともいえない女、千鶴の双子の妹。

先に千鶴のあふなど(千鶴が結婚するなんて)。

取り残されし心地しうたてし(取り残された気分がして嫌)!

いかで千鶴が先にあふべかりしぞ(どうして千鶴が先に結婚出来たのよ)!

かたきがいかがにあれこすし(相手がどうであれずるい)!

嫉妬をしていた。姉の自分よりも、妹が先に結婚をしてしまったのを憎く感じており、結婚をする事が決まった時、心から祝福が出来なかった。だがそれは、彼女だけでは無かった。

「あはばや(結婚した~い)!」

八坂家の囲炉裏で仰向けになる大原芽衣は、結婚願望が極めて高く大きい声で言い放つ。あどけない愛らしい顔をした、スタイルの良い女であり

「あはは!かたきが居ずはえずよかし(相手が居なければ出来ないさね)」

小指を使って紅をさす薌はそう口にした。長い黒髪は腰まであり、凛としていて目鼻立ちのきりっとした高身長の女で、その隅に座って冴えないと言うか、大人しい、清楚系、だが、顔に対しての悪い印象はなく、どちらかと言えば美人系な顔をしている安藤雪は、栗色の髪のヤンチャな元服前の13歳の青年、薌の弟の爻は、理由もなくおにぎりを握っていた。

「芽衣輿入れ相手居なゐの(結婚相手居ないの)?」

子供はなんでも思ったことを口にする。今悩んでいることに対してとどめのように言われた。

「居ぬ!かく芽衣美しきに居ずとてあやしがらず(居ないの!こんなに芽衣可愛いのに居ないっておかしいと思わない)!?」

「あっはっはっはっはっはっ!覚え過剰かな(自信過剰だねぇ)」

「薌おかたきは(薌さんお相手は)?」

ふと雪はそう聞いた。彼女の口から『恋人』の話しは一切出てこないので気になっていたのだ。

「弟をかしづくに手一杯ぞかし(弟を育てるのに手一杯さね)」

「姉上輿入れすらば良きに。それがしはひい人にて生きてゐける(姉さん結婚すれば良いのに。僕は一人で生きていける)さね」

「一丁前な事言はずよかし。一人買ひ物もえ行かぬなんぢが一人いかが生きゆくぞかし(一丁前な事言うんじゃないさね。一人で買い物も行けないあんたが一人でどう生きていくんさね)?」

「云わなゐにてで候!姉上の恭悦至極を存念して申してあげてるに(言わないでよ!姉さんの幸せを考えて言ってあげてるのに)!」

「なんぢの余計なる気を遣はずべきぞ!かたきの居ぬはあひ願望の無き事にもありよかし(あんたが余計な気を遣わなくても良いんだよ!相手が居ないのは結婚願望が無いって事でもあるさね)」

「あはは!麗しきはらから愛(麗しき兄弟愛)!」

「………………………………………」

あひか(結婚か)。

我もはやせばや(私も本当はしたい)。

されどかたき居ねばぞ(でも相手が居ないからなぁ)。

良しな(良いな)。

あひ(結婚)。

雪の瞳が揺れ、握っていた手を止める。

「えい(はい)!」

「あ、りがたき、幸せ(あ、りが、とう)」

縁側に座る西宮崗絛は、差し出された松ぼっくりを手にした。鮮やかな水色の肩にかかるくらいの髪に、高身長で細身な上に筋肉で引き締められたその肉体美は、男も女も酔わせ、男が見ましても吸い付いてみたいほどの初々しい美形。だが、どこか変わっている一面もあり、村の人たちからは『変わり者』扱いされている。

