スキル素潜り ~はずれスキルで成りあがる

葉月ゆな

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第7話 ちょっと見てくるよ

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私はセドと顔を見合わせ、ハンスに返事をする。

「このままでも・・・・」

「クラーケンが出たらしばらくはここにこられない。浅瀬でも襲ってくる場合もある。頼むから一緒に戻ってほしい」

ハンスの必死のお願いに負けた私たちは、ハンスも手伝いあり、急いでテントをたたみ、舟に乗り込だ。



ハンスが舟を急いで漕ぐため、いつもよりは揺れがあるが、私とセドは踏ん張って耐える。

しばらくして急にハンスが舟を止める。

「クラーケンが近くにいる」

「なぜ、わかった?」

「いつもはまっすぐな道が、すごく遠回りの道を示しているんだ」

「どのあたりにいる?」

「右奥が怪しいような気がする」

ハンスが指をさす方向を見る。



「わかった、ちょっと見てくるよ」

「「ダル」」

私は2人が叫んだが海に飛び込んだ。

海の中は魚がまったく泳いでいなかった。

ハンスが言う様にクラーケンが近くにいるせいだろう。

海の中を泳いでいくと大きな影が見えてくる。


あれがクラーケンなのだろうか?

もう少し近づくと白い色がはっきりとわかる、本当にデカい。

5、6メートルはあるか?

蟹よりもさらに大きいが、なぜか怖くはなかった。

さらに私は近づいていくとクラーケンも私に気づいたようで、たくさんある足のうち2本が、私めがけて動いてくる。


お互いが近寄りクラーケンの2本の足が、私に届くところまできたので、私はクラーケンの2本の足を両手で1本ずつ掴み引っ張ると、クラーケンの体のバランスが崩れ倒れかける。

これに怒ったクラーケンがさらに他の足を私に向け私を絡めとろうとするが、それよりも先に、私は両手に持っているクラーケンの2本の足を振り回すと、重さも全く感じずにクラーケンが海の中クルクル回る。

振り回す力もいらないし、回していてもしんどくない。


しばらく振り回していたがクラーケンの体の一部が光って見えだした。

「あそこが急所か、あっ、モリを持ってきていなかった」

私はクラーケンの足を離し、フラフラしているクラーケンに近づき、光っている部分を片手で思いっきり殴ってみた。

するとクラーケンは完全に倒れ海底に沈んでいきそうになったので、慌てて足2本を掴み海面に出る。


ハンスの舟が見えたので、また潜って舟に向かって泳いで近づいた。

舟に近づいたので、私は海から顔を出す。

「ダル、無茶をするなと言っただろ!!」セドが怒鳴る。

「ゴメン、でもクラーケン倒したよ。今両手でクラーケンの足を持っている状態なんだ」

「はぁ?!」

セドが舟から身を乗り出し、クラーケンを見ようとするが、慌てて動いたから海に落ちそうになったところを、ハンスがセドの肩を掴んで海に落ちることはなった。


「ダル、本当にクラーケン退治したのか?」

「ハンス、そうだよ。見せてもいいけれど、クラーケンは大きいし、海の中なら重くないけれど、海から出すと私では持てないんだ」

「ダル、これからどうする?」

「ハンス、このまま街に行こう」

ハンスの誘導で街の砂浜に向かった。


舟が砂浜に着くとセドが飛び降り、私がいる海の中に向かって泳いできて、顔を海から出す。

「ダル、今日もでかいクラーケンを本当に軽そうに持っているな」

「今はね。顔だけ海面に出すくらいなら重くないんだよ。でも腕が少しでも海から出ると重くて、ここから動けない」

「マジックバック持ってきたから、クラーケンを入れて砂浜に行こう」



砂浜についたところでハンスが、これからどうするか聞いてきた。

「冒険者ギルドに行って、クラーケンを倒したことを報告かな?」

「ダル、ここの冒険者ギルドは護衛の管理がほとんどなんだ。自分で販売しない魚の買取とかは商業ギルドだから、クラーケンも商業ギルドに報告でいいと思う」

「そうなのか?」

「あぁ、商業ギルドから冒険者ギルドに報告してくれる」

商業ギルド長とは面識あるからその方がありがたい。


ハンスは舟を港に置いてから商業ギルドに来ることになったので、セドと2人で向かう。

「ダルは服が濡れていないからいいけれど、俺は濡れた状態で歩いているから、すごく周りから変な目で見られているのが納得いかない」

「セドごめん。商業ギルドに行ったら、すぐに服を着替えさせて貰おう」


商業ギルドについて、最初にあった受付の女性がいたので、アーカンソーギルド長に至急会いたい、連れが濡れた服を着替えたいから部屋を貸してほしいとお願いしたので、私だけ先にギルド長に会いに行くことになった。

ギルド長の部屋に入るとアーカンソーギルド長が私の顔をみて、ほっとした顔をする。

「ダニエル様、ご無事でよかったです。クラーケンが出ましたので、どうなることかと思いましたがほっとしました」

「ギルド長、心配させてしまったようで申し訳ない。ところでクラーケンなんだけれど、倒したから安心して」

「はい?!」

ギルド長がこいつ何言っているのというような顔をしているように見えた。


「本当にクラーケン倒したんだよ。これに入っているからここで出してもいいけれど、大きいからさ、倉庫みたいなところで出すほうがよくない?」

私はマジックバッグを手でたたく。

「ほ、ほんとうにクラーケンを倒されたので」

「そうだよ」

「えっー!!」アーカンソーギルド長が大声をあげる。

かなり大きな声だったので、外から失礼しますと男性が入室してきた。

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