異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:9歳】

第259話 呼び出し

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いつもお読みいただきありがとうございます。

次の投稿は明日2月16日午前の予定です。

よろしくお願いいたします。

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私は急いで大会本部に行く。

もうすでに何人かは集まっているようだ。

早いな、代表者は前列にいたから私の方が早いと思ったのに。

15分ぐらいで全員揃いましたとロゼッタが声をかけてくれたので、人数の多い地産食堂の関係者を呼び話す。

最初は怪訝な、もしくは不安そうな顔から私の話す内容を理解すると、驚いた顔、「本当ですか」と確認するもの様々だったが、みんな提案内容は喜んでくれたみたいだ。

詳細は明日冒険者ギルドで我が家の政務官が説明するから来てほしいと話して片づけに戻ってもらう。

続いて人数が多いキッシュのタルト生地風とコラボさせたい店を呼んで話す。

「私が作った生地がデザートの生地になるのですか」

「そう、スポンジと生クリームにフルーツをのせる。開発には果物を作っている人たちの協力もいるけれど、やってみない?」

こちらも詳細は冒険者ギルドでと話して後片付けに戻ってもらう。


あとは男性2人が残った。

私は小物を取り出し、作った男性を呼んだ。

竹とは違う植物で作った籠入れ。

聞くと村周辺に生えているもので昔から竹細工の代わりに使っているものらしい。

他にも色々作っているというので近いうちに村を訪問したいと伝え村名を聞いて後片付けに戻ってもらった。


最後に残った男性を呼んで竹細工師か聞くと小麦と畑の農家で、時間ができた時に竹細工をしているとのこと。

私は自分か描いた茶筅を見せ

「竹細工で作れないかな」

「これは皮だけを使って肉部分は取っていますね」

質問されてもわからないけれど、私の簡単な絵で理解するとは期待できる。

「前金を金貨1枚渡すよ。失敗しても返せとは言わない、明日冒険者ギルドで参加申込書と名前を言って受け取って」

「そんな、もらえません」

「竹細工も収入源でしょ、私からの依頼なのだから受け取ってほしい」

「ありがとうございます。作ってみせます」と宣言して帰っていった。


終わったと椅子から立ち上がり両手を上にあげて伸びをして会場を見回ろうと振り向くと、ダヴィト伯父様やクロンデール公爵閣下がいた。

後ろで聞いていたの、いいけどさ。

「リーンハルト、色々聞きたいことがある」

「今日は会場の片づけの見回りがあるので明日ではダメですか」

「わかった」何か言いたそうだったけれど状況を見て話すのをやめたのだろう。



次の日も会場の片づけがあるが、私は会議室に呼ばれ、リナルーナ王女殿下、クロンデール公爵閣下、ダヴィド伯父様3人からの呼び出しだ。

今まで待ってくれたのだから仕方ない。

「今までお待たせして申し訳ありませんでした。ご協力いただいて無事に展覧会を終わらせることができました」と3人に頭を下げる。

「いや、こちらが無理を言ってきているのだ。しかし大盛況だったな」

「ありがとうございます。自分の理想の催しではなかったのですが、領民が喜んでくれたのでよかったと思います」

「理想ではなかった?」

「はい、本来はゆっくり見て回り、購入した物を会場で食べてもらうことが理想でした」

「しかし歩行者天国だったか、大通りや商店街を閉鎖して長机と椅子を並べて食事会場にしていた発想はすごいと思ったよ」

「大通りの店舗と商店街の協力あってです」

「中小の商店街は閉鎖する代わりに会場で使用する物品を購入して損失補填していた案もいい」

そこまで知っているなら私を呼ばなくてもよかったのでないかな。

「ここからが本題だ、予選会を含めた費用、経済効果までを検証して王都で報告して欲しい」

「公爵閣下たちでお調べになっているのですから、報告書を送るだけでよいと思いますが」

「実はね、女性政務官の服とネクタイリングもできたら王城で採用させてほしいの。担当した政務官を連れての報告会になるわ」

「ネクタイリングは悪用されるリスクがありますよ」

「リスクはあるけれど、ウエストランドの政務官2人を見たら採用になると思うわ」

「クリス兄様が付き添いで政務官2人だけではだめですか」

「そのことも考えたのだが、今年入った新人なのだろう。負担が大きすぎないかな」

「はっきり言うよ、王都で開催するとなったらどうすれば成功するか知恵を貸してほしい」

「これ以上、王宮の知り合いを増やしたくないです」

「人は厳選する」

どうしても来いということか。

「我が家にはメリットが何もないのですけれど」

私の返事が意外だったのだろう、王女殿下が表情を一瞬崩した。

「すべてお見せしています。なぜ王家主催の催しを私が考えないといけないのでしょうか。我が家は新街の開発で忙しい。大金もつぎ込んでいる。なんとか成功させようと色々と考え行動しています。真似るのは結構ですが、これ以上頼るというなら我が家へ対価を提示してください」

私はこれから、あちこちの村を訪問するから忙しい。

つき合ってなんかいられるか。
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