「いかがたてまつりて(どう致しまして)」

そう言い、朧月夢は隣に座った。水色のツインテールに鮮やかな水色の着物を身に付けてあどけない可愛い顔をしているのだが、目付きがキッとしている10歳の女の子。

「何故、で、ござる?それが、しに(なん、で、僕に)?」

「まうけ来れば(拾って来たから)」

単純な理由だ。なら自分じゃなくても良いのに。とは言えず、彼は揺れる瞳で松ぼっくりを見続ける。

「団栗ご飯食はまほしければ作るべし(どんぐりご飯食べたいから作っても良い)?」

「えっ?あ、あ、あっ。うん」

コクッと頷くと、彼女は草履を脱いで上がり、囲炉裏へと向かう。よく遊びに来るので場所は把握している。

「………………………………………」

どんぐり飯か。

食べた事なゐな。

其れにしてちょーだいも面白ゐ子じゃな(それにしても面白い子だな)。

人の屋敷にてどんぐり飯をこしらえるなぞ(人の家でどんぐり飯を作るなんて)。

「崗絛来て!」

「あっ。う、うん」

立ち上がり、囲炉裏へと向かった。薪を焚べ、釜戸でどんぐりが投入された米を炊く夢は、竹筒を手に火加減を確認しながら吹く。

「目痛し。やりて(目が痛い。やって)」

「あっ。う、うん」

竹筒を手渡され、彼は吹いて炊く。崗絛は、前から見ても横顔も綺麗だ。こんなにも美男子なのに、変わってるから本当に勿体無い。やがて、器に装り、火を消して囲炉裏で食べる。案外、どんぐりは甘い。栗ご飯と違った甘味は、とても口に合い、パクパクと食べ続ける。

「団栗ご飯旨し(どんぐりご飯美味しい)」

「美味、で、ござる(美味、しい)」

まことに、美味でござる(本当に、美味しい)。

どんぐりとは(って)。

甘いでござ候(甘いんだ)。

「夢初めて食ひき(食べた)」

「さふ、な、んじゃ(そう、な、んだ)」

パクッと食べ

「えっ?」

顔を向けた。

「食べ、た事。無ゐ、の?」

「うん。初めて食ひき。その割には美味し(食べた。その割には美味い)」

やはり変わってる。自分は自ら変わり者だと見せるが、夢の場合は本当に変わってる。

「良か、たであろう(良か、たね?)」

そして彼も食べ続ける。

「おぉゐ!仁導ぉ~!」

「おぉ~おおぉ~ゐ!」

白髪混じりの男であり、中肉中背で、昔は男前でモテていたであろう、今でもカッコ良い風貌をした男、篠田八郎と、黒髪を保っている、中肉中背の同い年程の60代後半程のおっちゃん、千葉徳四郎は声を掛ける。

「開ゐてる」

ガラッと戸を開ければ、囲炉裏で胡座をかく仁導の膝の上に向き合って座る鈴は、着物が開(はだ)けて上半身裸になっており、貝殻骨の浮いて見える綺麗な背中を抱いて膣に大きい陰茎を差し込んで下から上に突き上げていた。

「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」

舌を出して唾液を垂れ流し、体がバラバラになるほど愛され、一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかず、ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流して見上げている彼女の身体はぐったりしており、後ろ手にされて華奢なくびれた両手首から肘に掛けて赤い縄で縛り付けられており、ビクビクと腰を痙攣させて自分の意思と反して強制的にイかせれ続け、プシャアァッと尿を吹く。

「あぁどうも。あと少しにて終わるのにて、待たれゐて貰ゑませぬか(あと少しで終わるので、待っていて貰えませんか)?」

しっかりと咥え込まれ、その快感に身がゾクッとし、目眩に似た恍惚感が訪れる。額から一筋の汗を流し、突き昇ってくる熱の魅力に抗えず、欲望を燃え上がらせどくどくと全身の血が滾り、締め付けられるその快感に勃起して太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎から我慢汁がビュクビュクと溢れる。

「ははは。相変わらず達者じゃ(元気だ)な?仁導は」

「さすがに止めろで候人が来てるんじゃから(よ人が来てるんだから)」

八郎は許しているが、彼は許していないようだ。

「また来る」

そう言い、ガラッと戸を閉めた。

「何故でござるそもそも仁導の屋敷に参上したんじゃ(なんでそもそも仁導の家に行ったんだ)?」

「かっはっはっはっはっ!若ゐ息女と良く囲炉裏にてしてちょーだいくらるるからで候。無代にて見らるるんじゃ無代にて(若い娘と良く囲炉裏でしてくれるからよ。タダで見れるんだタダで)」

