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奪い合い
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「憂へ磨くぞ(気を付けて磨くんだよ)?」
「え(は)い」
八坂家の囲炉裏に正座するのは、白鳥美鈴だ。息を飲む程美しい娘であり、父親の要素は全く無く、伽石で刀を刃を磨く。その近くで、長い黒髪は腰まであり、凛としていて目鼻立ちのきりっとした高身長の女、薌は薪を焚べて鉄釜で雑炊を煮ていた。
「薌。かかる時に不謹慎なる事を言へど、げに人斬りにて生きたりけりや(薌さん。こんな時に不謹慎な事を言いますが、本当に人斬りとして生きていたんですか)?」
八坂と言えば人斬りとして有名だ。その弟も。
「かのほどは、若かりしぞ。をこなりとて、人を斬りて生きたりきよかし。いま何年も前なれど(あの頃は、若かったのさ。バカやって、人を斬って生きてたさね。もう何年も前だけど)」
瞳を揺らし、自分がした事を明かした。本当に人斬りとして生きていたようだ。その時だった。ガラッと戸が開くと、黒髪で、高身長のイケメンの風貌の主である男、鬼賀乃仁導が入って来たのだ。
「!!!!!!!!!!?」
鬼賀乃仁導!
美鈴は、額から一筋の汗を流し、目を見張る。
「あらなんぢ。なにしに来けるかな(あらあんた。なにしに来たんだい)?」
「分かりきとはゐ(ってい)る事を」
草履を脱いで上がると、彼女の腕を掴んで乱暴に引っ張り、囲炉裏から出たのだ。
「あからさまになんぢ!乱暴は止めてよかし(ちょっとあんた!乱暴は止めてさね)」
「黙とは(って)喰われろ」
「!!!!!!!!!!?」
食ふ(たたたたた!食べる)!?
鬼賀乃仁導は人を食ひしためしに恐れられたれど(人を食べた事で恐れられてるけど)。
それもまことなるやは定かならぬぞかし(それも本当なのかは定かじゃないのよね)。
美鈴は、黙って刃を磨き続ける。
「んぅ!んっ!はぁ!」
布団の上で布団の上で眩しいばかりに白く研ぎ澄まされた女体を晒す薌はうつ伏せになって腰を突き出しており、その後ろで、筋肉で引き締まった51とは思えない程の肉体美を晒しており、大きい陰茎を差し込んで出し入れしていた。
「可愛くなゐ(い)女じゃ(だ)。声を出せ」
「知れりや?仁導。女が声をいださぬ事は、飽くべからぬ大きさなればぞかし(知ってるかい?仁導。女が声を出さないって事は、満足の出来ない大きさだからさね)」
額から一筋の汗を流し、挑発の言葉を掛けた。
「面白ゐ。なら、声を出さなゐか試してちょーだいやらふでないか(面白い。なら、声を出さないか試してやろうじゃないか)」
すると彼はニヤッとして片方の細い腕を掴んで引っ張り
「あっ!」
上体を起こすなり、片方の手でたっぷたぷの形の綺麗な巨乳を鷲掴み、もう片方の手で陰核を中指で触れながら下から上に突き上げる。
「あぁ!あっ!あぁん!ん、はぁ!アァッ!」
振動で巨乳が揺れ、唾液を垂れ流し、あまりの快感に締め付ける。
「口先のみにてにて強がるな!感じてるでないか。体は、素直じゃぞ(口先だけで強がるな!感じてるじゃないか。身体は、素直だぞ)♡」
仁導は、額から一筋の汗を流し、締め付けられたその快感にブルッと身震いをし、熱の魅力に抗えず、太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打ち、我慢汁が溢れる。
「違ふ!演技ぞかし(違う!演技さね)!」
唾液を垂れ流し、あまりの快感に身がゾクッとし、そう言っている割には腰を痙攣させて軽くイき、愛液がトプッと糸を引く。
「軽く達してちょーだいおゐて、説得力のござらん云葉が出て来るものでござる(軽く達しておいて、説得力の無い言葉が出て来るものだ)」
彼は立たせると片方の膝を持ち上げ、バランスを整えて突き上げる。
「んあぁ!あぁ!あっ!あぁん!」
一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかず、身体は素直に仁導に聞き従う。
「御身は素直に聞きゆえにゐる。それがしに支配させて、悦みてゐる(身体は素直に聞き従っている。俺に支配されて、悦んでいる)」
「思ひ紛ふには無きぞ!我は聞き従ふは憎さぞ!我が支配する際ぞかし(勘違いするんじゃ無いよ!私は聞き従うのは嫌いさね!私が支配する側さね)!」
そんな事言いつつも体は素直に感じており、快楽と言う名の海に溺れ、這い上がる事が出来ない。
「ほぉ。なら余計に確かめてみたくなった!貴様が口先のみにてでないでござるのを証明しろ(お前が口先だけでないのを証明しろ)!」
薌のアゴを掴んで顔を向けるとキスをし、乱暴に舌を絡ませれば唾液が飛び散る。
「んぅ!んんっ!んっ!」
すると彼女は脚を無理に下ろして前を向くと差し込んだまま飛び付き、彼女は腰にモデル並みに綺麗なスラリと長い脚を回して抱き締め、仁導はしっかりと抱き支え、バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!と、何度も子宮を突き上げる。
「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あああぁ!あぁん!んはぁ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!アッ!」
出した時に彼女の腰も引いており、バコッ!と突き上げられれば必然的に薌の腰も前に出、勢いが増す。
「くふぅ!」
この上ない快感にぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、身体を支配されているのは十分承知。薌はそれを悦んで聞き従っているので、口先だけであるのを証明している。
「女!それがしにても先に達すなで候?口先のみにてなりのを証明してちょーだいしまう事になるぞ(俺よりも先に達すなよ?口先だけであるのを証明してしまう事になるぞ)?」
口のあたりに意地の悪い笑みを彫りつけたように浮かべそう口にして挑発した。
「誰が!なんぢよりも先に(あんたよりも先に)!!あぁ!んはぁ!あぁん!アッ!あん!」
無用(だめ)!
心地良く(気持ち良くて)!
ひまこそ持てねかし(余裕が持てないさね)!
元々が、誰もが満足の行く大きさであり、それが興奮して勃起する事によって更に人間離れした大きさになる。それで突き上げられているので、大いに体が満足する。
「んぁ!あああぁ!んっ!くっ!んっ!んっ!あぁん!!あぁ!あっ!あん!ああぁ!あぁ!ん、くふぅ!」
ギリッと歯を食い縛り、締め付けて離さない。
「ふ、あぁ!あ……………ッ…!あぁ!あっ!」
天井に顔を向け、舌を出し、唾液を垂れ流す。
「達しめてやらふ(達させてやろう)!」
集中的に突き上げる事によってこの上ない刺激を与えられ
「ああぁ!ん、はああああぁ!!」
その刺激で腰を痙攣させ、上体を逸らして失神しそうな程のエクスタシーが体を走り抜け、ブッシューーーーーーーーーッ!と、何十メートル共潮を吹き出した。強制的に絶頂を迎えさせられ、すべてが終わったとき、次第に遠のいていく恍惚の中で女がブルッと、身震いをし、停電したようにプッツリと、意識を失なってしまう。
「ーーーーーーーーーーーーーッ♡」
突き付けた状態で唾液を垂れ流して腰を痙攣させて太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎から、飛び散る程の多量の精を放った。射精は力強く、雄々しく、精液はどこまでも濃密だった。きっとそれは子宮の奥まで到達したはずだ。あるいは更にその奥まで。それは実に非の打ち所のない射精だった。卵管を通り卵子を待つ。卵巣から排卵が起こる。精子と排卵をした卵子が、卵管膨大部で出会い、受精をする。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、子宮内へ移動する。子宮に到達した受精卵は、子宮内膜に着床し、妊娠が成立する。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
見ると、彼女は舌を出したまま失神していたのが分かった。だが、なにがあっても『美』を崩さない。イき顔も、失神させられても、美しく魅せる。
「失神しめてしもうたか。なれど(させてしまったか。だが)」
すると仁導はそのままドサッと、落とした。
「鈴程にてはござらん。あの女は、この世にて最も美しき女じゃ。生きておる人生の中にて、斯様な美しき女は他に居なゐ。いやはや、存在致さぬ。ひい人にて妊娠してちょーだい、苦しめ(鈴程では無い。あの女は、この世で最も美しい女だ。生きている人生の中で、あのような美しい女は他に居ない。いや、存在しない。一人で妊娠して、苦しめ)」
彼は衣を着、歩いて部屋から出て行く。薌は、びくんびくんと腰を痙攣しており、潮を吹き続ける。
「かへりたまはるや(おかえりになられるんですか)?」
美鈴は正座をして聞くと、彼女の近くに来て胡座をかいた。
「あぁ。所にて、貴様の御母上は今いずこにゐる(所で、お前の母親は今どこにいる)?」
肩に腕を回して抱き寄せられた際、美鈴は身の危険を感じ、変にドキドキしてしまう。
「家、なりと思ふ。父ともろともに居るべし(家、だと思います。パパと一緒に居るはずです)」
「さふ(そう)か」
すると、美鈴の着物を開(はだ)けさせると、それなりに発達した胸がぷるんと揺れ
「あっ!」
彼は、彼女の上体を脇に抱えさせれば、片方の手で揉みながらピンク色の愛らしい乳首を舌先で転がし、もう片方の手で乳首をこねくり回す。
「ふ、あぁ!あ…………………ッ…ん!はぁ!」
14歳ながらも敏感に感じ、ジュンと膣が濡れる。
「普段はいかがやとは自慰行為を致し候?それがしに見せてくれ(普段はどうやって自慰行為をしているんだ?俺に見せてくれ)」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
彼女は裾を捲ると、自ら中指を膣に差し込み第二関節を曲げて動かす。奥まで差し込んでいるだけでは感じない。
かたはらいたし(恥ずかしい)!
