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第8話 買取
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「ギルド長、何があったのです。お客様に向かって大声をあげられるなんて失礼ですよ」
「オ、オリバー、ダニエル様がクラーケンを倒されたって。見せるから倉庫に行こうって」
慌てた口調で話すギルド長の話を聞いたオリバーと呼ばれた男性が私の方を向く。
「クラーケンの大きさはどれくらいなのでしょうか?」
「5、6メートル以上はあると思う」
「漁師が目撃したクラーケンのようですね。拝見したいので移動いたしましょう」
友人が着替えをしているから移動は少し待ってほしいとお願いする。
「先ほどは大変失礼しました。クラーケン退治のお話を伺ってもよろしいでしょうか?」
落ち着いたギルド長が私に尋ねてきたので、ハンスが迎えに来てくれたことから話した。
「ダニエル様と同じスキル持った者はこの街にもいませんし、正直聞いたことがありません。しかしそのスキルのお陰でこの街の漁師だけでなく、ここを通る船も助かりました」
アーカンソーギルド長とオリバーさんが頭を下げてくる。
オリバーさんは副ギルド長だそうだ。
詳しく聞くとクラーケンが出ると、クラーケンはこの周辺の魚を食べつくまで居つくらしく、数週間から数か月海に出ることができなるところだったらしい。
冒険者ギルドに討伐依頼を出しても、退治できる冒険者がこの街にはいないから、王都から呼び寄せている間にクラーケンがいなくなる場合もあるから難しいみたい。
しかも冒険者も海での戦闘経験がない人がおおく、高額にしないと来てくれないそうだ。
だからすごく感謝される。
セドが着替えてきたので、みんなで倉庫に移動する。
案内された倉庫は何もない空っぽの倉庫だった。
オリバー副ギルド長が、クラーケンを置くためのシートを抱えてきてくれて、みんなでシートを広げていく。
ハンスと噂を聞きつけた商業ギルドの職員たちも、倉庫へやってきて手伝ってくれる。
みんなが見ている前で、マジックバックからクラーケンを取り出した。
「すごい!!」「ありがとうございます」など声もするが、周囲はしばらくざわめいていた。
ギルド長は目を輝かせてクラーケンを見ているが、副ギルド長は冷静でさっそくクラーケンの大きさを測っていた。
大きさを測り終えた副ギルド長が話し出す。
「ギルド長、漁師たちに海へ出られることを急いで伝えましょう」
「えぇ、そうね」
ギルド長が頷き、そばにいた職員に指示を出すと、職員は急ぎ足で倉庫を出て行った。
「ダニエル様、クラーケンの退治の報奨金が後ででます。あとクラーケンの買取もいたします」
「クラーケン売れるのですか?」
「はい、私は食べたことがありませんが、美味だと聞いております」
「ならさ、これは買ってもらえるのかな?」
私はマジックバッグから昨日獲った蟹を出した。
「「「えっー!!」」」
ギルド長や倉庫にいる職員の一部から、声が上がった。
「すっげー」「初めて見た」「デカいな」などと声と一緒に蟹の周りに集まってくる。
「グロースシューレではないですか!!」ギルド長が興奮していた。
ただグロースシューレを見るのは初めてらしい。
海に潜った人が遭遇したときに描いた絵が残っており、大きなハサミが特徴で絵を描いた人がつけた名前だそうだ。
「これ、食べられるのかな?」
「過去、1本脚をもぎ取った方が数人いて、みなさん美味だとの記録が残っています」
普通、海に長く潜ってはいられませんから、出会えばみな逃げますと言われた。
「ダニエル様、クラーケンとグロースシューレは買取ということでよろしいでしょうか?」
「お願いします。ただどちらも美味しいのなら食べてみたいです」
「クラーケンとグロースシューレの足1本ずつお渡して、それ以外を買取することでどうでしょうか?」
「はい、お願いします。あと料理をしてくれるところも教えて貰えると嬉しいです」
「大変厚かましいお願いなのですが、その出来上がった料理を分けていただけませんか?もちろん料金はお支払いいたします」
「いいですけど・・・・」
私が戸惑っていたのでギルド長が、詳しく理由を話してくれた。
味を知らないと売り込みできないこと、できるだけ高く売りたいから、売り込みに使う試食用としてほしいらしい。
「わかりました。それぞれの足一本でも大きくて量もありますし、何種類の料理ができるか不明ですが、各種類1皿ずつの提供でいいですか?」
「はい、ほんとうにありがとうございます。高く売りつけますので任せてください!」
ギルド長は高く売れれば買取金額にさらに上乗せしますと言ってくれるから頼もしい。
クラーケンとグロースシューレの足それぞれ1本を、ギルド長おすすめの料理屋で調理してもらうことにした。
夕食は調理を依頼した料理屋でギルド長と副ギルド長も同行して、一緒に食べることになる。
「しかしダニエル様のスキルは、我々が想像する素潜りよりも、はるかに有能なスキルのようですね」
ギルド長がしみじみと言う。
「私も最初は、えっ?!と思ったのですが、せっかくなので試して見たくてここへ来たのです」
他にも獲った魚があるのかと尋ねられたため、あると返事をする。
獲られた魚も買取できますよとギルド長が言ってくれて、魚の買取のことを思い出した。
私は空いているシートの上に魚をマジックバッグから取り出し、並べていく。