それが目的で来たようです。

「貴様とはきゃつは(お前って奴は)」

徳四郎はニヤッとし、続けてこう言った。

「おかずも見れたでござる所じゃし、飲みに参るぞ(オカズも見れた所だし、飲み行くべ)?」

「あぁ」

そして2人は歩き出し、酒屋に向かう。

「あぁ……………………ッ…ん、はぁ!」

上体を反らし、失神しそうな程のエクスタシーが体を駆け抜け、ビクビクと腰を痙攣させ、ブッシューーーーーーーーーッ!と、何メートル共潮を吹き出し

「ーーーーーーーーーーーッ♡♡♡」

額から一筋の汗を流し、子宮にグリッと突き付けた状態で唾液を垂れ流して腰を痙攣させて太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎から、飛び散る程の多量の精を放った。射精は力強く、雄々しく、精液はどこまでも濃密だった。きっとそれは子宮の奥まで到達したはずだ。あるいは更にその奥まで。それは実に非の打ち所のない射精だった。

「あ……………………ッ…う、あぁ」

ドサッと後ろに倒れた際にズリュッと抜ければ、まだビュクビュクと精が出ており、なかなかお目に掛かれない綺麗な形のほっそりした脚がM字開脚し、びくんびくん腰を痙攣させてピュピュッ。ピュクピュクと吹き続ける。

「勝手に抜くとは。ゐけなゐ正室じゃ(いけない妻だ)♡」

股の間に顔を差し込み、小陰唇を舌先で広げ、尿道口を突いたり、吸ったりと刺激を与えさせた。

「はっ!あぁっ!あ……………ッ…!」

ジョロッ!と少し尿が出てから、じょろろろろろろろろと溢れ、彼はゴクッと飲む。全てが愛おしく、堪らなかった。

「はぁ」

子宮諸共ことごとく(全て)。

貴様をお慕い垂き(お前を愛してる)。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

唾液を垂れ流した状態で、腰が砕けて自分の力で立つ事が出来ない。

『あっ!あっ!あぁっ!』

布団の上で仰向けになる自分は裸体になっており、膣に差し込まれた大きい陰茎を突き上げられ、処女膜が切れた際に出血したのが、布団カバーに滲む。

『はぁ』

額から一筋の汗を流して唾液を垂れ流し、彼女を抱き竦める腕に力が入り、前髪から覗くその目は、愛する女の全てを欲望に満ちた目で舐め回す。

『貴様の子宮もことごとく、それがしなりしがのでござる。それがしのみにてを愛し、貴様のことごとくにてそれがしに尽くせ(お前の子宮も全て、俺のものだ。俺だけを愛し、お前の全てで俺に尽くせ)』