父!母(パパ!ママ)!
「奥に差し込み過ぎじゃ。触らるるのは、ここにて拾分じゃ(奥に差し込み過ぎだ。触れるのは、ここで十分だ)」
すると仁導は、手首を掴んで抜き取ると、中指を差し込み、Gスポットに触れ刺激させる。
「あぁっ!」
目を見張り、唾液を垂れ流し、この上ない快感に腰がビクビクと痙攣し、プシャッ!と軽く達す。
「ここを刺激しめるのみにて良き(ここを刺激させるだけで良いんだ)」
「あぁん!あっ!んあぁ!心地良し!仁導!心地良し(気持ち良い!仁導様!気持ち良い)!」
太し(い)!
我より外の指が(私以外の指が)!
かかる、心地良きものなりし(こんな、気持ち良いものだったの)?
かかる(こんなの)、初めて!
触れられてからずっと、軽くイき続けて止まらない。
「ここも、刺激しめてやらふ(刺激させてやろう)」
彼は、親指で陰核に触れ、人差し指も使ってこねくり回したり、軽く引っ張ったりと刺激を与えさせる。
「ふああぁ!あぁっ!仁導!そこ!そこっ!無用!仁導!仁導!無用(仁導様!そこ!そこっ!ダメ!仁導様!仁導様!ダメ)!ん、ああああぁ!!」
あまりの快感にぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流して腰を痙攣させ、ブシュッ!と、潮を吹く。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
「ほら座れ。かだけならば(これだけでは)終わらせんぞ?」
彼女は膝の上に座ろうとするなり、仁導は大きい陰茎を手にして立て、その上に座る。
「んはぁ!あああぁっ!」
膣に差し込まれていく硬くて太い異物感。
「ああああああぁ~!狭ゐ!引き千切れらるてしまうでござる(狭い!引き千切れられてしまいそうだ)!」
少し入っただけでも押し潰されそうに狭く、抱き締めて無理に座らせてこじ開けるように奥まで差し込んで行く。
「んううううううぅ!」
だが、濡れていたので時間は掛かったが差し込む事が出来、美鈴はギュッと抱き締め、自ら腰を振り出し入れする。
「あっ!あっ!あっあっあっあぁ!」
死ぬるほど(死ぬほど)。
心地良し(気持ち良い)。
舌を出してブルッと身震いをし、至福を感じてならなかった。
仁導(仁導様)。
恋し(好き)…!
暫くして、薌は囲炉裏に来た。
「かの人や帰りし(あの人は帰ったのかい)?」
「えい。薌、なにせりや(はい。薌さん、なにをしていたんですか)?」
分かっておきながら際どい質問に対し、彼女はこう口にした。
「仁導の世話疲れに寝たりしぞ(疲れで寝ちまってたのさ)」
そう言い、台所へ向かう。
「雑炊食はむ(雑炊食べよう)」
「えい。給ふ(はい。頂きます)」
薌は知らず(薌さんは知らない)。
我と仁導の縁を(私と仁導様の関係を)。
我、仁導恋し(私、仁導様が好き)。
なれば、薌には申し訳なけれど(だから、薌さんには申し訳ないけど)。
我は仁導の料に、体差しいだし続く(私は仁導様の為に、体を差し出し続ける)。
薌に、仁導は(薌さんに、仁導様は)。
渡さず(渡さない)。
その一方で、ナガレと鈴では。
「ああぁこころもち良き(気持ち良い)。鈴、心底にて好き過ぎていかがにかなっちまゐそうでござる(マジで好き過ぎてどうにかなっちまいそうだ)」
布団の上で、うつ伏せになって腰を突き上げているブロンドの短い髪の、一度見たら頭にずっと残る蠱惑的な美貌の女、鈴は、美しく、生命感に溢れ、清潔で、セクシーな裸体になっており、その後ろに膝を突いて密着し、緑色が掛かった黒髪の、性的魅力に溢れた高身長の男、白鳥ナガレは、筋肉で引き締まった43歳とは思えない肉体美を晒し、人並み外れて大きな陰茎を浅く差し込んで出し入れしていた。
「ん、はぁ!」
唾液を垂れ流し、後ろ手にされて華奢なくびれた両手首を束ねられて腰に押し付けられて軽く拘束されており、快楽の海に溺れて這い上がる事が出来ず、体がバラバラになるほど愛され、一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかない。
「鈴!鈴!鈴!鈴!鈴!あぁ鈴好いておる!お慕い垂き!お慕い垂き(好きだ!愛してる!愛してる)!鈴!」
唾液を垂れ流し、締め付けられるその快感に身体がゾクッとし、勃起して太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ。
「はぁん!あぁっ!あっ!ん、あぁ!はぁ…!」
元々が、誰もが満足の行く大きさであり、それが興奮して勃起する事によって更に人間離れした大きさになる。それで突き上げられているので、大いに体が満足する。びくんびくんと腰を痙攣させて軽く達し、愛液がトロォッ♡と糸を引き、パタ、パタタと滴り落ちる。その際に布団が黒く滲み、妻は、この上ない快感にブルッと身震いをし、ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流す。
「んはぁ!あぁん!アッ!我も、恋し!いと恋し!思へり(私も、好き!大好き!愛してる)!ナガレ!」
振動でふっくらとした形の綺麗な大きな両胸が揺れ、ムチッとした愛らしいピンク色の乳首が擦れる。
「三人目が、欲し(欲しい)」
顔を向け、唾液を垂れ流した状態でゆるんで少し開いた唇と、エロチックな視線とが射るように圧迫させて言うものだから、愛おしくて愛おしくて、堪らず舞い上がってしまう。
「あぁ!貴様が望むなら、みい人眼!造らふぜ(お前が望むなら、三人目!造ろうぜ)!」
すると、そのまま仰向けにさせると片方の手でカップル繋ぎし、もう片方の手で華奢なか細い腕を掴んで押し付け、バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!と子宮を突き上げる。
「アァッ!あっ!あっ!あっ!ああぁ!あぁっ!ナガレ!ナガレ!ナガレ!恋し(好き)!ナガレ!」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
前髪の陰で表情を隠し、額から一筋の汗を流す。
やべぇ!
心底にて(マジで)愛おし過ぎて!
ぶっ壊れちまゐそうでござる(いそうだ)!
