異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

文字の大きさ
86 / 466
【リーンハルト:8歳】

第157話 3つ目の温泉

しおりを挟む
いつもお読みいただきありがとうございます。

次の投稿は12月25日午前中の予定です。

よろしくお願いいたします。

.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○


世界樹で貰った温泉の実はバレーボールぐらいの大きさだけれど、今回僕の水魔法の熱湯を注いだ結果、温泉の実は直径70cmぐらいまで大きくなったのだ。
前世でいうとバランスボールぐらいの大きさだね。

「なんでそんなことしたのだ」
「ヴァーシュの場所まで温泉を引かないといけないので、高温温泉にしないといけないと思ったのです。新しい街の温泉は冷やすなりして調整すればいいですから」


最初ヴァーシュの牧草地は、新しい街の横でいいと思っていたけれど、屋敷にいるヴァーシュたちが騎士舎でも人が多いと言っているので無理だと思ったのだ。

そうなると、温泉を遠くまで引かないといけないから、直接触ると火傷してしまうぐらい高温するにはどうしたらいいかと考えついたのが、温泉の実に熱湯をあげてみることだった。

温泉の実がダメになったらいけないので、最初はティーカップ1杯分の熱湯をかけ様子を見たけれど、すぐに吸収して実にも影響ないようだったから、熱湯を注ぐとこの大きさになったと話す。

「温泉の実、大きくし過ぎではないか」
「温泉の街のすべての温泉施設の元になる源泉ですから、大きくして永く温泉街として栄えてほしいと願いも込めていますから大きくても大丈夫です」
「その自信はどこからくるのか・・・・」

ジェラ兄様の最後の独り言のような言葉は聞かなかったことにして、土魔法師に穴を掘ってもらい、温泉の実を落として埋めた。


「水質のいい温泉がこの街とヴァーシュの牧草地に永く続く温泉になーれ」と僕の水魔法で埋めた温泉の実にさらに熱湯を注ぐ。


グツグツと土の中で音が聞こえだしたので、皆に下がるように言ったと同時に温泉が噴き出した。
「熱い、火傷するぞ、もっと下がれ」お祖父さまの声でみんながもっと後退する。

「ハルト、お前やりすぎだぞ。加減を知らんのか」
「お祖父様・・・・無理です。突拍子もないことをするのがハルトなので動く前に先に止めないと」
ジェラ兄様、この街とヴァーシュのことを考えてしたのにひどくないですか。


「まぁ、いい。温泉が上手く流れているか確認しに行くぞ」
お祖父様の言葉で、お祖父様たちが住む屋敷を建てる候補地に向かって歩いていると、遠くからでもあらかじめ作っていた温泉の浴槽に湯気が出ているのが解ったので上手くいっているように思う。

土魔法で簡易に塀を作っているし、今日は温泉に浸かれそうだ。


温泉の温度を測っている魔法師がいたので温度を聞くと、
お祖父様たちが住む屋敷を建てる場所の温泉の温度が70度、源泉が90度だそうだ。

温度が高いなら、野菜とかの蒸料理があったような?
あとは温泉卵だよな。温泉につけたら温泉卵になるのだっけ?
温泉卵を使った料理・・・・わからない。

料理長に温泉卵を渡したら作ってくれないだろうか?
次回来るときに、卵とざるを用意してこよう。


翌日、ヴァーシュの牧草地の砦に戻った。温泉を作るためだ。
「ヴァーシュは、温泉が好きなようですから2か所ぐらい作ったほうがいいですかね」

「そうだな。ただ温泉を温泉街から引いてくるから樹海側に2か所になるか」
「ハルト、石板を確認したらどうか。もしかしたら適正場所を教えてくれるかもしれないぞ」

ジェラ兄様が言うので、石板を見るとピロローンとメールが届く。

【温泉の実への願いで温泉を引かなくてもマップに表示されている箇所を掘れば温泉源にぶつかります】

「なんだってー」僕は膝から崩れ落ち地面に手をついた。


「ハルト、どうしたのだ」
「なにがあった」
お祖父様とジェラ兄様が駆け寄ってくる。


僕がこの牧草地まで温泉を引くために必死で考えて高温温泉したことが無駄だったとは。

僕の温泉の実への願いですべて解決するなんて・・・・思わないよ。

しおりを挟む
感想 32

あなたにおすすめの小説

夫が運命の番と出会いました

重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。 だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。 しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?

悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!

水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。 ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。 しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。 ★ファンタジー小説大賞エントリー中です。 ※完結しました!

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

【完結】留学先から戻って来た婚約者に存在を忘れられていました

山葵
恋愛
国王陛下の命により帝国に留学していた王太子に付いて行っていた婚約者のレイモンド様が帰国された。 王家主催で王太子達の帰国パーティーが執り行われる事が決まる。 レイモンド様の婚約者の私も勿論、従兄にエスコートされ出席させて頂きますわ。 3年ぶりに見るレイモンド様は、幼さもすっかり消え、美丈夫になっておりました。 将来の宰相の座も約束されており、婚約者の私も鼻高々ですわ! 「レイモンド様、お帰りなさいませ。留学中は、1度もお戻りにならず、便りも来ずで心配しておりましたのよ。元気そうで何よりで御座います」 ん?誰だっけ?みたいな顔をレイモンド様がされている? 婚約し顔を合わせでしか会っていませんけれど、まさか私を忘れているとかでは無いですよね!?

婚約破棄された「無能」聖女、拾った子犬が伝説の神獣だったので、辺境で極上もふもふライフを満喫します。~捨てた国が滅びそう?知りません~

ソラ
ファンタジー
「エリアナ、貴様との婚約を破棄し、この国から追放する!」 聖女としての魔力を使い果たし、無能と蔑まれた公爵令嬢エリアナ。 妹に婚約者を奪われ、身一つで北の最果て、凍てつく「死の森」へと捨てられる。 寒さに震え死を覚悟した彼女が出会ったのは、雪に埋もれていた一匹の小さなしっぽ。 「……ひとりぼっちなの? 大丈夫、私が温めてあげるわ」 最後の手向けに、残されたわずかな浄化の力を注いだエリアナ。 だが、その子犬の正体は――数千年の眠りから目覚めた、世界を滅ぼす伝説の神獣『フェンリル』だった! ヒロインの淹れるお茶に癒やされ、ヒロインのブラッシングにうっとり。 最強の神獣は、彼女を守るためだけに辺境を「極上の聖域」へと作り替えていく。 一方、本物の聖女(結界維持役)を失った王国では、災厄が次々と降り注ぎ、崩壊の危機を迎えていた。 今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくる王子たち。 けれど、エリアナの膝の上には、甘えん坊の神獣様(執着心MAX)が陣取っていて――。 「聖女の仕事? いえ、今は神獣様とのお昼寝の方が忙しいので」 無自覚チートな聖女と、彼女にだけはデレデレな神獣様による、逆転溺愛スローライフが幕を開ける! (本作品はAIを活用して構成・執筆しています)

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ
ファンタジー
乙女ゲームの王子に転生してしまったが断罪イベント三秒前。 婚約者を蔑ろにして酷い仕打ちをした最低王子に転生したと気づいたのですべての罪を被る事を決意したフィルベルトは公の前で。 「本日を持って私は廃嫡する!王座は弟に譲り、婚約者のマリアンナとは婚約解消とする!」 「「「は?」」」 「これまでの不始末の全ては私にある。責任を取って罪を償う…全て悪いのはこの私だ」 前代未聞の出来事。 王太子殿下自ら廃嫡を宣言し婚約者への謝罪をした後にフィルベルトは廃嫡となった。 これでハッピーエンド。 一代限りの辺境伯爵の地位を許され、二人の幸福を願ったのだった。 その潔さにフィルベルトはたちまち平民の心を掴んでしまった。 対する悪役令嬢と第二王子には不測の事態が起きてしまい、外交問題を起こしてしまうのだったが…。 タイトル変更しました。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。