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第68話 滞在記(1)
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ルドヴィカ王女とお話ししてから1か月後、ルドヴィカ王女様、アイリス、マクファーソン伯爵が、子爵領に到着した。
ルドヴィカ王女様は、子爵領に来るまで侍女として同行していたようで、アイリスやマクファーソン伯爵より先に、馬車から降りられてきたときに、思わず声を上げそうになってしまった。
ルドヴィカ王女様は、アイリスの友人のヴィヴィアナ様として過ごす予定となっている。
王女様の護衛たちは、マクファーソン伯爵家の騎士服を着用している。
王女様の護衛とわかるように、ブーツの靴紐が黒色で、マクファーソン伯爵の護衛は薄茶色だそうだ。
翌日は朝市へ、私は3人を案内する。
ルドヴィカ王女様とアイリスは裕福な商家の娘風の服装だが、私やマクファーソン伯爵、護衛騎士もいるため、あまりお忍びにはなっていないが、2人としては十分みたいだ。
ナディーヤも2日前から屋敷に滞在していて、ルドヴィカ王女様とアイリスの護衛として同行している。
女性の護衛はいた方がいいと思ったからだ。
王城の護衛騎士の中には、ナディーヤを見知っている人もいるようだった。
ナディーヤの兄弟は王城の騎士だし、幼いころから騎士の家系は交流があると聞いていたから驚きはない。
朝市は買い物客で賑わっている。
王女様やアイリスは、左右に並んでいる屋台を見るために、いそがしく顔を動かしながら歩いている。
しばらく進むと、料理を売っている屋台が増えてきた。
ルドヴィカ王女様のやりたいことリストにあった、屋台料理を自分で買って食事することだ。
そのために今日の朝は屋敷で食べずにここに来ている。
私は念のために宰相様にアポを取り、王女様のやりたいことリストを見せている。
リストを見た宰相様は、苦笑いしながら大丈夫だと教えてくれた。
しかも滅多にわがままを言わない王女様なので、今回はできるだけ叶えてあげて欲しいとまで、逆に依頼されてしまった。
そのため、事前に王女様とアイリスには、鉄貨と銅貨が入っている小さい皮袋を渡している。
2人は市場の端から端まで一通り見て回ってから、どの料理を買うか決めるらしい。
2人が買ったのは串肉、ホタテのショユバター焼き、ホットドッグだった。
ホタテのショユバター焼きに続き、ホットドッグも最近市場で売り出しを始めたものだ。
これもジョージさんの適当レシピを、アグネスが完成させた料理だ。
簡単な調理方法らしく、ヘレンが屋台で売り出しして大人気になっていた。
マクファーソン伯爵も、ホタテのショユバター焼きとホットドッグに興味あるようで購入していた。
毒見をするため私も同じ品を購入している。
市場で食べられる場所に4人で座り、まず私が3品の料理を少しずつ食べ始める。
ルドヴィカ王女様とアイリスは、私が食べるところをじっと見つめている。
早く食べたいのはわかりますが、非常に食べにくいです。
私の毒見が終わると、2人が最初に食べ始めたのは、ホタテのショユバター焼きだった。
「この匂いすごく気になって仕方がなかったの」
「香ばしい匂いが、屋台から漂っていましたからね」
ルドヴィカ王女様とアイリスはお互いに感想を言い合いながら食べ始めた。
「美味しいわ」
「美味しい」
一口食べた2人が声をあげる。
「ショユだったか。黒い液体なので身構えたが、これは美味しい。土産に持って帰れるだろうか?」
マクファーソン伯爵も口に合ったようだった。
「お父様、賛成ですわ。お母様たちにも是非食べていただきたいです!」
アイリスが新鮮なホタテだけでなく、魚も色々買いたいとマクファーソン伯爵にねだっていた。
「わたくしも、家族に食べて欲しいから、購入したいです」
ルドヴィカ王女は私に依頼してきた。
「帰るまでにご用意します」
ルドヴィカ王女様は満足げに「ありがとう」と言ったあと、ホットドッグを片手取り、かじりついた。
私が驚いていると、アイリスも同じようにホットドッグにして食べている。
「周囲の人たちと同じ食べ方をしなくてはね」
どうやらルドヴィカ王女様は、私たちから離れたところでホットドッグを食べている人たちを真似たようだった。
「パンに挟んでいるキャベツにも味がついているのね。トマトソースとマスタードがからんで美味しい」
アイリスが感想を言えば、マクファーソン伯爵が私に質問してくる。
「このホットドッグは子爵領に昔からある料理なのかい?」
「いいえ、ショユバター焼きと同じ頃にできた料理です」
「えっ?!」「そうなの?!」
私の言葉にルドヴィカ王女様とアイリスが反応した。
私は島にいる料理人が完成させたと説明した。
「・・・・なるほど。例の方が気に入った料理人が作ったのかしら?」
ルドヴィカ王女様は周囲に知られないように、神獣の亀様の名前は言わずに確認してきた。
いずれ亀様の存在は知られるだろうが、今のところは島の住民だけだ。
実際いつまでいるかも不明だしね。
「まぁ、そうです」
あとジョージさんが料理にも絡んでいることは、話さないほうが、よさそうな気がしたから、濁した言い方になってしまった。
ホットドッグを食べ終わると、串肉も2人は同じように串に刺したままの状態で食べ始めた。