「鈴!」
すると彼は首を締め付け、低ラインで突き上げれば直接Gスポットを刺激させる。
「あ………………………ッ…が…あぁ!」
目を見張り、ジョロッと尿を漏らしてしまう。
「鈴!鈴好いておる!お慕い垂き(好きだ!愛してる)!鈴!鈴!鈴!やべぇ!貴様が好き過ぎて、いかがにかなっちまゐそうでござる(お前が好き過ぎて、どうにかなっちまいそうだ)!親に恵まれなかった同士、愛し合おうぜ!鈴!」
前髪から覗く目に、正気は見られない。狂気に満ちた、そんな目をしていた。
「ぐっ!うぅ!!」
彼女はギリッと、歯を食いしばった。
『うあぁ!あぁっ!』
裸にされ、壁に背を向けて立つ自分は、両手首を上に持ち上げられたまま縄で拘束されて繋がられており、父親に鞭で背中を打たれていた。
『がはぁ!あぁ…!』
じょろろろろろろろろと漏らし、ガクガクとなかなかお目にかかれない綺麗な形のほっそりした脚が震え、唇を噛み締める。愛されて育った訳ではない。それは、ナガレも同じ。
「うたてし(いやっ)!」
腕を動かした際、バチン!と引っ叩き、反抗した。
「鈴!」
だが夫は、怯まなかった。腕を掴んで押し付け、突き上げ続ける。
「あはぁ!あぁっ!あぁん!あぁ!あっあっあっあっあっあぁ!あぁっ!は、うっ!あぁ!んはあぁ!」
失神しそうな程のエクスタシーが体を駆け抜け、ビクビクと腰を痙攣させてブッシューーーーーーーーーッ!と、何メートルとも潮を吹き出し
「おぉ…………………ッ…ぐ……!」
腰を痙攣させて唾液を垂れ流し、身をゾクゾクさせたまま年甲斐も無く多量の精を放つ。射精は力強く、雄々しく、精液はどこまでも濃密だった。きっとそれは子宮の奥まで到達したはずだ。あるいは更にその奥まで。それは実に非の打ち所のない射精。膣に射精された精子が駆け抜け、子宮へと到達する。そして、卵管を通り卵子を待つ。卵巣から排卵が起こる。精子と排卵をした卵子が、卵管膨大部で出会い、受精をする。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、子宮内へ移動する。子宮に到達した受精卵は、子宮内膜に着床し、妊娠が成立する。
「うはぁ!」
その際に、余分の脂肪の無い痩せて凹んだ腹部がボコッ!と膨れ上がり、子宮に熱湯が注がれたように熱くなり
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
すべてが終わったとき、次第に遠のいていく恍惚の中で女がブルッと、身震いし、停電したようにプッツリと意識を失なってしまう。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
好いておる(好きだ)、鈴。
お慕い垂き(愛してる)。
パシャッ。
「!!!!!!!!!?」
バッと顔を向けると、木で作られた「指物師」と呼ばれる家具などを作る職人が作ったボディ(カメラ本体)に輸入品のレンズを組み合わせたカメラを手に窓を開けて立つ仁導の姿が。
「おまっ!」
上体を起こすと衣を身に付け、妻の裸体に毛布を掛けて立ち上がった。
「交換条件じゃ。写真を村中に広められたでござるねば貴様の女寄越せ(交換条件だ。写真を村中に広められたくなければお前の女寄越せ)」
「渡す訳なゐであろう(ねえだろ)!」
近付くなり、カメラをバッと奪い取った。
「生を得て以来、か程まにて美しき女を見たで御座る事はござらん(これ程までに美しい女を見た事は無い)」
「諦めろ。それがしの大切な女じゃ(諦めろよ。俺の大切な女なんだかんよ)」
結婚する前、彼は鈴をずっと狙っていた。父親から受けたひどい虐待も知っている。優しい声を掛け続けた。物にする為には先ず、女の心を開かせる必要があったから。だが、隣に住んでいたこの男に、簡単に奪われてしまった。しかも、娶った。
「それがしが死ぬまにて、鈴を諦める事はかまえてござらん。せっしゃ、所望致すものはなんじゃとは手に入れてきた。この女が手に入らなゐ事はござらん。それがしに奪われぬやう、精々女を守とはおけ(俺が死ぬまで、鈴を諦める事は決して無い。俺は、欲しいものはなんだって手に入れてきた。この女が手に入らない事は無い。俺に奪われないよう、精々女を守っておけ)」
そう言い、彼は歩いて行ったのだ。
「なら奪とはみろで候(なら奪ってみろよ)」
ナガレはニヤッとし、花魁煙管を咥えて吹かす。仁導は、自分の家に向かって歩いていた。
貴様は是非に及ばぬ(お前は知らない)。
拙者、貴様から奪ゐ水も入らずゐる(俺は、お前から奪い続けている)。
貴様の息女は(お前の娘は)。
とっくに奪われておる(いる)。
正室を奪うなりしが容易ゐ(妻を奪うのも容易い)。
精々夢を拝見して(見て)ゐろ。
甘いでござ候夢も、ここにて終わりじゃ(甘い夢も、ここで終わりだ)。
前髪の陰で片方の目が覆い隠され、ニヤッとする。
翌日。
「京牙、父おどろかし来て(パパ起こして来て)」
「分かった(どわい)!」
縁側に座っていた京牙は立ち上がり、部屋へ向かう。ナガレに似てイケメンな風貌を貰い、目元のキッとした感じはママの鈴にそっくりな栗色の髪の、13歳ながらも163センチある。
「………………………………………」
家の前に柱が二本立てられており、彼女は寝る際に着ていた家族が寝巻きとして身に付けていた装束を干していた。
「鈴」
「?」
振り返った際、仁導にドスッと腹部を殴り付けられ
「がはぁ!!」
彼女は目を見張って唾液を垂れ流して舌を出し、停電したようにプッツリと意識を失なってしまい、そのまま前にバランスを崩して倒れてしまう。その、倒れた体を抱き支え、彼はお姫様抱っこして走って去って行った。
「父上!父上起きて!父上(父ちゃん!父ちゃん起きて!父ちゃん)」
「ん~~~~~~~」
布団の上で横たわる父親の肩を揺さぶり起こせば、彼は裸であり、顔を向けた。
「おぉ京牙。御母上(ママ)は?」
「洗濯物干しておる(してる)」
「ん~」
ムクッと上体を起こし、胡座をかいた。
「あぁじゃから裸だか(だから裸なんか)」
寝ていても容赦なく剥ぎ取るのが妻流。一方、鈴では。
「あぁっ!あ…………………ッ…はぁ!」
布団の上で着物を開(はだ)けさせて後ろ手にされて華奢なくびれた両手首から肘の関節まで赤い縄で縛られており、M字開脚されたその膝を2本の赤い縄で拘束され、更に黒い布で目隠しまでされていた。仁導は、中指と人差し指を膣に差し込んでバラバラに指を動かしていた。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、ガクガクと脚が震えてしまう。
「んっ!くふぅ!はぁはぁ!」
トロォッと、愛液が糸を引く。逆らう事が出来なかった。目隠しもされて拘束もされているので、怖くて仕方が無かった。
ナガレ!
ナガレ!
ナガレ!!
「軽く達したでござるか。旦那だけならば、物足らなゐごとしのようじゃ(軽く達したか。夫だけでは、物足りないようだな)」
「さ、さ、さる事、なし!をひとのがり、帰したまへ(そ、そ、そんな事、ありません!夫の元に、帰して下さい)!」
精一杯声を振り絞って発した。これ以上発せないかもしれない。
「あぁ返致し候(返してやる)。終わったら」
裾を開(はだ)けさせて大きい陰茎を手にし
「な!」
ズブッと、膣に差し込んたのだ。
「あぁっ!い、あああぁ!」
唾液を垂れ流し、プシャア!と尿を漏らしてしまう。
うたてしっ(いやっ)!
うたてしっ(いやっ)!
うたてし(いやぁ)!