『えい。仁導(はい。仁導様)』

布団の上で女の子座る鈴は俯いて膣からトロォッと愛液が溢れており、ガクガクと震えていた。

「はぁ…」

心地良し(気持ち良い)…。

ナガレは、リヤカーを引いて歩いていた。

「どうも!」

「おぉ」

「よぉ」

その際、屋台でおでんを食べていた八郎と徳四郎に声を掛けた。

「共(一緒)に飲むか?」

「ご馳走様でござる(ごちそーさまでーす)!」

徳四郎の隣に座り、3人でおでんをつまみに酒を楽しむ。

「お主のとこも若ゐ正室在りな(あんたんとこも若い嫁居るよな)?」

八郎はそう聞くと、ナガレはお猪口を置いた。

「んあぁ~!御意!在候在候(はい!居ます居ます)」

「仁導の所にも若ゐ正室が在るが、年相応だはあやしきとか(所にも若い嫁が居るが、年相応なのは嫌なのか)?」

徳四郎はお猪口を手にグイッと日本酒をやり、昆布を摘む。

「あやしき訳ではないでござるなれど、可愛ゐかったから娶ったみてす(嫌な訳じゃないですけど、可愛いかったから娶ったんです)」

頬杖を付き、子供のように無邪気な笑みを浮かべてそう口にした。

「かはは!可愛ゐか。良きね若ゐね(可愛いか。良いね若いね)」

どのくらい飲んでいたのか分からないが、2人とも酒臭い。

「あぁ~。それがしも愛道殿のとこの息女狙とはたなれどな。仁導が輿入れしたでござるらそれがしも未だゐけた手筈だにな(俺も愛道さんのとこの娘狙ってたんだけどな。仁導が結婚したら俺もまだいけたはずなのにな)」

「ぶーーーーーーーーっ!」

その際、飲んでいた日本酒を八郎は吹き出し

「てあぁ?貴様狙とはたとか(お前狙ってたのか)?」

「狙とはた狙とはた。あの息女は良き。なれど取られたでござる(狙ってた狙ってた。あの娘は良い。だが取られた)」

「かーっはっはっはっはっ!ざまぁねえなぁ」

「ぶはははは!」

ナガレも笑いおでんの汁が染みたほくほくの輪切りにされた大根を口に運ぶ。

「貴様も人の事申せぬであろう(お前も人の事言えないだろう)?」

「あぁ~。薌氏(薌ちゃん)」

「薌狙とはたみてすか(狙ってたんですか)!?」

「斯様な良き女は他に居なゐで候(あんな良い女は他に居ないよ)」

「くはは!ざまぁねえな」

どっちもどっちでロリコンだった。

「我は純也狙へり(私は純也くん狙ってた)」

それを言ったのはおでん屋のおばさんだ。ぽっちゃり体型の人良さそうな、60代後半程の栗色のボサボサの髪を一つに結えた片倉弥栄子だ。顔のシワは、苦労をしている証。昔は美人で、もしかすると村では有名だったかもしれない。今でもその美しい顔は崩れていない。

「ぶははははは!揃ゐも揃とは若ゐの好いておるなおゐ(揃いも揃って若えの好きだなおい)!」

「若くば若かるべきぞ(若ければ若い方が良いよ)!」

「あっはっはっはっはっはっ!」

そして4人は、笑い出した。その時だった。

「父上(父ちゃん)!」

「あぁ?」

振り返ると、どこか自分に似たイケメンな風貌の目元のキッとした栗色の髪の13歳程の身長の高い青年の姿が。

「お前(おめえ)!京牙」

京牙と呼ばれたその青年がナガレに似ているのはそれもそのはず。彼は正真正銘自分の息子だから。

「京牙?」

「元正室とのわらしでござる(元妻との子供です)」

「お主不縁(ふえん)したでござるとか(あんたバツ1)?」

グシッと、徳四郎は手の甲で口を拭いそう言った。

「母上と美鈴は達者か(母ちゃんと美鈴は元気か)?」

美鈴と言うのも自分の子供であろう。ナガレは、京牙以外にも子供がいるようだ

「あぁ達者(元気)」

「貴様なに致し候(お前なにしてんだ)?」

「母上から買ゐ物頼まれたでござる(母ちゃんから買い物頼まれたんだよ)」

「良き子でないか(良い子じゃねえか)!」

「親孝行じゃ(だ)親孝行!」

八郎と徳四郎はお猪口を手にグイッと日本酒を飲む。

「あぁさふか。良き子じゃ良き子じゃ(すぅーか!良い子だ良い子だ)!」

「父上たまには會ゐに来なで候。母上。たまに父上殿の写真拝見しておるぜ(父ちゃんたまには会いに来なよ。母ちゃん。たまに父ちゃんの写真見てるぜ)?」

何があったか分からないが、話しを聞いていると元妻は、寂しがっているようだ。彼は瞳を揺らし

「いずれな(いつかな)?」

そう言い、前を向いてお猪口を手に飲む。

さな子…。

布団の上で仰向けになるさえ子は、眠っていた。漆黒の如く美しく長い髪を一つで結び、凛としていて目鼻立ちのきりっとした美しい顔した女、さな子の元に、娘の美鈴が入って来た。美しい女に育ったナガレの要素が一つも無い14歳の娘。