「えっ、ブリーム、ハマー、カッツ、クーエ、それからターイ、キンミ・・・どれも高級魚ではないですかぁー」
ギルド長がまた大声で叫んでいた。
「オ、オリバー、ダニエル様がクラーケンを倒されたって。見せるから倉庫に行こうって」
慌てた口調で話すギルド長の話を聞いたオリバーと呼ばれた男性が私の方を向く。
「クラーケンの大きさはどれくらいなのでしょうか?」
「5、6メートル以上はあると思う」
「漁師が目撃したクラーケンのようですね。拝見したいので移動いたしましょう」
友人が着替えをしているから移動は少し待ってほしいとお願いする。
「先ほどは大変失礼しました。クラーケン退治のお話を伺ってもよろしいでしょうか?」
落ち着いたギルド長が私に尋ねてきたので、ハンスが迎えに来てくれたことから話した。
「ダニエル様と同じスキル持った者はこの街にもいませんし、正直聞いたことがありません。しかしそのスキルのお陰でこの街の漁師だけでなく、ここを通る船も助かりました」
アーカンソーギルド長とオリバーさんが頭を下げてくる。
オリバーさんは副ギルド長だそうだ。
詳しく聞くとクラーケンが出ると、クラーケンはこの周辺の魚を食べつくまで居つくらしく、数週間から数か月海に出ることができなるところだったらしい。
冒険者ギルドに討伐依頼を出しても、退治できる冒険者がこの街にはいないから、王都から呼び寄せている間にクラーケンがいなくなる場合もあるから難しいみたい。
しかも冒険者も海での戦闘経験がない人がおおく、高額にしないと来てくれないそうだ。
だからすごく感謝される。
セドが着替えてきたので、みんなで倉庫に移動する。
案内された倉庫は何もない空っぽの倉庫だった。
オリバー副ギルド長が、クラーケンを置くためのシートを抱えてきてくれて、みんなでシートを広げていく。
ハンスと噂を聞きつけた商業ギルドの職員たちも、倉庫へやってきて手伝ってくれる。
みんなが見ている前で、マジックバックからクラーケンを取り出した。
「すごい!!」「ありがとうございます」など声もするが、周囲はしばらくざわめいていた。
ギルド長は目を輝かせてクラーケンを見ているが、副ギルド長は冷静でさっそくクラーケンの大きさを測っていた。
大きさを測り終えた副ギルド長が話し出す。
「ギルド長、漁師たちに海へ出られることを急いで伝えましょう」
「えぇ、そうね」
ギルド長が頷き、そばにいた職員に指示を出すと、職員は急ぎ足で倉庫を出て行った。
「ダニエル様、クラーケンの退治の報奨金が後ででます。あとクラーケンの買取もいたします」
「クラーケン売れるのですか?」
「はい、私は食べたことがありませんが、美味だと聞いております」
「ならさ、これは買ってもらえるのかな?」
私はマジックバッグから昨日獲った蟹を出した。
「「「えっー!!」」」
ギルド長や倉庫にいる職員の一部から、声が上がった。
「すっげー」「初めて見た」「デカいな」などと声と一緒に蟹の周りに集まってくる。
「グロースシューレではないですか!!」ギルド長が興奮していた。
ただグロースシューレを見るのは初めてらしい。
海に潜った人が遭遇したときに描いた絵が残っており、大きなハサミが特徴で絵を描いた人がつけた名前だそうだ。
「これ、食べられるのかな?」
「過去、1本脚をもぎ取った方が数人いて、みなさん美味だとの記録が残っています」
普通、海に長く潜ってはいられませんから、出会えばみな逃げますと言われた。
「ダニエル様、クラーケンとグロースシューレは買取ということでよろしいでしょうか?」
「お願いします。ただどちらも美味しいのなら食べてみたいです」
「クラーケンとグロースシューレの足1本ずつお渡して、それ以外を買取することでどうでしょうか?」
「はい、お願いします。あと料理をしてくれるところも教えて貰えると嬉しいです」
「大変厚かましいお願いなのですが、その出来上がった料理を分けていただけませんか?もちろん料金はお支払いいたします」
「いいですけど・・・・」
私が戸惑っていたのでギルド長が、詳しく理由を話してくれた。
味を知らないと売り込みできないこと、できるだけ高く売りたいから、売り込みに使う試食用としてほしいらしい。
「わかりました。それぞれの足一本でも大きくて量もありますし、何種類の料理ができるか不明ですが、各種類1皿ずつの提供でいいですか?」
「はい、ほんとうにありがとうございます。高く売りつけますので任せてください!」
ギルド長は高く売れれば買取金額にさらに上乗せしますと言ってくれるから頼もしい。
クラーケンとグロースシューレの足それぞれ1本を、ギルド長おすすめの料理屋で調理してもらうことにした。
夕食は調理を依頼した料理屋でギルド長と副ギルド長も同行して、一緒に食べることになる。
「しかしダニエル様のスキルは、我々が想像する素潜りよりも、はるかに有能なスキルのようですね」
ギルド長がしみじみと言う。
「私も最初は、えっ?!と思ったのですが、せっかくなので試して見たくてここへ来たのです」
他にも獲った魚があるのかと尋ねられたため、あると返事をする。
獲られた魚も買取できますよとギルド長が言ってくれて、魚の買取のことを思い出した。
私は空いているシートの上に魚をマジックバッグから取り出し、並べていく。
「えっ、ブリーム、ハマー、カッツ、クーエ、それからターイ、キンミ・・・どれも高級魚ではないですかぁー」
ギルド長がまた大声で叫んでいた。
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