「く、おぉっ!」
メリメリメリメリメリと、膣壁が広がっていくのを感じ、その形に変わっていく。
「くふぅ!」
ギリッと歯を食い縛り、震えが止まらない。
「何奴が返すか!貴様の退却する場所はここじゃ!あの屋敷にてはござらぬ(誰が返すか!お前の帰る場所はここだ!あの家ではない)!」
ふっくらとした形の綺麗な大きな胸を両手で鷲掴み、バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!と突き上げる。
「うっ!あっ!あっ!あっ!あっ!ああぁ!あぁっ!あん!あぁっ!あっあっあっあっあっあっあっ!」
子宮が降りてきた。一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかず、一筋の涙を流す。元々が、誰もが満足の行く大きさであり、それが興奮して勃起する事によって更に人間離れした大きさになる。それで突き上げられているので、大いに体が満足する。
「人の正室!子宮にてそれがし(人妻!子宮で俺)の愛を、受け取れえええぇ!」
突き昇ってくる熱の魅力に抗えず、欲望を燃え上がらせどくどくと全身の血が滾る中、子宮にグリッと突き付けた状態で唾液を垂れ流して腰を痙攣させて多量の精を放った。射精は力強く、雄々しく、精液はどこまでも濃密だった。きっとそれは子宮の奥まで到達したはずだ。あるいは更にその奥まで。それは実に非の打ち所のない射精。膣に射精された精子が駆け抜け、子宮へと到達する。そして、卵管を通り卵子を待つ。卵巣から排卵が起こる。精子と排卵をした卵子が、卵管膨大部で出会い、受精をする。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、子宮内へ移動する。子宮に到達した受精卵は、子宮内膜に着床し、妊娠が成立する。
「い、ぎゃうううううううぅ!」
舌を出し、失神しそうな程のエクスタシーが体を駆け抜け、ビクビクと腰を痙攣させ、体は快感のあまりにゾクゾクし、ブッシューーーーーーーーーッ!と、何メートルとも潮を吹き出した。
あぁ。
ナガレ…。
意識が遠のいていく。深い深い闇の底に…。
「はやくさうらふ。けふも花嫁行ひしに来たり(おはようございます。今日も花嫁修行をしに来ました)」
「あはは!せちなりかしなんぢは。中に入れ(熱心だねえあんたは。中に入りな)」
美鈴は、今日も薌の家に来た。囲炉裏に上がり、床を雑巾掛けし、叩きで壁の埃を叩く。
仁導の来るを装ひて(仁導様が来るのを装って)。
けふ我は(今日私は)。
下着、履き来ざりき(履いて来ませんでした)。
ときじく、入れ貰ふべかるべく(いつでも、入れて貰えるように)。
すると薌は、一輪の赤い薔薇を挿した白い花瓶を手にして囲炉裏に入って来た。
「清げなる薔薇かな(綺麗な薔薇ですね)」
叩いていたその手を止めて、彼女はそう口にした。
「仁導ぞ、麗しきものの恋しきぞかし。物ばかりならず人もそこに含まれたるぞ(仁導はね、美しいものが好きなんさね。物だけじゃなく人間もそこに含まれてるのさ)」
鈴はうつ伏せになって唇が半開きになって、顔に押し当てた枕カバーに唾液の染みがひろがる。
「はあぁ…」
また、溜息が漏れる。痙攣させたまま定期的にピシュッ!ピュピュッ!と、潮を吹き続ける。仁導はその上に覆い被さり、縛られているその手で陰茎を握らせ、上下に腰を振りつつ、片方の手で膣に中指を差し込み、Gスポットを撫でて刺激させる。
「ああぁ!アァ……………ッ…!ん、はぁ!」
脚を閉じる事が出来ない。この上ない快感に指を締め付け、ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流す。
「鈴。旦那と子を捨ててそれがしを愛せ。さすれば貴様を自由に致し候。約束するでござる(夫と子を捨てて俺を愛せ。そうすればお前を自由にしてやる。約束する)」
勃起し、太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎から、我慢汁が溢れる。あれだけ多量の精を放ったのに、まだ元気があるようだ。化け物だ。
「いま、止め、たまへ。お願ひ。仁導(もう、止めて、下さい。お願い。仁導さん)。止め、て」
「貴様が同意するでござるまにて、この部屋から逃がさなゐ。監禁渡世を送れ。どっちが貴様の為になるか(お前が同意するまで、この部屋から逃がさん。監禁生活を送れ。どっちがお前の為になるか)」
仰向けにさせ
「その単細胞にてじっくり存念しろ(その単細胞でじっくり考えろ)!」
バキッと、殴り付けたのだ。
「がはぁ!」
血を吐き出し、怯んだ身体は限界を超えており、じょろろろろろろと失禁してしまう。
「あぁっ!あ…………ッ…!」
「鈴」
頬に触れ、滑らせるようにアゴを掴み顔を向けさせる。
「貴様を慕っておる。深く慕っておる。貴様は、それがし以って上に愛さねばならぬ。か以って上痛ゐ眼に遭おりきくねば、それがしのみにてを愛せ(お前を愛している。深く愛している。お前は、俺以上に愛さなければならない。これ以上痛い目に遭いたくなければ、俺だけを愛せ)」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
抗えない。逃げる事も出来ない。もう、絶望しか残されていない。
「助けて母。父(お母、さん。お父、さん)」
夫ではなく、互いに愛し合って産んでくれた父と母に助けを求めた。恐ろしさで居てもたってもいられず、痺れるような絶望に襲われている。
「くふふふふ。白鳥ではござらず父上と母上か。弐児の御母上にてありながら、口惜しき(白鳥ではなく父と母か。二児の母親でありながら、情けない)」
ムチッとしたピンク色の愛らしい乳首を両方の指でこねくり回したり、軽く引っ張ったりと刺激させ
「舌を出せ」
彼女は素直に聞き従って舌を出すと、彼は、生き物のように汚い音を立てて絡ませて来た。
「んっ!んぅ!ん、んっ!」
唾液が飛び散り、絡ませる力が強い。無茶苦茶密着させてくる。すると仁導は、陰茎を手にしてまた差し込んで来た。
「うたてしっ!うたてし!うたてし!うたてしっ!抜きて!抜き、て(やっ!いやあぁ!嫌だ!いやっ!抜いて!抜い、て)!」
「それがしに指図するでござるな!価値の無いただに美しきのみにてしか取り柄のござらん貴様を、拙者愛したでござる!光栄に思ゑがき(俺に指図するな!価値のないただ美しいだけしか取り柄の無いお前を、俺は愛したんだ!光栄に思えガキ)!」
「いあああぁ!アァッ!」
奥まで差し込まれて行き、ガクガクと腰が痙攣し、プシャッと潮を吹く。
「んはぁ!あああぁ!」
室内がマ×汁臭い。それは互いに感じ合っていた。精の匂いも結構キツい。こびりついている。
「配偶者以外の男にさせて体は悦び、潮まにて吹く淫乱めす豚が。飼ゐ慣らす必定がござる。常にそれがしのみにてに体を求めるやう、調教致さなくては(配偶者以外の男にされて身体は悦び、潮まで吹く淫乱メス豚が。飼い慣らす必要がある。常に俺だけに身体を求めるよう、調教しなくては)」
ガッと両手でふっくらとした形の綺麗な大きな胸を鷲掴み、バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!と突き上げる。
「アァッ!あっ!やっ!いや!んあぁ!無用!無用!仁導お願ひ!いまうたてし!あやしくなりぬるぞ(ダメ!ダメ!仁導様お願い!もうやだ!おかしくなっちゃうよ)!」
「壊致し候!貴様の屋敷庭も体も、なにもかも!ぶち壊致し候(壊してやる!お前の家庭も身体も、何もかも!ぶち壊してやる)!」
飛び散る我慢汁に、飛び散る愛液。唾液を垂れ流し、次第に鈴は、舌を出し、この上ない快感に強制的に潮を何度も吹かせられる。
「はあぁ…!」
あぁ。
死ぬ。
死、ぬぅ…!
そして鈴は
「んはあぁ!!」
腰を痙攣させ、ブッシューーーーーーーーーッ!と、潮がミストのように吹き出る。強制的に絶頂を迎えさせられ、差し込んだまま意識を失ってしまう。
「人もなりや(人間もですか)?」
美鈴は、そこに含まれた人間と言う言葉に、少しの期待を持っていた。
「えぇ。人もぞかし。それには、麗しく保つ要あり。この、薔薇のごとく(人間もさね。それには、美しく保つ必要がある。この、薔薇のように)」
ナガレは、仁導の部屋の襖を開けた。
「!!!!!!!!!!?」
縛られている妻と、差し込んでいる彼が目に入ると、仁導は顔を向け、ニヤッとした。刀を抜き、夫は額に欠陥を浮かせ、普段、滅多に怒らないナガレが、猛毒のような殺意を向けて駆け出した。すると彼は懐から銃を取り出し、発砲した。
「麗しさ(美しさ)を、保つ」
美鈴の瞳が揺れ、仁導を思う。
薌が麗しさを保つは(薌さんが美しさを保つのは)。
仁導を思ひたれば(仁導様を愛しているから)?
我は、薌に負けず(私は、薌さんに負けない)!