「母(お母さん)」

ふと、目を覚ました。

「安穏(大丈夫)?」

「えぇ。あからさまに、体調が優れずだけ(ちょっと、体調が優れないだけ)」

上体を起こし、娘に顔を向ける。

『徒心せるなり。御免たまへ(浮気をしたんです。ごめんなさい)』

『ふざけるな。わらしも小ゐさゐに、不義密通してちょーだいおゐて、「かたじけない」のみか(ざけんな。子供も小せえのに、浮気しておいて、「ごめんなさい」だけか)?』

彼女は瞳を揺らし、俯いた。

『相手何奴でござる(誰だよ)?』

『………………………………………』

さな子は、黙ったままだ。

『相手何奴でござる(誰だよ)!?』

『離縁したまへ。わらはは我とその人に見れば(離婚して下さい。子供は私とその人で見ますから)』

『はっ!それがしのわらしまにて奪うとか(俺の子供まで奪うのか)?勝手にしろこの身勝手女が!』

そう言い放ち、家を後にした。

「父、いみじきぞかし?お母が日ごろ体調崩して倒れたるに。家よりいでゆくなど(パパ、ひどいよね?お母さんがいつも体調崩して倒れてるのに。家から出て行くなんて)」

「我が悪しき。我が。ナガレはげに、我とわらはの事を、深く。深く、思へり(私が悪いの。私が。ナガレは本当に、私と子供の事を、深く。深く、愛してくれていた)」

そう言い、一筋の涙を、流す。

これより上(これ以上)。

面倒を見さすまじかりし(面倒を見させたくなかったの)。

わらはに手一杯なれど(子供で手一杯なのに)。

我とわらはの事をまもりて(私と子供の事を世話してくれて)。

寝し所も見しためし無し(寝た所も見た事が無い)。

目の下に隈までえて(出来て)。

さりとて(それでも)。

其方は我らの事を(あなたは私たちの事を)。

思ひき(愛してくれた)。

かかる良き人は(あんなに良い人は)。

他に居ず(居ない)。

さりとてすがらに笑顔に(それでもずっと笑顔で)…。

かたじけなし(ありがとう)。

ナガレ。

そんな中、美嘉では。

「いづこほっつき歩めるぞ(どこほっつき歩いてたんだよ)?」

「悪しき!八郎殿と徳四郎殿に會とはしもうた(悪い!八郎さんと徳四郎さんに会っちまった)!」

玄関先で正座をするナガレは後ろ手にして割と細い手首を掴んでおり、囲炉裏の端に立つ妻は、腕を組んでいた。

「絶えて(全く)」

背を向け、歩いて台所へ向かった。許してくれたようだ。

「ふぅ」

京牙悪しき(悪ぃ)。

それがし、お慕い垂き人が在るからで候(俺、愛してる人が居るからよ)。

會ゐに参上するのは(会いに行くのは)。

無理そうでござる(無理そうだ)。

しんしんと冷える冬の夜道が豪華な星空に彩られるその下を歩くのは、仁導と鈴夫婦。そして、綝導とミク夫婦だ。この2組の夫婦は、彼らの故郷である志賀の国に荷物を持って綝導夫婦は馬に乗って向かい、仁導夫婦は馬無しで歩いて向かう。一切、会話は無い。

「きゅきゅきゅきゅきゅ」

縁側に座る黒装束に黒いフードを身に付けている「姫君の黒羽」は、仁導の事を思っていた。その隣に座った黒装束を身に纏った高身長の未花魅は、夜空を見上げ、同じ『鬼』を思う。

「きゅーいんきゅいーん」

「きききききききき」
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