さすがに食べにくいと思ったから、私は串から外して食べるように提案したが、ルドヴィカ王女様もアイリスも経験は大事だからと押し通された。
2人にとって、市場巡りは非常に満足だったようだ。
ルドヴィカ王女様は、子爵領に来るまで侍女として同行していたようで、アイリスやマクファーソン伯爵より先に、馬車から降りられてきたときに、思わず声を上げそうになってしまった。
ルドヴィカ王女様は、アイリスの友人のヴィヴィアナ様として過ごす予定となっている。
王女様の護衛たちは、マクファーソン伯爵家の騎士服を着用している。
王女様の護衛とわかるように、ブーツの靴紐が黒色で、マクファーソン伯爵の護衛は薄茶色だそうだ。
翌日は朝市へ、私は3人を案内する。
ルドヴィカ王女様とアイリスは裕福な商家の娘風の服装だが、私やマクファーソン伯爵、護衛騎士もいるため、あまりお忍びにはなっていないが、2人としては十分みたいだ。
ナディーヤも2日前から屋敷に滞在していて、ルドヴィカ王女様とアイリスの護衛として同行している。
女性の護衛はいた方がいいと思ったからだ。
王城の護衛騎士の中には、ナディーヤを見知っている人もいるようだった。
ナディーヤの兄弟は王城の騎士だし、幼いころから騎士の家系は交流があると聞いていたから驚きはない。
朝市は買い物客で賑わっている。
王女様やアイリスは、左右に並んでいる屋台を見るために、いそがしく顔を動かしながら歩いている。
しばらく進むと、料理を売っている屋台が増えてきた。
ルドヴィカ王女様のやりたいことリストにあった、屋台料理を自分で買って食事することだ。
そのために今日の朝は屋敷で食べずにここに来ている。
私は念のために宰相様にアポを取り、王女様のやりたいことリストを見せている。
リストを見た宰相様は、苦笑いしながら大丈夫だと教えてくれた。
しかも滅多にわがままを言わない王女様なので、今回はできるだけ叶えてあげて欲しいとまで、逆に依頼されてしまった。
そのため、事前に王女様とアイリスには、鉄貨と銅貨が入っている小さい皮袋を渡している。
2人は市場の端から端まで一通り見て回ってから、どの料理を買うか決めるらしい。
2人が買ったのは串肉、ホタテのショユバター焼き、ホットドッグだった。
ホタテのショユバター焼きに続き、ホットドッグも最近市場で売り出しを始めたものだ。
これもジョージさんの適当レシピを、アグネスが完成させた料理だ。
簡単な調理方法らしく、ヘレンが屋台で売り出しして大人気になっていた。
マクファーソン伯爵も、ホタテのショユバター焼きとホットドッグに興味あるようで購入していた。
毒見をするため私も同じ品を購入している。
市場で食べられる場所に4人で座り、まず私が3品の料理を少しずつ食べ始める。
ルドヴィカ王女様とアイリスは、私が食べるところをじっと見つめている。
早く食べたいのはわかりますが、非常に食べにくいです。
私の毒見が終わると、2人が最初に食べ始めたのは、ホタテのショユバター焼きだった。
「この匂いすごく気になって仕方がなかったの」
「香ばしい匂いが、屋台から漂っていましたからね」
ルドヴィカ王女様とアイリスはお互いに感想を言い合いながら食べ始めた。
「美味しいわ」
「美味しい」
一口食べた2人が声をあげる。
「ショユだったか。黒い液体なので身構えたが、これは美味しい。土産に持って帰れるだろうか?」
マクファーソン伯爵も口に合ったようだった。
「お父様、賛成ですわ。お母様たちにも是非食べていただきたいです!」
アイリスが新鮮なホタテだけでなく、魚も色々買いたいとマクファーソン伯爵にねだっていた。
「わたくしも、家族に食べて欲しいから、購入したいです」
ルドヴィカ王女は私に依頼してきた。
「帰るまでにご用意します」
ルドヴィカ王女様は満足げに「ありがとう」と言ったあと、ホットドッグを片手取り、かじりついた。
私が驚いていると、アイリスも同じようにホットドッグにして食べている。
「周囲の人たちと同じ食べ方をしなくてはね」
どうやらルドヴィカ王女様は、私たちから離れたところでホットドッグを食べている人たちを真似たようだった。
「パンに挟んでいるキャベツにも味がついているのね。トマトソースとマスタードがからんで美味しい」
アイリスが感想を言えば、マクファーソン伯爵が私に質問してくる。
「このホットドッグは子爵領に昔からある料理なのかい?」
「いいえ、ショユバター焼きと同じ頃にできた料理です」
「えっ?!」「そうなの?!」
私の言葉にルドヴィカ王女様とアイリスが反応した。
私は島にいる料理人が完成させたと説明した。
「・・・・なるほど。例の方が気に入った料理人が作ったのかしら?」
ルドヴィカ王女様は周囲に知られないように、神獣の亀様の名前は言わずに確認してきた。
いずれ亀様の存在は知られるだろうが、今のところは島の住民だけだ。
実際いつまでいるかも不明だしね。
「まぁ、そうです」
あとジョージさんが料理にも絡んでいることは、話さないほうが、よさそうな気がしたから、濁した言い方になってしまった。
ホットドッグを食べ終わると、串肉も2人は同じように串に刺したままの状態で食べ始めた。
さすがに食べにくいと思ったから、私は串から外して食べるように提案したが、ルドヴィカ王女様もアイリスも経験は大事だからと押し通された。
2人にとって、市場巡りは非常に満足だったようだ。
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