「………………………………………」
なし(ねぇ)仁導。
なんぢの麗しきもの思へべく(あんたが美しいものを愛しているように)。
我が事を(私の事を)。
思ひたまへ(愛しておくれ)。
薌は、一枚の花びらにキスをした。
仁導の喉に突き刺さる刀。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
避けた拍子に頬を擦り、血が流れる。
「ごぶっ!」
彼は血を吹き出し、ドサッと真横に倒れた。
「鈴!」
愛する妻を抱き、お姫様抱っこして部屋から去ろうとした時、ズシャッ!と言う音が聞こえ、ふと、ナガレは顔を向けると
「………………………………………」
仁導は、目を開けてずっと見ており、喉に突き刺さっていた刀が抜けていたのだ。瞳が揺れ、息を殺す。すると、こう、言い放った。
「返せ!」
「え(は)い」
八坂家の囲炉裏に正座するのは、白鳥美鈴だ。息を飲む程美しい娘であり、父親の要素は全く無く、伽石で刀を刃を磨く。その近くで、長い黒髪は腰まであり、凛としていて目鼻立ちのきりっとした高身長の女、薌は薪を焚べて鉄釜で雑炊を煮ていた。
「薌。かかる時に不謹慎なる事を言へど、げに人斬りにて生きたりけりや(薌さん。こんな時に不謹慎な事を言いますが、本当に人斬りとして生きていたんですか)?」
八坂と言えば人斬りとして有名だ。その弟も。
「かのほどは、若かりしぞ。をこなりとて、人を斬りて生きたりきよかし。いま何年も前なれど(あの頃は、若かったのさ。バカやって、人を斬って生きてたさね。もう何年も前だけど)」
瞳を揺らし、自分がした事を明かした。本当に人斬りとして生きていたようだ。その時だった。ガラッと戸が開くと、黒髪で、高身長のイケメンの風貌の主である男、鬼賀乃仁導が入って来たのだ。
「!!!!!!!!!!?」
鬼賀乃仁導!
美鈴は、額から一筋の汗を流し、目を見張る。
「あらなんぢ。なにしに来けるかな(あらあんた。なにしに来たんだい)?」
「分かりきとはゐ(ってい)る事を」
草履を脱いで上がると、彼女の腕を掴んで乱暴に引っ張り、囲炉裏から出たのだ。
「あからさまになんぢ!乱暴は止めてよかし(ちょっとあんた!乱暴は止めてさね)」
「黙とは(って)喰われろ」
「!!!!!!!!!!?」
食ふ(たたたたた!食べる)!?
鬼賀乃仁導は人を食ひしためしに恐れられたれど(人を食べた事で恐れられてるけど)。
それもまことなるやは定かならぬぞかし(それも本当なのかは定かじゃないのよね)。
美鈴は、黙って刃を磨き続ける。
「んぅ!んっ!はぁ!」
布団の上で布団の上で眩しいばかりに白く研ぎ澄まされた女体を晒す薌はうつ伏せになって腰を突き出しており、その後ろで、筋肉で引き締まった51とは思えない程の肉体美を晒しており、大きい陰茎を差し込んで出し入れしていた。
「可愛くなゐ(い)女じゃ(だ)。声を出せ」
「知れりや?仁導。女が声をいださぬ事は、飽くべからぬ大きさなればぞかし(知ってるかい?仁導。女が声を出さないって事は、満足の出来ない大きさだからさね)」
額から一筋の汗を流し、挑発の言葉を掛けた。
「面白ゐ。なら、声を出さなゐか試してちょーだいやらふでないか(面白い。なら、声を出さないか試してやろうじゃないか)」
すると彼はニヤッとして片方の細い腕を掴んで引っ張り
「あっ!」
上体を起こすなり、片方の手でたっぷたぷの形の綺麗な巨乳を鷲掴み、もう片方の手で陰核を中指で触れながら下から上に突き上げる。
「あぁ!あっ!あぁん!ん、はぁ!アァッ!」
振動で巨乳が揺れ、唾液を垂れ流し、あまりの快感に締め付ける。
「口先のみにてにて強がるな!感じてるでないか。体は、素直じゃぞ(口先だけで強がるな!感じてるじゃないか。身体は、素直だぞ)♡」
仁導は、額から一筋の汗を流し、締め付けられたその快感にブルッと身震いをし、熱の魅力に抗えず、太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打ち、我慢汁が溢れる。
「違ふ!演技ぞかし(違う!演技さね)!」
唾液を垂れ流し、あまりの快感に身がゾクッとし、そう言っている割には腰を痙攣させて軽くイき、愛液がトプッと糸を引く。
「軽く達してちょーだいおゐて、説得力のござらん云葉が出て来るものでござる(軽く達しておいて、説得力の無い言葉が出て来るものだ)」
彼は立たせると片方の膝を持ち上げ、バランスを整えて突き上げる。
「んあぁ!あぁ!あっ!あぁん!」
一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかず、身体は素直に仁導に聞き従う。
「御身は素直に聞きゆえにゐる。それがしに支配させて、悦みてゐる(身体は素直に聞き従っている。俺に支配されて、悦んでいる)」
「思ひ紛ふには無きぞ!我は聞き従ふは憎さぞ!我が支配する際ぞかし(勘違いするんじゃ無いよ!私は聞き従うのは嫌いさね!私が支配する側さね)!」
そんな事言いつつも体は素直に感じており、快楽と言う名の海に溺れ、這い上がる事が出来ない。
「ほぉ。なら余計に確かめてみたくなった!貴様が口先のみにてでないでござるのを証明しろ(お前が口先だけでないのを証明しろ)!」
薌のアゴを掴んで顔を向けるとキスをし、乱暴に舌を絡ませれば唾液が飛び散る。
「んぅ!んんっ!んっ!」
すると彼女は脚を無理に下ろして前を向くと差し込んだまま飛び付き、彼女は腰にモデル並みに綺麗なスラリと長い脚を回して抱き締め、仁導はしっかりと抱き支え、バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!と、何度も子宮を突き上げる。
「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あああぁ!あぁん!んはぁ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!アッ!」
出した時に彼女の腰も引いており、バコッ!と突き上げられれば必然的に薌の腰も前に出、勢いが増す。
「くふぅ!」
この上ない快感にぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、身体を支配されているのは十分承知。薌はそれを悦んで聞き従っているので、口先だけであるのを証明している。
「女!それがしにても先に達すなで候?口先のみにてなりのを証明してちょーだいしまう事になるぞ(俺よりも先に達すなよ?口先だけであるのを証明してしまう事になるぞ)?」
口のあたりに意地の悪い笑みを彫りつけたように浮かべそう口にして挑発した。
「誰が!なんぢよりも先に(あんたよりも先に)!!あぁ!んはぁ!あぁん!アッ!あん!」
無用(だめ)!
心地良く(気持ち良くて)!
ひまこそ持てねかし(余裕が持てないさね)!
元々が、誰もが満足の行く大きさであり、それが興奮して勃起する事によって更に人間離れした大きさになる。それで突き上げられているので、大いに体が満足する。
「んぁ!あああぁ!んっ!くっ!んっ!んっ!あぁん!!あぁ!あっ!あん!ああぁ!あぁ!ん、くふぅ!」
ギリッと歯を食い縛り、締め付けて離さない。
「ふ、あぁ!あ……………ッ…!あぁ!あっ!」
天井に顔を向け、舌を出し、唾液を垂れ流す。
「達しめてやらふ(達させてやろう)!」
集中的に突き上げる事によってこの上ない刺激を与えられ
「ああぁ!ん、はああああぁ!!」
その刺激で腰を痙攣させ、上体を逸らして失神しそうな程のエクスタシーが体を走り抜け、ブッシューーーーーーーーーッ!と、何十メートル共潮を吹き出した。強制的に絶頂を迎えさせられ、すべてが終わったとき、次第に遠のいていく恍惚の中で女がブルッと、身震いをし、停電したようにプッツリと、意識を失なってしまう。
「ーーーーーーーーーーーーーッ♡」
突き付けた状態で唾液を垂れ流して腰を痙攣させて太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎から、飛び散る程の多量の精を放った。射精は力強く、雄々しく、精液はどこまでも濃密だった。きっとそれは子宮の奥まで到達したはずだ。あるいは更にその奥まで。それは実に非の打ち所のない射精だった。卵管を通り卵子を待つ。卵巣から排卵が起こる。精子と排卵をした卵子が、卵管膨大部で出会い、受精をする。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、子宮内へ移動する。子宮に到達した受精卵は、子宮内膜に着床し、妊娠が成立する。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
見ると、彼女は舌を出したまま失神していたのが分かった。だが、なにがあっても『美』を崩さない。イき顔も、失神させられても、美しく魅せる。
「失神しめてしもうたか。なれど(させてしまったか。だが)」
すると仁導はそのままドサッと、落とした。
「鈴程にてはござらん。あの女は、この世にて最も美しき女じゃ。生きておる人生の中にて、斯様な美しき女は他に居なゐ。いやはや、存在致さぬ。ひい人にて妊娠してちょーだい、苦しめ(鈴程では無い。あの女は、この世で最も美しい女だ。生きている人生の中で、あのような美しい女は他に居ない。いや、存在しない。一人で妊娠して、苦しめ)」
彼は衣を着、歩いて部屋から出て行く。薌は、びくんびくんと腰を痙攣しており、潮を吹き続ける。
「かへりたまはるや(おかえりになられるんですか)?」
美鈴は正座をして聞くと、彼女の近くに来て胡座をかいた。
「あぁ。所にて、貴様の御母上は今いずこにゐる(所で、お前の母親は今どこにいる)?」
肩に腕を回して抱き寄せられた際、美鈴は身の危険を感じ、変にドキドキしてしまう。
「家、なりと思ふ。父ともろともに居るべし(家、だと思います。パパと一緒に居るはずです)」
「さふ(そう)か」
すると、美鈴の着物を開(はだ)けさせると、それなりに発達した胸がぷるんと揺れ
「あっ!」
彼は、彼女の上体を脇に抱えさせれば、片方の手で揉みながらピンク色の愛らしい乳首を舌先で転がし、もう片方の手で乳首をこねくり回す。
「ふ、あぁ!あ…………………ッ…ん!はぁ!」
14歳ながらも敏感に感じ、ジュンと膣が濡れる。
「普段はいかがやとは自慰行為を致し候?それがしに見せてくれ(普段はどうやって自慰行為をしているんだ?俺に見せてくれ)」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
彼女は裾を捲ると、自ら中指を膣に差し込み第二関節を曲げて動かす。奥まで差し込んでいるだけでは感じない。
かたはらいたし(恥ずかしい)!
父!母(パパ!ママ)!
「奥に差し込み過ぎじゃ。触らるるのは、ここにて拾分じゃ(奥に差し込み過ぎだ。触れるのは、ここで十分だ)」
すると仁導は、手首を掴んで抜き取ると、中指を差し込み、Gスポットに触れ刺激させる。
「あぁっ!」
目を見張り、唾液を垂れ流し、この上ない快感に腰がビクビクと痙攣し、プシャッ!と軽く達す。
「ここを刺激しめるのみにて良き(ここを刺激させるだけで良いんだ)」
「あぁん!あっ!んあぁ!心地良し!仁導!心地良し(気持ち良い!仁導様!気持ち良い)!」
太し(い)!
我より外の指が(私以外の指が)!
かかる、心地良きものなりし(こんな、気持ち良いものだったの)?
かかる(こんなの)、初めて!
触れられてからずっと、軽くイき続けて止まらない。
「ここも、刺激しめてやらふ(刺激させてやろう)」
彼は、親指で陰核に触れ、人差し指も使ってこねくり回したり、軽く引っ張ったりと刺激を与えさせる。
「ふああぁ!あぁっ!仁導!そこ!そこっ!無用!仁導!仁導!無用(仁導様!そこ!そこっ!ダメ!仁導様!仁導様!ダメ)!ん、ああああぁ!!」
あまりの快感にぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流して腰を痙攣させ、ブシュッ!と、潮を吹く。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
「ほら座れ。かだけならば(これだけでは)終わらせんぞ?」
彼女は膝の上に座ろうとするなり、仁導は大きい陰茎を手にして立て、その上に座る。
「んはぁ!あああぁっ!」
膣に差し込まれていく硬くて太い異物感。
「ああああああぁ~!狭ゐ!引き千切れらるてしまうでござる(狭い!引き千切れられてしまいそうだ)!」
少し入っただけでも押し潰されそうに狭く、抱き締めて無理に座らせてこじ開けるように奥まで差し込んで行く。
「んううううううぅ!」
だが、濡れていたので時間は掛かったが差し込む事が出来、美鈴はギュッと抱き締め、自ら腰を振り出し入れする。
「あっ!あっ!あっあっあっあぁ!」
死ぬるほど(死ぬほど)。
心地良し(気持ち良い)。
舌を出してブルッと身震いをし、至福を感じてならなかった。
仁導(仁導様)。
恋し(好き)…!
暫くして、薌は囲炉裏に来た。
「かの人や帰りし(あの人は帰ったのかい)?」
「えい。薌、なにせりや(はい。薌さん、なにをしていたんですか)?」
分かっておきながら際どい質問に対し、彼女はこう口にした。
「仁導の世話疲れに寝たりしぞ(疲れで寝ちまってたのさ)」
そう言い、台所へ向かう。
「雑炊食はむ(雑炊食べよう)」
「えい。給ふ(はい。頂きます)」
薌は知らず(薌さんは知らない)。
我と仁導の縁を(私と仁導様の関係を)。
我、仁導恋し(私、仁導様が好き)。
なれば、薌には申し訳なけれど(だから、薌さんには申し訳ないけど)。
我は仁導の料に、体差しいだし続く(私は仁導様の為に、体を差し出し続ける)。
薌に、仁導は(薌さんに、仁導様は)。
渡さず(渡さない)。
その一方で、ナガレと鈴では。
「ああぁこころもち良き(気持ち良い)。鈴、心底にて好き過ぎていかがにかなっちまゐそうでござる(マジで好き過ぎてどうにかなっちまいそうだ)」
布団の上で、うつ伏せになって腰を突き上げているブロンドの短い髪の、一度見たら頭にずっと残る蠱惑的な美貌の女、鈴は、美しく、生命感に溢れ、清潔で、セクシーな裸体になっており、その後ろに膝を突いて密着し、緑色が掛かった黒髪の、性的魅力に溢れた高身長の男、白鳥ナガレは、筋肉で引き締まった43歳とは思えない肉体美を晒し、人並み外れて大きな陰茎を浅く差し込んで出し入れしていた。
「ん、はぁ!」
唾液を垂れ流し、後ろ手にされて華奢なくびれた両手首を束ねられて腰に押し付けられて軽く拘束されており、快楽の海に溺れて這い上がる事が出来ず、体がバラバラになるほど愛され、一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかない。
「鈴!鈴!鈴!鈴!鈴!あぁ鈴好いておる!お慕い垂き!お慕い垂き(好きだ!愛してる!愛してる)!鈴!」
唾液を垂れ流し、締め付けられるその快感に身体がゾクッとし、勃起して太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ。
「はぁん!あぁっ!あっ!ん、あぁ!はぁ…!」
元々が、誰もが満足の行く大きさであり、それが興奮して勃起する事によって更に人間離れした大きさになる。それで突き上げられているので、大いに体が満足する。びくんびくんと腰を痙攣させて軽く達し、愛液がトロォッ♡と糸を引き、パタ、パタタと滴り落ちる。その際に布団が黒く滲み、妻は、この上ない快感にブルッと身震いをし、ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流す。
「んはぁ!あぁん!アッ!我も、恋し!いと恋し!思へり(私も、好き!大好き!愛してる)!ナガレ!」
振動でふっくらとした形の綺麗な大きな両胸が揺れ、ムチッとした愛らしいピンク色の乳首が擦れる。
「三人目が、欲し(欲しい)」
顔を向け、唾液を垂れ流した状態でゆるんで少し開いた唇と、エロチックな視線とが射るように圧迫させて言うものだから、愛おしくて愛おしくて、堪らず舞い上がってしまう。
「あぁ!貴様が望むなら、みい人眼!造らふぜ(お前が望むなら、三人目!造ろうぜ)!」
すると、そのまま仰向けにさせると片方の手でカップル繋ぎし、もう片方の手で華奢なか細い腕を掴んで押し付け、バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!と子宮を突き上げる。
「アァッ!あっ!あっ!あっ!ああぁ!あぁっ!ナガレ!ナガレ!ナガレ!恋し(好き)!ナガレ!」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
前髪の陰で表情を隠し、額から一筋の汗を流す。
やべぇ!
心底にて(マジで)愛おし過ぎて!
ぶっ壊れちまゐそうでござる(いそうだ)!
「鈴!」
すると彼は首を締め付け、低ラインで突き上げれば直接Gスポットを刺激させる。
「あ………………………ッ…が…あぁ!」
目を見張り、ジョロッと尿を漏らしてしまう。
「鈴!鈴好いておる!お慕い垂き(好きだ!愛してる)!鈴!鈴!鈴!やべぇ!貴様が好き過ぎて、いかがにかなっちまゐそうでござる(お前が好き過ぎて、どうにかなっちまいそうだ)!親に恵まれなかった同士、愛し合おうぜ!鈴!」
前髪から覗く目に、正気は見られない。狂気に満ちた、そんな目をしていた。
「ぐっ!うぅ!!」
彼女はギリッと、歯を食いしばった。
『うあぁ!あぁっ!』
裸にされ、壁に背を向けて立つ自分は、両手首を上に持ち上げられたまま縄で拘束されて繋がられており、父親に鞭で背中を打たれていた。
『がはぁ!あぁ…!』
じょろろろろろろろろと漏らし、ガクガクとなかなかお目にかかれない綺麗な形のほっそりした脚が震え、唇を噛み締める。愛されて育った訳ではない。それは、ナガレも同じ。
「うたてし(いやっ)!」
腕を動かした際、バチン!と引っ叩き、反抗した。
「鈴!」
だが夫は、怯まなかった。腕を掴んで押し付け、突き上げ続ける。
「あはぁ!あぁっ!あぁん!あぁ!あっあっあっあっあっあぁ!あぁっ!は、うっ!あぁ!んはあぁ!」
失神しそうな程のエクスタシーが体を駆け抜け、ビクビクと腰を痙攣させてブッシューーーーーーーーーッ!と、何メートルとも潮を吹き出し
「おぉ…………………ッ…ぐ……!」
腰を痙攣させて唾液を垂れ流し、身をゾクゾクさせたまま年甲斐も無く多量の精を放つ。射精は力強く、雄々しく、精液はどこまでも濃密だった。きっとそれは子宮の奥まで到達したはずだ。あるいは更にその奥まで。それは実に非の打ち所のない射精。膣に射精された精子が駆け抜け、子宮へと到達する。そして、卵管を通り卵子を待つ。卵巣から排卵が起こる。精子と排卵をした卵子が、卵管膨大部で出会い、受精をする。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、子宮内へ移動する。子宮に到達した受精卵は、子宮内膜に着床し、妊娠が成立する。
「うはぁ!」
その際に、余分の脂肪の無い痩せて凹んだ腹部がボコッ!と膨れ上がり、子宮に熱湯が注がれたように熱くなり
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
すべてが終わったとき、次第に遠のいていく恍惚の中で女がブルッと、身震いし、停電したようにプッツリと意識を失なってしまう。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
好いておる(好きだ)、鈴。
お慕い垂き(愛してる)。
パシャッ。
「!!!!!!!!!?」
バッと顔を向けると、木で作られた「指物師」と呼ばれる家具などを作る職人が作ったボディ(カメラ本体)に輸入品のレンズを組み合わせたカメラを手に窓を開けて立つ仁導の姿が。
「おまっ!」
上体を起こすと衣を身に付け、妻の裸体に毛布を掛けて立ち上がった。
「交換条件じゃ。写真を村中に広められたでござるねば貴様の女寄越せ(交換条件だ。写真を村中に広められたくなければお前の女寄越せ)」
「渡す訳なゐであろう(ねえだろ)!」
近付くなり、カメラをバッと奪い取った。
「生を得て以来、か程まにて美しき女を見たで御座る事はござらん(これ程までに美しい女を見た事は無い)」
「諦めろ。それがしの大切な女じゃ(諦めろよ。俺の大切な女なんだかんよ)」
結婚する前、彼は鈴をずっと狙っていた。父親から受けたひどい虐待も知っている。優しい声を掛け続けた。物にする為には先ず、女の心を開かせる必要があったから。だが、隣に住んでいたこの男に、簡単に奪われてしまった。しかも、娶った。
「それがしが死ぬまにて、鈴を諦める事はかまえてござらん。せっしゃ、所望致すものはなんじゃとは手に入れてきた。この女が手に入らなゐ事はござらん。それがしに奪われぬやう、精々女を守とはおけ(俺が死ぬまで、鈴を諦める事は決して無い。俺は、欲しいものはなんだって手に入れてきた。この女が手に入らない事は無い。俺に奪われないよう、精々女を守っておけ)」
そう言い、彼は歩いて行ったのだ。
「なら奪とはみろで候(なら奪ってみろよ)」
ナガレはニヤッとし、花魁煙管を咥えて吹かす。仁導は、自分の家に向かって歩いていた。
貴様は是非に及ばぬ(お前は知らない)。
拙者、貴様から奪ゐ水も入らずゐる(俺は、お前から奪い続けている)。
貴様の息女は(お前の娘は)。
とっくに奪われておる(いる)。
正室を奪うなりしが容易ゐ(妻を奪うのも容易い)。
精々夢を拝見して(見て)ゐろ。
甘いでござ候夢も、ここにて終わりじゃ(甘い夢も、ここで終わりだ)。
前髪の陰で片方の目が覆い隠され、ニヤッとする。
翌日。
「京牙、父おどろかし来て(パパ起こして来て)」
「分かった(どわい)!」
縁側に座っていた京牙は立ち上がり、部屋へ向かう。ナガレに似てイケメンな風貌を貰い、目元のキッとした感じはママの鈴にそっくりな栗色の髪の、13歳ながらも163センチある。
「………………………………………」
家の前に柱が二本立てられており、彼女は寝る際に着ていた家族が寝巻きとして身に付けていた装束を干していた。
「鈴」
「?」
振り返った際、仁導にドスッと腹部を殴り付けられ
「がはぁ!!」
彼女は目を見張って唾液を垂れ流して舌を出し、停電したようにプッツリと意識を失なってしまい、そのまま前にバランスを崩して倒れてしまう。その、倒れた体を抱き支え、彼はお姫様抱っこして走って去って行った。
「父上!父上起きて!父上(父ちゃん!父ちゃん起きて!父ちゃん)」
「ん~~~~~~~」
布団の上で横たわる父親の肩を揺さぶり起こせば、彼は裸であり、顔を向けた。
「おぉ京牙。御母上(ママ)は?」
「洗濯物干しておる(してる)」
「ん~」
ムクッと上体を起こし、胡座をかいた。
「あぁじゃから裸だか(だから裸なんか)」
寝ていても容赦なく剥ぎ取るのが妻流。一方、鈴では。
「あぁっ!あ…………………ッ…はぁ!」
布団の上で着物を開(はだ)けさせて後ろ手にされて華奢なくびれた両手首から肘の関節まで赤い縄で縛られており、M字開脚されたその膝を2本の赤い縄で拘束され、更に黒い布で目隠しまでされていた。仁導は、中指と人差し指を膣に差し込んでバラバラに指を動かしていた。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、ガクガクと脚が震えてしまう。
「んっ!くふぅ!はぁはぁ!」
トロォッと、愛液が糸を引く。逆らう事が出来なかった。目隠しもされて拘束もされているので、怖くて仕方が無かった。
ナガレ!
ナガレ!
ナガレ!!
「軽く達したでござるか。旦那だけならば、物足らなゐごとしのようじゃ(軽く達したか。夫だけでは、物足りないようだな)」
「さ、さ、さる事、なし!をひとのがり、帰したまへ(そ、そ、そんな事、ありません!夫の元に、帰して下さい)!」
精一杯声を振り絞って発した。これ以上発せないかもしれない。
「あぁ返致し候(返してやる)。終わったら」
裾を開(はだ)けさせて大きい陰茎を手にし
「な!」
ズブッと、膣に差し込んたのだ。
「あぁっ!い、あああぁ!」
唾液を垂れ流し、プシャア!と尿を漏らしてしまう。
うたてしっ(いやっ)!
うたてしっ(いやっ)!
うたてし(いやぁ)!
「く、おぉっ!」
メリメリメリメリメリと、膣壁が広がっていくのを感じ、その形に変わっていく。
「くふぅ!」
ギリッと歯を食い縛り、震えが止まらない。
「何奴が返すか!貴様の退却する場所はここじゃ!あの屋敷にてはござらぬ(誰が返すか!お前の帰る場所はここだ!あの家ではない)!」
ふっくらとした形の綺麗な大きな胸を両手で鷲掴み、バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!と突き上げる。
「うっ!あっ!あっ!あっ!あっ!ああぁ!あぁっ!あん!あぁっ!あっあっあっあっあっあっあっ!」
子宮が降りてきた。一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかず、一筋の涙を流す。元々が、誰もが満足の行く大きさであり、それが興奮して勃起する事によって更に人間離れした大きさになる。それで突き上げられているので、大いに体が満足する。
「人の正室!子宮にてそれがし(人妻!子宮で俺)の愛を、受け取れえええぇ!」
突き昇ってくる熱の魅力に抗えず、欲望を燃え上がらせどくどくと全身の血が滾る中、子宮にグリッと突き付けた状態で唾液を垂れ流して腰を痙攣させて多量の精を放った。射精は力強く、雄々しく、精液はどこまでも濃密だった。きっとそれは子宮の奥まで到達したはずだ。あるいは更にその奥まで。それは実に非の打ち所のない射精。膣に射精された精子が駆け抜け、子宮へと到達する。そして、卵管を通り卵子を待つ。卵巣から排卵が起こる。精子と排卵をした卵子が、卵管膨大部で出会い、受精をする。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、子宮内へ移動する。子宮に到達した受精卵は、子宮内膜に着床し、妊娠が成立する。
「い、ぎゃうううううううぅ!」
舌を出し、失神しそうな程のエクスタシーが体を駆け抜け、ビクビクと腰を痙攣させ、体は快感のあまりにゾクゾクし、ブッシューーーーーーーーーッ!と、何メートルとも潮を吹き出した。
あぁ。
ナガレ…。
意識が遠のいていく。深い深い闇の底に…。
「はやくさうらふ。けふも花嫁行ひしに来たり(おはようございます。今日も花嫁修行をしに来ました)」
「あはは!せちなりかしなんぢは。中に入れ(熱心だねえあんたは。中に入りな)」
美鈴は、今日も薌の家に来た。囲炉裏に上がり、床を雑巾掛けし、叩きで壁の埃を叩く。
仁導の来るを装ひて(仁導様が来るのを装って)。
けふ我は(今日私は)。
下着、履き来ざりき(履いて来ませんでした)。
ときじく、入れ貰ふべかるべく(いつでも、入れて貰えるように)。
すると薌は、一輪の赤い薔薇を挿した白い花瓶を手にして囲炉裏に入って来た。
「清げなる薔薇かな(綺麗な薔薇ですね)」
叩いていたその手を止めて、彼女はそう口にした。
「仁導ぞ、麗しきものの恋しきぞかし。物ばかりならず人もそこに含まれたるぞ(仁導はね、美しいものが好きなんさね。物だけじゃなく人間もそこに含まれてるのさ)」
鈴はうつ伏せになって唇が半開きになって、顔に押し当てた枕カバーに唾液の染みがひろがる。
「はあぁ…」
また、溜息が漏れる。痙攣させたまま定期的にピシュッ!ピュピュッ!と、潮を吹き続ける。仁導はその上に覆い被さり、縛られているその手で陰茎を握らせ、上下に腰を振りつつ、片方の手で膣に中指を差し込み、Gスポットを撫でて刺激させる。
「ああぁ!アァ……………ッ…!ん、はぁ!」
脚を閉じる事が出来ない。この上ない快感に指を締め付け、ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流す。
「鈴。旦那と子を捨ててそれがしを愛せ。さすれば貴様を自由に致し候。約束するでござる(夫と子を捨てて俺を愛せ。そうすればお前を自由にしてやる。約束する)」
勃起し、太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎から、我慢汁が溢れる。あれだけ多量の精を放ったのに、まだ元気があるようだ。化け物だ。
「いま、止め、たまへ。お願ひ。仁導(もう、止めて、下さい。お願い。仁導さん)。止め、て」
「貴様が同意するでござるまにて、この部屋から逃がさなゐ。監禁渡世を送れ。どっちが貴様の為になるか(お前が同意するまで、この部屋から逃がさん。監禁生活を送れ。どっちがお前の為になるか)」
仰向けにさせ
「その単細胞にてじっくり存念しろ(その単細胞でじっくり考えろ)!」
バキッと、殴り付けたのだ。
「がはぁ!」
血を吐き出し、怯んだ身体は限界を超えており、じょろろろろろろと失禁してしまう。
「あぁっ!あ…………ッ…!」
「鈴」
頬に触れ、滑らせるようにアゴを掴み顔を向けさせる。
「貴様を慕っておる。深く慕っておる。貴様は、それがし以って上に愛さねばならぬ。か以って上痛ゐ眼に遭おりきくねば、それがしのみにてを愛せ(お前を愛している。深く愛している。お前は、俺以上に愛さなければならない。これ以上痛い目に遭いたくなければ、俺だけを愛せ)」
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
抗えない。逃げる事も出来ない。もう、絶望しか残されていない。
「助けて母。父(お母、さん。お父、さん)」
夫ではなく、互いに愛し合って産んでくれた父と母に助けを求めた。恐ろしさで居てもたってもいられず、痺れるような絶望に襲われている。
「くふふふふ。白鳥ではござらず父上と母上か。弐児の御母上にてありながら、口惜しき(白鳥ではなく父と母か。二児の母親でありながら、情けない)」
ムチッとしたピンク色の愛らしい乳首を両方の指でこねくり回したり、軽く引っ張ったりと刺激させ
「舌を出せ」
彼女は素直に聞き従って舌を出すと、彼は、生き物のように汚い音を立てて絡ませて来た。
「んっ!んぅ!ん、んっ!」
唾液が飛び散り、絡ませる力が強い。無茶苦茶密着させてくる。すると仁導は、陰茎を手にしてまた差し込んで来た。
「うたてしっ!うたてし!うたてし!うたてしっ!抜きて!抜き、て(やっ!いやあぁ!嫌だ!いやっ!抜いて!抜い、て)!」
「それがしに指図するでござるな!価値の無いただに美しきのみにてしか取り柄のござらん貴様を、拙者愛したでござる!光栄に思ゑがき(俺に指図するな!価値のないただ美しいだけしか取り柄の無いお前を、俺は愛したんだ!光栄に思えガキ)!」
「いあああぁ!アァッ!」
奥まで差し込まれて行き、ガクガクと腰が痙攣し、プシャッと潮を吹く。
「んはぁ!あああぁ!」
室内がマ×汁臭い。それは互いに感じ合っていた。精の匂いも結構キツい。こびりついている。
「配偶者以外の男にさせて体は悦び、潮まにて吹く淫乱めす豚が。飼ゐ慣らす必定がござる。常にそれがしのみにてに体を求めるやう、調教致さなくては(配偶者以外の男にされて身体は悦び、潮まで吹く淫乱メス豚が。飼い慣らす必要がある。常に俺だけに身体を求めるよう、調教しなくては)」
ガッと両手でふっくらとした形の綺麗な大きな胸を鷲掴み、バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!バコッ!と突き上げる。
「アァッ!あっ!やっ!いや!んあぁ!無用!無用!仁導お願ひ!いまうたてし!あやしくなりぬるぞ(ダメ!ダメ!仁導様お願い!もうやだ!おかしくなっちゃうよ)!」
「壊致し候!貴様の屋敷庭も体も、なにもかも!ぶち壊致し候(壊してやる!お前の家庭も身体も、何もかも!ぶち壊してやる)!」
飛び散る我慢汁に、飛び散る愛液。唾液を垂れ流し、次第に鈴は、舌を出し、この上ない快感に強制的に潮を何度も吹かせられる。
「はあぁ…!」
あぁ。
死ぬ。
死、ぬぅ…!
そして鈴は
「んはあぁ!!」
腰を痙攣させ、ブッシューーーーーーーーーッ!と、潮がミストのように吹き出る。強制的に絶頂を迎えさせられ、差し込んだまま意識を失ってしまう。
「人もなりや(人間もですか)?」
美鈴は、そこに含まれた人間と言う言葉に、少しの期待を持っていた。
「えぇ。人もぞかし。それには、麗しく保つ要あり。この、薔薇のごとく(人間もさね。それには、美しく保つ必要がある。この、薔薇のように)」
ナガレは、仁導の部屋の襖を開けた。
「!!!!!!!!!!?」
縛られている妻と、差し込んでいる彼が目に入ると、仁導は顔を向け、ニヤッとした。刀を抜き、夫は額に欠陥を浮かせ、普段、滅多に怒らないナガレが、猛毒のような殺意を向けて駆け出した。すると彼は懐から銃を取り出し、発砲した。
「麗しさ(美しさ)を、保つ」
美鈴の瞳が揺れ、仁導を思う。
薌が麗しさを保つは(薌さんが美しさを保つのは)。
仁導を思ひたれば(仁導様を愛しているから)?
我は、薌に負けず(私は、薌さんに負けない)!
「………………………………………」
なし(ねぇ)仁導。
なんぢの麗しきもの思へべく(あんたが美しいものを愛しているように)。
我が事を(私の事を)。
思ひたまへ(愛しておくれ)。
薌は、一枚の花びらにキスをした。
仁導の喉に突き刺さる刀。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
避けた拍子に頬を擦り、血が流れる。
「ごぶっ!」
彼は血を吹き出し、ドサッと真横に倒れた。
「鈴!」
愛する妻を抱き、お姫様抱っこして部屋から去ろうとした時、ズシャッ!と言う音が聞こえ、ふと、ナガレは顔を向けると
「………………………………………」
仁導は、目を開けてずっと見ており、喉に突き刺さっていた刀が抜けていたのだ。瞳が揺れ、息を殺す。すると、こう、言い放った。
「返せ!」
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